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漆黒の合衆国強化プラン

M1特殊高射砲 rattlesnake

• 全長:約6m
• 全幅:約4m
• 重量:約2,000kg
• エンジン:ロケットエンジン1基+補助ロケット4基(発射時使用)
• 最大速度:900km/h
• 上限率:11,000m/分
• 航続距離:5分
• 武装:7.62㎜機関銃1基、5㎏爆薬
• 誘導装置:「備品」


合衆国で開発された対空兵器。「高射砲」とされているがこれは秘匿名称で、実際には「誘導対空ミサイル」である。
Rattlesnakeは英語で「ガラガラヘビ」の意味である。

第二次世界大戦前、合衆国では日英同盟軍の「ランカスター」や「連山」、自国の「B-17」などの4発大型爆撃機の発展から「次の戦争では戦略爆撃が焦点になる」と予測。その対策に乗り出した。
各種高高度迎撃機の開発プランの中で異彩を放ったのが本装備である。

最大の特徴はエンジンにロケットを使用した点と、それにより得られる桁違いの上昇力である。
試作機を用いたテストでは高度1万2000mまで2分弱で到達し、最高速度は900km/hに達した。
誘導方式は「備品」を利用した「自立誘導」方式であり、発射時の重力加速度に耐えるための訓練を施されている。
機首には5㎏の爆薬が装備されている。7.62㎜機銃も装備されているが、これは空中戦用ではなく「照準用」である。
曳光弾を発射し弾道を予測し目標に命中させるために使用する。
機体は金属資源節約のためほぼ全てが木製であり、かつ徹底的に量産性が追及されている。
「エンジンの次に高価な部品は、『誘導装置』かそれのための酸素ボンベである」などと言われている。

合衆国軍上層部はこの性能に満足し量産命令が下された。
量産型では同盟軍の兵器開発スピードから、最高到達高度を1万5000mまで強化した。
また近接信管が装備され、命中率は大幅に向上された。
これは砲弾よりサイズに余裕があり、かつ重力加速度が大幅に小さいため求められる部品精度が低下したおかげである。
そのため、安価で信管を量産することが可能になった。

欠点としてはエンジン稼働時間の短さ(約5分)による行動半径の短さ(約50㎞)である。この数字はまさに「高射砲」であった。
合衆国軍はその解答として防衛対象である大都市や工業地帯の周辺を囲むように発射基地を整備した。
本装備は「垂直発射」が可能であり、滑走路は必要ないため比較的用意に基地を用意することが可能であったためである。
この点も合衆国軍上層部に好意をもって迎えられた。
この基地間をトラックや塹壕列車で連結し有機的運用を可能としている。
さらに「空中哨戒」戦術が考案され、採用された。
これは、中型航空機で本装備をグライダーのように牽引して空中で待機する。そして、敵爆撃隊を発見した場合は接近してそのまま発射されるのである。
この方法は基地に依存しないため任意の空域で使用できる。そのため同盟軍爆撃隊は対応に苦慮したという。
牽引機にはP-38が多用された(戦闘機としても爆撃機としても能力不足となったため)。

第二次世界大戦が開始されると、本装備は同盟軍重爆撃機部隊に猛威を振るった。
合衆国領土に侵入した「ランカスター」や「連山」はもちろん、「富嶽」でさえ本装備から逃れることは不可能であった。
特に富嶽部隊の消耗は、同盟軍の当初の被害想定を10倍以上上回り爆撃中止が真剣に検討されるレベルであった。
残念ながら本装備の速度をもってしても「グール(=疾風)」から逃げきることは不可能であった。
そのため、疾風が護衛に付くと迎撃成功率は低下した。が、裏を返せば疾風の行動範囲を超える長距離爆撃を同盟軍に躊躇させる効果を発揮したのである。
また、「備品」は疾風に食いつかれた際は逆にこちらから接近し近接信管で撃墜するように訓練されていたため疾風部隊の消耗も増大した。
合衆国軍としては、疾風を排除できたならば通常の航空機で迎撃できるし、仮に迎撃できなくとも疾風を本装備で撃墜できれば「収支決算は大黒字」であると計算されていた。
実際、本装備は「最も疾風を撃墜した航空機」と認識されている。

本装備はエンジンと「誘導装置」以外は非常に簡単に製造できるため、ブラジル連邦やソ連に多数輸出され戦争中期ころにはこの2つに関しても両国ではライセンス生産が成功している。
南米戦線では開戦劈頭のブラジル首都防空戦で飛来した同盟軍爆撃隊の約7割を撃墜し同盟所属の南米諸国が戦前に整備した重爆撃機をたった一戦で「消滅」させた。
ソ連戦線でも独軍爆撃隊に甚大な損害を与え、戦争終盤まで工業地帯を死守し続けた。
さらにフランス地域にも運び込まれ、英独空軍に予想外の出血を強要した。

本装備は戦争中、合衆国の「正式工場だけで」1万機以上生産された。
非公式工場での生産や、ソ連やブラジルでのライセンス生産分を含める総生産数は今でも判明していない。

176: モントゴメリー :2020/10/18(日) 17:05:59 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
以上です。ウィキ掲載は自由です。

漆黒合衆国「富嶽よ。汝はもはや『無敵の』空中要塞に非ず!!」

元ネタはドイツ軍のBa349「ナッター」ですね。
あれは「有人対空砲」と呼ばれましたが、こっちは「有人対空ミサイル」です。



みんなが漆黒合衆国ちゃんをイジメるから、ついつい贈り物しちゃうのよね……。

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最終更新:2020年10月21日 18:49