317: ひゅうが :2020/12/31(木) 14:43:31 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp


大和型戦艦

全長:312メートル
全幅:48.5メートル
喫水:11.2メートル
基準排水量:11万3200トン
満載排水量:12万6120トン
機関:艦本式ハ号缶重油専燃12基 艦本式反動タービン・衝動タービン複合8基4軸
出力:33万2000馬力
速力:30ノット
主砲:52口径51センチ砲3連装4基
武装:60口径12.7センチ単装砲(GFCS付属)16基
   ボフォース40ミリ機関砲4連装32基
   20ミリ機関砲3連装28基 単装24基
装甲:舷側600ミリ+37ミリ+127ミリ 水平350ミリ+127ミリ 主砲塔前盾850ミリ 主砲塔天蓋350ミリ

同型艦:「大和」「武蔵」「信濃」「近江」「常陸(艤装中)」「駿河(建造中)」「播磨(建造中止 空母化)」「備前(建造中止 空母化)」


【解説】――日本帝国海軍が建造した史上最大の戦艦
東京海軍軍縮条約付属の第2次東京協定エスカレーター条項にともなって排水量無制限でかつ8隻の戦艦建造枠が各国に割り振られたことから建造された超超弩級戦艦である
その主敵はアメリカ海軍が建造中の「ルイジアナ」級およびその後継艦(のちの「アメリカ」級)であった

1935年のアメリカ建艦宣言を受け、日本帝国海軍は対抗上新型戦艦の建造計画を開始
退役の話が持ち上がっていた練習戦艦伊勢型2隻とそれに伴って現役を離れる長門型2隻の代艦として18インチ砲12門程度を搭載した新型戦艦の設計案A-140の予算を通過させた
しかし、条約上での例外規定で大英帝国が持つ世界最大の巡洋戦艦インコンパラブル級が20インチ砲を搭載していることから抑止力としては不足と判断され、かつそれでも条約を維持する意思を示すために当時開発されていた22インチ(56センチ)連装砲の搭載も一度の弾薬投射量や砲身の費用対効果を鑑みてとりやめられた
(この時点で米国は自国が18インチ砲艦を建造していると宣伝していた)
そこで開発されたのが、薬室改良による超々大重量徹甲弾の使用を前提とした長砲身51センチ砲である
本艦は公式にもこの51センチ砲搭載艦として計画が始動し、新たにA-150と題された新型戦艦として四か所で同時建造が行われた
(1番艦:大神海軍工廠第4ドック 2番艦:三菱長崎造船所香焼工場 3番艦:横須賀海軍工廠第6ドック 4番艦:川崎造船所津第2ドック)
抑止力となることを願って当初から海軍は広報に力を入れ、建造中の姿をある程度隠しつつ帝国議会議員に公開するなどこれまでにない対応を行っている
この広報事業がアメリカ側を焦らせて極秘裏の20インチ砲換装という曲がりなりにも維持されていた条約体制の破壊行為に走らせたという批判もあるが、建造決定は日本側の方がアメリカ側のさらにあとであることから完全に因果関係が逆転しているといえよう

318: ひゅうが :2020/12/31(木) 14:44:01 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp

本艦の最大の特徴は、前述のとおり大重量徹甲弾を投射すべく作られた長砲身51センチ砲である
完成当時から現在まで、1発あたり3.1トンの超々大重量徹甲弾を投射する本艦主砲以上の投射能力を有する艦は存在していない
ライバルとなったアメリカ級は22インチ(56センチ)砲を搭載したものの投射重量は2.9トンと限られ、また遠距離砲撃用の有翼鉄鋼弾であったことから発射後の装弾筒分離によってさらに重量が減少している
そのため、本艦の52口径51センチ砲こそが最強の艦砲であると評価されることが多い

本艦はそれまでの日本艦の改装後同様に副砲を廃止して両用砲としているが、水上戦闘に割り振られていたこれまでの改装艦とは逆に対空射撃をメインとするために開発されたばかりのアナログ電子式射撃指揮装置を付属させた単装自動砲へと装備が変更されている
加えて、当時はライセンス、のちにパテント購入によるボフォース40ミリ機関砲を中距離におけるストッピングパワーとして採用
近接防御については国産の20ミリ機関砲の導入でしのいでいる
(のちにOTO社との技術協力で開発された『ラビット』76ミリ自動砲へと換装)

船体は同時建造可能な最大限の大きさに加えて日本国内の港湾での運用が支障なくできる最大限の大きさから逆算し全長350メートル未満、全幅50メートル未満とされたが予算の都合上最小となる全長312メートル案が採用
主砲を構想より一回り小さい51センチ砲としたことからコンパクトにまとめることができ、主砲12門による同時投射量と発射速度と船体のバランスがとれたという
そのかわりに装甲については妥協せず、当時最新のテクノロジーであった均質圧延鋼とモリブデン・ロジウム浸炭硬化が採用。船体と主装甲帯は全溶接で作られた
これに従来型表面硬化鋼による被帽破砕装甲とスプリンター防止装甲が付属されることで見た目以上にタフな防御力を手にしている

機関は当時最新の大型缶として「太刀風」型駆逐艦や「鈴鹿」型防空直衛艦に採用されていた艦本式ハ号缶を採用
昭和初期の臨機調事件の解決後であったことからあえて最新鋭の缶が採用されており、これによって八八艦隊計画艦同様の30ノットの発揮が可能となったが、実際は空母機動部隊随伴時にそれ以上の速度が発揮されている
巨大な船体であることを利用して複数方式のタービンを併用しつつギア配置を工夫することで絞り出された出力はそれでも余裕があり、残りを大型発電機類に回して大電力ゆえの高性能電探の採用に踏み切っている

これらを総じて論じれば、高い運用レベルでまとまった良作ということができる
それを示すように本型は連合艦隊司令部が陸上化されていたことから積極的に戦線に投入され、大きな活躍を示した

1番艦「大和」は1942年12月就役、以後、4番艦「近江」までが1943年3月までに就役を迎えたが、7番艦「播磨」以降は戦後を見据えて空母に改装
5番艦「常陸」と6番艦「駿河」は工期前倒しをしてトラック沖海戦に間に合わせたとの逸話が残る
参加した海戦はほぼ太平洋戦争の主要海戦であり、ライバルの「アイオワ」級、「ルイジアナ」級、そして「アメリカ」級がそろい踏みした第2次ニューファンドランド沖海戦や、ニューヨーク沖海戦では大きな被害を受けながらもこれらを全艦撃沈することになった

戦後は日本帝国海軍大西洋艦隊とハワイ駐留の連合艦隊第2艦隊に常時4隻が配備され続けることで東西冷戦下の西側諸国の象徴であり続けた
最終的には、第2次アメリカ内戦最終盤の軍事介入(鉄槌作戦)に投入された後で全艦が退役
現在は各地で記念艦として余生を送っている

319: ひゅうが :2020/12/31(木) 14:47:12 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
というわけで、めいっぱい巨大化させた大和型でした
おっきい!かたい!つよい!

yukikaze氏の越後型なみに技術力が進んでいないために76ミリ自動砲なんかは搭載できませんでしたorz
かわりに、破壊神ナイズした射撃指揮系でちょっと時間犯罪しております
たぶんこいつの機関部、H44級みたいな面倒な配置になってるんだろうなぁw

320: ひゅうが :2020/12/31(木) 14:50:32 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
で、そのかわりに採用したのが均質圧延鋼と従来型アーマーの複合
固い表面硬化鋼で被帽を破砕し、粘り気の強いクラスAの上位互換である均質圧延鋼で主装甲と船体を構成してみました
造船大国たるもの、マンモスタンカー建造のノウハウを注ぎ込まぬはずがあるだろうか。いやない

たぶんこの世界、すでにブルカン油田を日英共同で掘ってます
おかげでテキサス油田が一挙に足手まといに。そりゃ米帝様怒りますなw

335: ひゅうが :2020/12/31(木) 17:06:22 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
うむ。とりあえずある程度見直して砲弾重量は3.1トンとしときます

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最終更新:2021年01月04日 16:48