912: 名無しさん :2021/02/24(水) 18:21:36 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
誰もいない………………ヨシ!!(現場猫)
今回は夢幻世界ネタです。

日本大陸 無幻世界 小ネタ「ルール占領事件後の世界断片集」

「われわれ偉大なるフランス人は悪魔の民ユダヤ人を根絶やしにすべきだ!!何故ならそれが偉大なるフランスの復活の大いなる一歩になると我々は信じている!!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」
―フランスの各地で見られる「復権派」による演説と民衆の反応

ルール占領事件後、賠償を帳消しにされるどころか再軍備に賛成されられた上に国際的地位の多大なる低下を受けたフランスでは、東北部の人間へのスケープゴートが行われた後、今度はユダヤ人への弾圧が徐々に増加していった。
事件後に民意の点からアメリカの支援が激減したことがアメリカを牛耳るユダヤ人たちの仕業という陰謀論と欧州に根付いていたユダヤ人への差別感情が混ざり合い、急速に勢力を拡大する民間極右団体「復権派」を中心に拡散されたユダヤ人への憎悪は、特に弾圧されたばかりの東北部の人間によるユダヤ人への過激な弾圧に繋がり、南西部の人間は東北部からのヘイトをそらすことに繋がる結果となった。弾圧されたユダヤ人はその後、陸続きのイタリアやスペイン(ドイツへの渡航は厳重に監視されており、アメリカやイギリスへの渡航時のチェックに引っかかるためリスクが高い、オランダは真横にフランスの腰巾着であるベルギーがあるので論外、ルクセンブルク?フランスとベルギーの傀儡のような場所に行くと?)に流れることとなった。
これによって、イタリアとスペインは流入したユダヤ人資金や労働力を活用していくものの、フランスに謎の逆恨みをされることに繋がった。

「ドイツ軍再起の灯」

「あなたたち日本のおかげで我々は再軍備を隠すことなく行うことが出来る。ドイツ国民だけでなく軍にまでその手を差し伸べてくださるとは未だにどれだけの恩を重ねればよいのか………………」
「我々が困った時に助けて下さるならそれで結構ですよ」
「………………ところで態々ロンドン条約(ルール占領事件後に結ばれた条約名、ベルギーの永世中立を保証していた条約と同じ名前であるのは完全な当てつけである)にて何故築城だけ態々外したのでしょうか?あなた方なら何か理由があると信頼できます。」
「丁度そのことについて話すためにあなた達ドイツ軍に集まってもらったのですよ。フランスでは我々が条約のミスを見落としたと言いながら攻防一体のマジノ要塞線を築いている。」
「ええ、よりにもよってベルギー、ルクセンブルクも全面的に協力してる上、ルール占領に参加せず日本と友好関係にあるオランダも仮想敵国とみなし、オランダ国境にも建設を始めているので完成すれば陸路での回り道は不可能。後十五年もあれば突破は極めて困難な軍事要塞が完成するでしょう。陸軍国家である我がドイツにとっては相性は最悪、海軍も帰国の協力があるとはいえ再軍備したばかりの我々では十分な戦艦が………」
「……簡単だ。まともに相手などする必要はないと言うことだ」
―大日本帝国軍部と新生ドイツ軍部の会話

ベルギー、ルクセンブルクを巻き込んで一心不乱にマジノ要塞線を構築するフランスに対し、日本との交流でドイツは陸軍は日本の火力主義に影響され対ソ連方面における電撃戦、浸透作戦を構築していく一方、海軍は潜水艦と航空母艦による一撃離脱、新たに編成された空軍は超高高度からの徹底的な絨毯爆撃と向こうがせめて来ようが絶対にまともに相手をせず殲滅していく方針を取っていった。この時から始まった交流によって日独(英も後に加わる)の航空母艦や潜水艦、戦闘機、戦車など兵器の質が劇的に向上したとされる。

913: 名無しさん :2021/02/24(水) 18:24:47 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
「マジノ要塞線」

「………今日は誰も死んでないか」
「俺たちはいつになったら解放されるんだ?」
―マジノ要塞線を建築する植民地労働者

ドイツ殲滅のためマジノ線計画を攻防一体へと変更したマジノ要塞線計画は、危険かつ大量の人員が必要なことから、最重要部分以外はフランス・ベルギーの植民地から連れてこられた労働者が厳重な監視下の元で作業を行っていた。最低限の食事は出されたものの、家畜同然の扱いであり、これがフランス・ベルギーの植民地における憎悪の種を急速に成長させていくことになる。

「Petit à petit l'oiseau fait son nid.(鳥は少しずつ巣を作る)」

「………世界革命論か。今のフランスの現状や俺自身の目的の隠れ蓑には丁度いい」
「………必ず。必ずだ。」

「フランスに二度と栄光と希望の光がもたらされぬよう、全てを破壊してやる」
―戦後半世紀後に元フランス現ドイツ領での工事で掘りおこされた墓の日記の内容と各国の機密調査記録を合わせることで偶然明らかとなり、フランスという概念を徹底的に乏しめ、栄光と希望と永遠に奪い去ったまま誰にも知られず消えていったことで、後に『簒奪者』と呼ばれた男の始まり。

凶鳥はすでに飛び去った。

914: 名無しさん :2021/02/24(水) 18:25:19 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
以上です。これはお前(フランス)が始めた物語(破滅)だろ?

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最終更新:2021年02月28日 20:00