134: ひゅうが :2021/01/24(日) 16:36:46 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
「ガトー」級潜水艦
全長:119メートル
全幅:11メートル
喫水:4.7メートル
排水量:水上2384トン 水中4554トン
機関:GM type258ディーゼルエンジン4基 GE電動機2基(水上:2万馬力 水中:3000馬力)2軸
速力:水上24.3ノット
水中8ノット
航続距離:16ノットで1万7000海里(水上 後期型は2万海里)
3ノットで60海里(水中)
武装:530ミリ魚雷発射管10門(前部8門 後部2門)
76ミリ(3インチ)砲1門
20ミリ機関砲2門
搭載機:カーチスSUC「シーホーク」艦上戦闘偵察機×1(のち撤去)
特殊攻撃人間魚雷「デイビークロケット」×4(大戦中期以降搭載)
同型艦:50隻
【解説】――アメリカ海軍が艦隊決戦用に開発した大型潜水艦
第2次世界大戦においてアメリカ海軍の主力潜水艦として特に序盤戦において大いに活躍
終戦までの間に2隻を除きすべてが撃沈されたが最後まで戦い抜いた
設計はドイツの遠洋機雷敷設潜水艦をもとにした複殻型で、強度と搭載量を両立
当初は航空偵察機も搭載しており、艦隊型潜水艦として極めて高い索敵攻撃能力を有していた
アメリカ海軍が潜水艦の整備に本格的に着手したのは第1次世界大戦直後のことであった
賠償艦として獲得したドイツ海軍のVボート(機雷敷設潜水艦)に感銘を受けたからであったが、1920年代当時のアメリカ海軍では整備されたばかりの戦艦部隊こそが主役であり、地味な兵器である潜水艦の整備は空母機動部隊とともに後回しにされがちであった
そこで、海軍の潜水艦閥は「艦隊決戦前段階および決戦海面での潜水艦による隠密雷撃」を提唱
これにアメリカ海軍の水雷派閥も賛意を示したことから本級の開発がスタートした
同時期に開発が開始されたのが有名な大口径酸素魚雷である
本級は当初から酸素魚雷の運用を前提として設計され、さらに艦隊決戦前段階における索敵の役目を担うために小型耐圧殻を船体中央部にセイルに一体化して装備している
さらに強力なディーゼルエンジンを搭載することで「1隻の索敵情報に従って夜間水上航行で多くの潜水艦を集結させ敵艦隊を襲撃する」という「群狼作戦」を構想しており、そのために25ノット近い高い水上速力を有する
同時に、隠密雷撃に加えて命中率を少しでも上げるために、前部に出来うる限り集中配置され8門を配置、後部には2門を配した。
135: ひゅうが :2021/01/24(日) 16:37:28 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
これだけの装備を搭載しつつ、大西洋のほぼ全域やハワイ以西の西太平洋で作戦するために航続距離は当時の列強潜水艦の中でも群を抜いて長く、連続航海可能時間はその豊富な搭載量をもって2か月の長きに達していた
後期型になると水上戦闘偵察機の装備をとりやめて燃料タンクを増設した結果、その航続距離は実に2万海里にまで達している
本級の活躍において著名なのが、第一次ニューファンドランド沖海戦における艦隊決戦海面下での一斉雷撃による英グランドフリート代理旗艦「セント・パトリック」の撃沈であろう
遠距離砲戦による旗艦轟沈に加えて起こったこの指揮能力喪失により大混乱状態になった英戦艦部隊は、「ザ・ジョーカーズ」こと日本製艦隊駆逐艦群による「槍騎兵の突撃(ランスチャージ)」が行われていなければ包囲殲滅されかけていたとされる
その後の本級は英国諸島近海における英国海上封鎖作戦に従事していたものの、「エクソダス(出エジプト)作戦」に乗じて行われた「ラメシス作戦」により英国H部隊に10隻が狩出されてからは攻守が逆転
太平洋戦線では得意の航空索敵が裏目に出て磁気探知機装備の哨戒機部隊に追いまわされ、船団襲撃になかなか成果を挙げられなかった
そこで大戦中期以降に本級が搭載したのが、悪名高い人間魚雷「デイビークロケット」であった
搭載していた酸素魚雷の口径を80センチにまで拡大したうえで搭乗員の操縦により自爆攻撃を行うという狂気の発明は、思うように戦果をあげられなくなった潜水艦閥の苦渋の選択であったとされる
「デイビークロケット」はパナマ攻防戦において陸上から実戦投入され、日本海軍の特TL型タンカー「第2高知丸」を轟沈させる戦果を挙げており、これを正規空母撃沈と誤認したことから狂気の蔓延に繋がる
かくてガトー級は1944年以降「デイビークロケット」を標準装備とし、終戦までの間深刻な脅威として日英同盟軍に認識され続けることになった
最後の交戦記録は、終戦間際の8月14日(日本時間8月15日)、ケベック橋頭保沖合における駆逐艦「神風」と44番艦「ホークビル」との一騎打ちであり、このときは互いに有効打を与えずに終了している
(なおホークビルの艦長は戦後の全体主義化を強める
アメリカからカナダに亡命し、神風艦長と親交を深めたことを付記する)
ガトー級はその高性能ゆえに建造にたいへん手間がかかり、潜水艦としては高評価ではあるがその用兵思想、ことに後期の特別攻撃(スペシャルアタック)作戦や量産方針に疑問符がつけられるという典型的なアメリカ海軍艦であったといえよう
136: ひゅうが :2021/01/24(日) 16:41:27 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
というわけで、リヴァイアサン世界におけるガトー級を投入
ベースは文中にもある通りのVボートと、史実の巡潜乙型、そして特型潜水艦です
性能的にはyukikaze氏案をベースにして、艦隊決戦用潜水艦としたならこんな感じだろうなーというのを書いております
おかげでめっちゃ建造に手間がかかるぞw
そして後半部分。特攻攻撃は追い詰められたらみんなやろうとすると思うのです
そこに洋の東西はないであろうと判断し、あえて記載させていただきました
当然ながらそれを使わない選択もあり、それが多かったと思いたいところです
史実において、出口のない海に乗り出された方々に、合掌。
139: ひゅうが :2021/01/24(日) 17:14:00 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
137
正式名「Sボート」なんていわれても無味乾燥すぎますから、現場においてやけくそ気味につけられたんですね
なお、これで突入した海兵の数に肌の色や人種の違いは存在しないものとします
138
艦隊決戦潜水艦たるもの自動懸垂装置は必須であります(装備しています)
154: yukikaze :2021/01/24(日) 18:34:04 HOST:p149168-ipngn200303kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
136
更新乙です。流石に艦首10門艦は無理じゃねかなあ・・・
正直、艦首部に魚雷が集中しすぎて前につんのめる危険性あるのと、全門発射の際に魚雷の干渉が発生しかねないのが
ありますんで。
特に本級は水上を25ノットで走りますので、艦首部は水上艦艇のそれとそう変わらない代物になっているでしょうから
魚雷発射管を置くスペースが制限されるんじゃないかなあ。多分、8門艦がギリギリだと思います。
(一応まあ外装式発射管という手もなくはないが、イギリス海軍潜水艦の状況見るとお薦めはしない)
157: ひゅうが :2021/01/24(日) 18:41:26 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
ああなるほど。前にyukikaze氏がいっていた魚雷発射管10門というのは史実ガトー級的配置ですか
なら前部8門 後部2門に訂正しときますかねぇ
189: 名無しさん :2021/01/25(月) 00:40:59 HOST:p128.net182020058.tokai.or.jp
178
ひゅうがさま
Wiki編集しているものですが、「ガトー」級潜水艦の魚雷配置は前部8門 後部2門に修正でよろしいですか?
190: ひゅうが :2021/01/25(月) 00:51:05 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
189
そうしといてください
193: 名無しさん :2021/01/25(月) 01:07:17 HOST:p128.net182020058.tokai.or.jp
190
そうなりますと、
134の隠密雷撃に加えて命中率を少しでも上げるために、後部魚雷発射管が廃止され前部に集中配備される形がとられていた
となっている部分はどうしましょう。
前部に出来うる限り集中配置され8門を配置、後部には2門を配した。 とでもしましょうか?
194: ひゅうが :2021/01/25(月) 01:15:24 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp
193
そのようにお願いします
最終更新:2021年01月25日 01:23