79: トゥ!ヘァ! :2020/09/19(土) 18:00:57 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
スパロボクロス 未来編if 銀英伝が来ていたら…
帝国歴479年。宇宙歴788年。
所謂エル・ファシル事件後である。
そんな時に運悪く修羅の巷と称される宇宙にやってきてしまったのが自由惑星同盟と銀河帝国の二か国。
原作通りならそれなりに勢力を誇る国であったが転移してきたすぐ後に状況を整理する間もなく様々な脅威に晒された。
襲い掛かってきた宇宙海賊や蛮族、謎生物の群れには高尚な民主主義の思想も500年近く続く貴族の権威も通用せず。瞬く間に両国の領土は大きな被害を受けたのである。
最初は所詮よそ者何するものぞ!と勇んでいた帝国であったが、多方面から不規則的に襲来してくる複数の小勢力の相手は艦隊決戦がメインであった帝国軍とは相性が悪く、更には万単位の群れを持つ宇宙生物の襲来により正規軍の対応がてんやわんやになっている中で追加の宇宙蛮族の襲来は致命的であった。
結果辺境領の防衛はままならず、一部貴族の反発を受けながらも防衛網の縮小を決定。
帝国は成立479年にして領土の縮小を余儀なくされた。
正規軍の頑張りや各地の貴族による私兵艦隊の必死の抵抗もあり、縮小後の防衛はギリギリ成り立っていたが、根本的な解決にはならず帝国の苦戦は続いていた。
そんな中、銀英伝帝国領には地球を調査するためフォーリナーとヴォルガーラの調査艦隊が襲来。
彼ら的には「お、新しい地球やん。調査しよ」という軽いノリであったが、途中にあった帝国軍や貴族の私兵艦隊などが幾つか蹴散らされる、ヴォルガーラの誤調査により幾つかの星がチェストされるなどの被害を被る。
しかし地球調査の道中にこの二大国が周辺宙域の宇宙蛮族や生物を蹴散らしたため帝国領域は一時の平穏を得ることとなるとは皮肉であった。
なお宇宙海賊の大半は事前に上記二カ国が来ることを察知してさっさと逃げた。
帝国軍もこの二カ国の軍勢に対しては手出し無用の勧告が出ていたため、初期の偶発的な衝突以降は様子見に徹していた。
ぶっちゃけ内実はこの二大国の艦隊に対応できるだけの余力が既になかっただけなのだが…
こうしてフォーリナーとヴォルガーラが勝手にやってきて勝手に帰って行った後の小康状態の間にどうにか防衛線を立て直そうと帝国政府や貴族たちは奔走することとなる。
対して同盟領であるが上記の二大国がやってくることもなかったため辺境から中央まで荒れに荒らされた。
そりゃもう酷いものであった。
同盟は一丸となって対処しようとしたが手が足りずに無理であった。
政府派辺境惑星や防備の薄い惑星は手放す羽目となり、多くの住民が防備の厚い星系へと避難しようとし、その最中に襲われ少なくない人命が失われた。
アルテミスの首飾りの追加配備や艦隊の増強などやることはやったたが、如何せん四方八方から侵入してくる数多の勢力相手には焼け石に水状態であり、徐々に、しかし目に見える速度で同盟領は縮小していった。
幸い同盟領が縮小した影響から、占領地域や襲撃地域が被るようになった蛮族、海賊、宇宙生物同士の争いが起こり出したため、どうにか同盟軍は一息つくことに成功した。
そんなこんなで帝国と同盟が新たな環境に四苦八苦して1年程度が経過。
そんな中でやってきたのが連合。目的は普通に同盟と帝国との国交樹立と帝国領にある地球の調査である。
道中の宇宙生物の群れや蛮族を蹴散らしながら現れた連合は普通に同盟へと国交の樹立を申し出た。
因みに海賊連中は逃げた。この宇宙で未だに宇宙海賊なんてのが見逃されているのは徹底的に絶対に列強に手を出していないからである。
同盟からすれば突然のことであったが、渡りに船と言わんばかりに食い気味にこの申し出を受けた。
何より自分達が散々苦戦した相手を簡単に蹴散らした相手に下手なことはできないといった現実があった。
なお原作であったアホなこと言う議員や国民は出てこなかった。ここ1年の危機で国民達も散々鍛えられたようだ。
連合も大変なことになっているなぁ(恒例行事)と思ったため戦災復興のために色々と支援を開始。
その後連合はそのまま東進を続行。そのまま帝国領に到着し、同じような状況になっていた銀河帝国とも国交を樹立。
こちらも原作ならアホなこと言ってきそうな貴族が出て来そうなものだが、同盟同様ここ1年の出来事で散々鍛えられたせいか、そういったアホは交渉の場に出ずに終わった。
その後連合は同盟領に立ち寄った時と同様支援を申し出ながらも地球の調査を慣行。
フォーリナーやヴォルガーラが調査した通り特に見るところも無しと言うことで終わった。
因みに道中立ち寄ったフェザーンは滅んでいた。
その後同盟や帝国は連合への外交官やら留学生やら交流プログラムの基での軍人などを派遣。
その中には少し前にエル・ファシルの英雄と名をはせたヤン・ウェンリーと幼年学校を卒業したばかりのラインハルトの姿もあった。
80: トゥ!ヘァ! :2020/09/19(土) 18:01:48 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
〇説明!!
原作銀英伝で100年くらい戦争している連中。
原作では両者永遠とドンパチしていたが、ここでは四方八方から宇宙蛮族やら宇宙海賊やら宇宙機械やら宇宙生物の群れやらが押し寄せてきたため実質停戦状態となった。
不規則的ながらも断続的に流入してくるこれらへの対処に両国は苦戦しており、守り手の足りない辺境領など幾つかの領土を手放している。
同盟はアルテミスの首飾りの量産配備、帝国はそこら中にある宇宙要塞を動かし防衛線を張りなおしたが、ゲリラ戦が本分な宇宙蛮族や海賊はまともにこれらの相手をせず、数に物言わず宇宙生物や宇宙機械相手には焼け石に水であった。
結局のところ同盟や帝国が一息付けたのは、無軌道に襲ってくるこれらの勢力が互いに食い合いだしたのと災害的にやってきた三列強によって蹴散らされたからにすぎない。
その後同盟や銀河共和国やら帝国はアーヴ帝国やらと仲良く成ったり、連合へ留学生送ったりなどして見分を広めている。
蛮族、海賊、生物、野良機械。この宇宙には様々な脅威が存在する。
宇宙蛮族に関しては筆頭がゼントラーディであり、次点では最近加わったガトランティス(2202仕様)が代表的。
今回同盟領や帝国領を襲ったのはもっと数の少ない(それでも数万単位)の連中である。
中には特定の勢力から金をもらって雇われ傭兵やってるような連中もいる。
ゼントランやガトランティスがフン族なら他の連中はその他諸々の蛮族みたいな物。
宇宙海賊に関しては名前そのまま。この宇宙の海賊共は上記の商売敵に加えて、決して列強には手出ししないというルールーの下で列強領域外を中心に暴れている連中のことである。
こちらも金貰って傭兵みたいなことやってる連中がいる。
四皇とか七武海とか色々いそう。
宇宙生物と宇宙機械に関しては単純に知的生命体の敵みたいな連中である。
生物の性として勝手に住み心地良さそうな土地を奪い、食料として人類その他諸々を襲っている宇宙生物や、単純にAI化なんかが暴走して手当たり次第に文明を持った国に攻撃仕掛けている暴走機械。
蛮族や海賊と違い知能レベルは低いが、最低でも数万単位の数が基本のため群れに鉢合わせると厄介極まりない。
列強がこれらを排除していないのは彼等からすれば取るに足らない雑魚だからにすぎない。
スパロボ系宇宙なので地球という単語に敏感に三列強。
曲がり間違ってもヤベーのがいたら不味いので取りあえず地球という名の星には片っ端から調査船団を派遣している。
今回の銀英伝地球は外れだったようだ。
地球本部は最初はフォーリナーに焼かれ、その後ヴォルガーラにチェストされ、最後に連合に止めを刺された。
その後各地の地球教支部が勝手に暴れ出したため同盟や帝国から鎮圧され、地球教は解体された。
同盟や帝国が襲われているのだから、ここが襲われないわけがない。
債権を盾に同盟や帝国に救援要請をしていたが、両国ともそれどころではなかったため、あっけなく滅亡した。
生き残った商人たちは帝国領や同盟領に命懸けの逃避行を行ったが、両国の領土が縮小していたことに加え、道中に海賊、蛮族、生物、機械と様々なものが蔓延っていたため、人がいる領域にまで辿り着けた商人は少ない。
お手軽戦災復興セット。
汚染除去用のタワーや治療用のナノマシン。復興用の無人ロボットに大体の有機物は食料品に転換できる有機物転換炉など。
この宇宙では戦災していない国の方が少ないため、新たな国へと交渉する際には大概このセットを持っていく。
基本無料ですが、気に入った場合は連合の企業連へと気軽に
お問い合わせください。
81: トゥ!ヘァ! :2020/09/19(土) 18:02:34 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
投下終了
取りあえず今度は銀英伝世界が来たらというお話。
詳しくはいつ頃の銀英伝世界が来るのかはまだ未定なので今回のはifということで。
最終更新:2020年09月21日 12:32