386: 弥次郎 :2021/01/10(日) 23:01:28 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
憂鬱SRW 未来編鉄血世界 証言録「動乱と動乱の狭間で」
「アーブラウ代表の蒔苗東護ノ介氏が賄賂疑惑で失脚…やはり」
「おそらくは火星連合の件がアーブラウ内部で焦りを生んだと見えますね…」
「対応策は?」
「蒔苗氏の失脚に伴い、アーブラウの代表選挙が予定されていますね。それを利用しましょう」
「担ぎ上げて、ごり押しますか」
「要するに対抗馬よりも蒔苗氏がアーブラウにとって利をもたらすのだと分からせればいい、違いますか?」
「その通りですな、代表」
- ドルト3にて最新の地球圏の情報を精査し、プランを変更するクーデリアら。次の目的地はオセアニア連邦ミレニアム島。
「火星連合内部にも戦争状態に入ったことを伝えなくてはなりませんね…」
「せっかくです、クィン・マンサ・メスラムタエアを使いましょう」
「ええ。ドライバーは任せるわ、アンジェラ」
「はい」
- 開戦に伴って、火星連合向けのプロパガンダの撮影が決まる。もう一機のクーデリア専用MSの出番となった。
「ビスケット、お前の兄貴は…」
「今は面会謝絶中だって…」
「……そうなのか」
「板挟みにあって、悩んだ末にクーデリアさんを差し出して何とかしようとして、その結果がこれだからショックを受けたみたいなんだ」
「自業自得とはいえ、なんか不憫だな…」
- サヴァラン、あまりの事態にショックを受けて入院。自分の頑張りはなんだったんだ、と精神的に病んでしまう。
「あ、み、三日月」
「はい、これ」
「……?」
「お土産。アトラと相談して、クーデリアに」
「あ……ありがとう……あ、あれ…なんで?」
「クーデリア、なんで泣いているの?」
- 三日月からプレゼントを手渡されたクーデリア、緊張の糸がようやく緩む。
「お疲れ様、シノ」
「あ、はい…」
「じゃあ、休養も終わったことだし反省会と逝こうか」
「ひぇっ」
- フラウロスでの初陣を見事に果たしたシノ、さっそく反省点を見直すことに。エースまではまだまだ遠いのである。
「では、一度歳星に戻られると?」
「ああ、俺とアミダだけでも戻らないとならなくなった。テイワズ内部の体制の一新が、ひと段落ついたと連絡があったからな。
案内については、アジー達に引き継いでもらうことになっている。案内役に関しては問題はないので安心してほしい」
- 名瀬、アミダの両名、テイワズ内部の組織刷新に合わせて歳星に帰還することに。
387: 弥次郎 :2021/01/10(日) 23:02:05 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「イオク・クジャン…」
「なんだ!?」
「歯ぁ、喰いしばれぇ!」
「ガァッ!?な、なにをする!」
- 帰路についたスレイプニル艦内にて、イオクを「修正」するマクギリス。あまりにしつこく火星連合への報復を叫ぶため二度目を入れる。
「お言葉ですが、イオク様にあのような扱いをなさるのは承服しかねます!」
「では、どうしろと?MSに押し込んで火星に向けて放り出せばよいのかな?火星連合への報復がしたければ、一人で勝手にすればいい。
死にたいならば勝手に死ねばいいとさえ思う。自殺に付き合う趣味もない」
「なっ…!た、確かに冷静に判断しているとはいいがたいですが、暴力を振るうなど!ラスタル様がそんなことを許すわけが…!」
「そのエリオン公と統制局の命令で我々は君を含むイオク・クジャンらの解放に奔走した…感謝されることはあっても、叱責を受ける覚えなどない。
まして、エリオン公の立場を悪くしたのはそのイオク・クジャンだ。反省をかけらも見せず、自殺しろと騒ぐ彼を黙らせるのは当然だ」
「落ち着け、マクギリス。
とにかく、ジュリエッタ・ジュリス。君がエリオン公からお目付けを言い渡されているなら、彼の行動を諫めるのが筋だと思うが?
それとも、君もマクギリスの言うところの自殺願望者なのか?」
「そ、それは……」
- イオクの扱いについてジュリエッタらの詰問を受けるも、ぶった切るマクギリス&フォローしつつもマクギリスに賛同するガエリオ。
「意外だな、お前があそこまで冷静さを失うとは」
「……私らしくもないのは承知している。だが、堪え切れなかった」
「いや、いいさ。お前がやらなかったら、俺がやっていた…」
「そうか…」
- 営倉にイオクを放り込み、イオクの部下たちを論破したのち、特務三佐二人。危機感も何もないイオクには失望するばかりであった。
「荒れていますね、ファリド特務三佐…」
「無理もない。あれほど苦労なさった努力をまるで無視されて、この事態なのだからな…」
- なし崩しでマクギリス達と同道し随行員を務めたアインとクランクの会話。
「あの、これは?」
「火星で購入した薬だそうです」
「薬、ですか?」
「特務三佐のお二人があまりにも体調が悪そうということなので、提供されたとか。
一応、地球につくまでは医務室で預かってほしいそうです。割と強めのお薬だそうで…」
- 地球連合製のお薬各種、謝罪行脚コンビに提供されることに。
388: 弥次郎 :2021/01/10(日) 23:03:10 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「問題になるのは戦争になることよりも、戦時において守るべきルールが存在していないことだ。
彼らはこれまで内側で争いをしていたわけだし、その争いに関してもギャラルホルンが武力で押さえてきたんだ」
「だが、対外的な戦争というのは300年余り発生していなかった…となると、いろいろとまずいことになるな」
「戦時協定、どこまで認識があり、守られるか果てしなく不安になる…」
「呼びかけはしているのか?」
「火星連合軍においては教育課程でそこを教え込んである。ただし、経済圏やギャラルホルンに関しては呼びかけてはいるが反応が今一だ」
「えぇ…?」
- 事実上の宣戦布告をされた火星連合と地球連合であったが、いわゆる戦時協定や戦争におけるルールについて互いの合意がない状態で始まってしまう。
「これまで以上の戦力が必要か…ならば、使えるモノは使うか…」
- マッキーからの報告書を読んだイズナリオ、戦力増強のため阿頼耶識や倉庫で眠っているMSなどのレストアを命じる。
「厄祭戦時の兵器がこいつか…」
「これをくみ上げて戦力化しろって話だったか」
「ああ。人工知能で動くから内部のプログラムを書き変えるか、コクピットを繋いでコントロールするか、どっちかだな」
- アリアンロッド艦隊から接収されたMAのハシュマルタイプ、戦力化されることに。
「…出頭命令?」
「は、火星連合と地球連合の戦力に対抗するために情報を知りたいと」
「…………了解した」
- イズナリオからの出頭命令を受けてマッキー。かろうじて理性で怒りを抑え込む。
「俄仕込みの軍勢の火星連合などおそるるに足らず」
「ホームグラウンドで負けるわけがない」
「むしろ火星まで攻め入ってしまえば簡単に決着がつく」
「どうして…どうして…ラスタル様が…!」
「ジュリエッタ、急げ!ラスタルの意思を無駄にするな!」
「私は、私は……!」
- ラスタル暗殺の疑惑をかけられたジュリエッタ、ガラン・モッサの決死の行動で地球へ逃げ延びる。今更ながら、マクギリスの言葉が理解できた。
「ファリド特務三佐の言うとおりになったか…」
- 火星支部長、停戦協定が失効すると同時にアーレスの制圧が決行されるのを見て。言い含められており、即座に降伏。
389: 弥次郎 :2021/01/10(日) 23:04:02 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
色々と書きたい話はあるのですが、時間が…
一先ず、オセアニア編に向けてストーリーを埋めていきますね
最終更新:2023年11月05日 15:35