758: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:33:07 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
|д゚)
|д゚)…よし、投下とかそう言うの無さそうなのでアルゼンチンやチリらのよもやま話投下します
|д゚)…尚何時も通りに南米らとかの情報はwiki便りで時系列も微妙に曖昧ですがまぁ気にしないで下され(迫真)
760: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:36:29 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
【南米親日勢力の牙城 アルゼンチンとチリと太平洋沿岸南米各国のよもやま話】
織田家による夜間でも書類仕事をする為の灯りとなる鯨油を求めたハズが、北米の大地にて無数の砂金や広大かつ肥沃の無主の地を発見した事により本来の目的を投げ捨てて【加州】に日本人が大挙して入植に雪崩れ込んだ時代。南米はこの時期何だかんだで未だスペイン黄金期の残滓とも言えたスペインの入植植民地が多数存在していた。そして広大な支配領域を地図の上では持つも時代的な通信・運輸技術レベル、またスペイン政府の根本的な遠隔地への統治能力の限界、加えてプランテーション農業にて生産された富や奴隷労働により採掘される金や銀ら鉱山資源などの資本がスペイン本国に一方的に流れ込み、民衆の困窮と経済の従属化の継続で次第に反乱気運が芽生えつつあるこの頃に、織田家率いる日本幕府軍は南米のスペイン植民地の現地勢力との平和的接触に成功した。
後に借金のカタとしてフィリピンを持って行った事からこの時期から南米のスペイン植民地領に狙いを定めていたと言う陰謀論が有るが、遠く
日本大陸本土の統治や開発に加えて加州の開拓の初期段階でとても忙しい織田家にそんな事をする余裕など無く、日本本土から開拓の為の各種材料や食糧を全部持ってくるのでは幾ら何でも非効率的かつ不確実であると言う真っ当な考えから、開発が鉱山に集中していて資本流出が継続しているとは言っても一定の開発と開拓が進められていた南米から調達可能な物資は可能な限り加州近くの交易で賄おうとしただけの話であった。特に北米大陸には馬が何処を探しても存在していないので畜力が遠く日本本土から木造船に乗せて苦労して連れて来る以外では、僅か12頭から大繁殖を遂げていた南米のアルゼンチン等から入手するしか無かった。前者の場合太平洋を長々と押し渡って来るので、余りにも時間がかかり過ぎる上に如何に世界的に見ても頭が良くて力も強い日本馬でも航海途中に病気にかかって死んだり、加州に辿り着く前に海難事故を起こして船ごと海に沈むケースが発生して確実性が無く、手っ取り早く馬を多数手に入れるには南米との交易が不可欠だった。
余談だが、アルゼンチンから輸入した多数の馬の第一団は購入者が特に何も考える事無く日本本土と同じように顔合わせさせた剣虎に度肝を抜かれて殆どが極度の興奮状態に陥り、日本人のみならず剣虎がアワアワしている中多数のアルゼンチン輸入馬が柵を飛び越えたり柵を体当たりで破って脱走し、逃亡した多数の馬が港町のあちこちを縦横無尽に疾走し、時には家屋等に踊り込み、港町のお役人や多数の民間人協力者たちが逃走馬たちを死に物狂いで追いかける大捕り物を繰り広げる一幕があった。後にこの事件を元に、この時代の参勤交代などをネタにする某監督によって映画化もされている。因みにやらかしてしまった購入者達は情状酌量の余地ありと言う事で衆人環視の元一張羅が泥塗れになりつつ馬を捕らえていた役人から説教を喰らって解放された。一世一代の大恥と言う事で腹か首を斬ろうとして役人にぶん殴られた事まで加州の瓦版に書かれた購入者の心情は、残念ながら後世には日記などに書き記されていない。
761: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:38:40 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
そうして馬等の畜産の輸入から始まり、加州の開拓が加速し人口が増加するに連れて南米に対しても畜産のみならずその他の物珍しい物産を求めるようになる。そして日本人が求める物産に南米で多量
産出され欧州に雪崩れ込んでいた『金』や『銀』は、加州やアラスカの鉱山に加えて日本本土でそれこそ大量に産出されていた為かそれほど含まれていなかった事も有り、自然と太平洋沿岸南米各国では
『売れるモノ』を作る為に各地の開発や開拓に加えて、現地民による工場制手工業が勃興、発達し始める事となる。当然抑圧的植民地統治を行っていたスペイン本国や現地総督府はそれなりに不快感を
抱きはしたが、既に複数回破産を繰り返して日本に対してかなりの借金を抱え込み、東南アジアの生命線たる植民地も日本によって首根っこを丸ごと掴まれていたような状況では、苦言を言う事すら憚られた。
加州の開拓にのめり込んでいて今は欧州人とは全く違う文化ながらに文明人らしく平和的で大人しいものの、過去膨大な兵力と火力で東南アジアを飲み込んで行った日本人の姿をフィリピンと言う特等席で見せつけられていたのである。斜陽の帝国へと突入して行っている状況のスペインが何事かを言えるはずがないだろう。
その後は従来の抑圧的統治を行おうにも多数日本人商人のみならず豊かになった一般の日本人が交易や観光等で入り込む様になり、彼らの目を恐れて抑圧なのか融和なのか中途半端な政治に終始し、長年収奪を続けたスペイン本国からの独立を目論むクリオージョ(現地生まれの白人)等が日本との交易によって少しづつ力を蓄えていく中、世界はアメリカ独立戦争、フランス革命と言った人類史に残る『自由主義』思想の発生と伝播、そしてナポレオン戦争によるスペイン本国のフランスへの屈服と大陸封鎖令によるスペイン本国との連絡断絶を切欠に南米のスペイン植民地では独立運動が各地で勃発、そしてすぐさま独立戦争へと発展した。既にフィリピンの維持が不可能となって日本に売却せざる負えなくなっていたように衰退の一途を辿り、遠隔地の統治能力が失われていたスペインにこの独立戦争を押し留められるだけの国力も兵力も有る筈が無く、そしてスペインを自国勢力圏下に取りこんだフランスがわざわざ南米にまで行く能力や余裕が有る訳も無く、双方と友好的であった日本が仲介する事でアルゼンチンやチリを筆頭とした太平洋沿岸南米各国は独立を勝ち取る事に成功した。
正しラテン系のノリが悪い方向に作用したのか、独立を勝ち取り上昇機運な【気分】そのままに、アルゼンチンがブラジル帝国に併合された州を巡っての戦争で直接の戦局は兎も角内政の混乱の酷さのせいでイギリスの仲介を許し、ウルグアイの独立を認めざる負えなくなると言う戦略的な返り討ちに有ったり、チリでは保守主義者と自由主義者が政策を巡って議会で殴り合いが頻発する内紛を起こしたりと、後に『明治維新』と言う完璧すぎる華麗な近代化を成し遂げた日本とは真逆の、争乱と混乱、苦難と苦渋に満ちた独立となった。ただ、日本が余りにも例外的過ぎるだけで、アルゼンチンやチリも外政で負けて分離独立を許したり内紛が発生したりこそすれど、国内資本を壊滅させかねない内戦だけはギリギリで回避しつつ国内統一を順次進めて成功させているのだから、彼の国々の人々も相当に努力し、相当の成果を命がけでもぎ取った事に関しては疑う余地はない。
後世では所々で日本の関与が多数有ったと言う説も証言も有るが、関係各国からは公式には否定されている。
762: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:40:37 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
様々な想定外や分離独立等の騒動こそあれど、何だかんだで念願の独立を果たす事に成功した太平洋沿岸の南米各国だったが、始めは今までの様に加州開拓で極めて豊かになった日本人に様々な物品を売り付けて適度に近隣国といがみ合い競争しあい、国内開発と経済発展に努めて行けば良いと極めて楽観的な考えであったのだが、その『お得意様』であった日本人が北米にてアメリカ合衆国とロッキー山脈近郊で小競り合いするだけに終わらず、南北戦争に介入して南部を分離独立させたが為に合衆国が漆黒に染まり上がった事からその楽観的考えは強制的に改めさせられる事となる。観戦武官として
この『シビルウォー』を直接見た南米の軍人達は、機関銃や火中車による火力の猛威が繰り広げる既存の戦争の概念を叩き潰す戦場のみならず、戦争終盤に米合が実行した『多数の弾除け兵による物量戦』と言う想像だにしていなかった外道戦法に恐怖した。偶然派遣された観戦武官の中に絵心に優れた者が居り、自身や同じ観戦武官たちが見た『南北戦争の戦場』を描いた絵と報告書が後世にまで残り、日本の教科書にもその書かれた絵が使われた程度に信頼性の極めて高い第一級資料に認定されているが、それを見た自国の大統領や議員たちが揃って顎を外さんがばかりに驚愕するか精神衛生の為ジョーク扱いにしようとしたかするほどに、自分達の『独立戦争』とは桁違いの『本物の戦争』に、それぞれが恐怖した。
そして恐怖するだけで終われば万々歳だったのだが、漆黒に染まった米合が『人的資源』を求めてカナダや米連にマンハンターを派遣して多数拉致したり、アフリカ大陸に『労働交易船(ワーカーシップ)』を派遣して奴隷を集め、私掠船免状を以て時代錯誤の海賊時代を現世に呼び戻したり、トドメに南米にもその食指を伸ばして自分達が独立後に廃止した奴隷制がマシにしか思えない人畜に堕落した『効率的活用』を広めて米合自らに飲み込もうとする等、過去のスペインの収奪型抑圧的植民地統治を鼻で笑う『合理的』にて『効果的』、だが『人道を踏み外す事甚だしき』内政と外政を大々的に推し進めだした事が、太平洋沿岸の南米各国を、階層の上下問わずに恐怖させた。
外見上の白人や黄色人が混ざっている事が当たり前で人種的偏見が極端に薄い日本人と長年関わっていた為か、そして欧州に行った南米出身の白人が欧州人に常々差別されていた事に対する反発も有ってか、この時期欧州世界一般の白人至上主義がかなり薄かった事も相まって大して根付いていたと言いきれない程度の影響力だった事もあり、黒人や有色人種、そして白人種をも多数『マンハント』して強制連行していくその姿は、先住民系のみならず欧州系白人種も例外無く恐怖した。過去の歴史から溝があった両民族や人種、分離独立等で一部で発生していた近隣国との関係がこの後急速に融和と関係改善をして行ったのは、間違い無く米合に対する恐怖と絶望が原動力だった。尚南米各国の中でブラジルは米合に早くも飲み込まれて割と手遅れであった。
米合とロッキー山脈を挟んで何十年と敵対状態を維持している日本としても、太平洋沿岸に米合の勢力圏に降った国が出て来るのは国家戦略と安全保障上絶対に認められない悪夢であり、アルゼンチンやチリが自ら明確に日本の勢力圏に入る事を申し出て来た時は文字通りに国を挙げて大歓迎した。歓迎式典や相互友好条約(米合を刺激しない為のお題目だが、実質的な安全保障条約に近い)を締結する場に外務大臣や総理大臣どころか天皇陛下すらが臨席する程の歓迎攻勢には、南米側の方が困惑し切りになった程であった。因みに真偽不明の不確かな情報や証言によれば、この喜びの余り友好条約を
結んだ記念として当時世界最新鋭の弩級戦艦や巡洋艦等を廉価で売却する案も一瞬出たそうだが、冷静さを保っていた人間の突っ込みにより無しになっていると言う嘘か真か分からないネタのような話が有ったそうな。尚使節団には軍艦では無く鎌倉時代のモノでも希少な国宝級古刀・名刀が複数贈られている。ある意味軍艦の廉価売却の方が南米使節団の精神衛生上マシだったかもしれない。
763: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:42:07 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
独仏戦争とも言われた第一次世界大戦後、日英による全力の空売り砲によって世界経済が日英陣営を除き大混乱に陥り、大西洋側の米合に与した南米国家もそれに巻き込まれて経済的に失墜していく中、早期に日本勢力圏に与した太平洋沿岸の南米各国は、地道に育成されていた民族資本と日本(と一部英国)からの投資、そして日本が誇る希代の財政家たる高橋是清直伝の公共投資術により国内開発の進展と内需の拡大に成功し、カルト教団が跋扈する母国から逃れたフランス人が『あの日のパリは此処に有った』と首都・ブエノスアイレスを一目見て感涙する程に、外資便りでは無く自国資本も確固たる国家になったアルゼンチンの様に、それぞれが相応に経済的成功を収めていた。また連動して各国の軍備拡張も静かながらに始められており、何時か必ず来る『その時』に向けて、日本やイギリスの兵器の購入やライセンス生産を加速させていた。
長年醸成されていた米合陣営への恐怖の為に、各国軍が行った募兵キャンペーンでは想定を上回る志願者が押し寄せた程であった。国民も自然と、『その時』が来ると暗黙の内に分かっていたのかも知れない。
そして、アメリカ合衆国の奇襲攻撃から始まった第二次世界大戦では、ヨーロッパでもソ連による攻撃が開始されたのに続いて、米合に与した太平洋沿岸の国もアルゼンチンやチリを撃破して南米大陸を打通し、一挙太平洋に陸路で乗り込もうと攻勢を開始したが、既にコレを完全に予測していたアルゼンチン軍やチリ軍の猛反撃であっさりと頓挫する。想像以上の激しい戦意と強大な戦力に驚きつつも遅ればせながらに『南米大陸の同胞』同士で争う事の愚を説き、日英陣営からの離脱と米合陣営への加入を、それが無理なら局外中立を要求するも、それに対するアルゼンチンやチリら日英陣営南米軍の回答は、イギリスから輸入した四発大型戦略爆撃機部隊による『敵国首都への猛爆撃』であった。この想定外過ぎる『答え』に唖然として言葉に詰まった米合側であったが、日英陣営側の去り際に放った一言が、米合の『合理的思想』に汚染されていた太平洋側の米合側南米各国をパニック状態に追いやる事となった。
『我らは貴国を同胞と思った事は無く、文明人として貴国の所業を認めた事も無く、そして人を家畜としてしか扱わぬ者どもを『まともな人間』と認めた事等、一度足りとて存在しない』
764: 陣龍 :2020/10/14(水) 20:46:55 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
以上投下完了に御座る。アルゼンチンやチリらを日本側に引き込もうとwikiを見てたらアルゼンチンで馬が大繁殖してた記載をwikiに見て、そういや開拓するにも畜獣とか居るけど一々日本から太平洋横断して持ってくる乗って時間浪費やら危険性やらで非効率じゃね?と思い、なら近隣のアルゼンチンとかから輸入するのが自然だよな、となり、その後は流れで地味に太平洋沿岸南米各国が交易で強化されつつ日本陣営入りに
因みに議論の流れ的にブラジルは米合入り不可避っぽかったので米合側で爆散して貰いました(´・ω・`)
最終更新:2020年10月16日 22:54