226: 名無しさん :2020/11/02(月) 11:15:47 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
投稿確認ヨシ!!と言うことでちょっと思いついた小ネタ投下です。
漆黒
アメリカルート 小ネタ「世界情勢の断片 その2」
「ブラジル合衆国」
空売り砲後、ブラジル連邦共和国は混乱する経済の打開と米合と親密な連携を行い日英勢力の脅威に対抗するため、ブラジルを中心に、ニカラグア・コスタリカに加え白領ギアナを特別自治州とし、連邦制ではない完全なる一つの国家として経済、思想などをより米合化させ伝統的な文化を排除することで統一した結果誕生した新たな合衆国。新生した新たな合衆国はより「合理的」な体制に一新するため米合への軍民問わないあらゆる産業の注文が大量に発注された。この結果、米合はブラジルを新たな合衆国に作り替えるための空前の大特需が発生したことで空売り砲によるダメージを致命的で抑え、ブラジルは中堅国からの完全な脱皮を果たし、列強の領域に片手をかけた。また、1932年にアフリカ植民地を米合領アフリカ準州米合として再編したことで完全に米合の一部として同化させ成長し、1940年代にブラジルを米合へと完全に同化させ、アメリカ大陸北中南に渡る新の「アメリカ」合衆国を再編する「合衆国統一計画」も上がっていたが、日英勢力の手によって阻止され、実現することは無かった。
227: 名無しさん :2020/11/02(月) 11:17:27 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
「世界のカジノ事業」
ロッキー山脈西以降が加州として日本の勢力圏となり「羅須」という日本名となったラスベガスでは
夢幻会のテコ入れによって国営カジノを発展させた史実でいうIRリゾートが建設され加州、米連メキシコを始めイギリスなどから富豪や一攫千金を狙う人々が集まるのはもちろん、加州・米連・メキシコPMC警備依頼による需要創出などの副次効果もあり、PMCによる厳重監視体制のもと治安を維持しながら、加州は大きな収入を得ることが出来ていた。また、その仕組みはアフリカ最後の独立国にしてオスマン、イタリア、イギリスに領土を囲まれたことで直接的な米合の脅威から遮断され、それを逆手にとって永世中立国となったことでアフリカ最後の楽園と呼ばれ繁栄していたエチオピアでも周辺の三か国を巻き込む形で日本の事業者を招きながらIRリゾートを建設し、大きく成長していた。こうしたカジノ事業に米合ギャングが目をつけ、米合の許可を得ながら主にフランス(ヌーベル・フランスも含む)、中華、アフリカを中心に小中規模ながらも非合法カジノを展開していった。そこでの掛け金は文字通りの現金や貴重品、鉱物、人間など価値があるものなら何でもござれであり、スロットやゲームの他、一部では備品を使った闘技場などが備えられていた。非合法故一瞬で法外な儲けを得られるが掛け金が無くなれば自身が良くて地下要塞の強制労働、最悪の場合備品行きという危険極まりないものであったにも関わらず、欧州では、貧困・スラム地域に浸透する形で悪質極まる薬物「リフレイン」とともに浸透していったため、欧州各国市民は街中で突如誘拐され「景品」にされる恐怖に直面することになった。
228: 名無しさん :2020/11/02(月) 11:19:19 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
「モンゴル鉄道警備隊の日常」
新シベリア鉄道ウランバートル警備隊本部
「ここウランバートルもあの鉄道が通ってから随分と栄えたな」
「どうやら北京からここを通ってソ連のソチとやらに繋がっているようだ」
「北京ねぇ…いまでのあの蛮族どもの一部は、内蒙古は我らのものだなんぞぬかしてやがる。とっくに自分の国も無くなっているのにな」
「まあ、いいじゃねえか。最近じゃ万里の長城に奴らを働かせて要塞化させるついでに、ゴビ砂漠に新らしく建てた施設に即連行されるって噂だ。」
「施設か…あそこの砂は建築資材として取りまくって養殖所やら研究所やらの役割をしてるって噂の?俺は、周りに育ててある砂漠スイカから栄養剤を抽出するって聞いていたが」
「ああ。どうやら米合が捉えた蛮族どもに対していろいろ行っているらしいが俺達には関係ない。
栄養剤も奴らへの補給代わりなんだろう。ともかく俺らはこうして鉄道に異常が無いか警備してそのあとは馬に乗って遊ぶなり、酒を飲むなり充実した毎日を過ごせればそれでいい。」
「それもそうだな。」
同時刻ゴビ砂漠に建設されカモフラージュされた実験所
「このファージセラピーというものは実に興味深い。ばらつきはあるが特定の種類のファージと抗生物質を同時に注入すれば、抗生物質に抵抗を持ち始めていたウイルスが一網打尽だ」
「実験体に注入する量や種類を試行錯誤することでもう一息のところまで来ましたね。最近の研究で抗生物質に耐性を持つウイルスがあると発見されてましたが、これを実用化させれば、そうした懸念を払拭できるだけでなく日英にも大きなアドバンテージを取ることが出来るでしょう…少しばかり備品は消費しすぎましたが。」
「その程度問題ない、備品はすぐ近くでとれるのだからな。それよりも最終臨床実験を始めよう。
これが完成すれば抗生物質が副作用を起こす、あるいは化学由来と拒否感を持っている欧州各国の一部富豪も取り込めるだろう。」
229: 名無しさん :2020/11/02(月) 11:30:43 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
「教授、そういえばブラジルを経由してジョインビル諸島で何やらしていると聞きましたがご存じですか?
私のような最上位幹部クラスすら噂でしか知らず。あの僻地で秘密裏に研究しているとなればあなたのような最高幹部クラスなら知っているかと」
「いや私ですら一部しか知らない、おそらく最高機密だろう。おそらく遺伝子関連の何かだと思うが仮に完成すれば備品と我々人間を変える革命がおこるそうだ。」
「!!それは我々人間を完璧に合理的構造にすることも可能と言うことでしょうか!!」
「気持ちは分かるが落ち着きなさい。まあ、私の知っている研究では動物と備品を交配させることで新たに合理的な備品を創り出そうとしているそうだ。最もその内の一人はダミーとして米合内で研究させているらしい。」
「それは素晴らしいですね。そのためにもまずは我々の研究を成功させなければ。」
「そうだな。」
230: 名無しさん :2020/11/02(月) 11:33:03 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
以上です。最後のダミーとされた研究者は断片その1で最後に出た人を想定してます。
最終更新:2020年11月05日 21:56