764: ハニワ一号 :2020/11/25(水) 20:11:09 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
日本連合ifネタSS パックス・アメリカーナの終焉
西暦2021年某月アメリカ合衆国ワシントンD.C.
つい先日まで世界唯一の超大国であったアメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C.の近くを流れるポトマック河には日本連合に属する各大陸日本各国が誇る戦艦や空母を中心とした大艦隊がまるで観艦式でも行われるかの如く生前と並んで威容を示していた。
この日本連合の大艦隊は先の日本連合とアメリカ合衆国の戦争「第二次太平洋戦争」で敗戦したアメリカが降伏文書に調印するための調印式の舞台であった。日本連合艦隊旗艦である超帝国日本に所属する戦艦「大和」の甲板上でアメリカ議会が選出した暫定アメリカ政府の臨時大統領らアメリカの代表団が降伏文書に調印する予定で行われる調印式の様子は全世界同時生放送で中継される事になっていた。
なぜ前政権であるトランプ政権時代の
アメリカは日本連合と友好的な関係を築くことに成功してこのまま日本連合と蜜月関係になるのではと言われていたのが歴史的接戦の果てに大量の不正選挙疑惑満載でようやく当選することができた認知症疑惑を抱えた民主党大統領による新政権が成立してから半年も持たずに急激に日本連合とアメリカの関係が悪化して日本連合とアメリカが戦争になり戦争がアメリカの敗戦に終わり無条件降伏することになってしまったのだろうか。
民主党政権が成立する可能性が高くなった当時の日本連合としては政権交代しても民主党政権がトランプ政権からの友好関係を維持して中国に対して対中路線をするなら民主党大統領の政権とは協調可能と考えていた。また民主党大統領の政権が中国よりも日本連合を脅威とみなして対日本連合路線に進むにしてもアメリカの対日本連合包囲網の構築や日本連合に対抗するために必要なアメリカ軍の戦力整備に時間がかかる事から当面の表向きは日本連合と友好関係を維持すると見られ日本連合とアメリカの対立が本格化するのは数年後になる可能性が高いと考えられていた。
だが日本連合やアメリカ、世界各国のほとんどが考えていた想定を裏切って民主党大統領による政権成立から半年足らずで日本連合とアメリカが戦争に至るほどに悪化したのは韓国が原因だ。
成立した民主党大統領政権は日本連合の望みを裏切って親中路線に転換して反日本連合路線に転換したのが始まりで表向きは日本連合との友好関係を維持していたがこれはアメリカが日本連合との対決準備が整うまでの時間稼ぎだった。民主党政権は水面下で日本連合包囲網を構築すべく動いていたが提唱国であるアメリカの想定に反して参加したのは韓国やリベラルの強いドイツやフランスなどの西欧の国々、アメリカの影響力の強い小国などにとどまっていた。
イギリスは日本連合とアメリカの仲介役を務めるので参加しませんと上手く参加を断られてしまい日本連合を脅威に思っているはずの中国やロシア、北朝鮮ですら参加せずほとんどの国々はゴーン逃亡による報復として行われたレバノン攻撃とそれによるレバノンの末路を見て日本連合と対立することになる日本包囲網への参加に二の足を踏んでいるためだ。要するにアメリカよりも日本連合の方が怖いというわけだ。
アメリカの構想する日本連合包囲網を知るや喜々として真っ先に手を挙げて参加した国があった。みんなもご存じ韓国だ。韓国が一番に日本連合包囲網に参加したことが史実アメリカにとっての史上最悪の災いとなるのである。
これまでに日米両国から押さえつけられていた反動からかこれまでの鬱憤を晴らすかの如く調子に乗った韓国は大暴走を開始するのだった。アメリカ政府が水面下で動いていたのを韓国大統領が韓国国民と世界に向けて堂々と「我が韓国は日本連合包囲網に参加セリ!!」と発表するわ宣戦布告レベルの様々な軍事挑発を展開したりするなど日本連合を怒らせてしまい韓国に対してレバノン以上の武力制裁を決意することになる。
すると韓国は日本連合包囲網の盟主であるアメリカに泣きついたのだ。100%韓国が悪いとはいえ真っ先に日本連合包囲網に参加した韓国を日本包囲網の盟主であるアメリカが見捨てるような行動はとれなかった。日本連合包囲網に参加している国が日本連合に武力攻撃されようとしているのに盟主国である何もできず見捨てたのでは日本包囲網の信用を失い今後参加しようとする国は現れず参加国ですら日本連合包囲網から離脱する国が現れアメリカが構築せんとする日本連合包囲網は文字通り消滅することになる事が予想されていたからだ。
765: ハニワ一号 :2020/11/25(水) 20:12:07 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
やむなくアメリカは嫌々ながらも韓国を救うためにアメリカ本土や世界各地から可能な限りの戦力を太平洋に集結してここにキューバ危機を超える危機である「太平洋危機」が始まったのだ。むろん英国の仲介で事態を解決するための極秘交渉が行われていたがアメリカが日本連合包囲網を画策した結果、韓国の暴走を誘発させた事に激怒している日本連合側の姿勢は強硬で事態を解決したければ日本連合包囲網を構築した事の謝罪と日本連合包囲網の解体、日本連合の韓国に対する武力制裁の容認などの日本連合の要求を丸呑みしろの一点張りでそこに妥協の姿勢はなかった。日本連合包囲網を画策するアメリカ政権に配慮して譲歩する必要性など日本連合にはまったくなかったし日本連合にとって仮に戦争になってもアメリカに完全勝利できる自信があるからこその強硬な交渉姿勢だった。
何しろ民主党政権は日本連合包囲網を構築しようとするくせにリベラル政策のための予算を確保するために国防予算を増額する所か予算据え置きしていたのだ。アメリカ軍や国防系議員らの必死の運動によって国防予算は据え置きが認められたが本気で国防予算の削減しようとしていたほどだ。しかも国防予算は通常戦力の増強ではなく核戦力の増強と整備に充てる始末だった。とはいえアメリカ軍の保有する通常戦力では勝ち目がないので日本連合に対する抑止力として核戦力を優先するという判断から来たものだった。
もはや完全に手詰まりとなったアメリカは戦争回避のためにアメリカの威信が大ダメージを受けるのを承知して太平洋危機でのアメリカの完全敗北を認めて撤退するか戦争を決意して日本と日本連合に対して先制核攻撃するかホワイトハウスでは認知症疑惑のある大統領を無視しての連日連夜の激しい議論が行われていた。だが日本本土には在日米軍がいまだに駐屯していて日本連合及び自衛隊と在日米軍の戦力差から在日米軍は事実上人質のような形になってしまいアメリカが先制核攻撃をすれば在日米軍も核攻撃の被害を受けることは確実だった。
いつまでも結論が出ず議論が堂々巡りになって出席者が疲労困憊になっている所に蚊帳の外だった大統領が自信にあふれた笑顔で先制核攻撃を決断したのだ。長い議論によって疲労困憊になって精神が疲弊していた出席者にとってその時の自信に満ち溢れた笑顔は神神しく見えたという・・・。その自信に満ちた笑顔に騙されてしまった出席者たちは全員が先制核攻撃に賛同してしまったのだ。
しかし実態は認知症が進んでいた民主党大統領は今回の事態を全く把握できておらず核攻撃命令も本人が発言した自覚もなく勝手に口から飛び出した失言であった。たまたアメリカ大統領に地位にあった認知症を抱えた老人の自覚なき失言がアメリカの運命を決定づけたのだ。
かくしてアメリカの先制核攻撃によって始まった「第二次太平洋戦争」と呼称されることになる日本連合とアメリカの戦争は日本連合の迎撃網によってすべての核攻撃は防がれてしまい逆に日本連合の純粋水素爆弾や電子励起爆弾などを使用した様々な報復攻撃がアメリカに炸裂したのだ。また日本連合との戦闘によって太平洋におけるアメリカ軍は壊滅することになる。開戦の原因となった韓国は在韓米軍もろともに消滅することになったのである。
日本連合の報復攻撃はアメリカ国内の軍事基地や核兵器関連施設、艦艇や航空機、戦車などのアメリカ軍の兵器を生産・修理する軍需施設、アメリカ本土ミサイル防衛網などに限定されていたために日本連合の報復攻撃に巻き込まれたアメリカ人の民間人の被害は少数にとどまっていた。これは長年の日本とアメリカの同盟と友好関係にあった事と今回の核攻撃がアメリカ人の総意ではなく一部の民主党政権による暴走による結果の可能性が高い事などを考量して全面報復ではなく民間人の被害を可能な限り避けての限定報復を選んだのだ。日本連合はアメリカに対してラストチャンスを与えたのだ。
766: ハニワ一号 :2020/11/25(水) 20:12:46 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
アメリカ本土に対する限定報復攻撃が成功したのを確認した日本連合首脳部はアメリカに対して無条件降伏を突きつけることになるのである。アメリカが無条件降伏を拒否すれば日本連合は即時に全面核攻撃を敢行してアメリカを歴史にするつもりだった。そして日本連合の限定報復攻撃によって反撃能力を失ったアメリカは国を存続させるためには無条件降伏を受け入れるしか選択肢は残されていなかった。かくしてポトマック河での日本連合の大艦隊が整然と並び「大和」の甲板上でのアメリカ代表団が降伏文書の調印する情景へと繋がっていくのである。
その後について言うならばアメリカ政府とアメリカ軍幹部、民主党の幹部たちは今回の戦争の戦争責任と先制核攻撃による虐殺未遂の戦犯として逮捕されワシントン裁判にかけられる予定であり民主党は戦犯政党として解体されることになるのである。また民主党を支持政党とする政治家や軍人、官僚、企業家など有力者やマスコミ関係者、各種著名人たちは公職追放されるなど民主党を支持する企業やマスコミら民主党の支持基盤に徹底的なメスが入れられることになった。また大統領選挙の不正選挙についても再調査される運びとなった。
欧州ではフランスやドイツなどの日本連合包囲網に参加していたリベラルかぶれの国々がアメリカの先制核攻撃ではなく日本連合の限定報復攻撃を非難したために激怒した日本連合の攻撃を食らって軍事、経済的に凋落することになるのである。アメリカ軍は存続したもの今回の敗戦によって海外展開したアメリカ軍はすべて国内に撤退して核兵器や長距離ミサイル兵器、原潜、原子力空母の放棄など軍備制限が課されることになりかつての孤立主義に回帰していく事になるのである。
アメリカ政府は議会が特例措置を可決して2021年内に再びの大統領選挙が行われてアメリカ国民の信任を得てトランプが再びアメリカ大統領に当選して敗戦したアメリカ復興の重責を負うことになるのである。
今回の敗戦によってアメリカのパックス・アメリカーナは終焉を迎えることになり超大国なき史実世界の今後の行く末がどうなるかは未定である・・・。
767: ハニワ一号 :2020/11/25(水) 20:13:38 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
あとがき
日本連合世界のあり得るかもしれないifの未来として「日本連合ifネタSS パックス・アメリカーナの終焉」を執筆しました。民主党政権が選択肢を間違えたアメリカバッドエンドのルートの一つですが敗戦によるアメリカ内戦ルートなんてのも考えていましたので本作は日本連合からの慈悲によってやり直しのチャンスを与えられ復興の希望があるアメリカに優しめな結末になりました。
いつかは日本連合のifではなく本編ネタも書いてみたいですね。
最終更新:2020年11月25日 21:53