176: ひゅうが :2020/12/30(水) 00:39:16 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp


「メリーランド」級戦艦


全長:225メートル
全幅:33メートル
喫水:10.1メートル
基準排水量:4万5400トン
満載排水量:4万9800トン
機関:P&W式重油専燃10基 GE式蒸気タービン・電動機4基4軸10万馬力
速力:24.5ノット
主砲:45口径16インチ砲Mk.1 3連装4基12門
武装:51口径5インチ砲Mk.8 連装10基20門
   76ミリ高角砲単装6基6門
   28ミリ機関銃連装16基32門

装甲:舷側340ミリ 水平89ミリ 主砲塔防盾457ミリ 主砲塔天蓋127ミリ

同型艦:「メリーランド」「コロラド」「ウェストバージニア」「ワシントン」「ネブラスカ」「オレゴン」

【解説】――アメリカ海軍が1917年建艦計画にのっとり建造した「新標準戦艦」の第1号艦
当初はテネシー級戦艦の改良型として計画されていたものの、日本海軍が建造中の長門型戦艦のスペックを早期につかむことができたことから計画を大幅に拡大
主砲を新開発の45口径16インチ砲12門にしたうえで、当時としては世界最速とみられた25ノットを実現、さらには太平洋上の遠征を考慮して蒸気タービンエレクトリック推進方式を採用した
この目的のためにパナマ運河通過限界に近い巨大な船体とし、さらには潤沢な直接防御力の付与が為されたアメリカお得意の重防御艦である
もっとも黎明期の蒸気タービンエレクトリック方式であったことから速力は目標に0.5ノット足りなかった
そのため軍縮会議時点の長門型戦艦が公称26ノットという情報は深刻に受け止められ(さらには未確認情報から速力28ノットともいわれた)、アメリカ海軍は本級12隻の建造予定をとりやめさらなる新型戦艦の建造に着手することになる

見た目スペックの豪華さや機関の目新しさとは裏腹に設計自体は保守的であり、欧州型の近距離砲戦を重視した直接防御力の強化に努力がはらわれていた
このため大きなウィークポイントとして太平洋戦争中にクローズアップされるのが水平装甲である
最も厚い部分ですら89ミリしかない水平装甲はのちの大改装で前後にスプリンター防止装甲こそ張られるが最後まで本級の弱点と考えられ、事実日本戦艦群や英国戦艦群との砲戦ではそこを突かれてジェットランド沖海戦を再現することになってしまった
ただしそれ以外の部分においてはバランスのとれた中速戦艦であり、太平洋を挟んだ向こう側である日本側にも大西洋の英国側にも深刻な脅威として受け止められた
実際に緒戦のカリブ海攻防戦ではその強力な砲力と直接防御力をもって植民地警備の英国艦隊を文字通り全滅させるなど活躍している
また、米国戦艦の中でもはじめて籠マストを廃止し三本脚マストが採用されているなど外見的にもエポックメイキングな艦である

179: ひゅうが :2020/12/30(水) 01:38:04 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
176訂正事項

ディーゼルエレクトリック→蒸気タービンエレクトリック

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最終更新:2020年12月31日 14:50