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短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件 番外編 新たに生まれた娘達


-広島・呉-


あの戦争から三年が経過した、ある日の事。
産休および育休を経て復帰した大和は、日本国防海軍との交流の一環で自らと同じ名前を冠する戦艦「やまと」の視察に訪れていた。


女性士官(以下士官)「初めまして、大和さん。国防海軍戦艦『やまと』へようこそ。本日は、私が艦内の案内を務めさせていただきます」

大和「宜しくお願いしますね。私と同じ名前を冠する戦艦がどの様な艦なのか、しっかりと見学させていただきます」

士官「こちらこそ、宜しくお願い致します。あ、後でサインとか貰えますか?」

大和「フフッ。私のサインなんかで良ければ、喜んで」


そんな挨拶を交わした後、艦内見学を開始。現代及び近未来の技術の粋を持って建造された巨大戦艦の凄さに圧倒されつつも、様々な先進的技術・建造思想を学ぶ大和。
お昼ご飯を交えた後、艦内奥深くの居住地の見学に入る。


士官「此方が、乗組員達の居住区となります。元々大きな船体を使用していますので、居住環境には余裕が有りまして。兵達でも広めの二段ベット。下士官以上は狭いながらも、個室が用意されています」

大和「凄いですね。大和も居住性には自信が有りますが、此方はそれ以上ですね」

士官「フフッ。大和さんにそう褒められるなんて、我が艦の乗組員の一員として誇らしくなりますね・・・・・あら?」

大和「どうしました?」

士官「いや・・・・・さっき、そちらの通路に見覚えの無い子の姿が見えまして」

大和「見覚えの無い子が?」

士官「はい。ちょっと、確認しましょう。何か、気になりますし」


という事で、急遽その見覚えの無い子を探す事に。幸い直ぐに見つかったが・・・・・。
その子(女の子だった)が向かったのは、乗組員達から「開かずの間」と呼ばれていた用途不明の部屋だった。


士官「え?何で開かずの間に?」

大和「開かずの間?」

士官「私達乗組員すら、何の為の部屋なのか知らない上に、何故か扉が開かない事から『開かずの間』と呼ばれている、曰く付きの一室なんです」

大和「その部屋に、何で見覚えの無い娘が?」

士官「・・・うーむ、ここで考えていても埒があきません。部屋に入って確認しましょう」


かくして、開かずの間に入る事に。そっとドアノブを回す。幸い、カギは掛かっていなかった。
室内に入ると、正体不明の娘は何やら本を読んでいた。見ると、第二次世界大戦時の軍艦の写真集の様だった。


??「・・・かつての世界最大最強の戦艦『大和』・・。すっごく美しいし、かっこいいなぁ・・・。私もこんな風に、評価される日が来るかなぁ・・・」

士官「ちょっと!貴女は一体誰?」

??「え!?」


驚いて振り返る娘。外見は高校生位で、服装は国防海軍女性用士官服(史実海自の第3種夏制服)。髪型はショートポニテで、大和に負けない超弩級なスタイルを誇る。


??「え、もしかして私の姿が・・・・・・・!?」


振り向いた少女は、二人の姿を見て固まる。
タップリ数秒固まった所で、目をキラキラさせる少女。


??「・・・・・・・や」

二人「「や?」」

??「大和お姉ちゃん!!」

973: 194 :2020/09/09(水) 19:51:01 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
そう言って、大和に抱き着く少女。
予想外の事態に、二人は大いに戸惑う。


士官「え!?・・・・・や、大和さん?その娘と面識が・・・!?」

大和「い、いえ・・・!?私も、初対面ですが・・・・・」

??「・・・・・は!?いけない、会えた嬉しさでつい・・・。自己紹介がまだでした!!」


そう言って大和から離れ、改めて敬礼しながら自らの身分を語る少女。


やまと「はじめまして。私は日本国防海軍所属・やまと型戦艦一番艦・『やまと』です!!宜しくお願いします!!大和お姉ちゃん!!」

二人「え、えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!??!?!??!?!?!」


二人の絶叫が、「やまと」艦内に響き渡ったのだった。


日本国防海軍艦艇初の艦娘の誕生。予想外過ぎる現象の発覚に、「やまと」艦内は騒然となった。
それはそうだ。神崎島出身では無い艦から初めて艦娘が生まれたのだ。報告を受けた艦長達は最初は懐疑的だったが、彼女が自らの艤装を目の前で展開して見せた事から、信じざるを得なくなった。
その「やまと」はというと、大和の腕に嬉しそうにしがみついていた。


やまと「えへへ~。憧れだった大和お姉ちゃんに会えるなんて、私すっごく幸せ~♪」※ニヘラ顔

大和「え、えーと『やまと』ちゃん?一体何時から存在してたの?あと、何で今まで誰にも気づかれなかったのかな?」

やまと「あ、はい。えーと、存在自体はこの艦が誕生した時から居たんですけど、何故か今まで誰にも認識されなくて・・・・・」

大和「それが、何故今になって・・・?」

やまと「多分ですけど・・・やはり大和お姉ちゃんが乗艦したからじゃないかなって。やっぱり、大和お姉ちゃんとの出会いは、運命だったんだなって!!」※目をキラキラさせている

大和「・・・えーと、運命かどうかはともかく、他の国防海軍の艦にも存在しているの?」

やまと「はい!!それと、一緒の艦隊の娘は勿論、艦隊以外の娘でも比較的近場なら直接此方に呼ぶ事が出来ますよ!!」

一同「「「「え!?」」」」

やまと「この近くなら・・・・・宿毛海軍工廠で整備を受けてる『さぬき』ちゃんが居るから、彼女をお呼びしますね。『さぬき』ちゃーん!!」

974: 194 :2020/09/09(水) 19:51:31 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
-「さぬき」艦内開かずの間・・・改め「さぬき」の私室-


ずるずる・・・ぱくぱく・・・もぐもぐ・・・。


部屋の中では、一人の少女がカップうどんを美味しそうに食している。見ると、食べ終わったうどんのカップが複数重ねられている。
外見は、「やまと」同様に高校生位の容姿をしており、白っぽいショートの髪型で少し赤みがかった瞳で、眼鏡を着用している。近似値で言うと、高校生になった平戸といったあたりか。
なお、姉たちに負けない位のナイスグラマーでもある。


さぬき「・・・ふ~む。やっぱりうどんは美味しい。麺類最強よね。特に讃岐うどんは、私的にはソウルフードよねぇ~」

やまと『さぬきちゃーん!!』

さぬき「わっ!?ビックリした・・・!?もう、やまとちゃん!!いきなり大声で呼ばないで!!ビックリしたじゃない!!」

やまと「ゴメンゴメン。あのね、私達の姿が乗員の皆さんに見えるようになったの!!」

さぬき「えっ、本当!?」

やまと「うん。それに、いま私の所に大和お姉ちゃんが来ているの!お姉ちゃんに紹介したいから、今から来てもらえる?」

さぬき「あ、ちょっと待って!今うどん食べてる所だから!ずるずる・・・ぱくぱく・・・もぐもぐ・・・」


そう言って、大急ぎでうどんを食べるさぬき。
その様子に、やまとは少々呆れていた。


やまと「もう。さぬきちゃん、またうどん食べてるの?本当に好きだねぇ・・・」

さぬき「何言ってるの・・・ずるずる・・・。私にとってうどんは・・・・パクパク・・・、切っても切れない超重要な食べ物なんだから・・・ゴクゴク・・・!!・・・よし、それじゃあ今からそっちに行くね!」

やまと「うん、待ってるよ!」


そう言うや否や、光に包まれて姿を消すさぬき。
一方、やまとの艦橋では・・・。


やまと「今さぬきちゃんを呼びました。もう間もなく来ます」

大和「え!?」

艦長「来るって、どうやって!?」


艦長がそう言った次の瞬間、艦橋内に光が発生する。
驚く艦長達を尻目に、輝きが徐々に収まっていく。光が収まるとそこには、やまとと同じ制服を着た白髪の少女が居た。

975: 194 :2020/09/09(水) 19:52:02 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
さぬき「皆さん初めまして!日本国防海軍所属・やまと型戦艦八番艦『さぬき』です!大和お姉様、皆さん、宜しくお願いしますね!!」


ピシっと敬礼して所属を告げるさぬきだが・・・・・。急いでうどんを食べてきた為か、口元にかやくのネギやら何やらが付いており、はっきり言って台無しである。


やまと「さ、さぬきちゃん!口元が汚れて・・・」

さぬき「え!?(※手鏡を見る)あ、あわわ!?!?こ、これは大変見苦しい所を!?!?」


彼女の慌てぶりに、艦橋内の空気はすっかり和む。
最も、肝心のさぬきは憧れの人の前で醜態を晒したからか、顔を赤くして俯いている。


さぬき「はうぅ~・・・・・。よりにもよって、大和お姉様の前であんな醜態を晒すなんて~・・・・・」

大和「『さぬき』ちゃん・・・だっけ?大丈夫よ、気にして無いから。・・・もしかして、うどんとかが好きなの?」

さぬき「はい!!特に讃岐うどんは、私にとってのソウルフードなんです!!あ、もしよろしければ、今度美味しい讃岐うどんのお店をご紹介しますね!!」

大和「フフッ。有難う、楽しみにしているわ」

艦長「にしても。新たな艦娘が誕生とは・・・」

副長「そうですね。また日本全国で、大騒ぎになりそうですよね・・・・・ハァ(溜息)」

大和「まぁ大変では有ると思いますが・・・、私達的にはちょっと嬉しいですね。新しい仲間や、可愛い妹達が出来たんですもの」

大和「二人共、今日は有難う。機会が有れば、是非神崎島に来てね。私達は大歓迎するわ。子供にも是非合わせてあげたいし」

やまと「は、はい!!楽しみにしています!!」

さぬき「大和お姉様の子供、是非抱かせて下さいね!!」


こうして、彼女達の初会合は無事終了した。


このニュースは、当然の事ながら全世界を揺るがし、ネット上では『祝!人妻ではないフリーの艦娘誕生!!』やら『~~は俺の嫁!!』等のスレッドが多数立ってお祭り状態となり、サーバーが呆気無く逝った。
そしてこの騒ぎは、第一報から数日の内に他の艦でも艦娘の存在が確認された事で、更に過熱して行く事となる。

976: 194 :2020/09/09(水) 19:52:32 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
-艦娘やまと-


「やまと型戦艦一番艦・やまとです!!宜しくお願いします!!」

「趣味は、日本各地の温泉巡り!風光明媚な風情を楽しみながら、温泉に浸かる。この瞬間が、たまらないです」

「戦闘開始!オールウエポンフリー!!」

「戦闘終了!我々の勝利です!提督、見事な采配でした!!」


とても温厚ながら、戦闘時は真剣そのもの。困っている人を見捨てる事無く手を差し伸べるやさしい性格をしている。
自身と同じ艦名を持つ大和に強い憧れを持っており、共に戦う時は大和本人が引く程の凄まじいテンションを見せる時も。なお、百合とかそういう類では無い。
女性将兵との仲はとても良く、自由時間になるとよくガールズトークをしている。寄港時は一人で行動する事が多く、寄港地から最寄りの名湯に行き、ノンビリと温泉を楽しむのが趣味。
大の甘党で、私室には何かしらのお菓子が常備されている。
なお、当然フリーなので告白しようとする男性将兵は大変多いが、女性将兵に悉く阻止されているらしい。


-艦娘さぬき-


「やまと型戦艦八番艦『さぬき』です!皆さん、宜しくお願いしますね!!」

「やっぱりうどんと言えば、讃岐うどんよねぇ~。え、他のうどんは嫌いなのかって!?そんな事無い!うどんに優劣は無いんだよ!!」

「戦闘開始!私の力、見せてあげるわ!!」

「私達の勝利です!提督。私の活躍、見てくれましたか?これも、讃岐うどんのパワーの賜物です!!」


普段は大人しいが、うどんの話になると、人が変わったように自身が知っている様々なうどんに関するうんちくを語る。
部屋には、全国各地のカップうどんが常備されており、メジャーな物からご当地限定物まで、幅広く揃えている。結構な大食いで、特にうどんなら十杯でもニ十杯でもいける口。
姉妹との仲も良好で、大和姉妹への尊敬の念でも負けていない。寄港時は、各地の有名うどん店の食べ歩きをしていて、特に香川県に寄港した時は、香川全域の有名うどん店の食べ歩きをしている。
偶に艦内で、他の大食い将兵と共にうどんの大食い大会を開催しており、食べっぷりに覚えのある将兵達を悉く撃沈している。
大食いがらみで、赤城や加賀とも行動を共にしたりする。赤城や加賀にも負けない食べっぷりには、神崎島の艦娘達にも一目置かれている程だ。

977: 194 :2020/09/09(水) 19:53:03 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
以上です。何かティンと来たので書いてみた(ヲイ)
今回登場したのは二人ですが、これ以外の艦にも当然艦娘が出現しています。当然ながら、大騒ぎになったりしましたが(汗)
まぁネタ的には昭和玩具の人氏の奴とモロかぶりですが(滝汗)、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2020年09月11日 17:45