18: 194 :2021/01/23(土) 17:05:30 HOST:ai126164122017.72.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その20 共産支那の暴走
さて、正式に侵攻作戦を発した中国軍だが、実際にはその2日前から行動を開始していた。
既に準備が整っていた事も有り、中国海軍は速やかに出港。それぞれの目的地へと侵攻を開始した。
艦隊は主に二派に分離。一方は台湾へ。もう一方は尖閣諸島へと向かった。
戦力配分だが、近場で本土からの手厚い支援が受けられる台湾侵攻艦隊は、空母遼寧を中心とした機動部隊が。南西諸島侵攻艦隊は、より日本本土に近いという理由から
山東及び003型航空母艦こと「海南」を中心とした二個機動部隊が投入される事となった。
海南はまだ竣工してから日が浅く、実用化したとされる電磁式カタパルトも故障続きである等、様々な不具合を抱えている状態だったが、相手を考えると少しでも有力な戦力を
投入したいとの考えから、急遽投入される事となった。
主力艦載機はJ15及びJ15T(海南のみ)だが、極少数J20やJ31の艦載機型が投入されている。日本側がステルス機であるF-3A及びC型を大量導入する事を決定した事を受けて、急遽開発・実戦投入
されている。
もっとも、元が陸上機という事も有り性能面でどうしても見劣りがしてしまうが、それでも有ると無いのとでは大違いで有り、相応の戦果を期待されている。
その他にも、075型揚陸艦や崑崙山級揚陸艦をはじめとする上陸作戦を展開する輸送部隊や、複数の護衛艦艇等が展開している。潜水艦に関しては、言うまでもないだろう。
さて、まずは南西諸島への侵攻から見ていこう。崑崙山級揚陸艦から726型エアクッション揚陸艇が吐き出され、まずは無人の尖閣諸島を占拠。対空・対艦ミサイルを揚陸して守りを固めると、
西表島をはじめとする有人島の制圧の為に、空挺部隊の投入を決定。Y-9輸送機が空挺部隊を降下させるべく低速で与那国空港へと侵入する。
だが、自衛隊も座して降下を許す事無く反撃を開始した。
中降下兵「ミサイル!!」
秘かに展開していた歩兵による、91式携帯地対空誘導弾を使用した対空攻撃だ。狙われたY-9輸送機は慌ててチャフとフレアをばら撒きながら回避するが、空挺降下の為に速度を落としていたのが災いし、
右主翼内側のエンジンに直撃。エンジンを完全破壊するだけに留まらず、右主翼に大きな亀裂を走らせた。回避の為に主翼に大きな負荷がかかっている状態でのこの被害は致命的であり、主翼は呆気無く破断。
空挺隊員達を乗せたまま海上へと墜落した。
2号機機長「いかん!!降下を中止する!!」
後続の機体の機長は降下作戦の中止を決断。退避行動へと移る。結論から言うと、この判断は正しかった。
他の島々の陸自隊員達も、同じ様に91式携帯地対空誘導弾を構えて待ち構えていたからだ。もし空挺作戦を強行していたら、無為に兵士と機材を失う結果となっていただろう。
19: 194 :2021/01/23(土) 17:06:00 HOST:ai126164122017.72.access-internet.ne.jp
海南艦長「自衛隊の反撃です。空挺作戦は、中断されました」
中提督A「・・・甘く見過ぎていた様だな。艦載機部隊に奴等の駐屯地を叩かせろ。貯蔵庫を叩けば、連中は抵抗出来なくなる。急げ!!」
海南レーダー員「報告!水上レーダーに反応、敵らしき物を発見!!」
海南艦長「正確に報告しろ。敵らしき物とは何だ?」
海南レーダー員「そ、それが・・・艦船にしてはレーダー反射が酷く小さいのです」
海南艦長「何だと!?」
今一つ要領を得ない報告に、首を傾げる艦長。だが、彼が嘘を言うタイプで無いのはよく分かっている。
念の為に哨戒ヘリを向かわせようとしたその時、驚きの報告が入る。
海南レーダー員「こ、今度は対空レーダーに反応。敵機です!!高度は・・・10メートル以下の超低空です!!」
海南艦長「何!?」
いきなりの敵機による空襲に驚きの声を上げる艦長。一体、どんな魔法だというのだ!?と驚きを隠せないでいる。
この一連の現象の正体、それはUS-2に搭乗して敵レーダー範囲外に展開後、最大戦速で突っ込んで来た神崎島の艦娘達だったのだ。
南西諸島の攻略に取り掛かる中国軍に横合いから奇襲をかけるべく、艦娘形態のまま突入して来たのだ。
中提督A「どういうトリックかは分からんが、敵機が来ているのは確かだ!対空戦闘!敵機を撃ち落とせ!!」
中提督Aの号令の元、急いで対空戦闘に取り掛かる中国海軍。だが、準備が完了する前に蒼龍・飛龍の二隻から飛び立ったF-3C(妖精さんサイズ)から発射された25式空対艦誘導弾(ASM-3改)多数が
中国海軍に襲い掛かった。
妖精さんサイズとはいえ、その破壊力は変わらない。36機のF-3Cから実に216発もの25式空対艦誘導弾が放たれた。
それでも、中華イージスこと蘭州級駆逐艦や昆明級駆逐艦が懸命に対空射撃をするも、全てを撃ち落とす事は出来ず被弾が相次ぐ。
蘭州級駆逐艦二隻にそれぞれ二発と一発が直撃し、二発直撃した方は消火に失敗し沈没。より小型の江凱型フリゲートや056型コルベットは一発でも致命傷で有り、計4隻を喪失。
昆明級駆逐艦二隻の内一隻にも、撃墜したミサイルの破片が多数刺さり、探知・迎撃能力が大幅に減少。
何より致命的だったのは、海南に1発・山東に至っては実に3発直撃した事だ。海南の方は火災が発生し、懸命に消火活動が行われている状態で有り、山東に至っては燃料タンクと弾薬庫が誘爆して
手が付けられなくなり、総員対艦が命じられている。
大損害を被り、航空機の運用能力を喪失した中国海軍。そこに、艦娘達が襲い掛かった。
残存艦艇は懸命に反撃を行うも、人と変わらないサイズの艦娘に攻撃を直撃させるのは困難であり、加えてパーソナルシールドも展開しているのだ。損害を与える事が不可能に近い。
逆に、大和や長門の大口径主砲や酒匂や那珂ちゃんの軽巡洋艦の主砲の雨が降り注ぎ、次々直撃弾を浴びせて来る。
護衛艦艇が全滅した所で、海南及び揚陸部隊は白旗を挙げて降伏。尖閣諸島も、陸上用ホバーユニットを展開して上陸した長門に主砲を突きつけられて、此方も敢え無く降伏。
南西諸島侵攻は、大失敗に終わったのだった。
20: 194 :2021/01/23(土) 17:06:30 HOST:ai126164122017.72.access-internet.ne.jp
さて、もう一方の台湾侵攻部隊だが、台湾空海軍との間に短くも激しい戦闘が展開され、双方大きな被害を出すも数の差で共産支那側が押し切り、沙崙海水浴場一帯にエアクッション揚陸艇を多数展開して
侵攻部隊を揚陸している所だった。
遼寧艦長「閣下。陸上部隊の揚陸が完了、これより台北へ向けて進行するとの事です」
中提督B「そうか。思った以上に順調だったな。・・・・・南西諸島侵攻部隊からの連絡はどうなっている?」
遼寧艦長「・・・残念ながら、緊急通信後は連絡が有りません。魚釣島に上陸した部隊も、連絡が取れません・・・」
中提督B「・・・どうやら、そちらは失敗したみたいだな。ならば猶更、台湾は手中に収めなければな」
遼寧レーダー員「艦長!レーダーに反応、飛行物体です!とてつもなく大きい・・・!!」
遼寧艦長「何だと!?距離は?」
遼寧レーダー員「き、距離は・・・・・艦隊から東方、僅か5キロの地点です!!」
中提督B「何!?」
慌ててその方向を見やる中提督達。すると・・・。
探知偽装を解除したフリンゼ・サーミッサが、その姿を現した。
ニヨッタ「中国艦隊ニ告ぐ。こちらはティ連所属人型機動攻撃艦・フリンゼ・サーミッサである。貴艦隊は、台湾国ニ対して不当な侵略行為ヲ行っている。今スグ部隊を引き上げなければ、我々は友好国である
台湾国ヲ守る為の、軍事行動を起こさねばならない。賢明なる判断を下されたし」
表面上は撤退勧告だが、見た目的には完全な恫喝である。
突然のティ連艦艇の出現と勧告に驚愕した中提督Bだったが、正気に戻るとティ連側に猛抗議をしだした。
中提督B「ティ連艦艇に告ぐ。これは侵略では無い。台湾は我が国固有の領土であり、不当に制圧している反逆者達を倒す為の内政事項である。反乱鎮圧は我が国における内政問題であり、ティ連が口を出す資格は無い。
これ以上口出しするのならば、『一つの中国』を否定し反逆者達を支援するテロ国家と見なし、断固たる対応をとる。其方こそ、即急に『我が国の領海』外へと退避せよ。然らずんば、自衛の為に攻撃する!!」
互いの主張は完全に平行線状態で有り、どちらも一切引こうとしない。
一触即発状態。と、いきなりシールド表面に爆発が。どうやら、任務失敗後の処分を恐れた056型コルベットの艦長が独断で攻撃を命じ、攻撃を開始した様だ。
中提督B「なっ!?何をやっている!?今すぐ射撃を止めさせろ!!」
21: 194 :2021/01/23(土) 17:07:00 HOST:ai126164122017.72.access-internet.ne.jp
慌てて叫ぶ中提督B。だが、遅かった。
中国艦隊からの攻撃を受けて、フリンゼ・サーミッサ側が自衛の為の戦闘を開始したからだ。
まず、攻撃を仕掛けて来た056型コルベットに固定オート・メラーラ127ミリ砲で穴だらけにして沈黙させ、次に蘭州級駆逐艦を2連装中型重粒子・斥力切替兼用砲で瞬時に轟沈させる。
極めつけは、遼寧の艦橋を掌部粒子トーチで真っ二つに切り裂いたのだ。中提督B以下艦隊首脳部は呆気無く全滅し、残存艦隊の統制が取れなくなってしまった。
海上の蹂躙劇を目撃して、上陸した部隊も浮足立つ。しかし、陸上からも攻撃の手が迫りつつあった。
攻撃が始まる少し前に、橋頭保近くに秘かに国防陸軍の機甲部隊を転送しており、戦闘開始と共にそれ等が襲い掛かったのだ。
内訳は、36式可変機動戦車が3両と38式超重可変機動砲戦車が一両となっている。この部隊と、台湾陸軍の戦車隊が橋頭保に突っ込んで来た。
日戦車隊隊長「戦闘が始まった。各車、敵橋頭保に突入。仇敵を蹂躙せよ」
日戦車兵達「「「了解!!」」」
台戦車隊隊長「凄い戦車ですな。味方として、これ以上無い程心強い」
日戦車隊隊長「なに。友人を見捨てる様な真似はしませんよ。こちらこそ、宜しく」
台戦車隊隊長「・・・本当に、有り難い限りです。では、突撃!!」
号令と共に突入する日台戦車連合。僅かに導入されたM1A2Tが4両(黒人女性大統領のせいで、これだけしか導入出来なかった)とCM11が12両。これらが日本戦車達の支援の下、上陸した人民解放軍を撃破していく。
99式戦車が36式可変機動戦車の120㎜ヘビーマシンガンの乱打を受けて爆散し、05式水陸両用戦車がM1A2TとCM11の集中攻撃を受けて撃破される。38式超重可変機動砲戦車が部隊から少し離れたデポに主砲弾を
撃ちこむと、周りを巻き込む大爆発を起こす。
だが、敵もさるもの。初期の混乱を無理矢理終息させ、反撃に転じて来た。
日戦車隊隊長「フン、来たな。戦争を教えてやる・・・」
そう呟きながら、此方へ攻撃を仕掛けようとしていた戦車小隊のど真ん中に主砲を撃ちこむ。
戦艦の主砲並みの大口径砲である305㎜砲弾をまともに浴びた99式戦車が欠片も残さずに消し飛び、直ぐ近くに居た僚車2両も305㎜砲弾の爆発の衝撃でゴロゴロ転がって擱座。
見た目は無事だったが、中の人間が耐え切れずにミンチより酷い状態と化していた。
これ等の光景を見て、辛くも生き残っていた司令部を始めとした残存部隊は戦意を喪失。あっさりと白旗を挙げた。
海上の方も、昆明級駆逐艦の次席指揮官が降伏を申し出た事で、戦闘は呆気無く終結。なお最初にやらかした056型コルベットはというと、その後のダメコンに失敗して火災が収まらず、ティ連側の手を借りて鎮火した
ものの、損傷が酷過ぎる為に結局は廃艦にせざるを得なかったのだった。
かくして、乾坤一擲の覚悟で行われた台湾及び南西諸島への侵攻作戦は、目を覆わんばかりの大失敗という結果に終わった。
侵攻用の戦力の大半を失った以上、最早手打ちにするしかない。誰もがそう思っていた。だが・・・・・。
かの国家主席は日本及びティ連の介入と迎撃に怒り狂うと共に、失敗の責で自国民に吊るされるのを恐れた結果、禁断の手を使用して来た。
22: 194 :2021/01/23(土) 17:07:30 HOST:ai126164122017.72.access-internet.ne.jp
以上です。日本やティ連による共産支那の侵攻部隊の迎撃の様子でした。
最初の艦娘の戦闘シーンがまんま635氏が書いたのと同じになってしまい、本当に申し訳有りません(汗)。可能な限り違いを見せようと努力はしましたが、これが限界でしたorz
で、尖閣に長門さんが着上陸をかましましたが、これは久々の戦闘で血が滾ってしまって先走りしてしまった結果です。この後、大和さんに怒られました(ヲイ)
そして台湾の戦闘ですが、空海軍は残念ながら描写ならず(コラ)。一応、共産支那側にも相応の損害を与えていますので(汗)
そして、フリンゼ・サーミッサ無双と日台連合部隊によるパーティーと相成りました。なお初期プロットでは、フリンゼ・サーミッサの戦闘のみとなっていましたが、ガン〇ッドのパーティーが見たいという声を受けて、
急遽陸上戦闘シーンを追加。更に台湾の機甲部隊と、日本戦車隊の指揮車両として38式超重可変機動砲戦車も投入。結果、上陸を果たした部隊が酷い目に遭う事に(汗)
完全に大失敗となった侵攻作戦ですが、共産支那が遂に核の使用に踏み切る事に。次回は、その迎撃の様子の描写となります。
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最終更新:2021年01月25日 00:12