444: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:01:03 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
スパロボクロス 未来編 フォーリナー日記 過去編


これはスパロボクロス未来編…よりも数十年も前の話。
具体的にはアポカリプス(宇宙災害)を乗り切った後の時代の話である。



この日銀河に衝撃が走る。大国フォーリナーの辺境地域にて貴族連合が武装蜂起。
枯葉白銀帝国正統派を名乗り軟弱な現皇帝を排して、古き良き白銀の国に戻すと声明を出したのだ。
彼等の率いる艦隊の総数は1000万。自派閥の私兵や傭兵が中心である。
正規艦隊にも声をかけたが何故か誰も首を振らなかったので、ほぼ私兵のみの艦隊である。

とは言えこの場に集まれたものだけで1000万。
貴族連合の蜂起が知られれば、必ずや他の貴族たちも立ち上がり、戦力が増えることは確実。

これには周辺諸国や傘下国もびっくり。あれやこれやの混乱やら暗躍やらが始まる…
のだが、後の世ではこの事件は余り大きな影響は及ぼさずに終わった。
無論歴史に残る大事件ではあったが、精々が歴史の教科書の1ページも使わない程度の扱いである。

こんな扱いになっているのは何故か。
結論だけ言えばたった1日で鎮圧されたからだ。
後の世での彼らの呼び方は反乱軍。有識者の反応の大半は「現皇帝陛下の強さを知らしめ、帝国の治世を更に盤石にした」とのコメントのみに終わっている。




「皆の物!いったい私の何がいけなかったのだ!教えてくれ!!」

貴族連合の艦隊の前でたった一人で叫ぶのはこの国の現皇帝。
つまるところ貴族連合が目の敵にしている奴である。

そいつが目の前の空間に一人でいる。護衛の一人、船の一隻すらないのだ。

無論突然のことに貴族連合こと貴族派たちも困惑していた。
何故声明を出したその日のうちに皇帝がここにいるのかはわからない。だが念を見るに影武者でもないようだし、丁度いいと貴族派は微笑む。

「先に…なぜ陛下がここに?しかも一人で?」


偽物ではない。影武者ではないことは念を見ればわかる。大貴族だけあって幾度かこの皇帝と拝謁したことがある。
念による当人の確認は初歩の初歩。これくらいのことが出来ねば銀の人(シルバーマン)の恥じである。


「うむ。反乱を起こそうとも私の臣下。ならばまずは話し合うのがセオリーだと思ってな。とは言え周りはすぐに武力で鎮圧をというのでな。それじゃいかんと近衛たちの監視を抜けて一人で説得に来たのだ。」

甘い…甘すぎる。これだけら無能は。もう貴族派たち失笑した。
今までは妙に強い近衛や現皇帝を支持する体制派に阻まれていたが、ここにノコノコ一人でやってくる。馬鹿だこいつ。


「それでもう一度聞くが…私は何か諸君らの不快を買うようなことをしただろうか?」

馬鹿な皇帝が問う。不快なこと?幾らでもあるぞ。



「お答えしましょう。我々はあなたが行っている改革の全てが気に入らないのだ!」

他種族への融和政策。傘下国への優遇政策。超能力至上主義を廃止し、能力・人格・実績を評価する。連合やヴォルガーラとの和解。
そして何より許せないのが、これらの改革資金には国の金だけではなく、皇家や大貴族からの私費徴収も含まれていること。

言ってしまえば今までの特権がなくなり、更に金もとられるなんてまっぴらごめん。
それが貴族連合の…詳しく言えば上層部である大貴族たちの本音であった。

445: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:01:46 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
「そうか… どれも悪くないことだと思うんだが(´・ω・`)」

皇帝が目に見えて肩を落とした。そのわかりやすい態度に失笑が漏れる。

貴族連合が蜂起したのは特権と金だけが理由ではない。こんな男が皇帝の座に座っているのが我慢ならないのも大きい。

元々は前皇帝が何番目かの側室に産ませた子供。継承権なんて味噌っかす。
何よりも超能力の才能がない!精々がパイロキネシス程度。
空気のある空間ならともかく、宇宙では使うことができない下級能力だ。極めたとしても艦艇の砲撃の方が余程強力。
このためこの国では大ハズレの一つとされる超能力である。

皇族だというのにテレポートどころかサイコキネシスすら使えないこの皇子を前皇帝は酷く嫌い、辺境に追放したほどだ。
その措置ですら命を取らない陛下は慈悲深いと当時は評判を呼んでいる。

このため現皇帝への貴族派の認識は先の連合との戦いて惜しくも前帝陛下と皇位継承権上位の皇子たちが死んでしまった故に即位した無能な皇帝と言ったものであった。

それが現皇帝への貴族派たちの認識。事実目の前のこの皇帝からは欠片ほども力を感じない。
この場にいる大貴族たちは例外なく優秀な超能力者だ。この国で大貴族ということは=で皇帝に認められるほどの超能力者たち。
それこそ才能だけ言えば無念にも地球の星々に散ってしまった前帝陛下の右腕と呼ばれる人物と同じレベルであるのだ。

そんな己の力と血筋に誇りを持っているからこそ、目の前の無能な皇帝に首を垂れるのが許せない。
伝統ある帝国の体制を破壊することが許せないのだ。

そのために起こした蜂起。目的は現皇帝の退位と改革路線の破棄。それこそ殺してもいい。
何…死んだところで貴族派のうちから適当な人間を帝位に付けて影から操ればいい。

改めて周りの調査も終わった。本当に一人で来たのだ。護衛が一人もいない。
ならば今…ここで…やってしまっても問題なかろう。


「落ち込むことはありません。あなたはここで死ぬのだから」

もう笑うことすら隠さなくなった貴族派たち。言うのが速いか彼等の私兵や艦隊から攻撃が飛ぶ。

ビーム、ミサイル、レールガンなどは温い方。腐っても皇帝なのだから派手に見送ってやろうと言わんばかりに重力砲から空間破砕ミサイル、更には超能力部隊からの事象改変攻撃も加わり、現皇帝の周囲一帯は大きく空間が歪み、破壊される有様となった。

無能がこれで生き残れるはずがない。貴族派たちは大きく笑った。予定は前後したが、これで最大の目的である皇帝の排除は済んだ。
次は旗頭を失い右往左往しているであろう近衛や改革派共だと声を上げる。


攻撃が終わり、周囲には静けさが戻る。現皇帝がいた空間は完全に破壊されていた。
空間が歪み、捩じれ、見るも無残なことになっている。
当の貴族派たちが少々やりすぎたかと言わんばかりの状況であった。


「そうか…諸君らの気持ちはよくわかった。残念だ」


声が聞こえた。聞こえるはずのない声が。
誰しもが目を見張った。砕けたはずの空間が燃えている。可笑しい。ここは宇宙。真空のはず。
なのになぜ目の前の空間が燃えている?


「正面の空間にエネルギー反応!なんだこの数値は!?」

部下からの報告が飛ぶ。そんなこと言われなくても感じている。貴族派の上層部が全員強力な超能力者故にわかるのだ。
目の前の空間に途轍もないエネルギーが溢れ出ていることを。

446: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:02:37 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
燃えている宇宙空間から一人の男が姿を現す。先ほど攻撃を受けたはずの現皇帝である。
その姿はかすり傷一つない。

貴族派の面々は驚愕する。それもそうだ。先ほどの攻撃は自分達とて食らえば多々では済まない代物ばかり。
なのになぜこの無能が無傷で現れるのだと。

そんな貴族派たちの驚きなどお構いなしに皇帝は片腕をかざす。その掌の中には火の玉現れる。
皇帝より一回りデカい程度の大きさの火の玉。

「膨大な核融合反応を確認。これは…たい…よう?」


部下がそう呟いた。皇帝の火の玉はただの火の玉ではなかった。輝かしいばかりの太陽であった。
部下たちも、そして貴族派たちも初めて見る輝きの太陽だった。
故に感じた。これは不味いと。

「攻撃開始!」

誰が叫んだかわからない攻撃再開の合図。先ほどよりも多くの火線が皇帝を襲う。
しかしそのどれ一つも届くことはなかった。


「何故だ!やつはバリアの一つすら張れない!サイコキネシスとて持っていないのだぞ!なぜ届かん!!」

貴族派の誰かが叫ぶ。全ての攻撃は皇帝に届く前に消滅しているのだ。ここに至っては大貴族たち自身も直接攻撃を行っている。
サイコキネシス、隕石召喚、サイコパワーによるエネルギー光線、重力波、中には数人で陣形を組んで事象改変攻撃すら試みているものもいる。
だがそのすべてが皇帝に届く前に消え去る。まるでマジックのように。

「消えているんじゃない…届かないんじゃない…燃やされているんだ…」

そう答えたのは誰であろうか。だがよく見てみればわかる。全ての攻撃が皇帝に届く前に燃え尽きている。
燃えるはずのないビームや重力、サイコパワーによる攻撃も全てが全て届く前に焼け消えているのだ。

貴族派たちが焦って攻撃している間に皇帝は掌の上に生み出した巨大な太陽を小さくし始めた。
目に見える速度で大きさが減っていく人造の太陽。

傍から見れば迫力がなくなっていく光景だが、上位の超能力者や超能力に精通する機器を取り揃えている貴族派艦隊はこれが何なのかに気付いた。

太陽が圧縮されているのだ。つまりは縮退。
皇帝がやろうとしていることは超新星爆発であると。

それを理解した貴族派たちは死に物狂いで攻撃した。中には接近戦を仕掛ける貴族や兵士もいたが、彼らは皇帝に近づいた途端に燃えて消えた。
太陽に突っ込まれてもすぐには死なぬ上位の超能力者すら例外ではない。

これは不味い。誰もがそう認識していたが、しかし貴族派は逃げなかった。否、逃げたくなかったのだ。
自分達が無能だ馬鹿だ蔑んでいた皇帝に背中を向けて逃げる?あり得ん!
何より目の前の光景が信じられなかった。

太陽を生み出し、圧縮し、爆発させる。それは前皇帝が得意としていた技だ。
前皇帝の場合は単純なサイキックエネルギーを圧縮して疑似的に超新星爆発と似た現象を起こしていた。
それと同じことが目の前で行われていることを認められなかったのだ。

そう彼らが狂乱している間に皇帝の太陽はどんどん小さくなっていき、最後にはビー玉サイズにまで圧縮された。
そしてそれが次の瞬間に解放された。

音はない。しかし光だけが溢れた。恒星の最後と同じ現象を近距離で浴びせられた貴族連合は哀れ全てが燃え尽きた。
幸運なのは死ぬ時の痛みなぞ感じることすらなかったことであろう。

光が収まった後に立っていたのは一人だけ。無能、馬鹿、愚か者と蔑まれていた現皇帝のみだ。

「本当に…残念だ…」

心底悔しそうな、悲しそうな声だけが残った。

半世紀前に起こった宇宙の危機。その際に名前を偽りながらも地球の勇者たちと解決に奔走した。
国に帰ってからは半壊した祖国を立て直し、かつてとは比べ物にならない規模へと発展させた。
血統や能力を重んじる者達からは最初から最後まで馬鹿にされながらも勇者たちから学んだ対話の道を最後まで諦めなかった。

その男の名前はジーク。かつて父に辺境へと追放された際にその名前以外の全てをはく奪され、そして今ではかつての父のように皇帝の座にいる男である。

447: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:03:27 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
  • 説明


  • 現皇帝ジーク

フォーリナーこと神聖白銀帝国の現皇帝。
本名はジークバルト・ムスペル・プラチナム。始祖ムスペルの血を継ぐプラチナム皇族のジークバルト君だよ!という意味。
プラチナムが皇族のみが名乗れる性でミドルネームが母親の家の始祖名となる。

好きな言葉は努力。得意技は太陽を作ること。


前皇帝時代と打って変わって他種族への融和政策や傘下国への対応を穏健なものに変える、超能力至上主義だった採用体制を実力・実績・人格による採用とするなどの改革路線を打ち出して、前皇帝時代よりも国を大きく豊かにした名君。

今までの伝統をぶち壊し、改革資金には政府の予算だけではなく皇室や貴族の私費も当てていたため従来の貴族からは嫌われまくって最後には反乱まで起こされた。一日で殲滅したけど。

性格は基本的にテンション高いが、意外と物を考えて行動しており、人の気持ちを察することもできる。察した上でわざと無視することもあるが。
感情豊かに見えて冷静。突発的に見えて用意周到。冷酷なような慈悲深い。

一見二面性の強い人物のようにも感じるが基本は理性の人であり、高いテンションの裏では様々な事柄を考えている男版エクセ姉さんみたいな人。


生まれは前皇帝の何番目かの側室から生まれた皇子。このため継承順位は下の方。母親は彼を生んだ際の負担で死亡。
更にろくな超能力の才能を発揮しておらず、辛うじて弱いパイロキネシスのみが発現した。
当時の超能力至上主義な帝国では皇族であるのに無能というのはとても生きづらい環境であり、彼のことを嫌った前皇帝から名前以外の地位全てを剥奪の上、辺境に追放されてしまった。

以降彼は辺境領にて1兵士として蛮族や宇宙生物との戦いに明け暮れるのだが、超能力の才能はなくとも戦いの才能はあったようでめきめきと力をつけ、更に父親譲りのカリスマなのか現地では非常に高い人気を誇った。


このまま辺境で暮らしていくのも悪くないかなという心境であったが、父である前皇帝が己の予言で得た宇宙の滅亡から救われる鍵を求めて地球にちょっかいかけた結果腹心も継承権上位の皇子たちも己自身すらも死んでしまう。

祖国が混乱する中でも容赦なく進行するアポカリプス(宇宙的危機)を解決するために、単身当時宇宙中の勇士が集まっていたロンドベルに飛び入り参加。
偽名のギンさんを名乗り当時のロンドベルメンバーと宇宙を飛び回った。

一応父親や兄たちの敵だという認識はあったが、殆ど自業自得で死んだようなもんだし、最後は正々堂々戦って死ねたのだから不名誉でもないし別にいっか!という辺境脳(という名の武闘派思考)故に感情の折り合いは付けた後の参加である。
元々家族に対して好ましい感情を持っていなかったのも大きいであろう。


宇宙の危機を救った後は改めて祖国に戻ったが、誰かが皇帝の座を引き継いでいるだろうとの思いとは裏腹に責任を負いたくないと継承権持ちが誰も手を上げずに未だ帝位が空席な状況を見て愕然。

流石にこれはどげんかせんといかんと一念発起して皇帝に名乗りを上げた。
この時期では祖国は半壊状態であり、混乱からくる責任を負いたくないからと後に皇帝に反旗を翻すような大貴族たちもジーク帝の就任には誰も文句を言わなかった。

こうして第何代目かの皇帝になったジーク帝は様々な改革に着手。国を復興させるどころか、前皇帝時代よりも繁栄させることに成功した。

448: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:04:04 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
彼を支えている層は幾つかに別れる。前線の軍人、一般的な民衆、改革派の文官、軍部の高級将官、近衛など。
前線で戦う現場や、一般大衆などからは親しみやすい、信じられるという感じに大きく信頼されている。
これはジーク帝の気さくな人柄もあるが、彼が就任して以降の軍や経済の立て直し成功という実績が大きい。

また改革派に属する新進気鋭の文官たちや正規軍を預かる将官に関しては積極的に多民族や下で燻っていた人々を採用。
祖国の立て直しと同時に巨大な自派閥の形成に成功している。

現場や民衆に気を使えるのは追放時代に色々と苦労を経験したため。
改革派の文官や正規軍の将官とは祖国の復興時代の働きで信用を得た。

最後に近衛に関しては単純に力を見せて上下関係を叩きつけた故の心服である。


今回の大貴族連合の蜂起に関してはいつかは起るであろうと思っていたのが遂にやってきたという心持ちであり、避けては通れぬ道とわかっていながら単身での説得に赴いた。
これは辺境時代やロンドベル時代に学んだ対話の機会は絶やしてはならぬという心情に基づいての行動である。

結果は拒否されてしまい、殲滅することになってしまったが… 皇帝の面子は重い。



保有する超能力はパイロキネシス。炎を操る能力であるが、能力の程度が低いと空気がない所でなければ炎を出せなかったり、そもそも別の火種がなければ炎を操れなかったりする。
鍛えれば直接現象とすることも可能で宇宙空間でも炎を出すことができるようになるが、最もそれでもほとんどの艦艇の装甲は抜けず、更に威力では砲やミサイルに劣る始末。

それ故に帝国内でのパイロキネシスの地位は低く、最も使えない能力の一つとされていた。
ジーク帝に関しては子供の頃は炎を直接出すことができず、他に火種がなければ操れないなど最も程度の低い才能であった。

辺境に追放された後に努力を重ねて現在の超つよつよ能力まで育てた。

現在では空間すら平気で燃やし、理屈の異なる物ですら焼くことが可能で、掌の上に太陽レベルの火の玉を出すことも可能。
それを気合で縮退させて超新星爆発も起こせる。認識した対象を突如発火させる白き闇ごっこもできる。
因みに太陽顕現はメラ扱いで超新星爆発はメラミ扱い。

必殺技は概念レベルの炎を剣の形に収めて振るう終末炎剣レーヴァテイン。
振るわれた相手は一瞬で魂すら残らず燃え尽きる。無敵貫通防御無視攻撃前に三段階攻撃力アップからの敵全体に超強力なバスター攻撃(オカルト特攻付き)


つらつらとここまで色々書いたがまとめてしまうと頭のいい熱血努力マン。
割とハッチャける人なので臣下を出し抜いてお忍びで色々なところに遊びに行ってしまったりもする。暴れん坊皇帝。
そして城に帰るたびに臣下たちに怒られるのが一連の流れ。今回の反乱貴族殲滅も一人で勝手に出ていったため帰ってきた後はこっぴどく叱られた。


名前の元ネタは某闇のウルトラ陛下の息子から。ちょっと捻ってドをクに変えた。

449: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:04:43 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
  • 前皇帝
ジーク帝のお父さん。才能と血統がナンバーワン!な典型的な前時代的な人。多分某有名悪魔と同じ名前。
こんなんでも歴代皇帝の中で指折りの実力者だったりする。因みにジーク帝は今となってはそんな親父帝よりも強い。

予知能力があり、このままじゃ宇宙もうちの国も滅びる!とアポかリプス(宇宙的危機)を予知した人。
同じく自分の予知能力で解決のカギは地球にある!と言って右腕とも呼べる部下に当時のフォーリナーにおける約半数の戦力を持たせて派遣したら1/10程度になって帰ってきた。

次は自分自身の手で!ということで目を賭けていた上位の皇子三人と地球に赴いたが全員仲良く敗死した。

その後のフォーリナーは戦力もぬぇ、人もぬぇ、金もぬぇ、更には宇宙怪獣を始めとするアポカリプスの怪物たちが暴れまわって滅亡秒読みという状況になっていたが誰も責任を取りたがらないのと自己保身(物理)のため継承権持ちの大貴族は誰も後釜に名乗り出ず、帰ってきたジーク帝にその席が押し付けられることとなる。




  • 反乱軍の人達(もしくは貴族連合)

現皇帝ことジーク帝の改革に反発した旧来の大貴族たちが手を組んで蜂起した勢力。
銀英伝で言うところの門閥貴族連合みたいなもの。

とは言えあそこと違って超能力至上主義な分だけ強力な超能力者たちが揃っており、それを率いる各貴族たちも強い能力とそれを使いこなせるだけの修練を積んでいるなど実力は本物であった。
私兵だけで1000万もの艦隊を用意できた点からもその影響力の強さがわかる。

不幸な行き違い(ロンドベル時代が偽名だったので、アポカリプス時代に活躍していたことを彼らは知らなかった)でジーク帝が強いということを知らず、運だけの無能者という認識のまま反乱してしまったので塵も残さず燃やされてしまった。

彼等が一日で滅び去った後はジーク帝への反抗は目に見えて減っていったそうな。




  • 始祖名
歴史の古い貴族が持っているミドルネームのこと。
その一族の初代の名前であり、まだ国として統一されていなかった部族時代の名残。

例えばジーク帝の場合だとムスペル一族の血を引いているプラチナムさん家のジークバルト君となる。

現皇帝のムスペル一族以外にもヨトゥン一族、ベルグリシ一族、ファヴニル一族などがある。

450: トゥ!ヘァ! :2021/01/21(木) 21:07:10 HOST:FL1-118-109-218-197.kng.mesh.ad.jp
投下終了

この前投下したヴォルガーラ日記のフォーリナー版です。

ジーク帝「流石におやっじをヌッ殺した連中のとこに本名のまま味方するのは不味かったので」

多分偽名時代は徳田新之助とか名乗ってたと思う。

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最終更新:2021年01月24日 23:41