182: ひゅうが :2020/12/30(水) 02:25:34 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
アイオワ級戦艦
全長:297メートル
全幅:38メートル
喫水:10.1メートル
基準排水量:7万5300トン
満載排水量:8万2800トン
装甲:舷側406ミリ(10度傾斜) 水平108ミリ 主砲塔前盾457ミリ 主砲塔天蓋203ミリ
機関:P&W式缶16基 GE式タービン・電動機 18万馬力
速力:25ノット
主砲:45口径18インチ砲Mk.1 3連装4基(のち45口径20インチ砲連装4基)
武装:51口径5インチ砲Mk.8 連装18基36門
76ミリ高角砲単装10基10門
28ミリ機関銃連装25基50門
同型艦:「アイオワ」「ミズーリ」
【解説】――アメリカ海軍が「次の建艦計画」で建造した最大の戦艦
完成当時は世界最大の巨大戦艦であった
元設計は1914年から断続的に推進されていたティルマン上院議員発案の「最大戦艦」計画である
東京海軍軍縮条約によって自国が推進中の戦艦建造計画を満額回答で承認された
アメリカだったがここで関東大震災後の日本の足元をみてさらなる建造枠増大を図る
この結果得られた建造枠2隻および20万トンの建造枠を最大限に使用することを目指し、当時アメリカ海軍が作れる最大の戦艦を目指して建造が行われた
軍縮条約破棄後のサウスダコタ級の主砲換装を考慮しつつ製造設備を維持することを考えたアメリカ海軍は、紀伊型および阿蘇型への対抗のために18インチ主砲の採用を決定
当初は18インチ砲15門搭載を考慮したものの、のちに20インチ砲への換装を見越してバーベット径を大きくとりつつ居住性に配慮したことから合計12門搭載で落ち着いた
さらにはその時点でのパナマ運河改装計画の最大径に幅をさだめており、この期におよんでもパナマ運河通航を諦めていない
(これはアメリカ政変に伴い遅延をきたし太平洋戦争開戦時には間に合わなかった)
とはいえ、三年計画艦の18インチ砲艦化はコスト面や新造戦艦建造が可能となったことから廃棄
のちの20インチ砲艦化も船体の限界から全門斉射が困難とされるなどの問題点が発揮されてしまってもいる
そのため、誕生要因からして日英の恐怖と怒りを買ったと称されることも多く、太平洋戦争中には「太平洋の恐竜(悪竜)」として目の敵にされ集中攻撃を受けることにもなってしまった
本級の完成をもってアメリカ海軍は建艦計画を一段落させ、ヒューイ・ロング政権の成立(1935年)までの7年間の建艦停止へと至るのである
183: ひゅうが :2020/12/30(水) 02:27:56 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
とりあえずアメリカ側の戦艦群は一時これで打ち止め
なお東京海軍軍縮条約では、戦艦主砲の換装は禁じられていることから――つまりそういうことです(八八艦隊物語並感w)
最終更新:2020年12月31日 14:53