173: 弥次郎 :2021/03/21(日) 22:16:13 HOST:p2938249-ipngn19601hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
憂鬱SRW 融合惑星 パトレイパー世界編証言録「始まりの涙滴は静かに」
「ソナー問題なし。周囲に艦影在りません」
「各区、浮上用意よし」
「……メインタンクブロー、慎重に浮上だ。引き渡しが完了次第、速やかにこの海域を離脱する」
「あの荷物、やばそうなんだよなぁ」
「言うな。仕事である以上、やるだけだ」
- U-2501一行、上海に身を寄せ、その能力を生かして運び屋として活動する。運んできたものについては、彼らも詳しくは明かされなかった。
「この反応は……以前ナガトが見つけたモノだ……」
「確か…U-2501だったか?」
「どこにいるかまではわからないが…この世界に近づいてきている。いったいなぜ?
バーサク・スティンガーの時にも姿を見せなかった奴らがなぜ今更動きを見せた?」
「わからん。哨戒と追跡は麾下の戦力に任せる。それより、気になるのはこの情報だ」
「異常発達した魚介類…?」
- イ400およびズイカク。U-2501の動向を探りつつも、東京湾で確認された異常な生物について調査を開始する。
「東京湾の閉鎖性はやはり健在だな…」
「バビロンプロジェクトの内容を全面的な埋め立てからフロート式などに変えてもまだ影響があるしな…」
「日光の問題もある。射光エリアを設けてあるとはいえ、内部の環境が箱舟建造前から変化することは避けえない」
「カーズまで用意されたのは大仰じゃないかって言われてたけど、案外必要な処置だったのかもな」
- 東京湾での環境維持を行う企業連の人員の会話。しかし、彼らも東京湾のすべてを把握しているわけではなかったのであった。
「木材の買い付けは順調に進んでいます。
はい、やはり、こちらの世界では経営難の会社が多く、連合を介していくつかの企業を立ち上げております。
この分でしたら、旧帝都復興の資材の調達は順調に進むめどが立つのではないかと」
- β世界大日本帝国の派遣員、パト世界において活動中。歴史的建造物の再建などのため、純国産の資材などは喉から手が出るほど欲していた。
「すまない、唯衣。散々連れまわしてばかりで…」
「い、いえ……こうして知見を広めるのは良いことですし。
それに、タケミさんと一緒ならどこでも……」
(随行員の目が、目が!生暖かいと同時に冷たい!)
- バーサク・スティンガーの件がひと段落したので観光を兼ねてパト世界に寄ったタケミカヅチと唯衣。なお、フラグであった。
174: 弥次郎 :2021/03/21(日) 22:17:41 HOST:p2938249-ipngn19601hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
「イングラムと比較になりませんねぇー…」
「まったくだよ。今じゃローテーション組まないと整備も追いつかないしなぁ」
「イングラムのフォローのつもりが、イングラムがフォローに入っていますしね」
- 特車二課にて。補充機を超える働きを供与されたミルトンはしてのけており、治安悪化の歯止めの一助となった。
「標的A、B、Cいずれも沈黙を確認。犯行グループは?」
『一部逃げ出していますが、現地所轄の刑事が追跡しています。現在車両2両で逃走中』
「こちらでも確認したわ。発信機を撃ち込んでおいて頂戴。上空のヘリと合わせて追跡させます」
『了解』
「任せたわ。……まったく、ほんと頼りになってしまうのが悔しいところね」
「……」
「あ、ごめんなさいね。とりあえず、移動しましょう。通信管制を続けて」
- HAL-X10ECアレクサンドルから指揮を執る南雲の愚痴。嘗ては暴走などを起こし、挙句に押し付けられたレイバーが役立つという状況に複雑な心情を抱く。なお、この時のパイロットは休暇中のタダノだった。
「え、供与されているミルトンがみられない?」
「みたいですね。ファーストロット30機の納入後、順次既存のレイバーとの置換に向けてセカンドロットも準備中ですが、出動しているのが数えるほどしか」
「問い合わせはしているのか?」
「しています。ですが、どうにも現場は使いたくとも警察上層部から圧がかかっているとか…」
「なにを考えているんだ…」
- 企業連におけるパト世界への供与機体の対応部署にて。関東においてはレイバー犯罪の激化に対し、供与されたミルトンをあまり使わない事態が確認された。
「警察官の命は大事じゃないのかね…」
- 警察の用いるレイバーが重武装過ぎるという抗議デモの記事を読みながら後藤。犯罪は過激化しており、警察官の負傷者も徐々に増えている状態であった。
『予定ポイント到着。これより泉機を切り離す、準備は良いか?』
「いつでもどうぞ!」
『了解、リリース!』
- 実戦でミルトンを使用する泉。ストークからのヘリボーンや空中投入を前提としたミルトンはその展開能力が大きく向上していた。
「くそ、企業の連中だ!」
「やっちまえ!」
『市街地でいきなりぶっ放すか…!というか、民間用でも軍用品が使えるとかどうなっているんだ…!』
- ストークヘリとVACは犯罪者たちにとっては死神も同然であり、目の仇にされ、抵抗の激化を招いてしまった。
175: 弥次郎 :2021/03/21(日) 22:18:34 HOST:p2938249-ipngn19601hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
以上、書きあがったのでプロローグ的なアレを。
これ以降は原作確認後にします。
180: 弥次郎 :2021/03/21(日) 22:41:13 HOST:p2938249-ipngn19601hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
ちなみにですが、作中の企業連製のレイバーはすべて作家から取っていますね
ミルトン:ジョン・ミルトン 代表作は「失楽園」
アレクサンドル:アレクサンドル・デュマ 代表作は「巌窟王」
セルバンテス:ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ 代表作に「ドン・キホーテ」
最終更新:2023年06月20日 21:30