510: 名無しさん :2021/02/17(水) 21:41:26 HOST:FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp
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○ 日蘭世界第二次世界大戦における仏戦艦<リシュリュー>の行動記録(仮)
・ 大戦前半
蘭本土侵攻作戦(オーバーロード作戦)に参加
英仏艦隊が蘭本国艦隊の撃滅を試みた第一次ゼーラント沖海戦において、仏艦隊の一翼を務める
しかし当初の想定に反し、航空攻撃をほぼ無傷で捌き切った蘭本国艦隊の逆襲で試みは失敗
蘭艦隊が英艦隊の追撃を優先した隙に、残存艦と共に退避
当初は最寄りのシェルブールへ退避する予定だったが、
シェルブールでは修理不能な一部の損傷艦を護衛する必要があり、リシュリューはブレストへ
なおシェルブールに予定通りに向かった損傷の少ない艦隊はその後、蘭本国艦隊の
機雷敷設潜水艦によるシェルブール閉塞に巻き込まれて行動不能となり、後々独軍に接収された
その後、フランス本土に蘭独伊が雪崩打ってきて、仏陸軍や米英の大陸派遣軍が
西フランス、南フランスに相次いで撤退(パリは揉めに揉めた後でギリギリ無防備都市宣言)
このうち、サン=マロからチャンネル諸島などの航空戦力の支援を受けつつ
英本土への陸上戦力脱出作戦(ダイナモ作戦)が策定され、実施
しかしそれとは別途にラ=ロシェルからアフリカへの脱出も計画されており、
ブレストの行動可能な仏艦隊はそちらに割かれ、リシュリューも陸上戦力と共にアフリカへ脱出
・ 大戦半ば頃
リシュリューは脱出先であるダカールを根拠地として活動を続ける
この時期、
アメリカ本土とイギリス本土、アフリカ、当時四国同盟占領下の
蘭領ギアナ及びカリブ海地域とを結ぶ輸送船団に対して、大洋連合軍が大規模な通商破壊戦を展開
対応策として、四国同盟側では強行突破用の高速船団が頻繁に組まれていた
リシュリュー、及びジャン=バールは南大西洋に残る貴重な高速戦艦であり、専らこの船団護衛に従事
しかし酷使が祟ったのかリシュリューに機関の不具合が生じ、修理に必要となる部品の
輸送を待つために仏領ギアナで暫く待機を命じられる
直後に折悪く、大洋連合軍によるマダガスカル上陸作戦(鉄靴作戦、アイザルシューネン作戦)が発生
不運は続き、部品輸送をしていた輸送船団がマダガスカル上陸とその後の蘭領ケープ上陸を支援すべく、
大洋連合軍が西大西洋で実施した潜水艦部隊による一斉襲撃に巻き込まれてしまい、沈没
後期サウスダコタ級と異なり、リシュリューはフランス規格の部品が多用されていたので
やむを得ずアメリカ本土での特注生産と再輸送待ちを強いられる
その間に蘭領ケープ上陸作戦(麦風作戦、タロウェウインド作戦)も発生
それに絡む第二次ケープ沖海戦で英アフリカ艦隊と仏アフリカ艦隊の高速水上打撃戦力がほぼ壊滅
生き残ったが損傷状態のプリンス=オブ=ウェールズとジャン=バールがギアナに逃れてきたので
ようやく機関修理が完了したリシュリューがアメリカ本土まで護衛し、そのまま再び待機状態となる
・ 大戦後半
蘭領ギアナ上陸作戦(暁作戦、フォールリヒター作戦)などが発生したものの、
敗色濃厚になるに連れて発生した四国同盟の政治的な足並みの乱れや
僚艦ジャン=バールが修復途中であったことでアメリカ本土でのリシュリューの待機は続いた
その後、大洋連合軍による空襲が東海岸にも迫ってきたので
当時相対的に空襲頻度が低下していたカナダのニューファンドランドへの英仏残存艦の退避が決定
なおアフリカでろくに戦えず、一方地球の裏側の支那大陸では大洋連合の方針もあって
わざわざフランス本土から輸送されている真新しいフランス製の装備に身を包んだ
フランス義勇兵を含む国際連盟軍が快進撃を続けているとあって
「俺たちここで何やってんだろ」的な空気が蔓延し、士気はどん底と言っても差し支えない状態に陥る
最終的にグレートブリテン島沖海戦が迫る中、米英加仏による合同救援艦隊ABCF艦隊が編制
リシュリューと修理が完了したジャン=バールは高速水上打撃任務群に配置され、出撃
士気は前述の有様だったが、ジャンスール提督の叱咤もあり、離反やサボタージュは回避されていた
そして迎えたグレートブリテン島沖海戦を戦い、同盟への義理は果たしたと判断したあたりで
最後にせめて蘭帝海軍の鼻を明かしてやると件の中央突破を敢行し、成功
フランス本土近海まで逃げ切った上で残存艦と共に一斉降伏。リシュリューは生き残ったのであった
最終更新:2021年02月18日 22:44