683: ひゅうが :2020/11/08(日) 20:40:15 HOST:p277027-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
乙です
なんだか筆がのってしまったのでこんなネタ書いてしまいました
完全にネタの産物です
ネタったらネタです

684: ひゅうが :2020/11/08(日) 20:41:06 HOST:p277027-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
※ 0計画関連文書に付、閲覧注意


海上自衛隊 超重航空護衛艦 仮称艦名「ひたち」(MFBS-0001)型

全長:1784.0メートル
全幅:618.5メートル(主船体幅98.0メートル 副船体込130.2メートル)
喫水:24.3メートル
上甲板:喫水上55.02メートル
全高:152.8メートル(マスト含む)
船体構造:最前部1・前部2・後部2・中央部1・最後部1・外殻副船体4・中央安定船体2
主機関:縮退機関3基(定常出力未公表)
副機関:ヤル研・キミシマ FGT‐8000複合サイクル式発電ガスタービン(触媒式熱核融合・MHD・直接熱変換・補助ヘリウムガスタービン)8×5基
主推進器:常温超電導表面電磁推進器・斥力推進器10×5基 定常出力6800MW 統合電気推進

基準排水量:301万1850トン
満載排水量:359万8600トン

速力:公称30ノット

搭載機数:戦闘用航空機2850機(F/A-3N戦闘攻撃機換算)
     三菱F/A-3N戦闘攻撃機
     ロッキードマーチンF-35(B/C型)
     ノースロップグラマン・川崎B-49N戦略攻撃機
     ボーイングE787-N AWACS(早期警戒管制機)
     川崎 A/P‐1改哨戒攻撃機
     新明和 A-2 超音速哨戒機
     ほかMV-22 など多数搭載
電磁カタパルト対応重量:最大350トン×12
            最大50トン×22
同時最大発着艦機数:52機

主兵装:25式660ミリ複合加速砲3連装5基(最前部船体3基・最後部船体2基)
    25式280ミリ複合加速砲単装24基(舷側各12基)
    13式自由電子レーザー砲(20MW)連装182基364門
    13式76ミリ電子熱化学砲単装150基150門
    13式メーザー砲580門
    12式20ミリRWS140基
    18式40インチ多目的VLS群12個群(1群128セル)

電子装備:FCS-4(TWT-AESA)18基(艦側面含む)
     FCS-5mod3(統合対宙対空センサ群)8基
     ※艦体人工ダイヤモンド素子群含まず

特記事項:光学・重力ステルス能力あり


【以下、担当者および0計画担当人員への覚書】


――海上自衛隊が「万が一の場合に」緊急建造を構想し図面化した常識を数千光年彼方に置き忘れた人類史上最大の水上戦闘艦(後述する0号艦群は除く)。
秘匿名称を1号艦と称する
その最大の特徴は、人類史上最大の船舶であるノック・ネヴィスをさらに100メートル近く上回る巨大な船体を1-2-(1)-2-1というサイコロの5の目の上下にさらに点2つを追加したような配置で並べ、さらに中央船体と側面船体に合計6の副船体を設けたうえでその上に分厚い板のように見える分厚い俎板状の構造物を設けていることである
(最前部および最後尾船体は左右2列に並ぶ4隻の側面船体のうち前部と後部に半分程度隠れている)
この構造物はいわば「海上に浮いていないメガフロート」であり、内部には広大な格納庫および武器弾薬庫群が存在する。以下、これをルーフ・リブと称する(天井梁と仮訳)
この巨大なルーフ・リブを海上にて展開させ一定以上の速度で機動させるためにその下の船体は存在するといってよい
ルーフ・リブの上部は飛行甲板およびカタパルト群と舷側の大型の艦橋で構成され、そこから前後に突出する形で最前部および最後部船体が存在する
この最前部および最後部船体は、中央に巨大な艦橋構造物こそないもののその前後にはかつて試製T砲と呼ばれた神崎島の巨大砲台の改良型たる660ミリ複合加速砲が合計15門存在する

685: ひゅうが :2020/11/08(日) 20:41:49 HOST:p277027-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
また、これら主船体群からカタマラン式に外部に向けてアウター・リブと称する梁構造とそれを支持する動力構造を持たない浮力のみの確保を目的とした副船体が装甲防御区画として存在
海面上50メートル(船体上甲板相当部分から数えても30メートル程度)の空間を強固に防御していた

主機関は、ティ連から提供された縮退機関を国産化し搭載。副機関として各船体に分散する形で超大型複合核融合機関(熱核タービンと称される)が設置され、これら複数から超電導ケーブルにて中央および最前列・最後部船体に配電されることで電磁推進器および斥力推進器を駆動させ船体をスムーズに進めていた
とはいえその形状から推力ベクトルの念密な調整は必須であり、ティ連系技術を用いなければ10ノット程度で動いたのみで自壊してしまったことだろう
側面部の副兵装も凶悪極まりなく、ふじ型護衛艦の主砲を小型化し単装複合加速砲化した280ミリ砲を筆頭に、大陸間弾道弾を文字通り蒸発させる超大出力レーザーおよびメーザー兵器群数百基と、海自おなじみの電気熱化学砲や液体装薬搭載の舷側兵装群がまるで戦艦のそれのように左右両舷にひな壇式に並んでいる
一部は飛行甲板上と思われた部分にVLSとなって巣くっているが、巨大な舷側エレベーターについで目が行くことだろう
なおあまりの巨大さゆえか、艦橋は大和型戦艦の系譜に属する形状をしたものが複数林立している

そもそもこのような巨大艦が構想されたのは、あるひとつの計画がきっかけである
日本政府の一部閣僚主導による想定プラン「地球および日本列島暫定放棄計画」および「黙示録的破滅事態における地球制海・制空権維持計画」これらの総称「0計画」である
人類に敵対的な地球外生命体の存在が明らかになった時から、特危自衛隊は最悪の場合の「本土」の放棄と、それらの上に乗った国民および国家のもつすべてをティ連に向けて脱出させる非常事態対処計画を立案し始めた
さらには敵対的な勢力にティ連系技術が流出する、あるいはやけくそになって核ミサイルを乱射されて第3次世界大戦じみた騒乱が発生する危険性も計画を後押しする
単に「会合」と呼ばれた実務者レベルでの検討を経て、ティ連にも秘匿される中での検討開始であった
(状況は、ティ連の助力によって世界が荒廃した中でも日本国が国家体制を維持できているというものである。信義に篤い彼らにとっては最大の侮辱行為であろう。責めは発案者である筆者が負うものである)
その一環として、米ロおよび中国軍の壊滅後の地球上における海上交通路維持を目的とした海上機動都市の建造と大型の軌道エレベーターの可及的速やかな建設が構想された
0計画の主眼は、地球圏内において日本の総人口1億2600万人以上を世紀単位で住まわせることのできる軌道植民地群(オニール検討におけるスペースコロニー島3号型相当、20基以上)を建造し、それに日本人を満載しティ連の「門」を通じてかの他銀河へと脱出、致命的に汚染された地球上で日本人への恨みが忘れ去られるまで新造した国土ごと退避させるというものだった
そのためには、地球上の海上交通路をある程度は独力で管制しつつ、「裏切り者」への怨嗟の声を上げるであろう生きのこった地球人類からも守り通さねばならない
むろん本土もである
このためには、最低でも全長10キロメートル程度(最大で70キロメートルを超える)の複合海上展開施設を複数建造することが考えられた
日本列島から脱出した日本人を宇宙へ送り届けるには軌道エレベーターが必要であったが、その数を考えれば一時待機施設が必要だったからである
このための巨大メガフロートであり港湾・空港を内蔵した船舶を計画では「0号艦」と称する
著名な架空戦記作家の作品の影響を受けて当初は「遥かなる星計画」と呼ばれた本計画において必要となる資源量にあらゆる官僚が慄然となったが、幸いなことに「彼ら」が強力を申し出た
建造に必要な初期の資源の確保および、海上展開のために必要となるドック群を神崎島において用地確保するというのである
さらには、神崎島の予備役兵力群に、ティ連式に強化されつつある日本本土の戦力を運用させることで日本政府は少しでも余力を確保する腹だった
建造にあたっては、困難を極めるであろう実力による建造行動はとらずにハイクァーン装置多数を動員したうえでの急速建造が採用
これに基づき、ヤル研の神崎島出張施設における使用名目で複数のハイクァーンがひそかに神崎島に設置された

686: ひゅうが :2020/11/08(日) 20:42:26 HOST:p277027-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
本艦は、「0計画」における巨大海上機動都市(ギガンティック01~05)では対処しきれない人類側残存戦力および宇宙からの侵略者に対し抗戦を継続する特危自衛隊(ティ連日本州軍)の援護を目的に計画されており、またたとえ日本本土における味方戦力の壊滅後も「単艦で米中両大国主力を押さえきる」という無理難題にこたえる必要性および、神崎島航空総軍の戦訓において「1方面における有人機投入数の指揮限界は約1000機」といわれるものがあったことから収容機数は戦闘用航空機2000(補充含まず)を限界として想定さらに軍艦として海上を戦闘機動させる限界を考慮して全長は2000メートル以下とされた
幸い、リンカーン級建造ややしま型建造におけるノウハウの蓄積から、スペシウム系やタナトニウム系などの人類未発見物質を用いた巨大構造物建造についてはほぼめどがたちつつあった
これを受けて防衛装備庁は要素技術開発として超大型触媒核融合式複合発電機の製造、および宇宙空間における極秘裏の縮退機関国産化に着手
「ふそう」型航宙護衛艦の就役時には本艦の建造に概ね目途がたった
そう。神崎島がポンと米国向けに12万トンだの16万トンだのの巨大な船体および戦艦群をプレゼントできたのも当然なのである


202云年、この段階まで進展したところで、日本政府および神崎島は事情をティ連本国へ説明
積極的な賛成や反発は得られなかったものの辛うじて人道上の援助を得られるという見込みが立ちつつあった
だが、目下のところでは世界情勢は緊張緩和に動きつつある
尖閣沖において生じた特危自衛隊と中国人民解放軍艦隊との交戦があっけないほどの鮮やかさにて終結し、さらに中国本国で劇的な政変が発生したことから当面の危機は去ったからである
一転して戦前日本的なるものへの憎悪をかきたてる必要がなくなった(どうやってもムダと開き直って付き合いを変えることにした)中国政府およびおめでたいレベルでそれに賛成した筋金入りの現実居住者たるかの国の国民がもたらす宥和のうさん臭さに困惑する者も多数ではあったが…

話を戻そう
事態をひそかに憂慮していたであろうティ連本国からの支援でヤルバーンの州化が軌道エレベーター建造に変貌し、日本側の防衛能力が圧倒的に強化されたことから本艦および0号艦群が急速建造される可能性はかなり低いままとなっている
だが、神崎島に存在する巨大すぎるドック状構造物(対外的には軌道植民地建造計画に基づくものと説明)が維持され続けているのは変わらない
また、神崎島鎮守府が独自のゼル演習において米軍にも秘匿したままで本艦を演習上で実体化させたうえで地球脱出演習を数年に1回程度は行っていることもまた事実である

発案者であり提案者である筆者が記すこともおかしいだろうが、願わくば、これからも地球人類が平穏であり、本艦が実建造されることがない世界であることを…
我ら政治家の不信による杞憂であることを切に希望する
人類はそれほど幼くはないはずだ



  202云年終戦の日
  元内閣総理大臣「0計画」審議部長 三島太郎 記す

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最終更新:2020年11月10日 10:03