12: 194 :2020/10/21(水) 21:25:30 HOST:ai126192063150.75.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件 番外編その7 Bルートにおける新生朝鮮人民軍ネタ
202X年某月某日深夜
日韓戦争終結から数年、これまで壊滅同然な経済状態だった北朝鮮はひたすら国内経済の復興と発展に努めており、ここ数年軍事パレードは行われていなかった。
しかしこの年、数年間に渡る復興と発展と米ロからの軍事技術支援の成果を披露すべく、新首都となったソウルにて久し振りに軍事パレードが行われる事となった。
これは、関係改善に成功した米ロとは対照的に、急速に関係が悪化している共産支那に対しての牽制も兼ねていた。
北の元帥様が、祖国の更なる発展と国際社会との協調。領土的・思想的野心を隠そうとしない中独両国を(名指しこそ避けたものの)声高に非難する内容の演説を述べた後、新たに導入された
新兵器群のお披露目が始まった。
まずは軍高官が新型装輪車両に乗車して会場入りし、将兵達に檄を送る。次に新たに正式化された迷彩服を着た歩兵部隊が隊列を組んで前進。元帥様もにこやかに手を振っている。
それに合わせて、空軍に新たに導入された虎の子のMiG-35が8機及びMiG-29SMT «9.19»が12機の計20機が、機体をライトアップした状態で編隊飛行を行い、集まった観客を沸かせている。
再び地上に視線を戻すと、新型車両軍が次々と姿を現している。
最初にミサイル搭載型装輪装甲車から始まり、その次にストライカー擬き(ただし米国から技術支援を受けている為、本家に匹敵する性能を有している)が現れる。
そして・・・、陸軍の顔である主力戦車が計三種類お披露目された。
最初に登場したのは、ロシアから導入したT-90A。ここでは9両が整然と前進している。次に登場したのは、ロシア製の主砲・複合装甲(+爆発反応装甲)・エンジン・FCSを装備した先軍号改。
此方も9両が参加している。そして・・・先軍号改の後に見慣れない9両の新型戦車が現れた。
南に僅かに残されていたK-1戦車のデータや、米ロからの技術支援を元に開発された新型戦車・台風号(米国コード・M-202X)だ。
これまでのT-62ベースの戦車とは一線を画した近代的デザインの新型戦車に、観客達は大きな拍手を送る。
その後も新型自走砲(史実でNK-9と呼ばれているのと同じ物)や、装輪式多連装ロケット砲。新型防空ミサイルシステム車両群も披露され、大盛況の内に軍事パレードは終了。
国内外に、国内改革と近代化の成果をまざまざと見せる事に成功した。
側近A「元帥様、お疲れ様でした」
元帥様「ああ。改革と近代化の成果は少しづつ現れつつある。米国やロシアも、対中戦を考えると我々を無碍に扱う事は出来んよ。とはいえ、まだまだ油断する事無く、生き残りを図り続けないとな」
北陸軍高官「全くです。最近は朝中国境線で、中国側からの挑発が続いておりますし」
元帥様「絶対に挑発に乗らない様に厳命せよ。まだまだ国内の復興と発展は始まったばかりだ。それを台無しにされる訳にはいかん」
北陸軍高官「分かっております」
元帥様「折角勝ち組側に付く事に成功したのだ。彼方に邪魔されて沈む等という事になっては堪らん。このまま米ロを通じて、日ティ両国とも最低限でいいから繋がりを持ち、更なる発展を目指すぞ」
側近B「了解です」
因みに各国の反応だが、日ティ米ロ等の陣営は徐々に立ち直りつつある同国に一定の評価を下しており、反対に中独側は「見た目だけで有り、ハリボテに間違いない。彼等は遠くない未来に、侵略主義者達に
媚びを売った事を、激しく後悔する事となるだろう」という声明を発表。更に対立を激化させつつある。
この後の未来は全くの未知数なのは間違い無いが、それでもあの時下した決断は正しかった事を、元帥様ははっきりと実感しているのだった。
13: 194 :2020/10/21(水) 21:26:00 HOST:ai126192063150.75.access-internet.ne.jp
―おまけ―
台風号
全長 9.81m
全幅 3.86m
全高 3.62m
重量 54.5t
懸架方式 トーションバー方式
速度 65㎞/h(整地)
40㎞/h(不整地)
行動距離 400㎞
兵装
主砲 2A46 125㎜滑腔砲
副兵装 PKT7.62mm機関銃
自動擲弾銃
火の鳥3 対戦車ミサイル(連装式)
装甲 複合装甲(+爆発反応装甲)
エンジン 4ストロークV型12気筒水冷ディーゼルエンジン 1200hp
乗員 3名
202X年の軍事パレードでお披露目された、北朝鮮製新型主力戦車。
現在の北の主力戦車はT-90Aと先軍号改の二種だが、先軍号改の方は元がT-62という事も有り、幾らロシアの技術導入で底上げされたとはいえ、急速に軍備を増強しつつある中国の事を考えると
早晩陳腐化するのは目に見えており、更なる高性能戦車の開発は急務であった。
しかし、完全な新規開発が困難なのも事実で有る為、既存の物をベースとした新型車体及び新型砲塔の開発が行われる事となった。
ベースに選ばれたのは、僅かながらもデータの取得に成功したK-1戦車。比較的バランスが良かった同戦車をベースに、米ロからの技術援助の下にサイズアップした物を使用する事となった。
外見は、史実世界の2020年10月10日に行われた北朝鮮の軍事パレードで出て来た新型戦車と殆ど変わらない。
史実側との違いは、まず車体等はT-62系列の発展型ではなく、僅かに得られたK-1戦車をベースに125㎜砲搭載の為にやや大型化。K1A1と違い、バランス等を崩す事無く搭載に成功している。
主砲も、T-90と同じ2A46・125mm滑腔砲を搭載。自動装填装置が初めて搭載され、発射速度の増加に成功している。
副兵装は主砲同軸機銃及び自動擲弾銃、連装式の対戦車ミサイルを装備。新型対空戦車等の開発成功等により、戦車単体に防空能力は求められなくなった者と考えられる。
以上の様に、かなり手堅くまとめられた設計がなされており、中国側の主力戦車群ともいい戦いが出来る物と推測されている。
14: 194 :2020/10/21(水) 21:26:30 HOST:ai126192063150.75.access-internet.ne.jp
以上です。何故かティンと降りて来たので書いてみました(ヲイ)
パレードの様子は、2020年の軍事パレードの映像を元に書きました。戦車の種類が増えた代わりに、弾道弾が綺麗サッパリ消えてます。
因みに、陸海空のそれぞれの新兵器の導入状況ですが、202X年現在で↓の様な感じになっています。
陸軍
- T-90A 100両※最終的に400両導入予定
- 先軍号改 1450両
- 台風号 202X年から導入開始
空軍
- MiG-35 20機※最終的に60機導入予定
- MiG-29SMT «9.19» 80機※既存の機体の改修を含む。最終的に160機導入予定
- Su-25 50機※最終的に80機導入予定
また将来的に、MiG社が開発予定の新型ステルス戦闘機の導入も検討中
海軍
- キロ級潜水艦 1隻※最終的に4隻導入予定
- ソヴレメンヌイ級駆逐艦 0隻※2隻導入予定
まぁ計画通りにいくかは、この後の情勢次第でしょうけど。それと空軍のMiG推し振りですが、経営不振に喘ぐMiG社の救済も兼ねた物となっています。
またまた「ハハッ、ワロス」な代物と化しましたが(汗)、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2020年10月26日 22:16