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銀河連合日本×神崎島 ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようです
アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島沖 エイブラハム・リンカーン空母打撃群 アーレイ・バーク級駆逐艦USSホッパー
「艦長、間もなく向こうのエイブラハム・リンカーンが門を通過してくる時間です。」
「世界初の平行世界との接触か…。」
「しかし平行世界の合衆国ですか…、門を超えて来られる以上こちらより科学は上なのは間違いないでしょうが…。」
「なんでも軌道上に宇宙基地を保有、火星にも領土を持ってるそうだな。現大統領や歴代大統領の一部の名前も違うそうだ。」
「それが原因で我が国のアレな一部があちらの合衆国は黒人差別して遅れてるだの黒人の大切な命を守るに合衆国軍を派遣しろだの叫んでますからね…」
「向こうは寧ろ国内で意思が統一され貧富の差も少なくなってるそうだがな…。」
「「ハァ…。」」
エイブラハム・リンカーン空母打撃群所属駆逐艦ホッパーの艦長の目の前には海より突き出た門の様な巨大な構造物が存在する。
縦横それぞれ100メートルを越え、水中にもその構造体は続いているという。
半年前にこの海域を航行した時にはなかったものだ。
艦長はその時の騒ぎを思い出す。
一月程前にこの物体はオアフ島沖に突如として姿を表した。
直様、ハワイ州全域に非常事態宣言が発令、緊急配備が敷かれ沿岸警備隊のカッターや米海軍の艦艇がこの構造物周辺海域を封鎖、
二十四時間体勢での監視体制となった。
この構造物が何であるかを調べる為にあらゆる機材や研究者が動員されたが何も分からなかった。
ドローンを用いた接近や光学的、電子的な調査など考えうる全ての調査が失敗したのだ。
ドローンは接近すると突如として空中で停止、機能しなくなり、光学的、電波的なセンサーは反応が返ってなかったのである。
研究者達はこれ異空間への門とでも言うべきものでありそれらセンサー類は素通りして門の向こう側へ行ったのではないかと推測、
ドローンが停止した原因は門周辺の時空の歪みとでもいうべきものに囚われたのではないかとした。
そして調査は継続すべきであるが技術的な進歩が無い限りこれ以上の情報は得られないだろうと結論付けた。
また門が光及び電磁波を素通りさせることが予測され、
門の向こう側に何らかの知的生命体が存在する可能性もあることから電波やレーザーを用いた通信を定期的に行うべきとした。
そして一週間ほどが経ったが門には何の変化も起きず、海域封鎖は一部解除され全世界に門の存在が公表された。
オアフ島には門をひと目見ようと観光客が殺到、米軍による封鎖外からの空中ツアー等も組まれることとなった。
日本のネットでは異世界の門キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と祭りとなり、
中国は門は全世界共通の核心的利益故に国際管理されるべきであり
アメリカは門を全世界に開放すべきとか発言した。
某半島南は…まあいつも通りだった。
そして世界に門の存在が公表され、米海軍が門へと通信へ送り続けるのもルーチンワーク化した頃、
駆逐艦の乗員はくっちゃべりながら慣れた様子でいつものように定刻通り通信を門へと通信を開く。また今日も返事は無いだろうなと同僚と笑いながら。
『こちらアメリカ合衆国海軍第7艦隊所属駆逐艦USSホッパー。本日もパールハーバーは晴れ絶好のサーフィン日和だ。
俺のサーフィンの腕をマイクの向こうの君に見せてやりたい所だ。』
「返答もないよのによく言うなw」
「いや太平洋戦争の時のトウキョーローズみたいに会いたがるやつはいるかもよwあいつ声だけは良いからなw」
スピーカーから流れる通信員の軽妙なトークに艦内は笑いに包まれるが直ぐに静まり返る。
全員が暫く待つが他には何もスピーカーからは聞こえない。今日もダメだったかと全員が落胆し作業に戻ろうとした
『Sorry、残念だけど私は既婚者なのご遠慮させてもらうわ。こちらUSS Intrepid、USS Hopper私の声が聞こえるかしら?』
スピーカーより陽気で快活な女性の流暢なアメリカ英語が艦内に木霊した。
艦のシステムが何らかの通信を捉えたのだ。艦内全て、特にCICが俄に騒がしくなる。
『繰り返す。USS Hopper私の声が聞こえるかしら?』
「あっすいません(汗)」
『ああ漸く繋がったわね?こちらIntrepid、そちらは合衆国海軍第7艦隊所属USS Hopperで間違い無いわね?一番の責任者出して貰えるかしら?』
「電波の発信源はどこだ!!」
「現在逆探知中!」
291: 635 :2020/10/30(金) 17:15:47 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
スピーカーからは女性の声が流れ続ける、CICの全員がESM要員に目を向け固唾を飲んで見守る。
通信員はそんなのを尻目に自分の職務を忠実に続けた。
「すいません(汗)。艦内大騒ぎでここでの最上位の艦長が出れない状況でして(汗)」
『んっもうしょうがないわねえ?取り敢えず幾つか伝えるけどこちらの現在地はアメリカ合衆国ハワイ近海よ。
最近巨大な構造物が出現して一番近かった私が急行、調査してたら電波通信を受信して通信を繋げたら相手が貴方達だったという訳。』
「つまりはそっちもハワイなんですか!?」
『ええ、多分平行世界ってやつね。こっちの世界では正式に観測されてるんだけど平行世界の合衆国と繋がるとは思って無かったわ(笑)』
通信元の女性の声は快活そう屈託なく笑う。
「平行世界…」とSFマニアでもある通信員は感動したがそんな事は胸の内に仕舞い職務を続けた。
「そういえばイントレピッドと言いましたがやはり合衆国海軍の艦艇で?」
『"元"ね…、そうそうそっちのニューヨークにはIntrepid海上航空宇宙博物館はあるかしら?』
「(どういうことだ?)ありますが?私も幼い頃行ったことありますし…。」
『ああっ!じゃあきっと貴方とそっちの私は昔会ったことあるわね!』
「 ? 」
『フフ、Essex-class航空母艦 CV-11 USS Intrepidそれがこの艦、そして貴方と話している私はその艦の艦娘よ。Sky-Mamaって言った方が分かりやすいかしら?』
「カン…ムス…?」
『えっ!?艦娘を知らないの?艦隊これくしょんは!?』
「いえ、存じてませんが…。」
『ムムム…ブツブツ(あっちの世界こっち程艦これが世界的じゃないのかしら?…私、Sky-Mamaの名前で世界的に有名だと思うんだけど?)
じゃあもうすぐ通信を切らなくちゃだから、最後に艦長さん達に………って伝えて貰えるかしら?』
「えっ?それってニミッツ提督のパクリ…(汗)」
『Wow!やっぱりそっちにも彼いたのね!これが動かぬ証拠となるじゃない!後パクリじゃなくてHommage!後の事はこっちの合衆国海軍に引き継ぐわ。』
「あ!ちょっと!?」
イントレピッドからの通信が切れて通信員は慌てるが
「っ!逆探知成功!!」
「何処だ!?」
「本艦より約10海里前方…門の中から発信されています!」
「「「よっしゃあああああ!!」」」
CIC内は歓喜に包まれるが通信員はどないしよという顔をしている。
「あのー艦長。通信元の通信が切れてしまいましたが(汗)」
「「「あっ(汗)!!」」」
「後、伝言が…。」
「…読み上げてくれ…。」
「『USSホッパーは何処にありや 何処にありや。全世界は知らんと欲す』…以上です。」
「「「ニミッツ提督…?」」」
「どういうことだ…?」
「あ!再び通信が!!」
『こちらアメリカ合衆国海軍アーレイ・バーク級DDG-70USSホッパー、USSホッパーを名乗る艦艇応答願う。』
「こ、こちらUSSホッパー、そちらもホッパーなのか…?」
『本当だったか…本艦もホッパーだ。イントレピッドから連絡を受けた時は衝撃を受けたが…まあこんな世界だこんなこともまれに良くあるだろう。』
「いやいやいや!良くあることじゃねーよ!?納得すんなよ!?」
通信員は絶叫し、CICにはどうすんだよコレという空気が流れた。
その後艦長同士の通信になったのだがまさかの本人同士で酷く驚いた。
また、現在まで政党や大統領の名前など少々の違いはあれど似たような歴史を辿ったのは確認がとれたのは僥倖であった。
通信員や艦長はイントレピッドの伝言をこのことかと納得した。
しかし中共が軍部に掌握され軍事独裁政権化し大気圏核実験や日本の人工衛星を破壊、韓国やドイツが西側から離反しただの、
EUがほぼ崩壊だの欧州リベラルがやべえだの混乱する要素多すぎであった。
しかしそれ以上にエイリアンが地球に襲来し日本が星間国家どころか銀河間国家になっただの、グレイは本当にいてロズウェル事件は本当だったんだよ!!とか
ナチスドイツがガチでハウニブ作ってた件だのとハイラインかよ!?とかいやウェルズだろJKとかCIC大混乱であった。
なお向こうのホッパーから中国とドイツはリアル1984やでと指摘があった。なにそれ怖い。
あまりの情報量に日本の南に常世から島が出現し艦娘出現とか日本へ帰属とかあったが情報の津波に流されていった。
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通信が切れると艦長は疲れ果てどさりと艦長席に崩れ落ちた。
CICの中の全員が同じ様な感じであった。
力を振り絞り艦長は給仕を呼びCIC全員にコーヒーを配らせなんとか一息ついた。
そして艦長席の前に通信員を呼ぶ。
「ふう、さてどうにもこうにも衝撃的過ぎるが後でみんなの情報を纏めるとして初めて通信したのは君だ。何か気づいたことあったかね?」
「艦長、どうしても申し上げておきたいことが…。」
「何かね?」
「彼女、最初の通信の声の主についてです。彼女は通信元の艦についてエセックス級航空母艦イントレピッドと言ってました。」
「ちょっと待て!エセックス級は既に全艦退役してるんだぞ!?」
「最後に残ったレキシントンですら30年前だ。それとも向こうの原子力空母がニミッツ級じゃなくてエセックス級なんじゃないか?」
「いえ、彼女は確かにCV-11と言ってました。これは大戦時のエセックス級イントレピッド以外存在しないハルナンバーの筈です。」
CIC内がざわつき始める。
しかし通信員はそれを無視して話を続ける。
「後もう一つ、よく意味が分からないのですが彼女は自身をイントレピッドのカンムスだと名乗りました。
自身についてはカンタイコレクションなる日本のゲームについて調べれば分かるとか…スカイママだとかよく分からない単語が…。」
「そういえばさっきの通信でカンタイコレクションがどうとか島がどうとか言ってたな…。」
「艦娘に艦隊これくしょんだって!?通信相手のイントレピッドはスカイママって言ったのか!?」
一人の乗組員が通信員の言葉に反応する。
その乗組員は通信員の肩を掴み本当かとガクガクと前後に揺する。
揺さぶられる通信員の顔色が悪くなって来たので艦長は慌てて手を離させどういうことかと問いただした。
すると艦隊これくしょんというゲームが実際に存在し、艦娘というキャラクターが存在するという。
イントレピッドの艦娘も存在しスカイママという愛称で呼ばれるそうだ。
「実際に艦これ見てもらえば早いんですが…ここは海の上だからネットは使えないし。おい、誰かスカイママの動画か音声持ってるやついないか?」
どういうことか分からんがそんなのそうそういないだろとツッコミ入れたい艦長たちだったが…。
\残念だが漏れの嫁はシスターサラだ!/ \アクィラのヨシヨシボイスならば…/ \マイドーター山風の着信ボイスなら/
なんか予想外にたくさんの返事があって艦長たちは唖然とした。
ついでに大体艦の名前が日本語読みである、
その中イントレピッドの声を持っているとある人物が手を上げた。
自信満々に信頼と安心の日本のSEIK○の録音機能付き目覚まし時計に録音していると言った。
「「「(録音してるんかい!?)」」」
「Shit!その手があったか!!」
「これならば嫁の艦娘に起こしてもらえる…?」
「その発想はなかったわ…。」
「「「(もうやだこいつら…。)」」」
『Good morning!いい朝ですね、admiral!ん~♪』
『All fleet, wake up! Yes, 艦隊、起床!』
スカイママ嫁の目覚まし時計から流れる声にいや確かにこの声ですけどと冷や汗をかきながら通信員は応えた。
提督達以外の乗組員達はマジかよという顔をし、艦長はどう報告したものかと頭を抱え、提督共は艦娘が実在することにガッツポーズしていた。
なお通信員からイントレピッドは既婚者という情報を伝えられたスカイママ嫁提督は絶望していた。
その後駆逐艦ホッパーは海域に来た別の艦に監視任務を引き継ぎ基地へ帰還それらの情報を上に纏めて提出した際には上官が眉間に皺を寄せていた。
「最近のSFだってここまでカオスじゃねえぞ…。」
全く上官殿言う通りだ。
そしてその後の世界の様子は思い出したくもない。
我らが大統領閣下からの記者会見の際には平行世界だのエイリアンだのの存在が公表されるとフラッシュが炊かれっぱなしであったが、
293: 635 :2020/10/30(金) 17:19:02 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
「エイリアンや平行世界でみんな腹いっぱいだろうがもう一つ衝撃的な発表がある…。」
「それはニホンのゲームのキャラクター達が実在するということだ。」
「その名は艦娘、艦隊これくしょんというゲームに登場する第二次世界大戦の軍艦をモデルとしたキャラクター達だ!!」
会見場のみんなポカンとしていた。
アメリカ合衆国大統領から日本のゲームのキャラクターが実在するなどと発言があるなどエイリアンや平行世界があるという方が余程現実味があると艦長は思った。
両方とも現実なのだが…。
なお駆逐艦ホッパーとイントレピッドとのやり取りも公開され某ようつべや某ニコニコで再生回数を順調に伸ばしていった。。
なお海軍内で艦娘イントレピッドに東京ローズの渾名がついたとか東京要素どこだ?
その後政府が国内のリベラルやら黒人やらの反応で神経すり減らしながら向こう側との話し合いの結果向こう側の親善大使とその護衛艦隊をこちらへ派遣することとなったそうだ。
なお合衆国とその同盟国からなる艦隊であるらしくその戦力の中心は向こうの"エイブラハム・リンカーン"を旗艦とする"打撃群"ということだ。
それでまた国内のアレな連中が奴隷制度ガー、リンカーンガー!と叫んでリンカーン大統領の別の像を倒していた。
艦長がそんなことを思い出していると澄んだ水を貯めたような門の表面が青く光り波打ち始めた。
恐らくは向こう側の合衆国の艦隊が門を通り抜けている途中なのだろう。
門が一際輝くと水中に石を投げ込む時の水飛沫の様なものが飛び散り空母エイブラハム・リンカーンに匹敵する巨体が姿を現す。
やはり大きい、そして甲板上には艦長が若い頃にはまだ動いていたアイオワ級戦艦の様な砲身を幾つも持つ巨大な主砲が…主砲!?
「Oh…。」
「Jesus…!!」
駆逐艦ホッパーの乗員達は艦長含め誰も言葉も出ない。
そんな艦長たちを他所に艦内の目の前の巨大な軍艦の後方にも幾つもの巨艦達が続く。
呆然とする艦長たちを他所に黙々と働く機械、艦内のスピーカーは目の前の巨大な艦からの"女性"の声を流す。
『エイブラハム・リンカーン"空母"打撃群を始め皆様の御出迎え誠に痛み入る。』
『本艦はアメリカ合衆国海軍第7艦隊エイブラハム・リンカーン"水上"打撃群旗艦…。』
駆逐USSホッパーの艦長たちを始めこの世界の者達は初めて目にその姿を焼き付ける黒鐵の城塞達。
それは実に半世紀以上前に時代遅れとされその大半が姿を消しこの世界を去った筈の過去の遺物。
則ち眞鐵の巨竜その末裔達。
『エイブラハム・リンカーン級『戦艦』1番艦 BB-67 USSエイブラハム・リンカーンである…!!』
戦艦、女性の声で発せられるその言葉が艦長の耳に酷く残った。
294: 635 :2020/10/30(金) 17:26:08 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ!
神崎島世界と現実っぽい世界のオアフ島沖がゲートで繋がったというお話です。はい。
日本以外の所にだけゲート出来たら面白いかなというのがそもそもの考えでして
ついでに神崎島のべいてー様は恵まれ過ぎなので少しは苦労すべきと思いました。
で、ハワイ諸島なら他の国や米本土の影響受けにくいことからオアフ島沖となりました。
なお交流するに当たり双方のべいてー様への精神的ダメージはデカイ模様。
銀河連合米「どうやったらあそこまで酷くなるんだ!?」
現実っぽい米「何であんな"ボクの考えた理想の合衆国"が存在するんだよ!?」
最終更新:2020年11月01日 10:16