735: 635 :2021/01/01(金) 06:18:58 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島? ネタ サセボ異界紀行三冊目


「流石にもう隠れていられる状況じゃないネー…。」


ファーダコンゴウは項垂れるように言った。
空間振動波エンジンと斥力推進を駆使して弾道飛行でサセボ近海まで文字通り飛んで来たファーダムツと合流後、
話し合った結果がこれである。
現在ハワイ方面も連合艦隊の動きが活発化しつつある。
何でも元戦艦陸奥乗員がファーダムツの艦体を見て戦艦陸奥に間違いないと言ったそうだ。
51サンチ砲搭載などかなり艦型が変わっている筈なのだが…。
それに加えFFR特殊部隊が極東方面への移動を開始、それに対し欧州各国も過敏に反応している。
オランダはティ連との協力し艦娘や始祖ナヨクァラグヤが出現し混乱する日本を守ると発言しティ連、いやイゼイラも同調。

何でもオランダとイゼイラは日本に対する感情で意気投合したらしい。
100年以上連れ添った想いと1000年以上の恋い焦がれた想いの波長があったとか。
まあなんと言うべきか…。


「まあ流石に私達が原因で超大国同士の世界大戦というのは避けたいしねえ。」

「ねー!」


ファーダムツが世界大戦は避けたいと言う。
そしてその腕に抱かれたフリシアヒメカが語尾を真似る。
恐らくは猫妖精でもあるオスカーにより異界に引き込まれたと思われる我々と違いファーダムツが引き込まれた原因がこの小さなフリシアであろう。
我々神崎島に住む者の界隈ではフリンゼフェルフェリアとフリシアヒメカが恐らくは蛭子命に愛されているというのは有名な話である。
フリンゼに悪意を持った者が失踪したり、フリシアが時折行方を晦まし珍しい物持って戻ってくるという話はたまにある。

なおファーダムツはフリンゼから子守を頼まれる中いつもの神隠しに巻き込まれた上、
この世界の戦艦陸奥の因果の結果ハワイに出現しただけのようである。
ファーダムツは変な方向に確率因果でも偏ってるのだろうか。


「で、どうするのです?」

「取り敢えず柏木さんとコンタクトとるネー。何故かFFRにも顔が効くようだし。」

「Qui(そうね)、多分Monsieur柏木が現在この国で一番冷静なんじゃないかしら?」


ファーダナヨの問いにファーダコンゴウとファーダリシュリューが答える。
しかしFFRと何処で接点を持ったのだろう?
突撃ドゥス(バカ)の一言で納得出来てしまう辺りかの御仁の人徳なのであろう。


( ´_ゝ`)(´<_`  )「 流石だよなファーダ柏木。」


エスとエスの弟がそんな会話をしているがこちらのティ連や日本

736: 635 :2021/01/01(金) 06:19:34 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
コピペ失敗もう一度行きます


銀河連合日本×神崎島? ネタ サセボ異界紀行三冊目


「流石にもう隠れていられる状況じゃないネー…。」


ファーダコンゴウは項垂れるように言った。
空間振動波エンジンと斥力推進を駆使して弾道飛行でサセボ近海まで文字通り飛んで来たファーダムツと合流後、
話し合った結果がこれである。
現在ハワイ方面も連合艦隊の動きが活発化しつつある。
何でも元戦艦陸奥乗員がファーダムツの艦体を見て戦艦陸奥に間違いないと言ったそうだ。
51サンチ砲搭載などかなり艦型が変わっている筈なのだが…。
それに加えFFR特殊部隊が極東方面への移動を開始、それに対し欧州各国も過敏に反応している。
オランダはティ連との協力し艦娘や始祖ナヨクァラグヤが出現し混乱する日本を守ると発言しティ連、いやイゼイラも同調。

何でもオランダとイゼイラは日本に対する感情で意気投合したらしい。
100年以上連れ添った想いと1000年以上の恋い焦がれた想いの波長があったとか。
まあなんと言うべきか…。


「まあ流石に私達が原因で超大国同士の世界大戦というのは避けたいしねえ。」

「ねー!」


ファーダムツが世界大戦は避けたいと言う。
そしてその腕に抱かれたフリシアヒメカが語尾を真似る。
恐らくは猫妖精でもあるオスカーにより異界に引き込まれたと思われる我々と違いファーダムツが引き込まれた原因がこの小さなフリシアであろう。
我々神崎島に住む者の界隈ではフリンゼフェルフェリアとフリシアヒメカが恐らくは蛭子命に愛されているというのは有名な話である。
フリンゼに悪意を持った者が失踪したり、フリシアが時折行方を晦まし珍しい物持って戻ってくるという話はたまにある。

なおファーダムツはフリンゼから子守を頼まれる中いつもの神隠しに巻き込まれた上、
この世界の戦艦陸奥の因果の結果ハワイに出現しただけのようである。
ファーダムツは変な方向に確率因果でも偏ってるのだろうか。


「で、どうするのです?」

「取り敢えず柏木さんとコンタクトとるネー。何故かFFRにも顔が効くようだし。」

「Qui(そうね)、多分Monsieur柏木が現在この国で一番冷静なんじゃないかしら?」


ファーダナヨの問いにファーダコンゴウとファーダリシュリューが答える。
しかしFFRと何処で接点を持ったのだろう?
突撃ドゥス(バカ)の一言で納得出来てしまう辺りかの御仁の人徳なのであろう。


( ´_ゝ`)(´<_`  )「 流石だよなファーダ柏木。」


エスとエスの弟がそんな会話をしているがこちらのティ連や日本でもそんな認識なのだろう。

737: 635 :2021/01/01(金) 06:20:07 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp


さて私達はサセボ市内のファーダ柏木の仮の宿のマンションに潜んでファーダの帰りを待っていた。
どうも長期戦を覚悟して部屋を借りたようだ。
ファーダビッグボス直伝の由緒正しきダンボールによる潜入である。
なお見回りの警備や住民に怪しまれることはなかった。ダンボールって凄い(小並感)。
そうこうしているとファーダ柏木とフリンゼか帰って来たようである。
ダンボールから出て物陰に隠れ直す。


「疲れた…。今度は謎の戦艦がハワイ沖に現れるとかなんだよ…、元乗員があれは陸奥だって言い張って大騒ぎになるし…。」

「デス…。もう何なんデスカヤルバーン乗員攫われた上に攫ったのが死んだ筈のお兄さんで今度は始祖様がニホンに現れるトカ…。」


二人共大層疲れたご様子である。我々は大変申し訳なさを感じた。
しかし事態収拾の為にお付き合い頂かなければならない。
エスはエスの弟に目配せするとエスの弟はコクリと頷きファーダ柏木達の前に姿を現した。
それと同時にファーダコンゴウが探知偽装を展開しファーダナヨがシステムに介入し欺瞞情報を流し始める。


「フリンゼ…。」

「え?エエエエエエエ!?」

「ちょ!?無事だったの!?」

「ハイ、身体に異常はありません。」

「ふええ、取り敢えず無事で良かったデス…。」

「御両親や恋人も心配してたんだぞ…。」


ほっとして一つ荷が降りた様子のお二人。


「取り敢えず聞きたいことたくさんあるんだけど、君を攫った人は。」

「私ですファーダ柏木。」

「「 !? 」」


エスも二人の前に姿を現す。
二人共マジマジとエスを見るが特にファーダ柏木は日本海軍の第一種軍装にも似た制服を着たイゼイラ人という状況に混乱しているようである。


「貴方は…。」

「この子の兄です。」


フリンゼの言葉にエスはもうこちらの世界では死んでますがねと付け加え笑いながら答えた。


「チョット待ってくれ!死者が生き返るなんてあり得ないだろう!?」

「デモマサトサン、こうして存在する以上何か理由があるのデハ?」

「フリンゼの言う通りです。私はもうこの世にいないこの世界の『私』ではなく並行宇宙の私です。
 ファーダ柏木にはカグヤの帰還でファーダが見た世界の存在のようなものと言えば分かり易いかと。」


エスの言葉にフリンゼとファーダ柏木はああと納得した様子であった。


「そろそろ私達もいいかしら?」


痺れを切らしたのかファーダリシュリューが物陰から出て行く。
フリンゼは「あ、エフエフアールサン達が探してる人だ」と言い、ファーダ柏木はファーダリシュリューを指差しワナワナと震える。
仕方ないので残りの我々も出るが、ファーダコンゴウやムツはともかくファーダナヨを見ると二人共石化した。

738: 635 :2021/01/01(金) 06:20:37 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp



「ソ茶ですが…。」


ファーダ柏木達の部屋に我々全員が入るとフリンゼが故郷イゼイラの茶を全員に出す。
「流石に何もないのはアレネー」とファーダコンゴウは神崎島の老舗煎餅店のカレー煎餅をハイクァーン造成してフリンゼに渡した。
フリンゼの目はひどくキラキラしていたがファーダ柏木は


「金剛からカレー煎餅貰ってFFRの主神やイゼイラの創造主と茶をするってどんな状況だ!?」


とかなりの混乱のご様子。
茶を飲んで一息つくとファーダ柏木は真面目な顔をした。


「で、一つ聞きたいんだが貴方方は一体何者ですか?」

「分かってると思うけど私とリシュリュー、それに陸奥は艦娘デース。」

「まあそうだとは思ってましたが。」

「ちなみにエス君と同じ世界のデース。」

「こちらの…ではないんですね…。」

「そうデース。私の最後は米軍の潜水艦の雷撃で台湾近海の海底に沈んでますし。」


それを聞きファーダ柏木は石化した。


「私は戦艦リシュリューだけどFFRの戦艦リシュリューではないわ。第二次大戦後に解体されてるしね。」


ファーダリシュリューはキッパリと自分がFFRの崇める存在ではないと断言する。
それを聞きまた石化するファーダ。
何やら「向こうのフランスの所業聞いてFFR大丈夫か?」とブツブツと呟いている。


「妾はトーラルシステムに残されたナヨクァラグヤ・ヘイル・サーミッサの脳ニューロンデータ、それが自我を持ったものです。」

「そっちではナヨクァラグヤ帝の脳ニューロンデータのプロテクトの解除に成功したんですか!?」

「まあ多分こっちの世界でもその内プロテクトの解除には至ったと思いますよ。」


ファーダナヨの自己紹介に驚愕するファーダ柏木とフリンゼ、まあ長年のイゼイラの悲願でもあったからしょうがない。
ついでファーダナヨは混乱させたお詫びに後で向こうで確立した精死病の治療手段を伝えると付け加えて二人を喜ばせた。
で、


「初めまして戦艦陸奥よ。この子は姫迦よ。」

「ファルン!」

「ええ!?」

「マサトサンどういうことデスカ!!ワタシ以外の人と子供を!?」

「いやいやいやそんな人いないぞ!?」


ファーダムツがフリシアと共に自己紹介するがフリシアのファーダ柏木に対するファルン発言に修羅場となる。
あらあらという様子のファーダムツであるが助け舟を出す。


「ハイハイ、フェルさんも落ち着いて。この子は向こうの貴女と柏木さんの子よ。」

「「ええ!?」」


まあ並行宇宙での自分らの子と聞けば驚くだろう。
フリンゼは「家族が増マス!やったネ、マサトサン!」と言いファーダ柏木は「その言葉やめろ!?」と叫んでる。
そしてふとファーダ柏木はファーダムツの最後について質問した。
並行宇宙の話しだから気になるのだろう。


「私?日本で碇泊中に爆発事故起こして沈んだわ。こちらとちがって戦闘もしないでね…。
 ああ、長門は連合国に日本が無条件降伏した後に米軍によって原爆の標的艦になって沈んだわ。」


それはもうあっさりと自分と姉妹艦が沈んだ状況を説明した。
あ、ファーダ柏木とフリンゼが凄い顔になった。
そしてファーダ柏木はネメシスフリートの片割れはどうしたのかとファーダムツに詰め寄った。


「加賀のこと?私達の方じゃ軍縮条約で廃艦になるところだったんだけど紆余曲折あって空母になったわ。
 土佐は標的艦として沈められたけどね。」

739: 635 :2021/01/01(金) 06:21:55 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

その後ファーダ柏木達は向こう側の歴史を根掘り葉掘り聞いて疲れた顔をした。
日本が島であることもそうだが、二発の核兵器の使用に無条件降伏、国家社会主義ドイツ労働者党が行った所業、
そして支那と半島の情勢がショックだったようだ。
一番は何故か支那の戦艦保有だったが。


「あのセクトがそのまま続いて国家になった?しかも戦艦を保有?何の冗談だ…。」

「あのチョウセンサンがドウシテ?ドウシテ?」


そんなことをしていると良い香りが…これは!!


「!カレーデス!?」

「ハイハーイ、勝手にですが台所借りて御召しカレー作りマシター。」

「おお!艦長、エルバイラカレーですな!」

「エルバイラカレー!?兄さんそれは一体!?」

「というか金剛が艦長!?」


ファーダコンゴウが寸胴鍋を持って来た中身は勿論カレーだ。
エスが弟とファーダ柏木に説明をする。
御召しカレーとは元来やんごとなき方のみ召し上がれたカレーであるがティ連と御召しカレーの出会いはヤルバーンと島が接触した際、
ファーダヒエイがフリンゼに振る舞ったのが最初である。
その後ファーダヒエイはレシピをティ連に対して惜しげもなく公開、現在ティ連では公式な場で供される料理としては最上級のものとされている。

そしてエスは自分が戦艦金剛の砲術科士官を務めていると説明しファーダ柏木から感心した目を向けられ、弟とからは尊敬の眼差しを受けていた。
その戦艦金剛の艦長をしているのが艦娘であるファーダコンゴウでもあると。
どうもこの世界では軍人の地位というのは高いようだ。


「じゃあ艦娘って基本艦長なのか?」

「ええ、この場にいる方は全員戦艦の艦長です。」

「佐官?」

「いえ、重巡以上は全て将です。佐官は駆逐艦以上ですね。」

「俺の初期艦の電はオーちゃんと同格以上かあ。」


話を終えると全員でカレーを食べ始めた。
ファーダ柏木は美味い美味いと言い、フリンゼはただ黙々とカレーを掻き込み続けている。
皿が空になるとファーダコンゴウが次々にカレーと米飯をよそり最早椀子そば状態である。



「ふぃーごちそうさまでした。いやあ食った食った。」

「本当に美味しかったデス!」

「御満足頂けて何よりデース。」


ファーダ柏木とフリンゼは満足したようでソファーに座りお腹をさする。
そしてファーダ柏木は材料は何処から持って来たのかと尋ねた。


「私が造成したデース。」

「ああ、サバイバル用のハイクォートか何か使ったんですね?」

「No、No。ハイクァーンダヨー?」

「え?」

「Monsieur柏木、私達は艦娘の姿でも艦としての機能は使えるの。」

「そうそう、艦としての私達は機動兵器整備用ハイクァーンも装備しているから非効率だけどその気になれば、
 この姿でヴァズラー辺りを造成することも出来るわよ?2、3時間掛かるけど。」

「じゃあ証拠見せるネー。」


ファーダコンゴウの手にMG42が造成される。向こう側のファーダ柏木の愛銃だ。
ファーダ柏木はそれを受け取ると弄くり回し、ゼルクォートでスキャンなどして「本物だ…」と呟いた。


「凄いデスネ。人と変わらないサイズで艦艇用のハイクァーンが使えるなんテ。」

「凄いのは工作艦とかよ?原子力航空母艦みたいのでも航宙艦でも中破程度なら即洋上で修理できちゃうんだから。」

「な、な…。」

「マサトサン?」

「なんじゃそりゃー!?」


ファーダ柏木の絶叫が部屋に響く。
その姿を見て神崎島と接触した当初の日本人の反応に似て懐かしい気分になった。
なおフリンゼはそんな事出来る種族なのだと感心していた。

740: 635 :2021/01/01(金) 06:22:44 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
次では非神崎島接触ティ連人と神崎島接触ティ連人の違いを書けるといいなあ。

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最終更新:2021年01月04日 15:35