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短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件 番外編その33 超大陸世界の中独の駄っ作?兵器その2
EADSドイツ・中国航空工業集団 大型空挺戦車「シュトゥルムフォーゲル」※中国名 28式大型空挺戦車「朱雀」
全長:37.8m
全幅:18.9m
全高:24.5m(フリューゲル・8.5m バイン・16m)
重量:273.5t(フリューゲル・83.5t バイン190t)
駆動方式:反重力エンジン(フリューゲル)及びホバー走行(バイン)
速度:354㎞/h(フリューゲル単独・マッハ1.02 バイン単独200㎞/h)
行動距離:1200㎞(フリューゲル単独・4500㎞ バイン単独・400㎞)
兵装:テスラジャベリンジェネレーター×1※フリューゲル機体上部
マルチプルランチャー×2※フリューゲル機体左右
テスラシールドジェネレーター×1※フリューゲル機首上部
80㎜マシンカノン×4※バイン機首
対戦車ロケットランチャー※バイン機体上部(収納式)
対空・対人兼用Sマインランチャー※バイン機体上部
装甲:新型複合装甲
エンジン:反重力エンジン(フリューゲル・出力等不明)
新型ディーゼルエンジン(出力等不明)
乗員:4名(フリューゲル・バイン双方とも2名ずつ)
ダイムラー・中国兵器工業集団 人型ホバー重戦車「ティーガーⅢ」※中国名 29式人型ホバー戦車「重鉄虎」
全長:21.6m
全幅:25.9m
全高:34.6m
重量:186.6t
駆動方式:ホバー走行
速度:236㎞/h
行動距離:1100㎞
兵装:大出力拡散レーザー砲×1※機体胸部
320㎜ハイパーバズーカ×1※機体右腕部
103㎜ガトリングカノン×1※機体左腕部
多連装マルチミサイルランチャー×1※機体左肩部
レーザーブレード×2※機体両足爪先部分
スモークディスチャージャー×6※機体両肩上部及び前後左右シュルツェン
装甲:新型複合装甲+シュルツェン
エンジン:大型核融合炉×1(出力等不明)
乗員:2名
421: 194 :2020/12/07(月) 21:01:55 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
【解説】―――日本やティ連とのある程度の歩み寄りや、対ヂラール戦の為のある程度の情報開示で得られた技術を用いて中独共同で制作された、次世代戦車群。
まずはシュトゥルムフォーゲル(中国名・朱雀)から。この機体は、元は別々に開発されていた機体だったが、それぞれに難点を抱えていた。
まずフリューゲル(中国名・飛燕)だが、ゼスタールの技術を元に開発に成功した反重力エンジンを搭載し、このサイズの航空機(なお彼等は、浮遊戦車と呼称していた)としては
高い機動性を有していたが、機体のサイズの割には軽火力なのが難点だった。もう一方のバイン(中国名・鉄脚)は重武装・重火力かつホバーユニットの採用である程度の速度は
有ったものの、展開速度に難があった。
その二つの機体の難点を解決しようとあれこれ試みるも、なかなか上手く行かない。そんな中である中国の技術者が呟いた
「いっその事、二つで一機にして空挺輸送すればいいんだろうか・・・」
というセリフに、その場に居合わせた技術者達が「それだ!!」と叫んだ結果、この機体が誕生した。
因みに見た目は、アインハンダーの4面ボス・シュトゥルムフォーゲル(バイン&フリューゲル)そのまんま。
コンセプトとしては、「長所と短所がはっきりしている兵器を合体させて、問題点を解決する」となっている。具体的には、フリューゲルがバインを戦場まで運搬し、到着後に切り離す。
そして戦場で戦うバインを、身軽になったフリューゲルが上空から支援するという物だ。
次に兵装だが、まず地上で戦うバインには機首に80㎜マシンカノンを4基と機体上部に対戦車ロケットランチャーに対空・対人兼用Sマインランチャーをそれぞれ1基ずつ装備している。
80㎜マシンカノンは機首部分に集中装備し、各銃ごとに広い射角が取られており、広範囲を掃射可能だ。対戦車ロケットランチャーはロケット推進式の成形炸薬弾を、比較的早い発射レートで
射撃する。対空・対人兼用Sマインランチャーは広範囲に散弾をまき散らすSマインを、複数同時に上空へと打ち出す。対歩兵攻撃は勿論の事、限定的ながら航空機への攻撃能力も持つ。
次にフリューゲルの兵装だが、機体上部にテスラジャベリンジェネレーター1基と機体左右にマルチプルランチャーを2基、機首部分にテスラシールドジェネレーターを搭載。
特筆すべきは、独自開発のテスラ兵器である。一種のプラズマ兵器である同兵器は、本機の火力を補う装備とされている。テスラジャベリンは上から弧を描く様に地上へと降り注ぎ、
敵を破壊する。マルチプルランチャーには空対空ミサイルと空対地ロケット弾を搭載。地上支援と対空戦闘双方をこなす事が出来る。
防御面では、不定形のプラズマシールドを三つ射出するテスラシールドジェネレーターを搭載。このシールドは敵の攻撃を受けると体積が膨張するという特徴を持っており、迂闊に攻撃を
仕掛けた敵をそのまま押し潰す。自機及びバインの防御用兵器として活用されている。
これ等の開発に成功した結果、空挺作戦に最適な機体となった。
422: 194 :2020/12/07(月) 21:02:26 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
もう一方のティーガーⅢ(中国名・重鉄虎)は、対機動戦車用重ホバー戦車というコンセプトの元で開発された、人型ホバー重戦車である。ダイムラー社が「戦車王国ドイツ」の復活をかけて
中国企業と共同で開発した。見た目は、アインハンダ―の6面ボス・デューラーそのもの。
まず機体の方だが、ドイツらしい重装甲な機体となっている。実際、中独両国の主力戦車の主砲を全く受け付けなかった程だ。これだけの大きさと重量を誇る同機だが、機動性の問題を
解決する為に、ホバー走行システムを採用。最大速度は236㎞/hと機動戦車に迫る速度を誇っている。
エンジンには、情報開示の結果何とか実用化に成功した大型核融合炉を装備。豊富な電力で、この機体の稼働に必要な電力を供給している。
特筆すべきは、その重武装ぶりである。ティ連のゼル兵装システムみたいなのは持っていない為、全て固定兵装となっているが、大型の機体を生かした重火力を誇る。
まず機体胸部に大出力拡散レーザー砲を装備。これはドラッヘで試作されていた大口径レーザー砲の発展型で、広範囲を一気に焼き払う事が可能である。
機体両腕には、それぞれ新開発の320㎜ハイパーバズーカと103㎜ガトリングカノンを装備。320㎜バズーカはADM級の280㎜砲をベースにして開発された。
それぞれ固定式ながら広い射角を持っており、新型FCSの性能も相まって高い命中精度を誇る。
左肩部のマルチミサイルランチャーには、主に地対空ミサイルと対戦車ミサイルを複数装備。火力の増強と対空戦闘能力の確保に成功している。
そして両足の爪先部分に格闘用レーザーブレードを搭載。可動範囲が広く、高速で接近してすれ違いざまに切り裂くという戦法を得意とする。
この機体の開発成功によって、ドイツは再び戦車王国の座に返り咲こうと目論んでいるのである。
423: 194 :2020/12/07(月) 21:02:56 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
Q で、実際の所は?
A やっぱり独国面及び中国面でした
確かに、どちらの機体もドラッヘの頃と比べたら使用可能となった技術が増えた事も有り、多数の見るべき点を持つと共に高いカタログスペックを誇る機体となった。
そう、カタログスペックは・・・・・。
実際の所は、これ等の機体を稼働させるのに並々ならない苦労が伴う事となった。何せ、両機体ともやはり重たいのだ。その為、既存の整備施設は殆ど使用不可能で専用の施設を
新造しなければならない。また、構造自体が複雑すぎて整備その物も多くの時間がかかる。その結果、稼働率はお世辞にも高い物では無く、戦場での大量投入はとても望めない物だった。
そして、当然ながら製造コストも極めて高い。しかも、拡散レーザー砲やテスラ兵器等の新型兵器を装備しているから猶更の事だ。その為、製造自体も遅々として進まず、配備そのものも
列島だった頃の陸自もびっくりの超々スローペースでの生産となってしまい、それが更なるコスト高を呼び込むという悪循環に陥っている。
機体と装備もまだまだ未成熟な部分があり、バインはビーム若しくはレーザー兵器が非搭載で有り、機首のマシンカノンの集中装備もそれを補う苦肉の策的な意味もある。
ティーガーⅢの両腕の固定武器も、信頼性の有る大型マニピュレーターの開発遅延による苦肉の策であり、レーザーブレードが爪先に装備されたのも同様の理由だったりする。
まぁ当初は格闘兵装を一切持たずに、格闘戦は自重を生かしたタックルで済ませようとしていたのを考えると、マシになってるともいえるが。マルチミサイルランチャーの搭載も
継戦能力の増大が一番の目的で有り、本機の苦しい開発事情が見え隠れする。
そんな訳で、稼働率の低い両機は駐屯地の隅っこで待機している事が多く、両国民からも「無駄飯喰らい」「立派なのは見た目だけ」「税金の無駄遣い」等と散々な言われようが
されてきたのだが・・・・・やがて転機が訪れる事となった。
それは、ゼスタールの要請で行われたゼスタール本星の奪還作戦だ。戦力不足を補う為にこれ等の機体+ドラッヘが戦場に纏めて送られる事が決定。
その最中、ティ連・ゼスタール及び地球合同軍の司令部に二個軍相当のヂラールの大部隊が襲撃。更に別方向から1個師団相当の部隊が、挟み撃ちにするべく侵攻して来たのだ。
戦略予備として待機していた(実際は不具合を起こして擱座という事態を嫌った司令部が、戦略予備という名目でこちらに留め置かれていた)ティーガーⅢ及び重鉄虎計4機に
シュトゥルムフォーゲルと朱雀計2機、ドラッヘ及び鉄龍2機が友軍救援までの時間稼ぎの為に迎撃に出る事となった。
二個軍の方にはティーガーⅢ及び重鉄虎とドラッヘ及び鉄龍。別動隊にはシュトゥルムフォーゲルと朱雀があたる事になった。
色々と聞こえて来る悪評に不安しかない司令部だったが、彼等はやる気満々だった。
424: 194 :2020/12/07(月) 21:03:26 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
「傾注!遂に我々に出番がやって来た。今まで我々は、厄介者としか扱われてこなかった!」
「『無駄飯喰らい』『立派なのは見た目だけ』『税金の無駄遣い』散々に罵声を浴びせられてきた!」
「だが、そんな日も今日で終わりだ!我々がここで敗北すれば司令部は飲み込まれ、奪還作戦が失敗する!だが、我々がいる限り、司令部が壊滅する事は無い!」
「今こそ、我々の力を全宇宙に轟かせる!各車、パンツァーフォー!」
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」」」」
かくして戦闘が開始された訳だが、予想を裏切り各機体が獅子奮迅の奮闘ぶりを見せたのだ。
ティーガーⅢ及び重鉄虎が高速と重装甲を生かしながら突入と離脱を繰り返し、敵軍集団を削り取っていき、それをドラッヘ及び鉄龍がレーザー砲で支援。別動隊の方では、
シュトゥルムフォーゲルと朱雀がコンセプト通りの戦いを展開して、敵部隊を倒していく。
最終的に友軍の増援が来るまで見事持ち堪え、最終的に襲撃して来たヂラールの軍勢の八割を殲滅する事に成功。一方こちら側の損害は、ドラッヘ及び鉄龍が脚部への被弾で擱座したのみだった。
この戦いの結果、これまでの各機体の評価は一変。中独両国の底力をまざまざと見せつけられる事となった。
特に、多数の敵弾を被弾しながらも最後まで撃破される事無く戦い抜いた、ティーガーⅢ及び重鉄虎は友軍からその戦闘力を高く評価された。また、シュトゥルムフォーゲルと朱雀も
そのコンセプトの有用性が改めて評価される事となった。擱座したドラッヘ及び鉄龍も、最後まで支援射撃を続けた堅牢性と火力が評価されている。
この結果に中独両国の国民は大いに喝采を上げ、「無敵戦車」「陸空の双兵」「堅固たる巨龍」というニックネームをそれぞれ贈っている。
かくして、まだまだ途上とは言え戦車王国の復活への道筋が示されたのは確かであり、そういう意味でも建造した意義はあったと言われている。
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以上です。アインハンダーに出て来る分離合体戦車と、同じくドム擬きな人型ホバー戦車でした。え?悪乗りし過ぎ?うん、否定はしない←殴
で、失敗扱いだけなのもあんまりなので、ドラッヘと併せて晴れ舞台を作ってみました。周りの否定的な思惑を尻目に、獅子奮迅の活躍振り。燃えません?(ヲイ)
まぁたまにはこういうのも悪くは無いかなと。
相変わらずネタ全開な拙作ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2020年12月10日 15:07