119: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:42:15 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
憂鬱SRW 融合惑星編SS 「Battle of Mali」
アフリカの大地と空は、交わされる砲火で焦げ付いていた。
侵攻側である神聖ブリタニア帝国軍と防衛側であるISAFの戦闘は、大規模であり、容赦がなく、広い範囲にわたって繰り広げられていた。
故にこそぶちまけられる血や破壊された機体の残滓など数えるのも億劫なレベルであった。
互いの軍が互いをむさぼり合うように、あるいは命をさらけ出しての潰し合いを展開し、凄惨な戦場という舞台を演出していく。
何しろ、KMFを大きく超える機動兵器であるKGF「サザーランド・ジークⅡ」を主体としたKGF部隊とフロートを搭載した航空KMF部隊が空に展開。
さらに大地を埋め尽くす勢いで展開される陸上戦艦を根幹とする陸上部隊を惜しみなく展開していたのだ。
陸上部隊には新型の陸戦型KGF「サザーランド・パピルサグ」が多数配備されており主力を担う。
また火力面においてもサンダーボルトを配備し、空に負けず劣らずの圧力を持って前線を押し上げようとしていた。
ここまでの戦力が投じられたのも、ブリタニアが再侵攻計画を練るにあたり、敵側の戦力を甘く見積もることをやめたことにある。
というか、改めざるを得なかった、というべきか。すでに局地的な領土戦争のレベルはとうに超えており、全面戦争あるいは総力戦に足を突っ込んでいたのだ。
ブリタニアからすれば、理由はわからないが総力を挙げて抵抗してきて、もはや適当に相手できるものではないとある種危機感を持ったのだ。
腐ってもブリタニアは大国であり、戦争により拡張した国だ。他国ならばためらうようなこともある程度許容できた。
また、戦訓の反映や戦術の切り替えなどを行っていたことにも由来している。つまり、方面軍に適当に任せず、全体としての戦略を優先したのだ。
まずはここマリ戦線を早期に片づけることで、次なるアルジェリア戦線へと転戦し、戦局を大きく優位に傾ける必要があった。
そんな戦略的な重要性もあったために、ブリタニア帝国軍は総力を挙げて戦っていた。
だが、そう簡単にISAFも押されているわけでもない。
ベヘモスとその派生型を中核とした機動戦力を展開し、さらには改良を進めた各種レイバーおよびASを投入。
多様な戦力で構成される重厚な防御人により迂闊に近寄る相手を端から食らっていく防御を展開していたのだ。
防衛側であることから十字砲火点などを予め設定し、随時そこに敵戦力を引き付けることで効率的な撃破及び殲滅を図っていた。
また、ブレイズルミナスなどの防御兵装への対処手段として再選のレーザー兵器や荷電粒子砲などを機動兵器に持たせて火力の増強を図った。
機動兵器の携行兵器だけでなく、野戦砲や自走砲などにも同様のものが配備されており、必死に砲火を放っている。
しかしながらも戦局としてはブリタニア側に天秤がやや傾いていることは間違いのない状態であった。
ISAFには決め手、戦場の中核となるような戦力に欠いていたのだ。全体としての質こそ均一ながらも、ブリタニア軍を押し返す決定打が無い。
じわじわと、ブリタニアの圧力は支えきれなくなろうとしていたのだ。
「ポイントR-16、増援要請が!」
「ポイントD-6からもです!敵の大型兵器を食い止めきれません!」
「ベヘモスをそちらに回せ!対空攻撃を怠るな!」
「η航空隊、損害甚大につき再編の要ありとの報告が!」
「くそ、このままではじり貧だぞ!」
ISAFの指揮官が吐き捨てるのも無理はない。じわじわと消耗を強いられている状況で必死に戦線を支えているのだから。
押し切られてはいないが、拮抗しているわけでもない。こちらの方がダメージレースで負けている状態が続いている。
やがては数的優位を赦すことになって、各個撃破をされてしまう可能性がある。
この前線を放棄して後退するという手もなくもないであるが、この状況からうまく撤退させることなどかなり無謀で、最前線の戦力を実質的に見捨てる決断であった。しかも、これで必ずしも状況がよくなるとは考えにくいというおまけつき。
つまり端的に言えば、負ける数歩手前ということである。
司令部内に濃密に漂う「敗北」の気配。恐らく最前線はさらに絶望的なのかもしれない。
焦りがどうしようもなくでてきて、司令部の内部へと充満していく。このままではまずい、しかし、何もできない。
それがピークに達しようかというとき、レーダーに自軍の後方から急速に接近する機影が映った。
120: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:42:58 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「後方より大型輸送機を複数確認、IFF応答あり!これは友軍……いえ…この識別コードは!」
「どこのだ!?」
「ハ!後方より傭兵の輸送機が複数展開、機動兵器を投下した模様!国籍は……大洋連合です!」
「大洋連合、だと?」
大洋連合。名前は知っているし、ブリタニアの侵攻に対して義勇軍を派遣してくる、というのは聞いていた。
だが、このタイミングでこの戦場にやってくるとは。そして、通信回線が開き、淡々としたオペレーターの声が響いた。
『こちら大洋連合麾下、大日本企業連合 ムラクモ・ミレニアム所属リンクス「虎鶫」専属オペレーターです。
大洋連合およびISAFとの雇用契約により、戦線に参加いたします』
「雇われた…?傭兵か!?」
『分かりやすく言えばそうなります。これより戦力を以て前線支援を行います』
正規軍ではなくて、その傭兵。意外すぎる出自の増援に目を白黒させる司令部の面々に対して、オペレーターは淡々と事実だけを伝えていく。
同時に、上方のリンクがなされたのか、司令部に新たな情報の山が送られてくる。それをオペレーター達が慌てて捌き始めた。
『前線に二機の精鋭を送りました。その二機が戦闘を開始後、こちらも戦力を多数展開させる予定となります』
「増援に感謝する。だが、敵軍の数は多く、こちらは正直なところ劣勢だ。このままでは押し切られる」
確かに後続の輸送機の数はかなりのものだ。そこから展開される戦力を前線に残っている兵力とあわせれば拮抗まで持ち込めるかもしれない。
だが、いきなり精鋭だからと言って少数の、たった二機の戦力をいきなり敵陣の真ん前に放り込むような真似をするだろうか?
『いえ、問題ありません』
「だが、たかが二機なのだろう?」
『されども二機のネクストですから。疑問はもっともかと存じますが、少し派手にやりますので、前線からは少し兵力を下げた方がよろしいかと存じます』
「は?」
『ネクストの戦闘能力には、既存のASやレイバーなどでは到底追従できないと推測されます。
下手に護衛をなどをしようとすると逆に足を引っ張りかねませんので」
流石にカチンと来た指揮官は軽く挑発するように言った。
「大した自信だな。大きな口を叩くならば簡単だが、きちんと働けるのだろうな?」
『ご心配なさらず。我々は企業です。結果で示すことが最善で最も分かりやすいかと』
終始落ち着き払ったオペレーターとの通信が切れ、指揮官はため息をつきながらもモニターへと目を移す。
「ムラクモ・ミレニアムのネクスト二機、戦線に加わりました……!?」
丁度、ネクストとやらが戦線に加わったことが報告されたのだが、圧巻はそこからだった。
「なんだ……これは!?」
敵機を示すマーカーが、モニター上から次々と消えていく。
片方のネクストは移動しながら砲撃若しくは狙撃しているのかいくつもの敵機を撃ち落としており、もう片方はひたすらに突っ込んでいき次々と敵を屠っていく。
文字通り瞬く間だ。崩れかけている戦線が介入によって持ち直し、逆に押し返し始めているのが見える。
「なんなのだ、これは…これが、現実なのか!」
叫びを肯定するように、ネクスト二機は戦い続け、それを司令部の人間につきつけていた。
121: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:43:32 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
戦場に投下された四脚型ネクストは、空中で既に狙撃態勢に入っていた。
コジマ粒子とテスラ・ドライブによる独特の浮遊感の中は、一種の安定性が伴う。それだけの安定性があれば、精密狙撃など容易い。
『流石ブリタニア…数は多くより取り見取りってところか。そこだ!』
虎鶫の咆哮と共に、JPNT-011 YORIMASAⅡ「水破兵破」の背部武装のトライデント・ランチャーがレールキャノンモードで発砲。
開幕の一撃は、展開されていたブレイズルミナスごとサザーランド・ジークⅡを貫通、撃破してのけた。
ブレイズルミナスといえども、絶対無敵のバリアではない。高出力の一点特化、尚且つ艦砲クラスの大口径砲のレールキャノンともなればなおさら効く。
受け止めることよりも回避を選んだほうが賢い選択となるレベルの射撃、否、砲撃であった。
まあ、それを察知しろという方が酷な話である。
輸送機からネクストが投下されたのは敵陣の後方だ。そこからいきなり初手から前線を飛び越えて精密狙撃をしてくるなど完全な想定外だ。
まして、攻撃は極大射程(オーバーロングレンジ)、初見殺しにしてはあまりにもひどすぎる一撃であった。
そしてさらに悪いことに、虎鶫の一撃は決して一発では終わらない。テスラドライヴの仮想砲身が形成されて次の砲撃に備える。
予めチャージされていたエネルギーで、爆発的という言葉を具現化したようなKPビームの砲撃が次のサザーランド・ジークⅡを貫いていた。
《掠めただけで、だと…!?》
航空KMFのパイロットがそう呟いた通り、レーザーキャノンはサザーランド・ジークⅡを撃破するついでに、その余波だけでKMFを2,3機撃墜してのけた。
KMFがKGFよりも防御面で劣っていることを考慮に入れたとしても、十分に異常な火力だ。
砲撃の度にまとめて数機吹き飛ばすなど、ましてこれだけ彼我の距離がある状態でこれだけの威力を発揮できているなど、とんでもないものだ。
艦艇のハドロン砲でもこうはいかないだろう。それを察し、隊長機が注意を呼びかけようとした次の瞬間、次なる弾丸がそのKMFを貫通し、撃破していた。
『もらった』
水破兵破の左腕にあるスナイパーライフルが、迂闊にも動きを緩めてしまった敵機を見止めた使い手の命じるままに発砲され、仕事を果たしたのだ。
これによってブリタニア側の航空戦力の一角が崩れ、尚且つ指揮系統に間違いなく混乱が生じていることであろう。
だが、狙撃手たる虎鶫の仕事はまだ終わってなどいない。前線にはまだKGFや攻撃機が複数展開しており、KMFも飛んで戦闘を継続している。
それらがISAFの前衛と激突し、押されていることは既にブリーフィングで十分に把握していることだ。
後方に陣取る狙撃手として、これから自分がやるべきことは非常にシンプルで分かりやすい。
『悪いがこれも仕事なんでね、仕留めさせてもらう』
戦力の一角が崩れたことで敵機が散開し、回避を選んでいくのが見える。悪くない反応と対応だ。
高度を一時的に下げることで、こちらの射角の外側に逃れ、密集形態から散開することで砲撃でまとめて消し飛ばされる確率を下げる。
また、機体同士の距離があくことで回避運動も容易くなり、こちらからは狙いを定めにくくなるというわけだ。
KGFやKMFでは決して届き得ない距離であるからこそ、無理に前に出るよりも回避を選んだ。悪くない判断だ。
望遠機能でさらに後方を見やれば、航空艦隊はブレイズルミナスを展開させつつ、こちらも回避や防御に動いている。
先ほど立て続けにはなった要塞砲か何かのような一撃を見れば当然の対応だ。
(だけど、甘いな)
そう、甘い対応だ。ブリタニア側の誤算はいくつもある。
まずこの狙撃を行ったのが固定砲台などではなく、一つの機動兵器によるものだということ。
しかもそれがこれまでの戦場で見られたモノ、レイバーやASなどではなくアーマドコア・ネクストであることだ。
即ち、自由自在に射角や位置を変更してそういった動きに対応できてしまうのである。
さらにもう一つ、見え据えた精密砲撃を見せつけることで敵がどのような対応に出るのかを、狙撃する側が十分理解していることだ。
だから、次なる狙撃ポイントに移動するために、水破兵破はその背中に搭載されたオーバードブースターを起動。
一気に移動を開始して、その中でも牽制の射撃を放って、ブリタニアの前衛を削り落としていく。
122: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:44:06 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
『よし、舞台は整えた。行け、ミカ!』
『了解!』
虎鶫ははるか上空、自分より遅れて戦場に投下された1つの機影を捉えていた。
それは、同じく背中から爆発的な光を放ち、隙間だらけとなって狙いやすい状態になった艦隊やKMF部隊へと吶喊していく。
軽量二脚ネクストらしい、圧倒的な速力を発揮してブリタニアに襲い掛かるその機体のリンクスの名を、虎鶫は叫ぶ。
応じるようにして、撃破していくことで生じる爆炎や火花が空を彩り始めた。日企連のリンクス「アマツミカボシ」が操る「ノース・セブンス」だった。
『おおっ……!』
アマツミカボシの攻撃は連続で、流動的で、終わりがない。
QBを連発することで敵機のブレイズルミナスの死角に回り込み、ショットガンとKPビームライフルで消し飛ばす。
大型の敵であるKGF相手には大型のバトルメイスで殴りかかる。これがまた、とんでもない一撃だ。
ブレイズルミナスを展開し、電磁装甲でさらなる防御の上乗せをかけているはずのサザーランド・ジークⅡが、一瞬でぶち抜かれ、形を失っていくのだから。
慌てた動きで止めに入るKMFであるが、機動力、攻撃力が、防御力が、何もかもが違い過ぎた。
さらにブリタニアのKMFを苦しめたのはノースセブンスの武装だ。近接格闘戦に割り振ったノースセブンスはそれに準じた武装を搭載している。
背部に二基搭載された変幻自在に伸縮するKPワイヤーブレードによる斬撃、さらにKMFを拘束して鈍器のように振り回す蛮行。
ブレイズルミナスを容易く打ち破る近接格闘兵器、それも脚部や腕部に内蔵された、これまた一撃必殺の質量兵器。
それらが視認さえ不可能な機動性と合わさることで、近づいても近づかなくても殺されるのだ。
ならばと距離を取ろうと動けば、今度は砲撃が襲い掛かってくる。前衛として暴れるノースセブンスの動きを考慮し、息の合った一撃が放たれているのだ。
それは一種の殺戮機構。戦場という場においてがっちりと噛み合い、猛回転する歯車のごとく。
《クソ、どうする!》
《どうするっていったって、どうすれば!?高度を下手に上げると狙撃されるぞ!おまけにブレイズルミナスを使ったら目立つ!》
《だが、かと言って低空でアイツを止められるのかよ!》
《後退すると艦隊にも被害が及びかねない、奴を何とかして止めるん…!?》
隊長機からの通信は、途中で途切れざるを得なかった。大量の弾丸の嵐が降り注いだためだ。
虎鶫が風穴を開け、アマツミカボシが寸断したことで、ブリタニアの航空機や航空艦隊の維持していた制空権は揺らがざるを得なかった。
そこに殺到したのが、日企連が展開した飛行ノーマル部隊だ。ハイエンドノーマルも交えたそれは、質こそネクストに劣る。
だが、それ以上に暴力的な数を伴ってブリタニアから空を奪うべく殺到してきたのだ。
連携さえとれば下手なネクストを凌駕できるハイエンドノーマルを相手に油断はならない。
早速対応しようとした一団があっという間に蹴散らされるのを見て、若干怯みが出る。だが、ここで逃げ出しては騎士の名の折れ。
《敵の増援か!》
《各機、対応急げ!》
応答の声も聞く余裕がないままに、彼等は否が応でも戦闘を開始せざるを得なかった。
絶望的なほどの暴力を相手に決死の覚悟で挑む。だが、それは悲しいことに蟷螂の斧のような、もはや蛮勇に近いものであった。
しかして、彼らもまた引けないのだ。ここでの敗北は戦争の帰結に大きくかかわるということを理解している。
祖国に勝利を、栄光を。彼らもまた、覚悟あるものであった。
123: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:45:07 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
そして、再びISAF前線司令部にカメラは戻る。
「……信じられん」
モニターに表示されている戦局を何度も見直しながら、ISAF指揮官は茫然と呟いた。
たった二機の機動兵器が参戦しただけで流れが変わった。全体を支配するにまでは至らなくとも、間違いなく流れを変える機転となった。
二機が戦線に加わってからあっという間に敵機を示すアイコンが地図上から次々と消えていくペースにも驚いた。
だが、やはり僅かな戦力がこれまでの戦場の流れを一騎に変えたことに驚きを隠せなかった。一騎当千。まさにその言葉が似合う。
もちろんその二機の後に続いて航空兵力が吶喊して、穿たれた穴を閉じさせず、大きく押し広げたことも合わさっているだろう。
だが、それがよどみないからこそ、その二機の働きがいかに尋常ではないものであるかを物語っている。
嘗ての英雄英傑とは、このように容易く戦場を覆したのだろうか。そんなことをぼんやりと考えてしまう。
「司令!」
部下の呼びかけにハッと我に返り、慌てて戦局を確認する。地図上において後続の部隊が確実に敵陣の圧力を押し返した。
しかも、損耗状態にあるISAFの戦力が安全に対比するだけの時間を稼いでいる。だとするならば、やることは一つだ。
「この間に戦力を再編する!部隊の統廃合を行え!補給も今のうちに済ませろ!」
「了解!」
「損傷の大きい部隊は下げて構わん!いいか、押し返すタイミングは必ずある!それに備えろ!」
各所に指示を飛ばしながらも指揮官の目は前線で神話の英傑の如く暴れる兵器に向いてしまう。
今戦場で起こっていることがとてもではないが現実のものとは思えず、しかし、それが現実であるとモニターや各種レーダーは示している。
その戦いぶりに、一種の神聖さ、あるいは美しさを感じ、届かぬとわかっても憧れに近い感情を抱いてしまうのは何故なのだろうか。
(いや、これは……)
ただ力が振るわれる光景に、神を見たのだ。
理論ではなく、直感でそう悟った。力こそ神であるのだと。
指揮官である自分でさえ、魅了されかけたのだ。最前線の兵士たちは、さぞ圧倒されていることだろう。
直近で見られるということは極めて大きい。こちらは電子情報として受け取っているが、あちらはその目で目撃しているのだから。
(うらやましいものだな……)
そう思いながらも、ISAFの指揮官はそんな最前線の兵士たちにある種の嫉妬を覚えながらも、指示を出し続けた。
124: 弥次郎 :2021/01/17(日) 22:45:40 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
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以前投下したネタの書きなおし版です。
最終更新:2025年02月11日 00:42