221: 194 :2020/11/18(水) 08:15:30 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その3 超大陸世界の艦隊、来訪。


記者会見から三日後の、高知沖ゲート周辺海域。
周囲の海域及び空域を海自と海保が閉鎖し、彼方の世界の艦隊の来訪を今か今かと待ち構えている。とはいえ、マスゴミ達のヘリは「そんなの関係ねぇ!!」とばかりに
何とか接近しようと試みている。その度に政府及び海自のヘリが追い払ってはいる物の、彼方も何とかスクープを撮ろうとしているのか、五月蠅い蠅や蚊の如く接近を繰り返している。

そんな様子を、護衛艦「いずも」の艦長・川中 健一(かわなか けんいち)は艦橋から眺めていた。聞いた話によると、彼方の日米の艦隊戦力の一部を護衛も兼ねて送り込んで来る
との事だが、渡された資料を見るも信じられない思いでいた。


川中「日米に神崎島の一部の艦艇がやって来るとの事だが・・・あっちの世界の軍事って、一体どうなっているんだ?」

副長「確か空母やその護衛艦艇複数に加えて、戦艦も複数来るそうですな」

川中「・・・こっちの世界では無くなって久しい大艦巨砲主義が、何故向こうの世界では生き残っているんだ?」

副長「正確に言うと、神崎島の出現以降に復活したらしいですよ?」

川中「両方贅沢に揃えられるとか、彼方の世界が羨ましいよ。人員の充足も含めて」

副長「ですな・・・・・あっ!ゲートが光りました!あちらの世界の艦隊が来ます」


見ると、ゲートが眩く光っている。あちらの世界に行った「ひだ」が戻って来た時と、同じ兆候だ。


??「ようやく、お出ましの様だね」

川中「大牟田海将補」


「いずも」の艦橋へとやって来たのは、第1護衛隊群司令を務める大牟田 英明(おおむだ ひであき)海将補だった。
敬礼を自身に向ける二人に、楽にする様に言いながらゲートの方を見やる。


大牟田「私も資料の方を見たが、羨ましい程の戦力だというでは無いか。しかも、これで『一部』だと言うしな」

川中「確かに。こんな機会は滅多に無いでしょうし、しっかりと目に焼き付けておかねば」

大牟田「そうだな・・・」

222: 194 :2020/11/18(水) 08:16:00 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
航空甲板を見下ろすと、多くの自衛官達が直立不動で門の方を注視している。
まぁ・・・その多くが、今回の事で一躍世間の話題となった「艦隊これくしょん」のT督をやっているという現状には、頭が痛い想いだが。
そんな事を思っている内に、彼方の艦隊の先頭艦が姿を現し始めた。因みに・・・出現順は、以下の通りとなっている↓

  • 米第7艦隊

  • 銀河連合神崎島合同艦隊(艦娘・深海棲艦合同)

  • 銀河連合日本国国防海軍・第一機動艦隊

最初に現れたのは、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド」だ。ゲート通過一番乗りを果たした同艦の乗組員達のテンションは非常に高く、通信の後ろから
頻りに「USA!USA!」な掛け声が聞こえて来る。


フィッツジェラルド艦長「こちらアメリカ海軍第7艦隊所属、『フィッツジェラルド』だ。はじめまして、平行世界のJMSDFの勇士達よ!」


艦長までもがテンション高い状態で有り、「いずも」の人員達が些か引いている。そして、「フィッツジェラルド」を皮切りに


「カーティス・ウィルバー」
「アンティータム」
「オクラホマシティ」
「ロナルド・レーガン」


と、彼方の米第7艦隊の艦艇達が次々と姿を現す。そして・・・。
空母と共に配備されている米海軍の戦艦が、姿を現した。


ジョディ「JMSDFの諸君!私は『ジョン・アダムズ級戦艦』一番艦・ジョン・アダムズだ。呼びにくいなら、ジョディとでも呼んでくれ」


明らかに女性と分かる声に戸惑う大牟田達。取り敢えず、確認の為に通信を送る事に。


川中「こちらは、護衛艦『いずも』艦長の川中一等海佐だ。ジョディ・・・・・とか言っていたが、貴官が艦長なのか?」

ジョディ「まぁ、正確に言うとインターフェイスと人工知能を搭載した結果、何の因果か『人間の肉体』と共に宿った存在。それが私だ」

川中「・・・・・ええええええええええええええええ!?!???!?!?!?!?!?」


理解不能な事実に、思わず大声を上げて驚く川中。


ジョディ「・・・・・痛たたたた。・・・いきなり叫ばないで貰いたいな。耳がキーンとなったぞ」

川中「あ、ああ。申し訳無い。・・・という事は、貴女も艦娘と言う訳ですか?」

ジョディ「いや、私自身は艦娘では無い。何も無い所から艤装を出したり艦体の収納展開とかは出来ないしな。私以外にも姉妹艦の二人や、リンカーン級戦艦達にも同じ存在が居るぞ」

川中「そ、そうですか・・・」

ジョディ「この艦には、全権大使を務めるジョージ・ハリソン元大統領が乗艦している。其方の世界の日本との会談を、楽しみにしていると仰っておられる」

川中「成程。大使には『こちらの我が国とも良き関係を築ける様、心より望んでいる。ようこそ、平行世界の日本国へ』と伝えて欲しい」

ジョディ「了解した」

223: 194 :2020/11/18(水) 08:16:30 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
漸く通信を終えた川中だが、大牟田海将補にやんわりと窘められる。


大牟田「川中君。ああいうのはあまり良くないぞ?」

川中「はっ!も、申し訳有りません・・・」

大牟田「海の男たるもの、常にスマートにいかねばな。・・・まぁ、驚く気持ちは分かるが」

副長「しかし、凄い艦でしたね。ジョン・アダムズ級とかいう戦艦は」

大牟田「ああ。一体どうやって建造を捻出したんだろうな」

川中「それより・・・、先程艦体の収納展開云々と言ってましたよね?」

副長「・・・ああ、そう言えば」

川中「つまり・・・艦娘達は空挺作戦やヘリボーンで、遠方に高速で艦隊を展開する事が出来るという事では?」

大牟田「!!」


川中の言葉に戦慄する大牟田達。それはそうだ。今までとは比べ物にならない速度で、大艦隊を遠方に展開させる事が出来る。
これは、間違い無く既存の戦略を根底から崩壊させかねない重大な情報だ。ここで気付けたのは僥倖だっただろう。
そんな彼等を他所に、艦橋に陸自の坂上 一樹(さかがみ かずき)陸将補と斎藤 和久(さいとう かずひさ)一等空佐が入って来た。
今回の彼等は、陸自と空自の連絡役として派遣されてきていたのだ。


大牟田「ああお二人とも。丁度良い所に・・・」

坂上「あれ?大牟田海将補、何か有りましたか?」

大牟田「先程、ジョン・アダムズと通信のやり取りをしたのですが・・・。その中で気になる所が有りまして・・・」


大牟田は、先程の通信のやり取りと川中の想像を二人に話した。


坂上「航空機による艦隊の展開、か・・・」

斎藤「それが本当ならば、仰る通り戦略が根本から変わりますな。恐らく地球全土に、24時間以内で大艦隊を展開する事すら可能だ・・・」

坂上「ヘリボーンも厄介だぞ。超低空飛行では捕捉が難しく、しかも降りるだけなら場所を選ばない」

大牟田「救いは、水上で無ければ艦隊を展開する事が出来ないといった所でしょうか。陸上なら、艦娘の形態では歩行速度は知れているだろうし」


なお、その辺りをカバーするべく陸上用の高速ホバーユニットを製作中で有り(※番外編その18参照)、艦娘形態でよいならば、陸上でも高速で移動する事が可能なのだが、
幸か不幸かその事実を知る由は、この時点では無かった。


坂上「それはそうと、そのジョン・アダムス・・・ですか?その艦の性能は?」

副長「はい。資料によると・・・基準排水量が13万8800トン。満載排水量が16万7800トンに達する巨大戦艦で、主砲に55口径51㎝NAGS砲を連装四基八門装備。多数のレーザー兵器を
装備し、複合装甲で防御を固めているとの事です」

斎藤「・・・・・何だその、『ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん』なスペックは?」

坂上「昔の架空戦記のノリですな・・・。というか、NAGS砲とは?」

副長「えーと・・・液体装薬・ガウス式複合加速砲の事で、別名『新・次世代艦砲』の事だそうです」

斎藤「・・・向こうの合衆国は、一体何を仮想敵国にしているんだ?」

川中「何でもドイツだとか」

坂上「ドイツ!?それはどういう事です?」

川中「聞く所によると、彼方のドイツ政府は艦娘達の中にビスマルクら第二次大戦時のドイツ艦艇が居るのを知って『ナチの残滓を殲滅する』とか言って、戦艦の整備を始めたのだとか」

坂上「ドイツェ・・・・・」

224: 194 :2020/11/18(水) 08:17:00 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
ドイツの斜め上の行動に、全員があきれ果てる。そんな事をやっているから、どこぞの元帥様に悪の枢軸呼ばわりされる訳なのだが・・・。


大牟田「・・・仮に、あの戦艦を撃沈するにはどういう手段が考えられます?」

坂上「・・・陸自としてはやれる事が少ないですね。シーバスター弾頭搭載型の極超音地対艦誘導弾でも配備されれば別ですが、それでも数十から下手すると百発以上撃ち込まないと。当然、迎撃等も有りますし」

大牟田「空自の方は?」

斎藤「・・・既存の対艦ミサイルでは無理でしょうね。開発中のASM-3改なら或いは打撃を与えられるかもしれませんが、あの迎撃網を突破出来るかは・・・」

坂上「それで、海自の方は・・・?」

川中「護衛艦の対艦兵装で歯が立たないでしょうね。潜水艦の魚雷が通じても、大和級の例を見るにどれだけ必要となるか・・・・・」


「いずも」艦橋内に、お通夜な空気が漂う。
その空気を払う為、副長が務めて大きな声で発する。


副長「・・・皆さん!次は神崎島の艦隊が出て来始めましたよ!」


見ると、再びまばゆい光と共に新たな艦艇が姿を現す。


まず出現したのは、前衛を務める金剛型姉妹の内の二人。「榛名」と「霧島」だ。
原型を遥かに超える大型の船体に、「こんごう」を連想させる艦橋。そして、自身が装備し得る最強の艦砲である46㎝砲を三連装三基、9門装備している。
その他にも、ティ連と共同で開発した各種兵器や日本国防海軍から導入した装備を、所狭しと装備している。
イメージとしては、このイラストが一番近いだろう↓

ttp://www.cwo.zaq.ne.jp/bface700/hs1/honymoon_A%26J/yamato1989.jpg


大牟田「・・・・・何だアレは?本当に金剛型か・・・?」

川中「こんごう型を巨大化して、5インチ砲の代わりに大和型の主砲を乗っけました・・・・・って感じの艦ですね」

坂上「どうなってんの、これ・・・?」

副長「えーと、資料によりますと・・・艦娘は装備の換装等により、自らの大きさを自在に変化させる事が出来るのだとか・・・」

斎藤「はぁ!?何だその、物理方式をガン無視した現象は!?」

副長「何でも、向こうが言うにはゲームの仕y」

川中「それ以上は駄目だぞ!副長!」

副長「アッハイ」

斎藤「・・・しかし、それが事実なら適切な改装を行えば、幾らでも強く出来るという事でしょうね」

副長「まぁ一応、装備できる主砲等の上限は有るみたいですが」

大牟田「・・・人ならざる者とは思っていたが、ここまで凄いとは・・・・。他には何を装備しているんだ?」

副長「資料によりますと・・・、重粒子レーザーや33式四連装レーザーCIWS」

坂上「なんでや!阪神関係無いやろ!」

副長「は、はい!?」

坂上「あ、ああすまない・・・。何故か、そう叫ばないといけない様な気がして・・・」

副長「は、はぁ・・・。えーと、話を戻しますとVLSも128セル装備されており、更には魚雷発射管も装備。短魚雷の他、重力子弾頭魚雷や浸食魚雷も運用可能だとか」

斎藤「アルペジオの兵器まで有るのか・・・。どんだけ技術が進んでいるんだ・・・?」

副長「あっ。『霧島』から通信が入っています」

川中「分かった、繋いでくれ」

霧島「マイクチェック、ワン、ツー・・・よし!はじめまして、戦艦『霧島』の艦長を務めます、神崎 霧島です」

川中「はじめまして。護衛艦『いずも』の艦長、川中一等海佐です。我が国へようこそ、霧島さん」

霧島「こちらこそ。この世界の日本の方々とも良き関係を築ける様、共に頑張っていきましょう」

川中「こちらこそ、宜しくお願いします」

225: 194 :2020/11/18(水) 08:17:30 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
先程と違い、冷静に挨拶を終えた川中。


大牟田「フム、なかなか理知的な女性だな」

坂上「ええ。ゲーム上の彼女も、そんな感じだとか」

斎藤「確かに。彼女が言う様に、より良き関係を築いていきたい所ですね」


と、この様に彼女の人柄を評価する彼等だが・・・・・。
彼方の世界のお笑い番組で、「マイクチェック!!」と叫びながら「扶桑」に(言い掛かりによる理不尽な)ビンタをかましているという事実を、現時点では知る由も無かった。

続いて姿を現したのは、護衛の第一水雷戦隊と第二水雷戦隊。「神通」及び「阿武隈」は「スラヴァ級」を、護衛の駆逐艦達は「あきづき型」や「あさひ型」を連想させる
大型の艦艇として大海を突き進んでいる。
なお、参加している駆逐艦達は以下の通りとなっている↓


第一水雷戦隊

第六駆逐隊 暁 響 雷 電
第七駆逐隊 朧 曙 漣 潮

第二水雷戦隊

第八駆逐隊 朝潮 大潮 満潮 荒潮
第十六駆逐隊 初風 天津風 時津風 雪風


大牟田「流石は、伝統の両水雷戦隊だな。とてもいい動きをしている」

川中「ですね。しかし、改装後の姿が何故こちらの護衛艦と似ているんでしょうね?」

副長「技術の収斂という奴でしょうか?それにしては、何故神通や阿武隈がスラヴァ級みたいになってるかは・・・」

斎藤「その辺りは、悩んでても仕方無いかと。あ、今度は空母が来ましたよ」


見ると、ゲートの中からフォード級を連想させる巨大空母が姿を現した。「翔鶴」と「瑞鶴」だ。


大牟田「・・・本当にあれが、翔鶴型なのか?フォード級と言われても、区別がつかんぞ・・・」

川中「・・・艦上に、開発が始まったF-3らしき艦上機が見えるんだが?」

副長「それも資料に載ってます。何でも、F-3をベースに開発された機体で、『烈風改』という愛称を持っているとか」

斎藤「F-3を艦上機化だと?重量や強度とかは大丈夫なのか?」

副長「聞く所によると、例の神様チートの結果登場した新型機の一機だとか。仰る問題も、神様が解決済みなのでは?」

坂上「何それズルい」

大牟田「・・・いずれにせよ、大きさの差こそあれ有力な空母を何隻も保有している形となるのか。神崎島とやらは・・・」

副長「正確に言うと、20隻以上の数となりますね。最も小型のガンビア・ベイですら、30000tを超える立派な空母だとか」

大牟田「・・・彼方の極東は、どんな魔境なんだ!?」

副長「私も知りませんよ。あ、次の艦が出て来ます!」


次に現れた艦は・・・、色々な軍艦を無理矢理くっ付けた様な異形な姿の艦だった。


坂上「な!?何だあの、軍艦のキメラみたいなのは!?!?」

副長「落ち着いて下さい。あれは一緒にやって来た深海棲艦だとか。資料によると、『戦艦レ級』に『空母ヲ級』が一隻ずつ、護衛は『駆逐イ級』や『軽巡ツ級』等複数との事です」

川中「資料で彼女達の姿は見たが・・・、実艦になるとああいう姿になるのか・・・」

斎藤「力強さと禍々しさが一体となって、何とも言えないオーラを出していますな・・・」

副長「あー、間違っても彼女達の前で、そういう事を言うのはやめて下さいね。あ、神崎島の最後の艦が出て来ます。戦艦『大和』です!」

川中「やはり最後は、彼女か・・・」

226: 194 :2020/11/18(水) 08:18:00 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
その言葉に呼応するかの様に、あの軍艦・多くの日本国民が知る巨大戦艦・「大和」が姿を現した。
先のジョン・アダムス級すら上回る巨体に51センチ三連装主砲を四基搭載、多数のVLSに20.3センチ副砲。多数のレーザー兵器にレーザーCIWSをはじめとする対空兵器の数々。
摩天楼の様な艦橋下部には、全てを見渡すSPYレーダーを装備。まさに、浮かべる城がそこに有った。


川中「あれが、向こうの世界の大和・・・・・」

斎藤「まさに、浮かぶ海上要塞ですな・・・」

坂上「勝てる気がしないんですが・・・」

大牟田「・・・・・彼女が敵でなくて、心底良かったと思うよ。もっとも、道を誤れば・・・・・」

川中「そんな事をさせてはいけません!!」

大牟田「当然だ。政府のお偉方が、賢明な判断をし続けれる様に祈らねば」

副長「更に言うと、選挙でそういう賢明な判断の出来る議員を選出しないといけませんね」

川中「そういえば、彼女達の指揮官たる神崎提督は、大和に乗っているのか?」

副長「いえ。何でも彼方の日本の全権大使と共に、日本国防軍の戦艦に乗り込んでいるのだとか」

大牟田「日本国防軍、か・・・。国や憲法にも認められた彼方の軍は、どんな艦を繰り出して来る事やら」

副長「最初の艦が、まもなく出て来ます」


副長がそう言ったその時、海中から巨大な潜水艦が豪快に飛び出て来た。
「ながと」級超電導推進式攻撃型潜水艦・「ながと」だ。


川中「あれが・・・彼方の日本の潜水艦か・・・」

副長「はい。何でも、世界初の超電導推進式攻撃型潜水艦なのだとか」

大牟田「攻撃型潜水艦!?言われてみれば、ミサイルサイロみたいなのが有るが・・・まさか、核を!?」

副長「いえ、彼方の日本も核兵器は保有していないそうです。ただ国産の巡航ミサイルは実用化しており、敵拠点に対する攻撃能力は有しているのだとか」

斎藤「成程。あの艦のミサイルサイロは、その為の物か・・・」

坂上「相当な巨体ですな。一体、どれ程の大きさなのでしょう?」

副長「基準排水量で16600t。満載排水量で19600tに達するとか。しかも、最大速度は100ノットを超えるとか」

斎藤「ひ、100だって!?」

川中「誘導魚雷も楽勝で躱せるじゃ無いか・・・」

副長「スーパーキャビデーション魚雷ならば或いは・・・。ただ、正確な誘導が出来ませんので、どれだけやれるかは・・・」

大牟田「・・・・・初っ端から、エライ艦を繰り出して来たな、彼方の日本は・・・」

副長「続いて、護衛の艦船が出現します」

227: 194 :2020/11/18(水) 08:18:30 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
続けて現れたのは・・・艦隊の護衛を務める艦艇達。
具体的には、「まや」型イージス艦「はぐろ」・「あたご」型イージス艦「あたご」「あしがら」・「あきづき」型ミニイージス艦「あきづき」「てるづき」「すずつき」
「ふゆづき」「はつづき」「わかづき」・「あさひ」型駆逐艦「あさひ」「しらぬい」「わかば」「ありあけ」「かげろう」「ゆうひ」となっている。


大牟田「・・・護衛艦艇は、案外普通だな」

川中「・・・強いて言うなら、装備に若干の違いが有るみたいですが・・・。副長、具体的な違いは無いのか?」

副長「あまり無いみたいですね。強いて言えば、レーザーCIWSを標準装備している点位かと」

斎藤「・・・案外彼方の空母や戦艦も、それなりに常識的な物になるのでは?」


その様に、楽観的に考える面々。しかし、その予想は次の艦艇の出現で木っ端微塵に砕け散った。
現れたのは、航空母艦・しょうかくだったのだ。


大牟田「」

斎藤「」

坂上「」

川中「・・・・・・・・・・副長、あの艦は一体なんだ?」

副長「え、えーと資料によりますと・・・世界初のトリマラン式の超大型空母で、しょうかく級と称しているそうです」

坂上「・・・・・サブ〇リン707にアポロノームってのが出てたが・・・・・、本当に作ってしまうとは」

副長「一応補足しますと、アポロノームよりは小型ですし何より潜水する事は出来ません」

川中「そんなん出来たら、反則も良い所だろ!・・・・・大和田海将補、大丈夫ですか!?」

大牟田「・・・ハッ!?あ、す、スマン。ショックで意識が飛びかけていた。・・・・・一応聞くが、性能の程は?」

副長「えーと・・・一隻で米空母二隻分に相当する艦載機を搭載し、更にイージスシステムも積んでいるらしく、VLSと併せて個艦戦闘も可能なのだとか」

斎藤「十分化け物じゃねーか・・・。艦上に、見慣れない機体が見えるのだが・・・?」

副長「あれは、世界初の第六世代戦闘機・F-4C閃風改という機体だそうです」

斎藤「何だと!?新型の新型まで有るのか!?」

副長「はい。報告によると、世界初の空対空レーザーを搭載した、彼方の世界最強の制空戦闘機なのだとか。神様チートの産物だそうですよ」

大牟田「・・・・・何でもありだな、神の奇跡とやらは」

副長「・・・次が、最後の艦船となります。あちらの主力戦艦だとか」

坂上「米国や神崎島と違って、常識的な艦だといいのだが・・・」

228: 194 :2020/11/18(水) 08:19:00 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
そんな事は無かった(無慈悲)


現れたのは、もう一つの浮かべる城。世界最強の60口径51㎝複合砲三連装四基12門をはじめ、155㎜ハイパワー重粒子レーザー砲に127㎜及び76㎜重粒子レーザー砲、
256セルに及ぶVLSに多数の対空火器。日本国防海軍の象徴たる一隻、「やまと」の姿がそこに有った。


大牟田「」

斎藤「」

坂上「」

川中「」

副長「・・・・・えーと、皆さん。戻って来て下さい!!」

4人「「「「・・・・・ハッ!?」」」」

副長「・・・・・気持ちは分かりますが、固まってしまっては話が進みませんよ?しっかりして下さい!」

大牟田「・・・分かったから、メタ的な発言は慎みたまえ。・・・にしても、先程の『大和』にすら負けないトンでもな戦艦では無いか」

副長「これも、神様チートで齎された艦船らしく・・・。聞く所によると、建造コンセプトは『どんな相手をも打ち破れる最強の艦』との事らしいです」

斎藤「・・・・・もう一度言うが、一体何と戦おうとしているんだ?」

副長「ドイツと彼方の中国だとか。ドイツ戦艦をベースにして42㎝ガンランチャー装備の戦艦が確認されているとか」

坂上「もうやだ、彼方の世界・・・」

副長「まぁゲートが存在する以上、嫌でも交流はしないといけませんからね」

通信士「艦長。『やまと』から通信が入っています」

川中「わかった、繋げてくれ」

やまと「はじめまして。国防海軍所属・やまと級戦艦一番艦『やまと』です。平行世界の日本の皆さん、宜しくお願いします」

川中「え、えーと・・・貴女もジョン・アダムスと同じ様な存在で?」

やまと「いえ、私は正真正銘この艦の艦娘です。神崎島では無く、国防海軍の所属ですが」

川中「な、何だって!?国防海軍にも艦娘が!?」

やまと「はい、私以外にも総勢700名を超える艦娘が存在していますよ」

川中「・・・凄い話だな」

やまと「いえいえ、それ程でも」

川中「・・・失礼ですが、『大和』さんの娘さんといった所ですか?襲名的な意味で」

やまと「いえ、全く違います。娘では無くお姉ちゃんです」

川中「お姉ちゃん?」

やまと「はい。私達『やまと』級姉妹にとっては、年の離れたお姉ちゃんという存在なんです」

川中「そ、そうなのですか?」

やまと「はい。それにお姉ちゃんにはお子さんも居ますし、間違い無く混同しかねないですしね」

川中「え!?『大和』さんにはお子さんまで居ると?」

やまと「はい!以前姉妹の皆と会いに行ったんですけど、とても可愛かったんですよぉ~」

川中「は、はぁ・・・」

229: 194 :2020/11/18(水) 08:19:30 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
やまと「あっと、いけない!任務に戻らないと!では、特使を務めます柏木大臣に代わりますね」

川中「あ、はい・・・」

柏木「どうもはじめまして。彼方の日本国の特使を務めております、柏木正人ティ連担当及びゲート日本担当大臣と申します。以後、お見知りおきを」

川中「はじめまして、『いずも』艦長・川中と申します」

柏木「お互い大変な立場となりますが・・・まぁ、頑張ればなんとかなりますよ」

川中「ですね。そうあって欲しいです」

柏木「しかし、出迎えがいずもとは・・・、何と言うか、つくづく縁が有るなぁと。むはは」

川中「縁、ですか?」

柏木「ええ。ティ連とのコンタクトの際に、竣工直前のいずもに活躍してもらったんですよ」

川中「そんな事が。・・・もしよろしければ、時間が有る時にその話を聞かせて貰えませんか?」

柏木「ええ、勿論喜んで。では、神崎提督に代わりますね」

川中「はい」

神崎「はじめまして、神崎島代表兼神崎島鎮守府の提督をしております、神崎博之と申します」

川中「はじめまして、『いずも』艦長・川中と申します」

神崎「この様な事態が発生して大変とは思いますが、お互いより良き関係を築いて行ける様、微力を尽くしましょう」

川中「こちらこそ。此方の国際情勢が風雲急を告げる状態でも有りますし、そちら側の助力は本当に有り難い話です」

神崎「お互いの世界の安定が、そのまま国の安定に繋がりますからね。共に頑張りましょう。では、また後程」

川中「了解です」


そう挨拶を交わし、通信を終える。


坂上「・・・どちらの人物も、信頼が置ける人物の様ですな」

斎藤「ええ」

副長「何としても、この会談と条約締結を成功させなければいけませんね」

大牟田「勿論だ。その為にも、我々が出来る事はきちんと成し遂げていかねばな」

川中「ハッ!!」


かくして、最初の交流は終了。日本国首脳部との会談がスタートする事となる。

230: 194 :2020/11/18(水) 08:20:00 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
以上です。こ、今回も長かった・・・・・orz
635氏が数話に分けて行った話を一話分に纏めようとしたのがアカンかった(白目)。今後は、もっと短く纏めれる様にしないと(汗)
さて次回は、ゲート日本との会談となります。何事も無くつつがなく終わればいいなぁ(遠い目)
なお、やまとですが第二次改装を受けた後の姿となっています。その辺りは、また番外編で書こうと思ってますので、お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

239: 194 :2020/11/18(水) 15:34:51 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
こんにちは。コメ返しの前に誤字の修正を。

225
  • 誤 彼方の世界のお笑い番組で、「マイクチェック!!」と叫びながら「扶桑」に(言い掛かりによる理不尽な)ビンタをかましているという事実を、現時点で走る由も無かった。
  • 正 彼方の世界のお笑い番組で、「マイクチェック!!」と叫びながら「扶桑」に(言い掛かりによる理不尽な)ビンタをかましているという事実を、現時点では知る由も無かった。

wiki掲載時に、修正をお願いします。

253: 194 :2020/11/18(水) 18:06:05 HOST:ai126244192056.61.access-internet.ne.jp
もう1個誤字を見つけました。おおもう・・・orz

224
  • 誤 川中「護衛艦の対艦兵装で母が立たないでしょうね。潜水艦の魚雷が通じても、大和級の例を見るにどれだけ必要となるか・・・・・」
  • 正 川中「護衛艦の対艦兵装で歯が立たないでしょうね。潜水艦の魚雷が通じても、大和級の例を見るにどれだけ必要となるか・・・・・」

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2020年11月20日 10:59