942: 加賀 :2020/09/25(金) 19:20:09 HOST:om126194221089.10.openmobile.ne.jp
ifネタ
銀河連合日本 神崎鎮守府
日韓紛争



『互いの怒りのゲージは満タンを越えて溢れていた』後に軍事評論家の一人はそう語る程だった。銀河連合日本に『瑞鶴』ら戦後日本の艦娘達が転移してきて数週間、半島のシュプレヒコールは激しさを増していた。

『空母『瑞鶴』戦艦『伊勢』『日向』を爆破解体しろ!!』
『我々の怒りを思い知れ!!』
『日帝は我々に精神的苦痛を与えたのだから賠償金を支払え!!』

 『瑞鶴』らの転移にシュプレヒコールを上げていた半島だがその行動が遂に武力へと発展しまう時が来たのだ。

『対馬沖漁船銃撃事件』

 対馬の漁船が半島の海上警察の警備艦から銃撃を受け乗り組んでいた漁師全員が射殺される事件が発生してしまうのだ。海上警察は『違法を行い逃走したのでやむを得ず射殺した』と発表。二藤部総理は直ちに状況説明を求めるも韓国政府からの発表は『今事件は日本側が仕掛けたものであり韓国は事実無根である。更に諸悪の根源は海上自衛隊に在籍する『瑞鶴』らである』と論点が違う発表であった。
この状態にアメリカは元より神崎鎮守府も匙を投げてしまい二藤部総理は決断を決めてしまう事になる。

「我が日本国は韓国の要求に屈する事はありません。我が国は韓国が『我が国民、我が国土に対しそういった行動を取るようであれば断固たる行動』を取ります」

 この発表に韓国政府はいつもの脅しだと判断、作戦を行う軍部にそう通告し軍部は決められていた作戦を開始するのである。

「韓国海軍の主力が釜山を出撃、目標は対馬だと思われます」

 ヤルバーンの技術により繊細過ぎる画像を提供される海上自衛隊。二藤部総理の視線を受けつつ海上幕僚長は傍らにいた海上自衛隊第一航空護衛隊群司令官の橋本海将に命令を下した。

「出撃をお願いします」
「任されました」

 この頃、『瑞鶴』等を主力とする第一航空護衛隊群は横須賀に停泊していた。第一航空護衛隊群は転移してきた『瑞鶴』を筆頭に『伊勢』『日向』『八雲』『妙高』『酒匂』『雪風』『長波』は護衛艦『あきづき』『さみだれ』『まや』と共に編成されていた。そして艦娘の『瑞鶴』は改装されたばかりの飛行甲板でタバコを吸っていた。

「………」
「いよいよ、戦いだぞ」

 そこへやってきたのは『日向』である。

「……私は私がやれる事をするだけよ」
「……そうだな。我々も改装が終わっての実戦だ、やれる事をしよう」

 『瑞鶴』達も神崎鎮守府で近代化改装を行い、今では『瑞鶴』もF-35を48機も搭載出来るようになっていた。そのため海上自衛隊の中では貴重な航行打撃護衛艦でもあった。(空母という表記はあえて外されていた。なお、漢字表記は特例で認められている)

「ま、私達は私達だからね」

 そう言って『瑞鶴』は吸っていたタバコを海に投げ捨て立ち上がる。そして第一航空護衛隊群は横須賀を出撃するのである。

「さぁ……始めましょう。私達の覚悟を、私達の戦いを……そうでしょう長門?」

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最終更新:2020年09月26日 13:34