165: 陣龍 :2020/10/18(日) 15:12:35 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
漆黒世界戦間期
アジアの米合リクルート(人狩り)連中被害者たちの証言集
「…軍としては特に問題は無い。直ぐに動かそう。だが…良いのか?軍が言うのも何だが、警察の突撃隊を更に強化するとか、そう言う方向性では…」
「検討はしましたが、将来的には兎も角現状では『正規軍の投入』が、被害や威圧の面で最も効果的と判断されました」
「……」
「我等警察としても、本来ならば軍に『依願』するのは本意では有りません、が…その様な意地を張って、先の『長崎事件』の二の舞を演じるのは、唯の馬鹿ですから」
――――米合が中華地域に進出してから、現地の中華系マフィアを経由して日本に流れた米合製兵器や麻薬の摘発に突入した武装警官隊が、米合製短機関拳銃で反撃したヤクザにより多数が死傷した『長崎事件』を切欠に行われた軍と警察との『米合に関連する犯罪行為対処に関する協定』を結んだ際の一幕。
帝国の治安を守護する警察としてはメンツ等含めて断腸の思いだったが、無理に意地を張って更に警察官を死傷させるよりは遥かにマシと考えた結果だった。
「あの馬鹿共が……最近羽振りの良さを見せ始めていたのは、支那人から米合の麻薬等を持ち込んでいたからか」
「最近は『組』への締め付けが厳しくなって『アガリ』も少なくなって来ていますから、短慮を起こしたのでしょう」
「そんなところだろうな……うん?」
「おっ、おっ、おっ、お、おや、おや、おおおおやおやオヤジにあにああに兄貴キキキキ……!」
「……舞いでも舞ってるかの様に慌てている所悪いが、少し落ち着け。一体何があった?」
「くっ、く、くくくく、組、が……ウチと敵対してた○○組が、米合のブツの取引をしていた咎で、軍に攻撃されています!戦車も居ます!銃も撃ってます!!」
――――『協定』が結ばれてから暫くの間、支那系マフィアと時には米合系のギャングから日本の『組』に米合製の薬物や銃器が流れたと分かった瞬間に繰り返された、正規軍や精鋭部隊を投じた『組』の撃滅作戦を茫然としながら傍観していた、薬物等には手を出さなかった旧時代的な『組』。彼らは軍による掃討作戦に巻き込まれなかった上で、政府による南米行きPMC向けの教育を受けて、南米の地にて新たに旗揚げを成し、『英雄』へとなり上がるレールの上に勝手に置かれていた。
「辞めろ…娘を、妻を、はな…放…せ……」
「お父さん!お父さん!お父さーん!!」
「あなた!あなた!お願い、止めて、娘から手を放して!」
『よっしゃ!今日はツイてるな、これで『ノルマ』は見事に達成、【営業成績】の上位入賞も見えて来たぞ』
『あぁ、全くだ!今日は帰ったら一杯バーで飲むとするか』
―――― 一部制御下を離れた米合隷下の支那系マンハンターにより複数回実行された、永世中立国の朝鮮王国に対してのマンハント行為。黄海沿岸部に住む朝鮮人が多数拉致された事に、朝鮮政府や米合の一挙一動に神経を尖らせていた日本政府と軍が気付くのに、大して時間は必要無かった。
166: 陣龍 :2020/10/18(日) 15:13:08 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
「…で、その答えがこの『四四艦隊計画』かいな。いやまぁ、海上警察や海上保安庁の警邏と米合への厳重な猛抗議とかで『一応』拉致行為は収まったとは言え、『次』が無いとはとても考えられんからまぁ分かるっちゃ分かるんやが」
「『戦艦』だの『正規空母』だのが欲しいと言ってくるより遥かにマシだろう。確かにこの『四四艦隊計画』の基軸となる『大型巡洋艦四隻』と『その船体を流用した軽空母四隻』だけでも、かなりの負担だろうとは思うが」
「巡洋艦の船体を流用した軽空母に関してはコスト圧縮っちゅう点で分からんでもねぇけどよ、任務想定が黄海やっちゅうのにこの航続距離はちょい過剰過ぎねぇか?」
「長期間警戒活動が出来ないと国民不安が払拭出来ないらしい」
「……朝鮮国民のご希望ならまぁ、しゃーねぇかねぇ」
―――― 米合勢力による被害に直面して恐怖に震えた朝鮮王国、取り分けその国民は、自国政府と軍に対してこれに対処出来るだけの軍拡を大規模デモ等で盛大に要求し、国防に関わる上国民からの要求と言う事で、国内開発がようやく軌道に乗り始めたばかりの財政を逆さにして日本から支援を受けつつ日本に大型巡洋艦と軽空母を四隻ずつ発注。
建造費用圧縮の為の船体流用要求に面食らいながらも、日本人特有の凝り性と戦いつつ要求通りに建造し、朝鮮王国海軍に引き渡した。
「朝鮮王国が中々に興味深い軍拡を行いましたね」
「あぁ、巡洋艦の船体を流用してコストを圧縮した軽空母の事だな。彼らも面白い事を考えた事だ」
「研究の結果、元々空母用に建造する船体で無い以上、弾薬搭載量や艦載機数等の継戦能力に少々問題が発生する事が見込まれますが、それでも高速発揮可能な軽空母と言うのは、船団護衛や航空機輸送等にそれなりに有用である可能性も見られると思われます」
「我がロイヤルネイビーには巡洋艦の建造経験は唸る程有る。戦時急造艦としては掘り出し物になるかも知れない。研究をいくらかでも進めておこう」
――――金の無い朝鮮王国の苦肉の策として採用した『巡洋艦の船体を流用した軽空母計画』を知り、何だか良い感じに刺激された様子の英国海軍の様子。
この後どの様な『軽空母』になるのかは、多分英国脳の爆発具合に寄りけりだろう。
167: 陣龍 :2020/10/18(日) 15:17:15 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
前に自分が行っていた米合系のブツを持ったヤクザに正規軍が殴り込むネタとその後の流れを見ていて唐突に思い付いた米合と手下の支那系によるやらかしに巻き込まれた朝鮮王国の血反吐を吐きそうな気がする軍拡計画とそれに刺激された我らが師匠()に英国面が舞い降りそうな気がするネタ。
実際はねっ帰りと言うか頭ノータリンが黄海を渡って半島でマンハントする可能性って十分に有る気がするのですよね
最終更新:2020年10月21日 18:43