367: yukikaze :2020/12/31(木) 21:06:12 HOST:p574198-ipngn200409kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
何とか出来上がった。今年最後の投稿ですねこれ。
越後型戦艦(大改装ver)
基準排水量 102,000 t
満載排水量 120,000 t
全長 308.4 m
最大幅 48.4 m
吃水 11.2 m
主機 石川島播磨ガスタービンエンジン8基
出力 280,000馬力
速力 28.5ノット
航続距離 18ノットで 10,000浬
乗員 約1,600名
兵装 50口径50cm3連装砲 3基
54口径12.7cm単装速射砲4基(片舷2基づつ)
62口径76mm単装速射砲4基(片舷2基づつ)
74年式VLS 64セル×2 32セル×2 計192セル
(他に35ミリ連装機関砲及び20ミリ多連装機関砲がそれぞれ4基)
装甲 舷側 560mm
甲鈑 330mm
主砲防盾 800mm(前盾)370mm(側盾)330mm(天蓋)
同型艦 『越後』『武蔵』『伊予』『琉球』
(解説)
冷戦も最高潮になりつつあった1970年代末期から、越後型戦艦に施された大改装の姿である。
ほぼ完全に艦影を一新させたことで、『ミサイル戦艦』『海上要塞』という異名を受けることになり敵国であるドイツからは『邪龍』と呼ばれ忌み嫌われることになる。
1947年に就役した越後型戦艦は、第二次大戦においてその圧倒的なまでの実力を見せつけていた。
SAM1型を始めとする新時代の防空火器は、ドイツ空軍の飽和攻撃を一蹴し、ドイツ最新鋭戦艦であったフリードリッヒ・デァ・グローセを50センチ砲によって叩きのめし、その後、アデン港を1から作り直した方が早いと言われるレベルで吹き飛ばしたことで、第二次大戦の勝利を決定づけたからである。
ドイツ建国以来の大敗に、ドイツ皇帝ヴィルヘルムⅢ世は「あの船を必ず沈めよ」と叫んだ後、憤死したとも言われるが、その後20年以上にわたり、越後型戦艦は、まさしくドイツ第二帝国にとって仇敵以外の何物でもなかった。
彼女を叩き潰されるために作られた『グロス・ドイッチュラント』級戦艦2隻は、確かに彼女より砲口径こそ大きかったものの、ドイツ海軍の悪癖であった「近距離砲戦に適した高初速砲」に拘り過ぎた余り、25,000m付近での砲撃力は、越後型戦艦よりも劣るものであり、何よりも100,000tを超える戦艦を2隻とはいえ維持するのは、予算不足にあえぐドイツ海軍にとっては至難の業であった。
そのため、ドイツ第二帝国にとって、越後型戦艦は長らく恐怖の象徴であった。
「越後型戦艦1隻は、1個空母機動艦隊に勝る」
と、砲戦派が豪語したのも無理はなく、ドイツ空軍の1個航空艦隊が、実質的に越後型戦艦への対応を専任されていたのをみれば、彼女の抑止効果がどれほどのものであるかが見て取れる。
とはいえ、1970年代になると、さしもの彼女も性能が陳腐化しつつあった。
無論、ミサイル運用能力の強化は最優先で行われており、高角砲についても、76㎜連装砲を撤去する代わりに、中距離空対空ミサイルを艦載化したものを導入するなど、一定の防空強化を行っていたものの、ドイツ空軍が半ば意地になって開発してきた長距離重空対艦ミサイル『バルムング』(ミサイル重量6t 速度M3.5 距離600km)の飽和攻撃を受けた場合、さしもの越後型戦艦も大被害は免れないと見込まれていた。
この時点で、海軍は「そろそろ越後型も予備役か」と、皮算用をしていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。
まずいの一番に反対したのが陸軍であった。
何故かといえば、この時期、妙高型重巡洋艦の退役も取りざたされており、ただでさえ上陸支援用の砲火力の低下が見込まれているところに、上陸作戦時の守護神である越後型戦艦までいなくなるなど、とてもではないが容認できるものではなかった。
何しろ彼らは、第二次大戦だけでなく、各地で起こった紛争において、「無敵の鉄の城」の砲撃に、幾度となく助けられていたのであった。
次に大反対したのは、意外なことに外務省であった。
外務省にしてみれば、「越後型戦艦は、極めて分かりやすい抑止力であり、彼女の活躍によって余計な紛争が減っている」ことを主張。
実際、「抜かずの宝刀」扱いの反応弾戦力をちらつかせるよりも、通常戦力であるが故にカードとして切ることができる越後型戦艦の方が、諸国に対する抑止効果としては極めて強く、余計な軍事的冒険を阻止する効果を示していた。
368: yukikaze :2020/12/31(木) 21:07:21 HOST:p574198-ipngn200409kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
また、イギリス政府からも、非公式に「退役するならドイツ何とかしてからにしてくれ」と、泣きつかれることになる。
理由は言うまでもない。越後型戦艦がなくなった場合、彼女専任の部隊にフリーハンドを与えることになり、その矢面はイギリス本土がたたされることになるのである。
ただでさえそれなりの軍備維持に四苦八苦しているイギリスにとって、これ以上の負担など悪夢以外の何物でもなかった。
こうした声に海軍側は「いやだって現状だと戦力として厳しいし、大改装すれば何とかなるけど予算がね・・・」と、返答したのだが、これに対し「金さえあればなんとかできるんだな?」と、時の兵部大臣が海軍に白紙小切手を出したことで、越後型戦艦は、予備役から一転、更なる化け物へと進化することになる。
余談だが、この時の兵部大臣は、第二次大戦において『琉球』に主計士官として乗艦しており、敵『バイエルン』を第一斉射で轟沈させたのをリアルタイムで見たことを死ぬまで自慢していた男であった。
その男―後に首相となる中曽根康弘退役海軍主計大尉にとって、偉大なりし漢の船であり、自らの青春そのものでもあった越後型戦艦を延命させることは、己に対する義務であった。
さて、色々な勢力から、越後型戦艦の延命を求められることになった海軍であったが、越後型戦艦の強化は、戦術的な観点からも悪い話ではなかった。
この時期海軍は、本体である機動部隊とは別に、艦隊前面でピケット(斥候)任務の小規模艦隊が必要であるという認識を抱いていた。そして先頭を進む斥候艦なので敵の攻撃が集中しやすいが、簡単に戦力価値を失ってもらっては困るという観点から、防空火力を高めた越後型戦艦こそ斥候艦に相応しいという意見が根強くあった。
これについては主にコストの面と「大戦艦を斥候任務に駆り出すのはいかがなものか」という感情的な側面から立ち消えになっていたのであったが、今回の一件により、越後型戦艦に斥候艦として必要な能力を付与する決定が下されることになる。
では、越後型戦艦の近代化改装であるが、一言で言ってしまえば「新造した方がコスト的にマシ」と言えるレベルでの大改装を行うことにしていた。
ここら辺は、日本海軍が白紙小切手を手渡されたことで気を大きくした側面もあるのだが、それ以上に、改装するのならば中途半端ではなく徹底的に改装した方が、安物買いの銭失いにならないと判断したことが大きかった。
また、いささか生臭い話ではあるが、造船会社への救済策という観点もあった。
この時期の造船業は、これまでのような日本一強ではなく、
アメリカ共和国や満州王国、それにベトナム王国などもシェアを伸ばしてきており、必然的に日本の造船メーカーが、主にコスト面で苦境に立たされる状況であった。
この流れについては、最終的には『メガフロート』という新たな分野に舵を切ることにより、事なきを得るのだが、海軍としては造船業界からの悲鳴のような要望を無碍にすることはできなかったのである。
改装工事が2年以上かかったのは、タンカー建造の穴を埋めるための雇用維持のためでもあったのだ。
閑話休題。
まず海軍側が最初に手を付けたのが機関の刷新であった。
この時期の海軍艦艇の主流は、蒸気タービンから、ディーゼル乃至はガスタービンへと移り変わっていた。
海軍としては、これ以上蒸気タービン艦が増える可能性は低く、本型のためだけに新型蒸気タービンを設計するのはコスト的に割が合わないとして、ディーゼルまたはガスタービン機関への換装を計画していた。
もっとも、すんなり決まったのはここまでで、ディーゼルとガスタービンの配分をどうするかについては揉めに揉めた。
まず、燃費という点で支持が高かったのはオールディーゼルであったが、高馬力ディーゼルエンジンの開発という点で、幾分ハードルが高かったという点と、ほぼ越後型戦艦以外に使われない機関に、民間メーカーが手を上げるのかという問題があった。
次にオール・ガスタービン案であるが、こちらについては、瞬発力や加速性、さらには即応性に優れているだけでなく、高い巡航速度で連続運転ができて、最も短期間で日本本土からイギリスまで行けることや省力化などで高い評価を受けていた反面燃費の悪さや、ガスタービン自身が、今まで搭載していたボイラーと蒸気タービンと比べて軽すぎた事により、船全体の重心バランス上の問題を抱えることであった。(新型機関の開発という問題もあったが、こちらはまだこれ以降の巡洋艦や駆逐艦にも使われるという点から許容範囲とされていた。)
最終的には「戦艦に燃費求めるのは意味なくね?」という理由により、オール・ガスタービン案が採用されたものの、大蔵省からは「札束を燃料にして進む艦」と、えらく恨まれることになる。
369: yukikaze :2020/12/31(木) 21:08:17 HOST:p574198-ipngn200409kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
次に防空火力であるが、こちらについては一切の自重を捨て去っている。
従来の高角砲及び誘導弾のランチャーをすべて撤去して、金剛級重巡洋艦で採用された74年式VLS及び54口径12.7cm単装速射砲(史実オットーメララの127mm砲)及び吹雪型駆逐艦で採用された76mm単装速射砲(史実オットーメララの76mm砲)を搭載している。
この中でも一番の注目は74年式VLSであろう。
吹雪型駆逐艦や神風型防空駆逐艦にこそ間に合わなかったものの、天龍型軽巡洋艦や前述の金剛型に採用された同装備は、従来の発射機が露天甲板上に露出していたのに比べて、メンテナンスを含めた耐候性に優れ、また、甲板上に露出する部位が減るため、レーダー反射面積が低下し、ステルス性向上につながる。重心も低下するため、船体の安定性を崩しにくく、何より従来の発射装置では最速でも4秒に1発程度とされる連射速度を、1秒に1発程度に短縮できるほか、個々の発射筒が独立しているため、1基が機械的に故障しても他に影響が出にくいという利点を有していた。
そして、越後型戦艦は、船体が巨大である分、その搭載数も破格であった。
金剛型が128セル、天龍型が96セルなのに対し、越後型は艦首部と第一砲塔の間に128セル。両舷にそれぞれ32セルずつの合計192セル搭載している。
これは現段階において、VLS搭載数で最大であり、アーセナルシップ構想が凍結された現在では、しばらくは破られないと判断されるが、実のところこれでも大分抑えられたものであり、計画においてもっとも搭載数が多かったのは、両舷もそれぞれ64セル、第三砲塔と艦尾の間にも128セルの合計384セルという代物であった。海軍としては、「対空・対潜・対地を一手に引き受けるにはこれくらい必要では?」という意見もあったが、流石にこれは与一システムを組み込んだ越後型でも手に余る代物であり、ついでに費用も大分掛かることから下方修正されている。
なお、しばしば取りざたされる、艦首と第一砲塔のVLSに被弾したら大被害を受けるのではという意見について、海軍側からは「砲戦に移行している時点でミサイルの弾庫は空になっているから問題ない」と、全く意に関していない。
搭載している誘導弾については、その大半はSAM3型(史実スタンダード)となっている。
一応、最低限のアスロックは搭載されているものの、巡航ミサイルについては一切明言をしていない。
当初は、装甲ボックスランチャーに搭載する計画もあったのだが、こちらについては被弾時の脆弱性及び対空火器との兼ね合いもあってバーストしている。
なお、一つの理由として「核攻撃を受けた場合、装甲ボックスランチャーでは耐えられないが、VLS搭載ならば報復攻撃できるためというものが上げられているが、こちらも日本海軍では明言を避けている。
この破格と言っていいミサイル搭載数を有効活用するために、本型では大々的に「与一システム」を採用している。
「与一システム」は、それ以前の「為朝システム」(史実ターター・システム)の問題点であった、「攻撃に際しては、同じ目標を捜索レーダーと射撃指揮装置が重複して追尾することになること」「ミサイルの発射から命中まで、1つの目標に対して1基の射撃指揮装置が占有されてしまうこと」への解消が求められていた。
「与一システム」においては、「多機能レーダー」「指揮決定システム」「武器管制システム」「射撃管制システム」「誘導弾ランチャー」「SAM3型」「自己診断システム」「即応性保持システム」「YDS(ヨイチ・ディスプレイ・システム」とが高度に統合されており、艦全体の戦闘を有機的に統括している。
これにより、越後型戦艦は誘導弾誘導用のイルミネーターを6基搭載していたこともあって、「為朝システム改」時の8目標(イルミネーター4基搭載時)から、一気に24目標への同時誘導が可能とされている。(実際にはそれ以上とも)それが示されるように、改装を終えた『武蔵』率いる小艦隊(『武蔵』、防空駆逐艦1隻、汎用駆逐艦1隻)に対し、海空軍合同で航空攻撃(戦闘攻撃機48機)を行った際には、攻撃を行う前に航空隊が壊滅されるという結果に終わり、海軍砲戦派の面々は演習海域にちなんで『坊ノ岬沖海戦』と(非公式的にだが)名付けたりしている。
主砲については、新開発された50口径50センチ砲に換装されている。
これは第二次大戦から始まりいくつかの紛争等に参加しては、たびたび艦砲射撃任務に従事していたので、最低でも激しい砲撃で摩耗していた砲身内筒の交換が必要となっていたこと。また、砲身以外の部品も老朽化や劣化が進んでいたこともあり、更には、砲システムの省力化もしたいことから、思い切って他のパーツの交換に合わせる形で砲身の新造を決めることになる。
371: yukikaze :2020/12/31(木) 21:10:16 HOST:p574198-ipngn200409kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
この時の砲生産についてはNHKの『プロジェクトX』でも取り上げられることになるのだが、既に大口径砲を碌に作ってもいなかった(最大で20センチ自走砲の砲身くらいである)ことから、当時の主砲製造を担当していた関係者全員が召集される(最年長は80歳を優に超えていた)所から始まり、半ばロストテクノロジーとなっていた分、その苦労は並大抵ではなかったとされる。
もっとも呼び出された面々は「越後の主砲をさらに強化するだと!! よし今すぐ連れていけ。亀ヶ首発射場に今すぐ連れていけ」と、鼻息荒く迎えの者に告げるや、荷物そっちのけで旅立つもの多数であり、「ドイツっぽのブリキ軍艦が2センチ程度の差で威張り腐りやがって。越後の主砲一撃でお陀仏にしてやらあな」と、昼夜を問わずに議論するのが常であった。
その結果、同砲は、これまでの2.4tの超重量弾を更に重くした75式徹甲弾(重量3.0t)を主砲として利用しており、『グロース・ドイッチュラント』級戦艦を、いかなる距離でも確実に貫けるだけの攻撃力を備えることになる。
砲塔システム自体も大きく改良されており、特に装填の機械化が大幅に進められ、自動装填化されていた。結果、最短で15秒に1回、通常で20秒に1回砲撃が可能となっている。実際は砲身の加熱もあるため、30秒に1回程度とされていた。
さらに、監視カメラを多数設置するなどして、砲員も大幅に減っている。
主砲以外については、防空用として完全に割り切っているところである。
127mm及び76mmとも、防空火器として破格の性能を有しているのに、それを贅沢に4門づつ装備しているのである。
しかもどちらも改装前の方と比べて信頼性が増しており、鉄壁の防空砲火を提供している。
これに、35ミリ連装機関砲及び20ミリ多連装機関砲いるのだが、ここでは35ミリ連装機関砲について説明する。
この砲は、元々は海軍の砲ではなく、1960年に開発した60式対空戦車(史実ゲパルト)の主砲をモチーフとしている。
この時期、陸軍は、同対空戦車の射撃統制コンピューターをアナログ式からデジタル式へと改良していたのだが、主砲用及びSAM4型(史実シースパロー)誘導用として開発していた70式射撃指揮装置2型(史実FCS-2)のアレイ周りのモジュールやコンポーネントを同対空戦車に組み込ませてもいた。(勿論狙いは、量産効果で70式射撃指揮装置2型の取得費用の圧縮である)
そのことから、海軍としては、同砲塔を艦載用として改修し、搭載している。
なお、70式射撃指揮装置2型(史実FCS-2)についても、艦橋部だけにとどまらず、両舷にもそれぞれ2基づつ備えられている
という状況であるとともに、主砲の照準装置として旧来の技術の延長となる光学式の照準装置を艦橋上部に設置している。
あくまでサブシステムでしかないのだが、海軍の砲術士官にとって、越後型の光学式照準装置で主砲を撃つのは「1度はやってみたい役得」であったとされている。
次に防御についてであるが、こちらについても大分手が加えられている。
ガスタービンエンジンに換装したことで船体下部が軽くなってしまったことによる重量バランスの是正という点があったが、船体の外装バルジを取り払って、新たな外装バルジを取り付け、隔壁の更なる細分化及び強化を行うことで、砲弾及び対艦ミサイルの運動エネルギーを、主装甲板に至るまでの間に可能な限り減衰させようとしていた。(船底も可能な限り強化した)
また、ガスタービンエンジン採用により更なる大食いになった越後型のために、燃料層もかなり拡大させている。
無論、主装甲についても、最新の技術を使って、より粘りやすい装甲になっている。
最後に、航空兵装については、基本的には対潜ヘリ1チーム6機を搭載することが決められ、船体内に中型ヘリを十分に格納できる高さの格納庫を設置。さらに上甲板とエレベーターで接続。艦載機の装備の搭載区画も別個に確保されることになっている。
格納庫内でヘリのローターを広げた整備ができるのも特徴で、対潜空母の真似事すらできるようになるのだが、アメリカ共和国が開発したハリアー戦闘機も、着弾観測機として運用する能力まで付与されている。
まさに「ぼくのかんがえたさいきょうせんかん」「あんなこといいなできたらいいなを具現化された艦」と、全世界の海軍士官が半ば羨み半ば呆れた船へと進化することになる。
374: yukikaze :2020/12/31(木) 21:20:08 HOST:p574198-ipngn200409kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
投下終了。改めてみると冷戦時代以外にこんな酔狂な船絶対に作れんわな。
コンセプトは『征途』大和のリファイン型。
あれは色々と無茶しすぎた艦でしたので、もう少し大人しめなものを作って見たところです。絶対に新造艦作った方が安上がりですけど。
とにかく大戦艦にイージス能力付与している訳ですから、維持費用考えなければ敵としては「ふざけんのも大概にしやがれ」と怒鳴りつける代物。
何しろこいつのせいで同時飽和攻撃のハードルが何段も高くなります。
そしてダッシュ力の高いこいつが懐に入った場合どうなるかというと、欧州沿岸部が業火によって覆われることに。
割とマジで「核じゃなきゃ止められねえ」と、ドイツ帝国軍は頭を抱え、それに政府筋が「核でベルリン燃やす気か!!」と、すごいことになってそうです。
なお、被帽破砕装甲がオミットされていますけど、ここら辺は隔壁の強化だったり、新型装甲に改装されたりしたからです。
理論上ですが、『グロス・ドイッチュラント』相手にした場合でも、主砲戦距離の25,000m付近では、ほぼ完封勝利で勝てる状況になります。
お陰で艦対艦誘導弾を積まないなんてことになります。
海軍砲戦派曰く「うちの50センチ砲見えねえのか? 豆鉄砲なんかおよびじゃないんだよ」だとか。
最終更新:2021年01月04日 16:46