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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?番外編その3 超大陸世界の鉄道事情と中独鉄道技術者達の野望
交通インフラの一つ・鉄道。超大陸化した日本においては、新幹線が全てリニアに置き換わりスピードアップが図られた物の、その巨大な国土面積の前ではさしものリニアも
やや力不足だった。在来線は言うに及ばない。
特に苦労を強いられる事となったのは、元から居た日本の鉄道関係者達だった。何せ国土が20倍もの大きさとなり、運行ダイヤをはじめとする各種経験が殆ど生かせない。
その為、生えて来た日本人の関係者達を先生とし、色々と一から学ぶ羽目となったのだ。
しかもティ連の転送技術が導入され始めた事から、各種鉄道会社は経営が悪化。流石に経営破綻する会社こそ出なかった物の、元から居た鉄道関係者達にとっては大変厳しい
時代となったのだ。それでも在来線は、出力強化によるスピードの強化やそれなりに小回りが利く事からある程度の生き残りは出来たが、問題はリニア新幹線だった。
転送技術には逆立ちしても勝てず飛行機にも速さで劣り、在来線やバス等には小回りでも太刀打ち出来ない。
超大陸化でリニアが導入出来た事に最初は喜んでいた関係者達も、車内で閑古鳥が鳴いている状態に青くなった。このままでは、これまで日本の長距離移動を支えて来た新幹線が廃止を余儀無くされる。何せ超大陸化で豊かになったとはいえ、赤字の垂れ流しが許されている訳では無い。当然沿線の観光業も、大打撃を受ける事になる。
進退窮まった関係者達は、止む無く政府に助力を求める事に。日本政府としても、万が一の際の交通インフラの維持は必要である事から、この訴えを無碍には出来ず、頭を抱える事に。
しかもである、無駄や赤字に五月蠅いこの男・辻が「やる以上は様々な努力を重ねて、黒字を出せるプランを出して下さい。赤字垂れ流しを許容する余裕は、有りませんからね」と
はっきり明言した事から、経営陣は必死に企業努力を重ねて行く事となる。
まずは、乗客の確保。これに関しては、発達過程文明の体験という点をティ連国民にアピールすると共に、食堂車を復活。それぞれの車両で全く違う味・内容のカレー食をメインメニューに
据えたのだ。この結果、各車両にティ連国民達が押し寄せ、連日満員御礼状態に戻す事が出来た。
勿論ティ連国民だけでなく、鉄道マニアや転送技術を利用する事が出来ない在留外国人をターゲットとしたお得な格安サービスの提供等を用意して客を呼び込む努力を重ねた結果、赤字関連に
関しては何とか解決を見る事が出来た。
次に列車その物の速度の改善。従来の高架線では速度面で限界があり、騒音等の環境問題も見逃せない問題となっている。かといって速度が据え置きでは、利便性に大きな足枷が付いてしまう。
経営陣が頭を抱える中、ある技術者がこんな提案を出した。
「昔色々と構想が練られていた真空チューブ列車を開発してはどうでしょう?数々の諸問題も、ティ連の技術提供を受ければ容易に解決出来ると思いますが」
この言葉を受けて、日本政府に仲介してもらってティ連からの協力を取り付ける事を決断。ティ連との共同開発を打診する事となった。
ティ連側も発達過程文明の技術観測の点から、この提案を受諾。計画発動と共に、ハイクァーンシステムを駆使して急速に真空チューブを製作・敷設していく。
こうして、北は南樺太の真岡市から南は沖縄の那覇市を結ぶ日本縦断線が完成したのである。
さて、その真空チューブは透明な硝子の様な外観をしており、しかも超音速で走る専用車両が発生させる衝撃波にもビクともしない優れ物。その為地下に埋没している部分が少なく、走行中も
外の景色を見る事が出来る。まぁ速度が最大でマッハ4にも達するので、じっくり見る事は不可能だが。それでも減速中の時等は景色を普通に見る事が出来、特に沖縄へ向かう途中等は海中の様子も
見る事が出来るので、そういう意味でも人気を博している。
また、将来的には近隣諸国・主に台湾やロシアとの接続というプランも提案されており、その場合は北はオハ・ウラジオストクを経由してモスクワまで。南は台湾の台南まで延伸する事となっている。
なお、四国等のそもそも新幹線が通らない地域や上越新幹線等に関してだが、こちらも真空チューブの中をそれまで使用されていたリニア車両が走る事となり、四国は香川を経由して岡山または
松山を経由して広島へと接続される事となった。上越新幹線も同様に置き換えが進められ、大幅な時間短縮を達成する事が出来た。
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そんな感じで新しく生まれ変わった鉄道に沸く日本だったが、隣国の共産支那は大きな衝撃を受ける事となった。彼等も最高時速4000㎞で走る「真空リニア」の開発に邁進していたが、またもや
先を越されたのだ。危機感に関しては、言うまでもない。
かの国の鉄道関係者達は頭を抱えた。仮に此方も実用化したとしても、結局は後追いとなってしまう。しかも、ティ連のハイクァーンシステムが使える日本と違い、此方は各種技術面での問題そして
何より建設コストが膨大となってしまう。
とはいえ、利便性を考えると開発をしないという選択肢は無い。これに関しては引き続き開発を推し進める事としつつ、国内への国威発揚のプロパガンダの為に、ドイツと共同でこれ等とは違う列車の
開発を新たに行う事に。目を付けたのはアフリカ。ここに北はリビア・トリポリから南アフリカのケープタウンを繋ぐアフリカ縦断鉄道の建設を宣言。各国との交渉を持つと共に、構想を計画していく
事となる。
- が、当然ながら事業は難航した。それはそうだ。幾ら新国連と旧国連が統合し、国際連邦が発足。その辺りの交渉事もやりやすくなったとはいえ、やはり自国に新たな鉄道を通したいという
要望はあちこちから寄せられる事となり、色々とすったもんだの末に路線はトリポリから出発して少しの間海岸線沿いに東進した後に南下、アルシャルフ。更に南下してチャドのンジャメナ、其処から
西進してナイジェリアの首都・アブジャへ。再び南下してカメルーンの首都・ヤウンデに入り、その後は海岸沿いにリーブルヴィル・ルアンダ・モサメデス・ウォルヴィスベイ・ポートノロスを経由して
ケープタウンへと至るルートとなった。
何とかルートは決まった物の、もう一つの問題が。「誰が鉄道建設の予算を出すのか」という問題だ。
確かに敷設を行う国々にとっては鉄道関連の雇用を生み、経済が活性化するのが期待されたが、中独共に初期投資の面倒を見る力が無かった。そもそもがプロパガンダが目的なのだ。
とはいえ、路線まで決めた以上は作らないと言う訳には行かない。かといって、鉄道建設は勿論の事砂漠を突っ切る鉄道の保守とかは誰がするのかという問題にもぶち当たり、事業は暗礁に乗り上げた。
担当者及び現場技術者達は頭を抱えたが、解決策が見つからない。だが・・・意外な方向から突破口が見えたのだ。
それは、現場技術者の一人が休暇の為に一時帰国し、軍の兵器開発に携わっている息子と久し振りに家で食事をしていた時の事だ。
息子「どうしたんだ、親父?凄い思い詰めた顔をしてるけど」
父「ん?ああ、いや。何でも無いんだ・・・」
息子「・・・単刀直入に聞くけど、事業が上手く行ってないのか?」
父「・・・お前には隠し事は出来んな」
息子「そりゃ、何年一緒に暮らしてると思ってんだ?で、何が問題なんだ?」
父「問題があり過ぎて、何から手をつけたらいいかといった状態だ。鉄道車両は勿論、長大過ぎる鉄道の敷設とその保守点検の問題。何より出資とかの問題と色々だ」
息子「路線は決まったんだろ?」
父「どこを通すかは、な。何で砂漠のど真ん中を突っ切る路線にしたのか、上層部を小一時間問い詰めたい気分だ。昼は高温・夜は極寒の砂漠にどうやって線路を通せと?お前等、地図だけ見て決めただろとな」
息子「・・・親父、逆に考えるんだ。『レールの上を走らない列車が有ってもいいじゃないか』と考えるんだ」
父「・・・・・は?」
息子「まぁイメージとしては・・・ちょっとこれを見てくれ」
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そう言って、何かの本を本棚から取り出す息子。それは日本のとあるシューティングゲームの攻略本だった。彼は技術者になる前は根っからのシューターであり、日本のシューティングゲームもわざわざ輸入して
やりこむ程の重度のゲーマーだった。当然、日本の攻略本とかも揃えているし、内容を理解する為に日本語も修得した程だ。
訝しげに攻略本を見る父だったが、彼が指差したイラストを見て衝撃を受けた。本来なら列車に有るべき物が無いからだ。
息子「素人考えだけど、これを実用化すれば鉄道敷設の問題は綺麗に解決出来ると思うんだが」
父「た、確かにこれなら・・・・・ああ、いや駄目だ。そんな開発技術なんて、うちは勿論ドイツにも・・・」
息子「・・・詳しくは言えないけど、これに近い技術なら軍で既に実用化はしているんだ。親父の為だ、何とか上司に取り次いでみるよ」
父「本当か!助かる!これで問題が解決しそうだ!!」
この事が切っ掛けとなって、このプロジェクトは軍をも巻き込んだ物となっていく。そして開発されたのが・・・・・
ホバー式滑空列車だったのだ。
大出力のホバー機関車にけん引され、都市間を高速で繋ぐホバー滑空列車という、これまた未来的な乗り物という事で大きな話題を呼ぶ事となり、ティ連側もこれまた独自の発達過程文明の技術という事で
大きな話題を呼ぶ事となった。
これで全てが上手く行くかと思われたが・・・・・とんでもないトラブルが発生してしまった。しかし、列車その物ではない。
現地での試験として予定されている路線を実際に走らせる事となり、試作車両はトリポリを出発。貨物車には実際と同じ様に各種民生物資を積んで走行している。だが、その途上で、イスラム原理主義者達の
ゲリラ残党による待ち伏せ攻撃を受けたのだ。走行ルートを事前に公表していたのが仇となったのだ。
結果、試作車両は大破。貨物車に積んでいた物資も大半が奪われてしまう事となった。しかも、後に救助される物の列車の運転手まで捕まるという最悪の結果となった。
完全にメンツを潰された共産支那とドイツは大激怒。直ちに現地国家へテロリスト共の殲滅を要請すると共に、テロ対策に奔走する事となる。
その結果爆誕したのは・・・ホバー式装甲滑空列車と相成った。外見は、アイン〇ンダーの2面に搭乗する装甲滑空列車そのまんま。客車及び貨物車は極めて分厚い複合装甲に覆われ、通常兵器では破壊不可能な
耐久力を持つに至った。試作車両を用いた対弾試験では、現行の主力戦車の主砲は元より283mm砲やティーガーⅢの320㎜ハイパーバズーカをもってしても、一撃で破壊する事は叶わなかったのだ(10発以上浴びせて
漸く破壊に成功している)
正直「過剰な防御力ではないか?」という意見も複数上ったが、試験走行で物資を奪われたのが余程トラウマとなったのか、「乗客の安全の確保の為」という理由で押し切り、この仕様となった。
因みに外の風景は、各所に設置された小型カメラから取り込んだ風景をホログラフで車内に映す事で、乗員のストレス軽減に一役買っている。
他にも、ガンポッドを装備する砲台を複数運用する武装車両や、この列車に随伴可能な新型のホバー戦車にそれを搭載・整備する軽空母型の車両。大型ホバー戦車とそれを搭載・整備する専用車両といった物を
次々と開発している。また、それに合わせて早期警戒用のドローンも併せて開発。果ては、威圧・及び前方制圧の為の巨大武装機関車の開発まで行う事となるが、その辺りは超大陸世界の中独の駄っ作?兵器にて
取り上げていこうと思う。
こうして、前途は多難ながらも又新しい列車が運行される事となり、鉄道界に話題を提供して行く事となる。
今後も、各種鉄道関係は地球に住む人達の足の一つとして、活用されて行く事となるだろう。
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以上です。真空チューブ列車とホバー式装甲滑空列車のお話でした(ヲイ)
前半は銀連日本の二次創作を書いてる人の作品によく似てしまいましたが、これに代わる物が思い付かなかったですorz
どちらにせよ、国土が20倍に広がった超大陸世界の日本にとって、より高速の乗り物の実用化は急務ですからね。転送装置が万が一使えなくなった場合、予備となる物は必要ですし。
で、対する中独は・・・またもや斜め上な方向へと飛んで行きましt←殴
だって、しょーが無いもん。アイン〇ンダー大好きだし(コラ)。というか、こいつ等を何とか実用化したくて、色々と無理があり過ぎる話を無理矢理でっち上げた訳だs←殴
劇中で出て来た親子ですが、息子が見せたのは言うまでも無く、ファ〇通のアイン〇ンダー公式ガイドブックだったりします。わざわざ日本から直輸入しています(ヲイ)
その結果として、ホバー式滑空列車が爆誕しました。そしてその延長で、装甲滑空列車が爆誕と。
実用化されたのは、貨物車両・トリロビートに対空車両・ラオペ。軽空母型無蓋車両・スコルピオンに整備コンテナ車両・プッペの四種。装甲列車最後尾の列車砲・ホルニッセとドローネを射出する
火砲列車のケーファーは没りました。採用理由が無いので。
トリロビートとケーファーがどんな車両かというのは、下の動画を参考にしていただければ↓
ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm20372463 の12:25辺りから
他の車両に関しては↓
ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm11046511 00:50にホルニッセ ラオペは01:13頃 プッペは3:57頃 スコルピオンは05:13頃より
というか、この世界の中独両国の新兵器がアイン〇ンダー面に堕ちているのは、間違い無くこの息子の仕業です(コラ)
「またアイン〇ンダーか」と思われても仕方が無いですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。次回は、超大陸世界の中独の駄っ作?兵器その4になる予定です。
wiki掲載は、自由です。
928: 194 :2021/02/11(木) 19:21:37 HOST:ai126146103150.53.access-internet.ne.jp
誤字を見つけたので、修正を。
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- 誤 超大陸化でリニアが導入出来た事に最初は喜んでいた関係者達も、社内で閑古鳥が鳴いている状態に青くなった。このままでは、これまで日本の長距離移動を支えて来た
↓
- 正 超大陸化でリニアが導入出来た事に最初は喜んでいた関係者達も、車内で閑古鳥が鳴いている状態に青くなった。このままでは、これまで日本の長距離移動を支えて来た
wiki掲載時に、修正をお願いします。
最終更新:2021年02月13日 10:52