342: ひゅうが :2020/12/31(木) 18:01:42 HOST:p361175-ipngn200307kouchi.kochi.ocn.ne.jp
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ノーフォーク矢型弾

アメリカ海軍が開発した超長距離砲撃用の砲弾
外見上最大の特徴となるのは外殻の装弾筒内部から十字に突き出している安定翼であろう
加えて、砲弾全体が非常に縦長で、装弾筒内部の徹甲弾芯後方には砲身内加速用2次装薬もついている
これにより、本砲弾は発射からわずかに遅れ砲身内にまだ砲弾がある段階で2次装薬が爆発しさらに加速されることになる
いわば、ムカデ砲こと多薬室砲じみた運用が可能になるのである(当然砲身への負担は大きい)
発射後は、この2次装薬の作用で潰れた軽金属製装弾筒が弾芯から分離し、有翼徹甲弾となって従来では考えられない超々距離での飛翔が可能となった
しかし当然のことながら、戦艦艦橋からの射撃照準は極めて困難であるため、砲撃は他艦ないしは他機からの情報頼りとなる
この射撃システムを運用するためにアメリカ海軍は、当初は高高度飛行可能な飛行船を、ついで大型飛行艇複数機を投入した戦場上空での気象観測データの入手を行っており、第1次ニューファンドランド沖海戦では射撃距離50キロでの砲撃を可能としていた
ただしこれによる砲撃は概ね遠距離からの奇襲とともに約10分間の一方的な射撃を行うためだけに用いるものと考えられており、敵戦艦2隻から3隻程度の撃破ができれば御の字とされていたことも付け加えておく

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最終更新:2021年01月04日 18:34