834: 弥次郎 :2021/02/05(金) 21:55:20 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
憂鬱SRW 未来編鉄血世界 証言録「政治的オルソケラトロジー」



「蒔苗氏は歓迎の意を示していました。願ったりかなったりです。まあ、明らかに裏がありそうですが」
「どうせ、あちらもこちらを利用する腹積もりでしょう。蒔苗氏はすでに正規のルートでは戻ることは難しいでしょうから、非正規な我々が必要です。
 恐らく環境を変えすぎたことを咎めて追及し、それで押し切る腹積もりでしょうね」
「同感です、代表。ここまで経済圏との敵対を深めた中で、不自然なまでに有効なのは裏があります」

  • 蒔苗との事前の打ち合わせを終えたローと、その打ち合わせを反芻したクーデリアの会話。




「問題はやはり、何を経済圏に提供できるかでしょう。敵対関係が如何に利益にならず、不毛なものだと理解させるか。
 理想論だけでなく、頷かせるだけの利益が必要です」
「ハーフメタル資源は前提条件でしかありませんね……となれば、外宇宙資源などを採掘し加工し輸出するというのができますね」
「こちらは連合の方から出せるカードです」
「拝見しましょう……非現実的、と断じられるかもしれませんね」
「違う次元の話ですから、そこはしょうがないでしょう」

  • クーデリアとローの打ち合わせ。交渉カードはいくらでも用意できたが、クーデリアでさえもイメージのつかないものが含まれていた。





「非正規航路は限界まで伸ばしてもここまで…ここから先は嫌でも正規航路に入ることになる。
 特に月軌道はアリアンロッド艦隊がパトロールしているから、やすやすとはいかない。
 まして、地球へ降下するなら低軌道ステーションを利用することが多いわけだから、どう考えてもそこで引っ掛かる。
 もちろん、これは普通ならだけど」
「本艦をはじめ、セントエルモスの艦艇はすべて大気圏突入と大気圏内航行を可能としていますからね」
「……ごく平然と語られると頭が痛くなるんだけど」
「慣れですよ、慣れ」

  • エウクレイデス艦長の新井と名瀬から案内役を引き継いだアジーの会話。



「……やっぱ見た目すごいね」
「そうですか?連合ではこれくらいではすごいの範疇ではないですよ。
 見た目人間でも、親や先祖が人間以外という例もありますからね」
「へ、そうなの?」
「私のようにELSと融合した人もいれば、AIになった人もいる。あるいは、異星人との混血の人もいますから。
 エウクレイデスクルーだけでも色々といますよ。俗にいう宇宙人なんてよくいるのですから」
「……今更だけど、そんな人たちとすれ違っていたんだ。ここだと感覚マヒしちゃうな」

  • 新井とエーコの会話。新井はELSと融合した人間であったが、連合からすれば別段珍しいものでもなかった。



「ショタが…ショタ成分がいっぱぁい…!」
「もしもし、MP?リゼが発作を起こしたわ、しばらく営倉に放り込んどいて」

  • リゼ・ライン、鉄華団の情操教育によろしくない発作を起こしたときは営倉へ。



「……かー、こんな酒いつ以来だよ。うまいもんだ」
「労いくらいはさせてくれよ。戦術指揮官なんてのは、現場に無茶を言うのが仕事だしな」
「…いや、まあなぁ。学ばせてもらってる上にいい給料なのにこれ以上されるのもこそばゆいぜ」

  • ブラフマンと雪之丞の晩酌。子供の入らない、大人の特権を行使。



「……あの、お嬢様?」
「無茶のし過ぎよ、アンジェラ」
「……非常事態でしたので」
「窓を割って飛び出したときは本当に心配したんだからね」
「……私は空を飛べますので」
「言い訳無用!」
「……フミタンさん、笑っていないで助けてください」
「申し訳ありませんが、お嬢様の気が済むまでお付き合いください」

  • ダインスレイブを迎撃したアンジェラに詰め寄るクーデリア。抱き着いて暫く離れなかった。

835: 弥次郎 :2021/02/05(金) 21:57:03 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp


「あれが自走型コロニードッグ……遠近感が狂いそうだな」
「コロニーを丸ごと取り込んで建造や修理を行うっていうんだからすごいもんだよな」

  • 痛みの激しいドルトのコロニー修繕のため、火星より自走型ドッグが来航。





「しばらくドルトはお祭りですかー」
「フラストレーションの発散が必要だからな。しばらくは規律を緩めて、落ち着いてもらわないとならん」
「抑圧から解放された躁状態という大衆心理分析結果、間違いないでしょうね」

  • しばらくの間、連合主催の祭りが開かれるドルト。解放感の行き過ぎが起こらぬようにストレス発散を行う。



「諸君らの働きは火星連合の信用にも関わる。浮かれることなく、任務を果たしてほしい」
「「「「「了解」」」」」

  • 数的主力は企業から派遣されているが、火星連合軍からもドルト駐留部隊が派遣されることに。




「まだ蒔苗が諦めていないなら、小娘は蒔苗を利用するに違いないわ。
 亡命先から引っ張り出して代表戦に乗り込んでくるかも」
『火星連合に味方をするとは愚かな……そちらはそうしないのだろう?』
「当然。アーブラウは火星やコロニーが制圧されて痛手を負っている。代表選挙の結果は火を見るよりも明らか」
『それならば問題はないだろう』
「あるわよ。バーンスタインと火星連合よ。粋がっているけれど、所詮は圏外圏の搾りかすなんでしょう?
 なら、さっさと蹴散らしてしまえばいいでしょうに」
『それはわかっている。エドモントンに向かう公算が高いならば、そこで待ち受けて一網打尽にする』

  • アンリ・フリュウとイズナリオの会談。





「しかし、火星連合代表は地球に本当に来るつもりか?」
「間違いない。彼女はこれまで公言してきたし、それを撤回する意思もないと表明している。戦争状態であろうとな。
 しかし、今度ばかりはドルトのように表向き歓迎ということもされない。ノックをしたら銃口が伸びてくるような状況だ」
「……どうするつもりだ?」
「あるとすれば、火星連合発足前に彼女と接触を持っていた蒔苗前アーブラウ代表だ。
 彼は、表向き多額の献金問題と裏金その他の罪で失脚、オセアニア連邦に亡命している。
 だが、現状のところその蒔苗はただ逃げたわけではない。自身の配下をまだ議会に残していて、尚且つ、次の代表選に向けて動いている」
「その蒔苗を担ぎ上げ、乗り込むつもりか」
「代表選とは言うが、実質のところ火星連合を認めるか認めないか、その選択でもあるわけだ。
 蒔苗は火星連合を容認し、対立候補は火星連合を認めない。そして、明暗を分けるのは彼女の手腕だ。何を提示するかで変わりかねない」
「随分詳しいな」
「いろいろあるんだ…詳しくは聞くな」

  • ヴィーンゴールヴ某所にて、マクギリスとガエリオの会話。





「……まさか、助かってこうなるとはな」
「准将、ご無事でしたか…」
「ロルフか…まさか生きているとは」
「准将の指示のおかげです。全員ではありませんが、それなりの人間が生き残れました」
「……ここは?」
「今、我々はドルトの火星連合軍駐留基地の病院です」
「……そうか」

  • KIA認定をされていることや情勢が大きく変化したことを知らされたウィンター准将。昏睡から回復すると文字通り世界が変わっていた。

836: 弥次郎 :2021/02/05(金) 21:57:54 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
もうちょいでオセアニア編に入れそうです…

サブタイがボカロの曲名のようになりましたw
ああいう洒落乙なタイトルを編み出すセンス、欲しいものですね
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最終更新:2023年11月05日 15:32