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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その7 信任状奉呈式・前日譚その2


前回の飲み会から三日後。信任状捧呈式の警護に関しての打ち合わせが行われる事となった。
場所は、警視庁公安部の大会議室。ティ連の技術で、あらかじめ盗聴器の類が無い事を確認済みである。
大会議室には神崎提督ら神崎島の面々と、日本から突撃馬鹿こと柏木に国防海軍の艦娘数名。ティ連からはフェルとナヨ様。
そして、ゲート日本の警視庁公安部の責任者達が詰めかけていた。


神崎「では、今回の合同信任状捧呈式について改めて説明します」


そう言って一礼し、辺りを見渡す神崎。


神崎「以前の時にも言ったが、信任状捧呈式は普通は個別に行い、合同で行われる物では有りませんですが、彼方の世界の米中両国が妨害工作を行うのが目に見えている現状を踏まえると、
別々に行うのは得策では有りません。ならば、此方の世界で行ったのと同様に合同で行う事で、我々とゲート日本との繋がりの強さを世界中に示すのが得策と考えます」

参事官「・・・確かに、我々の世界では前例のない事とはいえ、警備を集中出来る事、此方の世界のデータ等を参照に出来る事等、様々なメリットが生かせる点は認めます。ただ・・・、
問題は中国側はもとより、米国がどの位の規模での工作を仕掛けて来るか。その点が不確定要素として、不安が有りますね」

青葉「こちら側の世界の時同様、沖縄で色々とやらかしている『活動家』も、大挙東京に移動を開始しているのを掴んでいます」

神崎「その通りだ。悪意を持って信任状捧呈式とそれに続く首脳会談を阻止しようとする連中は大勢いる。だからこそ、万難を排して無事に陛下に信任状を捧呈しなければならない」

柏木「ゲート日本の不安定化は、巡り巡ってこちら側の日本の安全保障にも悪影響が出ます。ゲート日本側の方達とも協力して、必ずや成功させる事を約束します」

フェル「私達にとっても、ゲート日本が置かれている窮状ハ他人事では有りマセン。油断する事無く、キチンと最後まで協力するデスヨ」

参事官「皆さん・・・。あちらの世界のの本を代表して、お礼申し上げます」

神崎「お礼は、無事に合同信任状捧呈式を成功させてからですよ」

参事官「・・・そうでしたね。さて、もし連中が狙って来るとしたら・・・大使を乗せた儀装馬車や皇居までの道中に集まった日本国民、と言った所でしょうな」

しょうかく「そうだね。大使を負傷若しくは殺害すれば、信任状捧呈式は大失敗となりこちら側の面子を潰せる。儀装馬車を見学に来ている人達の所で、銃撃や爆弾テロを発生させれば
混乱させる事が出来てこれも米中にとっては万々歳、といった所かな?」

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不快感で眉をしかめながら、「しょうかく」は語る。


参事官「そういう事態は、断固避けなければ。それを踏まえて、こちら側はどの様な対応を?」

柏木「こちらの日本政府・神崎島・ティ連側から、警備の人員を派遣、そちら側と共同で警護に当たります。『しょうかく』さん、こちら側の日本政府を代表して、儀装馬車の警護を
宜しくお願いします」

しょうかく「え?ボクにその様な大任を!?」

柏木「貴女は、彼方の世界でも顔が知れている艦娘の一人です。神崎島の艦娘達と共同で、この任務を果たして下さい」

しょうかく「・・・分かりました。この『しょうかく』、儀装馬車の警護任務を全うします!!」


そう言って、柏木に敬礼する「しょうかく」。


神崎「では、改めて今回の警備概要について、ヤーマ・ナァカァラ副大臣から説明してもらいます。こちら側の世界のメンバー達には復習といった所でしょうが、ゲート側の方々にとっては
初めてとなりますね。では、宜しくお願いします」

フェル「ハイ、皆さん。宜しくお願いしますデス」


そう言って、フェルが手元の端末を操作する。ポンッ、と音を立てて立体映像が出現し、ゲート日本側の人々の間にどよめきが起きる。
こちらの世界の人達は既に見慣れているが、ゲート側の人間にとっては魔法と変わらない代物だ。
最初は興奮状態だったゲート側の方々だったが、フェルの説明が進むにつれてそのプランの無い様に困惑を浮かべ始めた。


参事官「・・・こ、こんな作戦をこちらでは本当に実施したのですか?」

フェル「ハイデス。我々の結束の強さを示したこの作戦は、見事大成功を収めたデスヨ」

神崎「裏の方は、あきつ丸・神州丸・まるゆの三人に任せる。狙撃や対戦車ミサイルによる攻撃を防ぐ為にも、工作員達の行動を阻止してくれ」

あきつ丸「了解であります!!」

神州丸「本官にお任せください!!」

まるゆ「がんばります!!」

ナヨ様「では、妾も其方に加わりましょうぞ」

柏木「ナヨ様・・・じゃなかった、ナヨさん!?」

ナヨ様「聞けば、宮城に直接危害を加えようとしたとの事。かような狼藉を、見過ごす訳にはいかぬ故」

柏木「・・・分かりました。では、彼女達と共同で事に当たって下さい」

神崎「そして、見物人に直接紛れ込んで妨害を加えようとする連中を、公安部の方々に事前に排除して欲しいのです。情報はリアルタイムで、そちらにお送りしますので」

参事官「分かりました。何としても、成功させましょう」


参事官の言葉に全員が頷く。大国の身勝手な理不尽に決して屈しない。
その思いで、大会議室内に熱い空気が満ちていた。


暁「因みに司令官。今回の作戦名はどうするの?」

神崎「そうだな。『おもてなし』や『かぐや姫の来訪』は既に使っているし・・・・・。ふむ、では『希望の光』でどうだろう?」

参事官「その心は?」

神崎「大国の身勝手な理不尽という闇に覆われかけている日本に射す、未来への希望の光。そして、ここに居るメンバー全員で、この光を未来への道標とするんだ」


かくして、両世界の威信と希望を示す作戦が始まる事となった。

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おまけ


―艦娘しょうかく―


「はじめまして。しょうかく型空母一番艦・『しょうかく』だよ。よろしくね。・・・・・って、誰だい?今ボクの事を寸胴呼ばわりしたのは・・・」

「趣味は料理。『ずいかく』達にもよくご馳走してるんだ。え、変なアレンジ?いや・・・そもそもそういうアレンジ自体、あまりしないし・・・」

「攻撃隊、発艦始め!仇敵を殲滅せよ!!」

「ボク達の勝利だよ、提督!これも、航空隊の頑張りのおかげだね!」


しょうかく型姉妹の長女。容姿は黒髪ショートで黒目。アクセントでヘアピンをつけている。セリフからわかる通り、典型的なボクッ娘。
見た目とセリフからボーイッシュな印象をよく持たれるが、本人的にはもっと女の子として見て欲しい模様。
家庭的な性格で、趣味は料理。姉妹達にもよくご馳走しており、なかなか評判が良い。なお、某戦艦の様なアレンジとかは一切しない(ここ重要)
自身の航空隊に絶大な信頼を寄せており、勝利の際にも自身より航空隊の頑張りを褒め称える程。
かなり温厚では有るが、絶対に言ってはいけない言葉が有る。それは「寸胴」。迂闊にその言葉を口にしよう物なら、絶対零度な口調と共に激しい航空攻撃を
仕掛けて来る。爆弾やミサイルならまだいい方で、酷い時はF-4Cの空対空レーザーで目潰しをして来る程。
温厚な人を怒らせてはいけない。絶対に。

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以上です。アカン、どうしても第三帝国様の原作と被ってしまうorz
色々と頭を捻ってはみましたが、自分の力量ではこの辺りが限界みたいです。そういう訳で、お詫びも兼ねてしょうかくの艦娘のプロフィールをお付けしました。
なお、キャラの性格の大元は「IS」のシャルです。まぁ、アッチはボクじゃなくて僕ですが(汗)
そして作戦名ですが・・・・・何とも捻りもクソも無い在り来たりな物となってしまいましたorz
こういうのを上手く思いつく方々が羨ましいと、常々思ってしまう次第。
まぁ、何時までも愚痴ばかり言っても仕方が無いので、今後も精進して行ける様頑張ります。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2020年11月25日 20:07