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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その8 ある組織との決別


ゲート日本にて信任状捧呈式と首脳会談が行われようとしている頃・・・。
超大陸世界の国連にて、とある話し合いが行われようとしていた。

黒い穴の正体が、世界間を跨ぐゲートだと判明して以降、世界の少なくない国々から「日本ばかり良い思いしてズルい!」という声が上がっていた。
そうでなくても、ティ連の来訪と加盟・神崎島の出現・超大陸化と日本にばかりチートイベントが立て続けに起こっており、それに対して世界の国々から不満の声が上がっていたのだ。
そこに来て、今回のゲートである。溜まりに溜まった不満が爆発し始めた格好だ。
その中で共産支那は、これ等の声を利用して日本への妨害工作を行うべく、国連での会議の開催を呼びかけたのだ。
共産支那に袖の下を貰った各国からの強い要請で、日本も止む無く会議に参加する羽目となったのだ。


国連事務総長(以下総長)「・・・以上の様に、世界各国から『ゲートの独占は、世界各国に重大な不安と不信感を与える物である』との声が、多数上がってきております」

長官「よって、国連としましては『ゲートの独占の禁止と国際共同管理』という、中国側の提案の是非を問いたいと思います」


何ともふざけた提案に、日本側の大使はあきれ果てている。それはそうだ。日本の排他的経済水域内に有るゲートの管理の放棄ばかりか、国際共同管理という名目で自国領海内に他国の戦力を入れろと言っているのだ。正気の沙汰では無いと言い切れるだろう。


中国大使(以下中大使)「日本単独による世界間を繋ぐゲートの独占管理は、世界の安全保障に重大な悪影響を与えるのは確実である。ならばこそ、国連を介して全世界で管理すると共にそこから上がる利益を世界中で共有するのがベストである。また、彼方の世界で猛威を振るっているという『新型コロナ』なる疫病の此方への侵入と拡散を防ぐ為にも、日本国に賢明な判断を求める物である!」


一見正しい事を言っているように錯覚してしまうが、何て事は無い。要は「お前達が挙げる利益をこちらに寄こせ!そして、日本の領海内に俺達の軍隊を入れさせろ!」という事だ。疫病拡散の防止とか言っているが、彼等的にはそれはついで・・・・・というより、そういう面倒事は日本に押し付けようと言う腹だ。


ドイツ大使(以下独大使)「中国の言い分はもっともである。そもそも日本はここまでの間で、膨大という言葉ではとても足りない利益を得ている。ならば、その利益の一部を世界に還元するのは、超大国と化した貴国の義務ですらある」

777: 194 :2020/11/26(木) 18:51:00 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
独大使の言葉に、少なからず「そうだ!」とか「日本ばかりズルい!」とか「お前等も苦労しろ!」といったシュプレヒコールが、会場に木霊する。
すると、それまで黙って聞いていた日本大使(以下日大使)が発言の許可を求めた。


日大使「・・・発言の許可をお願いします」

総長「・・・許可します」

日大使「・・・先程から聞いてましたが、余りに身勝手過ぎる発言ですね」

独大使「な、なんだとぉ!?」

日大使「まず『ゲートの独占』に関してですが、そもそもこのゲートは我が国の高知沖150海里の地点に出現しています。言うまでも無く、この場所は我が国の排他的経済水域の中に有り、ゲートの権利云々は我が国に帰属する物と確信しています」

独大使「ふざけるな!それだけの利益を得ておきながら、まだ利益を貪ろうというのか!!」

日大使「今の発言、国連海洋法条約への挑戦と捉えますが、独大使はその辺りの自覚は有るのでしょうか?」

独大使「国連海洋法条約には『世界間のゲート』という言葉は存在しない!ならば、国連海洋法条約には抵触しないではないか!」

日大使「詭弁ですな。ゲートを国連の指導下に置けと言うのは、我が国の主権を侵害する重大な違反行為だ。仮にも国連という組織が、事後法的なやり方で法を犯すのは、国連の存在意義そのものが問われる事になるのでは?」

中大使「だが、彼方の世界では『新型コロナ』とかいう疫病が流行していると聞く。万一貴国が対処を誤れば、その疫病が此方にも広がりかねない。そういう事態を未然に防ぐ為の、やむを得ない措置なのだ」

日大使「それこそご心配なく。ティ連と共同で対処する事で、水際で防ぐ事を確約します。また、万が一疫病が此方に拡散しても、その場合はティ連がナノマシンの大量投入でパンデミックを阻止すると確約しています」


ティ連側の確約に、会場にどよめきが走る。ゲートに関して、不退転の対応を覚悟しているのだ。つまり、ゲートの問題で日本側は引く気が無いという事でもある。
だが、それでも中独両大使は食い下がった。

778: 194 :2020/11/26(木) 18:51:30 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
独大使「だが、それでも万が一という事も有る。世界各国も、日本の対応に不安と不満を抱いている。国際社会のこれ等の声を無視するのは、身勝手極まりないのではないか?」

中大使「そうだ。国際社会の安定の為にも、この『ゲート問題』は国連指揮下で世界中で事に当たる必要がある。貴国は、世界の声に背を背ける気か!」

日大使「・・・・・一応お聞きしますが、其処までごり押しする以上、我が国に何らかの利益が有るのですか?主権云々を曲げろとまで言っている以上、生半可な条件では到底承諾出来ないのだが?」

総長「・・・これ等の条件を飲むのならば、『敵国条項』からの日本の除外や国連常任理事国の地位の検討を確約する物とします。中独をはじめとするかなりの国々も、その事を確約しています」

日大使「・・・・・ほう。成る程成る程。それはそれは、大変素敵な条件ですな」

独大使「そうだろう!これ以上無い程のメリットでは無いか!」

中大使「そちらに色々と無理をお願いするのだ。その程度は当然だろう!」

総長「・・・話はまとまったようですな。それでは、採択を」

日大使「何を言っているのですか?」

総長「・・・・・・・・・・は?」

日大使「誰が条件を飲むと言いましたか?」

総長「え?いや、この流れ的には・・・」

日大使「分かりませんか。ならば、はっきり言いましょう。『だが断る!!』と」

総長「な!?」

日大使「『検討を確約する』とおっしゃいましたが、いざとなれば中国が拒否権を発動して無効にするのではないですか?余りに馬鹿馬鹿しすぎて、とても飲めた物では有りませんな」

独大使「な・・・ふ、ふざけるな!!此方がこれほど譲歩しているというのに!!」

日大使「どこが譲歩だというのですか?仮に検討では無く確約だとしても、被るデメリットが大き過ぎますからね。我が国としては絶対に飲む事は出来ません」

中大使「思い上がるな、小日本!!貴様等はつまらんプライドで、全世界を敵に回す気か!?」

日大使「仮に全世界が敵に回っても、こちらは特に困りません。何せ、ティ連という国連より余程頼りになる友好国が居ますからね。資源も超大陸化のおかげで、大半が自給出来る様になりましたし。此方は何も困りません」

総長「あ、貴方方は国連よりティ連の方を取るのですか!?それでも、同じ地球人類なのですか!?」

日大使「我々に言わせれば、同じ地球人類とは思いたくないですな。民族浄化の容認や国連の日本人職員の全員追放。これ等の事を、我が国の国民は今も忘れてはいません」

総長「そ、それは・・・」

日大使「そうでなくとも、日韓戦争時の様々な侮辱的発言もございましたし、日本国民もいい加減国連という組織に愛想を尽かしています。多額の分担金を収め、様々な国際協力を行ってきた結果がこれでは・・・」

中大使「何を被害者ぶっていやがる!!貴様等は『敵国』なのだから、国連に尽くすのは当然であろう!!」

日大使「・・・・・そうですか。ならば、国連から脱退させてもらう!」

総長「な!?何を言っているのかね!!」

日大使「この様な扱いしかしてこない組織に、わざわざこれ以上所属する意味も意義もございません。以後は、ティ連と我が国の友好国とだけお付き合いして行く事とします」

独大使「ふざけるな!!世界を敵に回して、勝てる等とのぼせ上がるな!!後悔する事になるぞ!!」

日大使「その時はその時。逆に其方が後悔する事になるだけです。なので、もしそうなった場合こう言いましょう。『かかってこい!相手になってやる!』と」

日大使「では、これにて失礼させてもらう。もう二度と、ここに戻って来る事は無いでしょう」


そう言って、日大使は胸を張って堂々と会場を後にしたのだった。

779: 194 :2020/11/26(木) 18:52:00 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
中大使「・・・・・お、お、おのれぇぇぇぇぇ!?事務総長、かくなる上は日本への軍事制裁を採択するべきでs」


ガタッ


中独大使「「!?」」


椅子から立ち上がる音に、思わず音の元を向く中独大使。見ると、米国・ロシア・英国・北朝鮮の大使達がそれぞれ席を立っていた。


米国大使(以下米大使)「日本が抜けるなら、我が国も抜けさせてもらう。常任理事国の座も降りよう」

ロシア大使(以下露大使)「我が国も同様だ。ここに居るメリットが無いしな」

英国大使(以下英大使)「右に同じ」

北朝鮮大使(以下朝大使)「元帥様から指示が来た。我が国も降りさせてもらう」

独大使「な、何を言っているのです!?正気なのですか!?」

米大使「正気も正気だ。我が国の国民達も、以前から今の国連の在り方に疑問を呈しているからな。どこかの国が、賄賂をもって牛耳っている組織に、所属する意味が有るのかとね」

中大使「な!?そ、それは我が国に対する侮辱だぞ!!」

米大使「別に名指ししていないのにそういう事を言うとは、どうやら自覚はある様ですな。我が国としても、こんな国連より日本やティ連との付き合いの方が余程大事だ。どちらを取るかは明白だろう」

露大使「我が国の場合は、資源を人質に取られているのも有るしな。折角増えた石油やダイヤを、泥水やガラス球に変えられたら堪らんしな」

英大使「二度目の中独合作をやらかしている連中と、一緒になる気は有りませんからな」

朝大使「明らかに無謀な戦いをしようとしている連中と、無意味な無理心中をする気は無い。我々は自分達の道を行く」


それだけ言って、事務長官や中独両大使の声も聞かずに同じく国連から立ち去った。
その後も、パラオやトルコ等の親日国を中心に半分近くの国が離脱。国連は、完全に機能不全状態に陥っていく。
一方、脱退した国々で新たに「国際地球連合」(通称新国連)を建設。旧国連との対立を深めて行く事となる・・・・・。

780: 194 :2020/11/26(木) 18:52:30 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
以上です。こちら側の国連に三下り半を叩き付ける事となりました。
そもそも銀連本編であれだけ無茶苦茶な事を言われたら、もう所属する必要性が無いと思うんですよね。この世界だと、日本自身も超大陸化しているから猶更ですし。
で、ゲートの件で堪忍袋の緒が切れたので目出度く脱退。なお、政府とは事前に話し合いをした上で決めていますので。大使の独断では有りません(今更感)
因みに新国連の常任理事国ですが、日本・米国・ロシア・英国・北朝鮮・イタリア・インドとなりました(一か国明らかにおかしい?うん、筆者もそう思ってる(白目))
「これはひどい」な出来ですが、いつも通り「ハハッ、ワロス」していただけたら幸いです。
wiki掲載は、自由です。

818: 194 :2020/11/27(金) 01:29:37 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
修正要請を。

776
  • 誤 国連事務長官(以下長官)
  • 正 国連事務総長(以下総長)

776-779
  • 誤 長官
  • 正 総長

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最終更新:2020年11月30日 14:32