392: 名無しさん :2021/02/15(月) 19:29:30 HOST:FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp
昨夜、ハイチ・ドミニカ戦争(仮)が1970年代に起こったら一番グダるという話を何気なくしましたが
その後にハイチ、ドミニカ、キューバの三国に絞ってさらに詳しく歴史を調べつつ
日蘭世界の情勢と合わせて考えてみたところ、本当に70年代に起こりそうと気付いたので考察纏めてみようと思います
終わり次第、作品ではない考察という形で貼らせていただきます

395: 名無しさん :2021/02/15(月) 22:00:09 HOST:FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp
20C以前 : フランス植民地だったハイチ、スペイン植民地だったドミニカがそれぞれ独立戦争を経て独立
        しかしハイチによるドミニカ地域占領なども起こり、仲はぶっちゃけよろしくない
20C初頭 : ハイチ、ドミニカ共に財政的にグダり、米国からの債務が拡大

1915年 :   債務返済を口実にハイチを米海兵隊が占領。以降、1934年まで米軍政下に置かれる
1916年 :   債務返済を口実にドミニカ共和国を米海兵隊が占領。以降、1924年まで米軍政下に置かれる

1930年 :   ドミニカでクーデターが発生。ラファエル・トルヒーヨによる軍事独裁政権が発足
        米の支援もあり、同時期のラテンアメリカにおいて最も完成された独裁体制と評される
1934年 :   ハイチの米軍政が解かれる。ただし債務返済のため、1947年まで対外財政は米管理下
1937年 :   ドミニカにおいて、パセリの虐殺が発生。ドミニカ居住のハイチ人農民3万5千人が虐殺される

1944年 : ★アメリカ合衆国が敗戦する
      ★同年、1944年米大統領選挙が実施され、米改革党のヒューイ・“ストロング”ロングが当選
      ☆なお敗戦の影響でハイチやドミニカへの政治的な影響力が一時弱まる
      ☆また戦後の軍縮により、米軍余剰旧式兵器が二国へ流れ込む
1946年 :   ハイチでクーデターが発生。デュマルセ・エスティメが久し振りの黒人大統領となる
1949年 :   ハイチでエスティメ主導のポルトープランス万国博覧会が開催。巨費が投じられ、後に政治問題化

1950年 :   ハイチでクーデター発生(四年振り二度目)。ポール・マグロワールによる軍事政権が発足
1956年 :   ハイチでクーデター発生(六年振り三度目)。マグロワールの軍事政権が崩壊
1957年 :   ハイチでの軍事政権崩壊後、民政移管や選挙を巡って小規模クーデターが多発
        9月に辛うじて総選挙実施。フランソワ・デュバリエ(パパ・ドク)政権が発足
1958年 :   ハイチでパパ・ドクが突如独裁者と化す。国軍と秘密警察を背景とした軍事独裁国家へ

1961年 : ★ソヴィエト連邦が崩壊。内戦状態に突入
        ドミニカでトルヒーヨが反トルヒーヨ派に暗殺される。トルヒーヨ体制が崩壊
1962年 :   ドミニカで三十年振りの大統領選挙。フアン・ボッシュ政権が発足
1963年 :   ドミニカで寡頭支配層と国軍の共謀でクーデターが発生。軍事政権となり、国土が不安定化
1965年 :   ドミニカでボッシュ派と軍事政権の間で内戦が勃発
        ドミニカ内戦に陥るが、米国が合衆国市民保護を名目に海兵隊を派遣して全域を占領して鎮圧
1966年 :   ドミニカで形式的な選挙が行われ、トルヒーヨ派だったホアキン・バラゲールが大統領となる
        米海兵隊は撤退するも、軍部と財界を抑えたバラゲールによって実質トルヒーヨ体制に逆戻り
      ☆再び親米的なトルヒーヨ派が返り咲いたため、米国の対ドミニカ支援が拡大
      ☆元々精強だった軍の近代化が成される

1970年 : ★1970年米連邦議会選挙。米共産党が第一党に。二年後の共産党系大統領の誕生も視野に
1971年 : ★テキサスを中心とする反共諸州連合と米国が戦闘状態に突入。北米共産動乱発生
      ★同年中に終結し、最終的にテキサスを中心とする反共諸州連合が独立する
        ハイチでパパ・ドクが死去。息子のジャン=クロード・デュバリエ(ベビー・ドク)が大統領に就任
      ☆米国の支援が弱く、史実と異なり政治地盤が弱っていたため、
      ☆反共を理由にテキサス共和国やフランス連邦共和国に接近
      ☆資金や兵器の供給を受け、独裁体制を利用した開発独裁へと移行し、ハイチの近代化に邁進
1972年 : ★1972年米大統領選挙。国内の混乱収拾を乞われ、隠居を渋々取り止めて
      ★出馬していた米改革党のヒューイ・“ストロング”ロング(79)が当選。再び米大統領に
1973年 : ★ロングの弾丸外交。米国を盟主とする形でCISが発足
1974年 : ★インド核危機
1975年 : ★パキスタン及びバルーチスターン独立戦争
1976年 : ★パキスタン及びバルーチスターン独立戦争終結。両国がインド連邦より分離独立
      ★うち、パキスタンはCISに加盟。これを花道としてロング大統領が勇退
1978年 : ★ブラジル内戦勃発。OCUによる治安介入が実施し、数年間掃討戦が続く
1979年 : ☆ハイチ、“旧領回復”を宣言。周辺諸国への事前通告の上でドミニカ共和国へと侵攻
      ☆ハイチ=ドミニカ戦争、勃発

無印 - 史実でも発生した事象
★ - 日蘭世界特有と思われる事象
☆ - 日蘭世界特有と思われるハイチ、ドミニカ関係の事象

396: 名無しさん :2021/02/15(月) 22:02:44 HOST:FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp
……という訳で1979年にハイチ=ドミニカ戦争が起こるという考察でした
実質的にはハイチ側のフランス及びテキサス、ドミニカ側のアメリカ(+場合によってはイギリスも?)の代理戦争ですね
どちらも軍隊が近代化してしまった状態での開戦なのがミソになります

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最終更新:2021年02月18日 22:42