243: 635 :2020/11/18(水) 17:05:39 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその七


この場にいるこちら側の人々の目の前では人と同じ形をした存在が行うには異質過ぎる戦闘が行われていた。


「CVE-73Gambier Bay航空隊アウルド1(旭光Ⅱ偵察型)、全艦へのデータリンク開始!」

「DE-413Samuel B.Roberts、データを受信。」

「DD-445Fletcher、全対空火器迎撃準備完了。」

「DD-557Johnston、SAM誘導用イルミネーター起動.。」


艦娘達が身に纏う艤装の砲や対空機銃、レーザー砲が空を睨み始める。


「CV-8Hornet、レップウ全機発艦、コールサイン・ウィンド1、ウィンド2…。」

「CV-3Saratoga早期警戒機空域レーダー走査開始!」

「CV-11Intrepid、予備機のフォッケウルフ(Fw190A-5改)も出すわ!」


空母達の銃状の艤装より放たれた戦闘機や早期警戒機が上がる。
今回は低速のUAVを相手にすることもあり小回りが効きデータリンクに対応した改修のなされたレシプロ戦闘機が多く投入された。
そしてアイオワ達の電子の目は敵の姿を確実に捉えていた。


「Intrepid航空隊ソード1(紫電改二)、エンゲージ(接敵)!」

「CA-30Houston、Type-14AMM(対機誘導弾)発射!…4、3、2、1、And…Impact(着弾)!」

「BB-45Colorado、各EML(電磁加速砲)仰角40!1番、2番Slash(対空射撃開始)!」


偵察機と早期警戒機及び各艦艇との量子通信による超光速大容量データリンクにより管制された
戦闘機隊と長距離対空火器による防空網によりUAVが次々と落とされていく。
そもそも今回の空襲で使われた自爆型UAVの大半が民生品のマルチコプター型や固定翼機型ドローンを改造し火薬を搭載したものである。
一部中共、トルコ、イスラエル製の軍用品も存在したがあまり意味はなかった。

直接的な撃墜だけでなく先進国を超える技術を持つ神崎島が本気での電子戦、通信系へのジャミングや電波探知型への電子欺瞞を行っているからだ。
それに加え一部ドローンをGPS等の欺瞞ではない内部システムへの直接的なクラッキングにより操作系統を奪い無効化していた。

それにドローンは小型で見つかりにくいとはいえ艦娘の搭載するレーダー等は第二次世界大戦時のものでさえ
高度0mを時速500km以上で超低空飛行するドローンサイズの機体を探知すら可能なのだ。
比較的高い高度を飛行する時速300kmを超えるものが少ないドローンなど闇夜の行灯もいいところである。

霧とトーラル由来の技術を用いた艦娘の電子装備の前には史実2020年代初頭の科学技術では手も足も出ない。

244: 635 :2020/11/18(水) 17:06:51 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

「What's!?どれだけ用意しているの!?UAV群第二波接近!!」

「ふーん、でもそれぐらいじゃ私達の前じゃHeated StoneにWaterよ!!」

「そうだけどさ~~!!」


ガンビア・ベイの旭光ⅡアウルドがUAVの群れを再び捉えるが腕を組みアイオワは余裕綽々だ。
そしてアイオワは右腕を腰の所で握り拳しに左手を胸の前で水平に曲げカッと目を開く。


「Mode連続照射!粒子ブラスター砲Fire!!」


アイオワの額に光が集まったかと思うとごん太な粒子ブラスタービームが放たれ連続照射によりUAVの群れが横薙ぎに薙ぎ払われる。


「バ、バス○ービーム!?」

「いやアレ冷凍ビームじゃなさそうだからエメリウ○光線だろJK.。」


何やら警官や反大統領側の市民の一部が一緒になって興奮している。仲いいなお前ら。
彼らの脳内ではアイオワが腕を組んで巨大宇宙戦艦の第七ハッチから出てきたり目にゴーグル付けて巨大化してたりする。
偶然その場にいたり反大統領の親に連れられて来ていた子供などは目を輝かせている。
子供達の目には悪と戦うヒーローに見えてるのかもしれない。
実際敵は悪である、古事記にもそう書いてある。

アイオワの隣でガンビア・ベイはハロウィンの夕立とか口から砲撃したり、朝潮が魔法のステッキで魚雷出したりするけどさあ
と零しアイオワのフリーダムぶりに呆れ気味だ。
その間もサウスダコタやヘレナは三式弾や対空機銃などでアイオワがうち漏らしたUAVを会話をしながらも次々と撃ち落としていく。


「そういえばIowaこの間日本のSF学ぶとかって宇宙怪獣と戦う巨大ヒーローの特撮と人型機動艦みたいな巨大ロボのアニメ見てたな。」

「South Dakota、多分それが原因よ…。」

245: 635 :2020/11/18(水) 17:07:53 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

「全機撃墜された?ウソだろ!?」


アイオワ達のUAV迎撃戦が見える建物の屋上で男は歯噛みをした。
今回の襲撃で向こう側の重要人物を死傷させ向こう側との関係も破断、
デモに来ていた罪のない大勢の市民も犠牲になり警察と政府に不手際より殉教者となる筈であった。

しかし蓋を開けてみればカミカゼUAVは全て艦娘とかいうのに撃墜され誰も死傷者は出ていない。
こんな筈ではなかった筈だ。


「おい聞こえるか!プランBだ!!薬嗅がせたヤツを積荷を満載したトラックに乗せて突っ込ませろ!!」


男はスマートフォンを取り出し電話をかけ怒鳴るように叫ぶ。
しかし電話は繋がるが相手は返事をしない。


「おい!聞こえ「ドーモリベラル・プレタリアート・ヤクザサン、キャプテン・ウィッチデス。
 罪ノナイ一般人薬漬ケニシテ人生壊シヤガッテボスニ介錯サレロ!!」!?」


蛋白ながらも凄まじい怒気を感じさせる声が聞こえ男はスマートフォンを落とした。
すると背後の階段へと続くドアが急に開かれる音がし男は手にしたM4カービンを向ける。
しかし誰もいない。


「ふう、驚かせやがって…、おい誰か下見てこ…?」


部下に偵察行くように命令するため部下の方を見るが男の部下たち全員が倒れていた。


「なっ!?ガッ!?グハっ!!」


驚く暇もなく男の視界の天地が逆さまになり背中を強い衝撃が襲う。


「な、何が「動くな!手を上げろ!!」!?」


立ち上がろうとした男は銃を突きつけられていることに気付く。
両腕から銃を放し手を上げ視線を突きつけられた銃から腕、顔へと移していくと眼帯をしたテレビゲーム見たことある男が目に入る。


「ビッグぼ?グハッ!!」


男は銃で撃たれると青白い電撃を纏い気絶し眼帯の男はふうと息を吐き無線を入れる。


「こちらスネーク敵の無力化を完了、カズ回収班を寄越してくれ。」

『了解したボス。』

「それでカミカゼ(自爆攻撃)に使われそうだった一般人達は…?」

『全員保護した…しかし何人か薬漬けにされている…。
 部隊のダストール人達が怒り狂い無力化したテロリスト共を皆殺しにしそうだった。』


眼帯の男は懐から葉巻を取り出すとオイルライターを取り出し火を点けた。
公共の場での喫煙は禁止されているが知ったこっちゃない、吸いたい気分だ。


「ままならんものだ。テロそのものによる被害は防げたが……。」

『気に病むなボス。カミカゼに使われそうだった人々を保護出来ただけ良しとしよう。ティ連の医療なら麻薬漬けもどうにかなる。』

「そうだな…良し帰還する!」


眼帯の男は屋上に来た回収班に後を任せその場を後にした。

246: 635 :2020/11/18(水) 17:08:35 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
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最終更新:2020年11月20日 10:58