366: 霧の咆哮 :2021/02/25(木) 23:12:09 HOST:KD106181180237.au-net.ne.jp
〇銀河連合日本×神崎島支援ネタ ボロジノ姉妹の観察日記
〇月〇日
我が国が誇る偉大な新世代型戦艦(ネオ・ドレッドノート)であるボロジノ級打撃巡洋艦(実質的には名実ともに戦艦なのだが、条約の都合で書類上はこう呼ぶしかない)
その艦に対し日米英の新世代型戦艦のように艦娘が就役式典で出現して一騒動になったのは記憶に新しい。
そんな彼女らの日々をこうして日記として綴ってみる。
〇月□日
四人揃ってお昼寝してるさ中に遭遇。我が海軍が公式で販売してる「天使達の休息」と称した写真とまた違った体勢で固まってお休みしてるが、その愛らしさに一遍の曇りもなし。
当然公式写真は購入済みだし、今回も撮影した。お休みを邪魔しないようにカメラはサイレントモードでだ。
彼女達を見てると実家の猫達(数も丁度四匹)を思い出すが、今でも元気であろうか。
〇月×日
休日に彼女らが街中に繰り出してたところ、警官に補導されてたので引き取りに向かった。
軍艦の任務としては休日で、自由に街中をうろついてても一般警官からしたら傍に保護者らしき存在もいなければ迷子とでも思われるのは仕方ない。
外見年齢では神崎島にいるヴェールヌイより更に幼い、少女を通り越して幼女と言えるほどだから。
もう少し年齢が高くとも、学校が休日でもなければ嫌で抜け出したのか何かとも思われかねないが。
困ったような顔を浮かべていたが、そんな様子も可愛らしかった。
〇月△日
道端で溝に嵌り込んでいた乗用車を軽々と持ち上げ助けていた。
運転手である老婆が傍で目を白黒させてる姿に不謹慎かもしれないが、ちょっと吹き出してしまった。
彼女らが乗用車どころか、遥かに重い現用戦車すら軽々と持ち上げる怪力持ちだと教えたら、どんな反応を見せるのだろうかと好奇心が出たが我慢した。
367: 霧の咆哮 :2021/02/25(木) 23:13:03 HOST:KD106181180237.au-net.ne.jp
〇月▽日
抱っこをせがまれたので抱き上げてあげた。
あんな愛らしく両手を伸ばし、上目遣いでおねだりされて断れるものがいるなら申し出てみろ、自分には無理だった。
暖かくて、肌もモチモチ・スベスベで、柔らかくて髪もサラサラでくすぐったくて彼女も嬉しそうで至福の癒しであった。
少尉、そんな全力で変わってくれと視線向けられても譲らんぞ。
△月〇日
今日も抱っこしてあげた。こんなことで良ければいくらでもしてあげるさ。
今日は少尉も抱っこ出来ててとても顔が緩んでいた。
- 自分もあんな顔をしてたのだろうか、ちょっと周囲の目を考えるべきか。
△月×日
誰かからプレゼントされたのか、所謂兎の着ぐるみパジャマ姿でテンション高く艦内を駆け回ってた。
下手人は良い仕事したとばかりに満足げな少尉の姿でバレバレである。
どこで手に入れたのか、猫バージョンはあるのか。あるようなので、店の場所もしっかり聞いておいた。
良くやった。
無論、本日の可愛らしい姿も撮影済みである。
△月△日
スイスイと港湾部の海面をスケートのように滑っていた。
こういう人間には真似できない、独特にも優雅な姿を見ていると、やはり彼女らは艦娘。
精霊のような存在なのだなと実感する。
水面の陽光の反射と、風に舞う彼女らの銀髪とのコントラストがまた神秘的な光景であった。
まさに海の妖精、か。写真?取らないわけがない。
368: 霧の咆哮 :2021/02/25(木) 23:13:38 HOST:KD106181180237.au-net.ne.jp
△月□日
周囲には男達が呻き声をあげながら地に伏せ、横転したボックスカーが転がっていた。
彼女らの美貌に目を付け、誘拐しようとした不届き物だそうな。
それなら単純な誘拐犯の線だけでなく、より大規模な犯罪組織や反社会勢力、テロリスト共の計画の可能性も有るだろう。
彼女らは我らが海軍の、祖国の象徴を司る珠玉なのだ。その重要性に目を付け、付け狙うものもいよう。
仮にただの誘拐犯としても本当にそうなのか。
世の中には知らなかっただけだと済む問題と、そうでない物がある。今回は後者だった、それだけである。
△月▽日
神崎島からヴェールヌイとタシュケントが遊びに来た。
ボロジノ姉妹が誘拐されかけたと聞いて心配そうにもしていた。
ガングートが休暇の都合が合わなかったのはちょっと残念そうであったが、タシュケントやヴェールヌイと楽しんでいる姿にほのぼのとした。
特にヴェールヌイと並ぶと本格的に姉妹にしか見えないから困る・・・いや、別に困らんか。
実際の軍艦として並べたら似てるところ皆無なほどに違いが強いのだが。
駆逐艦と打撃巡洋艦(戦艦)が似てるわけないのも確かだが。
◇月△日
裏どりの末、あの連中には然るべき沙汰が下された、とだけ。
テロリストには鉄槌を下しコキュートスに送るのがお似合いだ。
369: 霧の咆哮 :2021/02/25(木) 23:14:47 HOST:KD106181180237.au-net.ne.jp
◇月□日
主砲塔にぶら下がってブラブラ揺れては飛び上がり、クルクルと体操選手みたいな動きを見せながら華麗な着地を決めては周りから拍手を貰っていた。
どこか在りし日の輝きを見上げるような目で見ている少尉は元々は体操選手志望だったそうだが、体操選手として花開くための特有の素質がないと明言されて諦めたらしい。
これも相手が艦娘でなければ危ないと殴ってでも止める代物なのだがな、高さ的に。
◇月〇日
居住区で何本も酒瓶を開け、つまみを美味そうにかっ食らう姿を晒している。
どう高く見積もっても外見年齢一桁の少女達がこんだけ酒を飲んでるのは、相手が艦娘でなければ全力で止められたであろう。
今でも市街地の店で飲もうとしたら通報されるそうだが、気持ちはわからんでもない。
絵面がある意味犯罪的過ぎるからな。
◇月△日
膝枕をしてあげてたらウトウトとしてたので、髪を透きながら子守唄を謳ってみたらスヤスヤと眠ってしまった。
本当に母性本能が刺激される愛らしい娘だこと。
少尉は意外そうな顔を向けていた、失礼な。
これでも昔は聖歌隊にいたほど歌には自信があるんだが。
以上です。
ウィキ掲載はご自由に。
後書き。
初めて日記形式にチャレンジして見たけど上手くいっただろうか。
我が愛をボロジノ姉妹に捧ぐってことで勢いに任せて作成。
日記の持ち主は中尉か大尉位のイケメン系女性尉官のイメージ。
女性らしい口調じゃないのは、自分がその手の再現が苦手なのもある。
所属は海軍という点以外は未定だが、ボロジノ姉妹の艦内にも任務中でも同行出来るとなると限られるか?
響をヴェールヌイと呼び続けるのは神崎島への帰属を認めながらも響は家の子、ロシアの子という認識が強いせい。
最終更新:2021年02月28日 19:42