180: ひゅうが :2020/12/30(水) 01:43:44 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
コンステレーション級巡洋戦艦

全長:268メートル
全幅:32.5メートル
喫水:9.1メートル
基準排水量:4万1800トン
満載排水量:4万6300トン
機関:P&W式缶16基 WH式タービン・電動機4基 18万馬力
速力:33.1ノット
主砲:50口径16インチ砲Mk.3 3連装4基
   5インチ砲Mk.8連装8基
   76ミリ単装高角砲6基

装甲:舷側230ミリ(傾斜9度、のち20度) 甲板64ミリ 主砲塔前盾280ミリ 主砲塔天蓋130ミリ

同型艦:「コンステレーション」「コンスティテューション」「ユナイテッドステーツ」「サラトガ」「レキシントン」「レンジャー」


【解説】――アメリカ海軍が捜索強襲用に建造した巡洋戦艦
その運用構想は水雷戦隊を率いた前線での巡洋艦や駆逐艦潰しであり、諸外国における偵察巡洋艦や嚮導駆逐艦に近い
その性質上近距離砲戦と遠距離からの対地艦砲射撃を主眼に設計されており、対戦艦性能はある程度妥協されている
しかし日本の長門型戦艦の性能が判明したことからある程度設計を変更して舷側は傾斜装甲化され、長門型以前の14インチ砲に対しては十分以上なものと評価される多重防御構造となった
ただしあくまでも巡洋戦艦であることには変わりなく、かつサウスダコタ級戦艦でも明らかになったような16インチ砲の遠距離精度不良も同様であった
また、設計上装甲甲板の上に缶が搭載されておりこれが防御上の弱点となっており、早期の改善が要望されていた
余談ながら、本級はじめアメリカ海軍艦艇は常備排水量と満載排水量との乖離が非常に大きく、その中でも本級は満載排水量との差が4000トンにも達することが知られている
このため東京海軍軍縮会議においては日英の厳しい追及を受けるも、表向きアメリカ大陸周辺やカリブ海、長くともハワイまでの航続距離しかないと強弁することで切り抜けられている
この結果アメリカは、本級までの戦艦および巡洋戦艦18に加えて2隻の18インチ砲艦を建造する権利を得つつ日本側の18インチ砲艦4隻を葬るという詭弁を成立させた
全ては彼らが遠征を成立させるための高効率の蒸気タービンエレクトリック機関を採用していたがため成立したことであるが、同時に特に日本側の18インチ砲艦を葬られたことによる日本国民のぬぐいがたい不信感を抱かせたことからまったくの逆効果であったと酷評されることが多い

本級は技術の進歩に伴い1930年代後半には相次いで大改装に入り、缶を念願の装甲内部におさめて装甲を増厚することで太平洋戦争開戦時には実質的な高速戦艦ともいうべき存在に昇化されていた
しかしながら米側が想定していたほど日本側の戦艦群は装甲が薄くはなかった(速力から逆算されていた)ことから、最速最強の巡洋戦艦と呼ばれた本級に対して運命は皮肉を用意していた

181: ひゅうが :2020/12/30(水) 01:46:30 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
ちなみに、メリーランド級やコンステレーション級は、史実のように軍縮条約がなかったことから起工順に竣工したことによる1番艦の変更に伴うものです

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最終更新:2020年12月31日 14:52