23: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:29:29 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
流れをぶった切って一つ投稿させていただきます。
題して「美魔女リシュリューver1.5」
校正出来次第投稿します。
24: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:42:35 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
では、行きます。
25: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:43:23 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
戦艦リシュリュー(21世紀初頭時)
全長:320m
全幅:45m
喫水:約11m
基準排水量:11万3000トン(公称。)
約14万7000トン(実数)
兵装:55口径41cm4連装砲 4基
60口径15.5cm3連装砲 4基
(磁気火薬複合方式)
65口径12.7cm速射砲 14基
60口径7.6cm速射砲 18基
60口径6㎝機関砲 6基
(磁気火薬複合方式)
70口径3.7㎝多連装機関砲 40挺
90口径2cm多連装機関砲 8挺
ミサイル垂直発射管 224基
21連装近接防空ミサイル 8基
3連装迎撃用魚雷発射管 8基
6連装380㎜対潜ロケット砲 8基
装甲:改善版対51cm対応防御(第一種防御区画)
同対20cm対応防御(第二種防御区画)
機関:ディーゼル・ガスタービンエンジン混載
(公称最大出力28万馬力)
速力:32ノット/時
航続力:14ノット時1万1000海里(公称)
艦載機:各種ヘリコプター5機(定数、格納庫搭載)
乗員数:2700名
1. 概要
フランス連邦共和国海軍の戦艦リシュリュー。その21世紀初頭ごろの姿である。
「美魔女化改装」(OCUから逆輸入)よりの約20年間で、数度に渡り行われた小規模改装の積み重ねの成果である。
対空能力強化や、間接防御力の改善など、主に防御面での強化が目立つ。
2. 艦体全景
「美魔女化改装」時より大きな変化はない。流石にあれほどの大改装を20年というスパンで行いはしなかったのである。
(しかし、対空火器の配置など変化した点もそれなりにある)
『世界一刺激的なモダニズム作品』と謳われた美しさは健在であり、そこに20年と言う年月が「風格」を添えた。
FFR国民からの人気は「神格化」の域にまで達しており、彼女とFFRが同一視されるほどである。
3. 兵装
3.1.主砲
主砲に関しては、スペック上の変更点はない。しかし、見えない要素として旋回機構の改善による摩擦力低減及び電力量強化により、砲塔旋回速度が1割ほど向上している。これにより照準修正が容易になった。
仮想敵である敷島型やDZPⅡ級の様に「磁気火薬複合」方式への更新も提案されているが、現在のFFR技術力では主砲クラスの大型砲に採用するのは困難と判断され、「未来への課題」とされた。
3.2.副砲
副砲に関しては、「磁気火薬複合」方式への更新がなされている。
射程は最大350kmで、発射速度は1門当たり最大10発/分である。しかし、電力問題により全副砲(12門)を斉射する場合は6発/分にまで低下する。
初速は最大3500㎧であり、運動エネルギーは火薬式時代の『16倍』を超える。
また、仰角は85度まで対応可能であるため、弾道弾迎撃にも威力を発揮する。
3.3.対空火器
一番の変更点は、「60㎜電磁機関砲」の配備である。
これは純粋な対空能力の向上のみならず、各種弾道弾の迎撃を意図している。無論、通常の対空戦闘でもその威力は絶大である。
初速3000㎧で毎分300発を発射可能というスペックは、OCUやBCが開発している極超音速ミサイルに対しても十分に対応可能である。
12.7㎝及び7.6㎝速射砲については大きな変更点はない。
しかし、ロケットアシスト弾が導入され最大射程は12.7㎝で約100㎞、7.6㎝で約40㎞となった。
さらに、誘導砲弾も実用化されたので対艦戦闘でも威力を発揮する機会が増えるだろう。
26: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:44:24 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
機関砲は数的主力を20㎜から37㎜に変更し、さらに双方とも多連装化し発射速度を大幅に向上させた。
これは、大型化する一方の対艦ミサイルに対して20㎜クラスでは威力不足となる恐れが出たからである。
ただし、20㎜機関砲も全廃はせず、対舟艇用などに使用される。
各機関砲の諸元は以下の様になった。
20㎜機銃:射程1.5km(対空)、発射速度毎分4500発
37㎜機関砲:射程4km(対空)、発射速度毎分1000発
さらに、近接防御用の小型対空ミサイルも実装され、防空網の「ギャップ」を発生させないように努められている。
3.4.ミサイル
基本的には各種ミサイルのアップデートを継続している。大きな変化としては、弾道ミサイル迎撃用ミサイルの導入である。
これはOCUの戦略攻撃や、BCの対艦用弾道ミサイルに対する措置である。
これらは対艦ミサイル用発射管に装填されたため、対艦ミサイルの定数はさらに低下した。
3.5.その他兵装
一番の変更点は、「スーパーキャビレーション(SC)魚雷迎撃用魚雷」の実装である。
これ自体もSC魚雷であり、数百ノットという超高速で来襲する敵魚雷を確実に補足できる能力を有している。
また、各種対空砲には「対潜弾」が充足されている。これを用い、対空戦闘と同様な流れで魚雷を迎撃することも可能である。
最後の手段である6連装380㎜対潜ロケット砲も健在である。もっとも、こちらは「煙幕・フレア発射機」としての役割を主に期待されている。
また、13.2㎜機関砲が30挺ほど艦内に備蓄されている。
これらは「近接防御用」及び「艦載機用装備」と規定されている(実際、甲板には銃架が設置されている)。
が、実際には「白兵戦用装備」である。敵兵が艦内に侵入した場合、この装備を核に防衛線を形成する。
同様の理由で、リシュリュー艦内には「全乗組員分」の小銃や散弾銃などの銃器あるいはサーベルなどの刀剣類が備蓄されている。
4.電波兵装
技術の進歩に合わせて、漸次改善が行われている。
本艦電波兵装最大の特徴である国産防空システム「アッキヌフォート」も同様である。
最新バージョンでは弾道ミサイル迎撃と艦隊防空を同時に行える能力を付与されている。
5.航空艤装
格納庫収容能力は5機で変化はない。しかし、格納庫天蓋や飛行甲板に露天駐機すれば最大15機程度を搭載できる。
ただし、整備能力を考慮すると、最大同時運用機数は10機程度である。
その他に、小型無人機を20機ほど搭載している。これにより、気温や風向などの各気象データを収集しより精密な射撃諸元を導き出すことを目的としている。無論、弾着観測も可能な限り実施する。
6.航続力
重量増と消費電力の増加により多少燃費は悪化したが、致命的ではない。
27: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:45:03 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
7. 防御力
装甲版などの「直接防御力」には変化はない。ただし、「間接防御力」についてはいくつか改善されている。
以下に、それを列挙する。
まず「ヌーベル・エポナイト・ムース」の更新である。
これは被弾時の衝撃吸収と浮力維持、浸水や火災の抑制効果を期待されて舷側主装甲と外板の間とバルジ内部などに充填されている不燃性ラバーフォーム発泡剤である。
これの物的特性を操作し、衝撃吸収能力を向上させ複合装甲の構成材クラスにした。
実際、FFR陸軍の次期主力戦車の装甲にはこの素材の採用が検討されている。
つまり、外板から主装甲に及ぶ空間は「厚さm単位の複合装甲」となったといっても過言ではない。
これにより、第二種防御区画であっても仮想敵の装甲巡洋艦から放たれる20cm級レールガンに対しての優位性を確保した。
次の改善点と言えば、外板がモジュール化されたことである。これで交換が容易になったが、本質は別にある。
鋼板の内側に「超高分子量ポリエチレン」ブロックを配置したのである。この素材も複合装甲の構成材として期待されるものであり、陸軍の防弾ジャケットや新型ヘルメットには実際に採用されている素材である。
そして、本素材を採用した最大の理由は「高い『中性子遮蔽能力』を有している」ことである。
OCUはもちろん、「あの」BCが核兵器、とりわけ「中性子爆弾」を使用してきた場合にはこの先進高機能軽量素材が乗員を守る最後の盾になる。
この素材は舷側のみならず、艦上構造物にも可能な限り装着されている。また、艦内の各通路や主要区画の補強材にも採用されている。
しかし、欠点としては3~5年で劣化してしまい機能を損失してしまう。
そのため定期的な交換が必須であり、主装甲帯に組み込むことができなかった。だからこそのモジュール化である。
余談であるが、食堂などの机も可能な限りこの「超高分子量ポリエチレン」で製造されておりダメコン時の補強材に活用する他、「白兵戦時のバリケード」に使用することが想定されている。
他には艦内環境管制のための「人工知能(AI)」が導入されている。
AIは艦内の各種センサーより情報を集めて艦内の状況を把握し、乗員に適切な助言を与えるのが使命である。
最も期待される状況はダメコン時である。AIは艦内の被害状況を確認し、応急要員の携帯端末に助言を送るのである。
具体的には、被弾箇所への使用可能な通路や必要とされる資材など多岐に渡る。
8. 機関
大きな変更は無い。ただし、オーバーホール時に各種素材を先進素材に順次変更しているため伝達トルクや発電効率などは向上している。そのため、数回に渡る改装で生じた重量や必要電力の増加にも対応できている。
(電力消費量増加に関しては、後述する補助発電機の威力も大であるが)
28: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:45:39 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
9. 継戦能力
——リシュリューは沈むことを拒絶する。彼女の命数が尽きる時は、FFRが滅びる時であるが故に——
リシュリューの継戦能力は美魔女化改装時から細心の注意を払われ、順次アップデートされ続けている。
9.1.対空能力
対空火器の生存性向上は最優先でなされた。
これは、艦隊演習で敵側の指揮官(BCを想定)が、装甲巡洋艦の電磁超長距離射撃によりリシュリューの対空火器を減殺し、しかる後に対艦ミサイル及び飛翔魚雷による飽和攻撃を実施したことに端を発する。
これにより「砲撃戦後でも最低限の対空能力を維持する」ことが必要だと判断された。
各速射砲と機銃には「超高分子量ポリエチレン」ブロックが装着され防弾性能を向上されている。
20㎝級砲弾の直撃には耐えられないが、至近弾の衝撃や弾片には効果を発する。
さらに、一部の火器は収納式の「装甲カバー」を備えている。これにより、さらに生存性が向上している。
9.2.主砲射撃能力
射撃管制レーダーは前部・後部艦橋に正副計8基(主・副砲用各4基)が配備され、測距儀などの光学観測機器も同様に正副4基(同各2基)が配備されている。
さらに方位盤(FCS)も4基(同上)が艦内各所に分散配備されている。
これらは便宜上、主・副砲用と区別されているが全ての装置が主砲射撃に使用可能である。
やろうと思えば、「各主砲塔ごとの公算射撃」などという芸当もできる。
これは、数的劣勢がほぼ確実であるFFR海軍では同時に複数の敵に対処する必要があるという理由もある。
また、第1・2砲塔の間と3・4砲塔の間には発電用ガスタービン機関が存在する。通常時は補助発電機として艦内各所に電力を供給している。
が、機関室からの電力供給が途絶えた場合は主砲射撃システムを運用するためだけに使用される。
仮に全ての観測機器が破壊されたとしても、僚艦か観測機との連絡が確保できている限り、主砲射撃は可能である。
また、砲術科員は方位盤が全て破壊されたときに備えて「関数電卓」で射撃諸元を算出する訓練を積んでいる。
無論、射撃間隔は広がるが、その命中率は(観測データが精確ならば)方位盤射撃と比べ致命的に劣っている訳ではない。
また、装甲を貫通されなくとも被弾の衝撃で主砲が旋回不能に陥る可能性がある。
その時に備えて、「艦体の方を」旋回させて照準を合わせることも想定され訓練を実施している。
艦内制御AIの支援を受けているとはいえ、それは航海科乗員たちの神業に他ならない。
事実第一砲塔を想定した際の訓練では、3斉射12発中1発の命中弾を記録している。それも砲術科員の手計算によって。
命中率8%はWW2時代の砲撃戦に比肩し、十分に戦闘に耐えられる。
さらに、例えば第一砲塔の弾薬庫から第四砲塔へと艦内を「人力で」主砲弾を輸送する訓練も実施されている。
射撃指揮所が全滅、あるいは通信が遮断された場合、各主砲塔は個別照準による各個射撃に移行する。
その時のために、主砲塔側面には隠顕式レーザー測距儀が配備されている。気象条件にも依るが、最大30㎞程度はこれで測距できる。各砲塔4門なので、公算射撃の最低限精度は確保可能である。
最後に、核攻撃を受けて場合も想定されている。
核攻撃の直撃を受け艦上構造物が焼き払われた際には、艦橋内部に格納されていた「5基目の」測距儀が現れる。
そして勝ったと驕れる敵に復讐の一撃を見舞うのである。
1門でも撃てる砲が残っている限り、1発でも撃てる砲弾が残っている限り、リシュリューは諦めない。
彼女は4億を超えるFFR国民からの負託を背負っている故に。
10. 指揮統制機能
基本的には美魔女化改装から変わらず、各種設備をアップデートしている。
その中で特記すべきものは、「艦隊防空システム」の実用化である。これにより、リシュリューは艦隊各艦の対空火器を一元的に統制し各々に最適な目標を指示できる能力を手に入れた。
これは、個艦能力に劣る小型艦が数的主力のFFR海軍の対空能力を飛躍的に向上させた。
29: モントゴメリー :2020/10/16(金) 21:50:55 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
皆さんの篤い応援の元、生まれましたが美魔女化リシュリューver1.5。
最初はそのままver.2に行こうと思いましたが
『俺たちが40年もの間、何もしないと思っているのか?』
とFFRの皆さんが夢枕に立って威圧して来たので急遽変更。
1.5だから軽く流そうとしたけど、
ネタの書き込みスレに投下した女神リシュリューの反響が薄かったという悲しみの元書いたらver1.0とほとんど変わらない分量になったぞ……。
669: モントゴメリー :2020/10/18(日) 23:56:32 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
拙作の「戦艦リシュリュー(21世紀初頭時) 」の副砲の項目
「初速は最大3500㎧であり、運動エネルギーは火薬式時代の『8倍』を超える。」
を
「初速は最大3500㎧であり、運動エネルギーは火薬式時代の『16倍』を超える。」
に修正願います。
最終更新:2020年10月21日 17:08