494: 影真似 :2021/04/04(日) 12:39:53 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
投下無し確認。これでストックはゼロです。

日本大陸 日仏ゲート世界 小ネタ 「激動の中南米」

フランス帝国は中南米に、アフリカ、アラビアに並ぶアラウカニア・パタゴニア大公国を領有しているが、実はそれ以前から中南米に大きく関わっていた。それはパナマである。
ナポレオン戦争以降から、仏領ギアナ(ここでは史実蘭領ギアナであるスリナムも含まれる)からルイジアナ大公国、そこからアウスタリ大公国への通行ルートとしてパナマに目をつけていたフランスは、1840年にヌエバ・グラナダ共和国との交渉によりパナマ地域の通行権を獲得した。そこから1848年のルイジアナ大公国におけるゴールドラッシュからパナマの重要性は高まり、同年にはフランス国営の鉄道会社がパナマ・コロン地峡横断鉄道の敷設権を獲得、1855年には工事が完了した。こうした経緯とパナマ運河の重要性を知る夢幻会の入れ知恵によって現地におけるフランスの影響力拡大は加速していき、1855年に自治権を獲得すると親フランス感情は増加していった。そして、1866年のコロンビアの直接支配に対する反乱が、ここではフランスの介入によって成功し、1870年にはフランス領パナマ公国が誕生した。(このことから、アラウカニア・パタゴニア大公国を警戒していたペルー、ボリビア両国は同年五国同盟に参加した)

495: 影真似 :2021/04/04(日) 12:40:43 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
時計の針を進めてWW1後の1920年代を見ていく。WW1で駄賃代わりに、アラウカニア・パタゴニア大公国がイギリスから英領ギアナを貰い、全ギアナ地域が帰属したものの、1921年にスペイン風邪の第四派が始まり、AB風邪も初期に比べ落ち着いているものの、互いに収束の気配を見せない状況にあった。そんな中、1921年に不満が爆発したコスタリカがパナマとのコト戦争を始め、史実と異なりアメリカの支持を受けていなかったコスタリカはあっけなく敗北、全土併合の末路を辿った。これに激しく反発したのが、コスタリカを始め中南米の支配者であったユナイテッド・フルーツであり、彼ら政治的空白が生まれているグアテマラ、政情不安定なメキシコなどの中央アメリカ国家や、1921年からのパナマを経由したアメリカからの膨大な投資が無い上、疫病でボロボロのコロンビア、自由主義体制が崩壊しかけているエクアドル、クーデターや政変が相次ぐ西インド諸島諸国などに反仏キャンペーンを実施。また、これ以上フランスの拡大を抑えることや戦争経済、自らが回復する時間稼ぎを期待していたアメリカやイギリスも加わり、両国は一時的に1920年代よりブラジルで批判が高まるカフェ・コン・レイテ体制に肩入れし、ブラジルとの関係が深くクーデターと内閣崩壊を繰り返していたポルトガル政権の内の対仏政権に支援をした。そしてお互いに「今、日仏はまともに動けない」とささやくことで、政治的不安定かつ疫病で不満のはけ口を求めていた二国を時間稼ぎの生贄として引きずり込むことに成功した。

496: 影真似 :2021/04/04(日) 12:41:25 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
かくして、政情的に不安定な中南米諸国とポルトガルは対パナマ、アラウカニア・パタゴニア大公国で一時的な安定と纏まりを得ることが出来、総力戦に加え、アメリカとイギリスの支援があるならば、パナマはおろか本国からの支援が期待できない、アラウカニア・パタゴニア大公国にも何とか勝てるのではと、皮算用を取り始めた。そして、1925年関東大震災に対してフランス本国が支援に動いた絶好のタイミングで、復讐や不満のはけ口を求めた連合軍の進行による、「第二次太平洋戦争」が勃発した。日仏の首脳陣は始め、この状況下で戦争を仕掛けるなんて冗談も体外にしろと口をそろえていったが、全中南米諸国とポルトガルが連合を組んで侵攻を仕掛けてきたことが事実だと分かると、表情を消した。パナマとアラウカニア・パタゴニア大公国が徐々に押し込まれ、関東大震災の復興と支援の打ち切り、今から援軍を無理矢理出しても間に合わない絶体絶命かに思えた時、アルカディア大公国とアウスタリ大公国が立ち上がった。そう、日仏の血と努力の結晶の対価が今ここに大輪の花を咲かせたのである。
特に、アメリカとイギリスが裏で動いていることを察したアカディア大公国は、「ロスト・ルイジアナを再び招いてはならない」と国を挙げての援軍を出した。

497: 影真似 :2021/04/04(日) 12:42:06 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
こうして、両国の援軍が加わったことで生まれた時間が、アフリカーナやインドシナ、日本義勇兵や本国の援軍を生む貴重な時間となり、1930年に第二次太平洋戦争は終結し、連合各国は反動で崩壊やクーデターなど政情が極度に悪化したため、全中南米諸国と全植民地を含むポルトガル本土のフランスへの併合という苛烈な処置によって終結した。あわよくば中南米利権を確固たるものにしようとしていたアメリカやイギリスの目論見は外れたものの、アメリカはユナイテッド・フルーツを全ての元凶として差し出し、イギリスはポルトガル併合を支持することで追及をひとまず逃れ、五年間の間、戦争経済によって裏で稼いだ富とブラジル、エクアドル、コロンビア、ベネズエラを組み込んで新生された、アラウカニア・パタゴニア大公国とメキシコをはじめとする中米国家と西インド諸島諸国を組み込んで新生されたパナマ大公国の統治の間に回復と暗躍をもくろむこととなる。

498: 影真似 :2021/04/04(日) 12:43:19 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
以上です。1920年から30年の中南米とポルトガルマジで正常悪化やらクーデターやら政変やら革命やら多すぎたので、イギリスの経済回復とアメリカのBC兵器開発の時間稼ぎの犠牲となってもらいました。また、アメリカは自分からそそのかしておいて、フランスのルイジアナ大公国とアラウカニア・パタゴニア大公国がパナマ大公国を介して繋がったことで、侵略してくると扇動するマッチポンプを行っている模様。中南米を切り捨てたのは、そうでもしないとフランスの目をそらせなかったのと、後でどうせBC兵器を炸裂させるからです。

500: 影真似 :2021/04/04(日) 13:55:18 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
499アッツ!!ご指摘感謝します。

wiki転載の際ルイジアナ大公国をアルカディア大公国に変更お願いします。

496訂正版
かくして、政情的に不安定な中南米諸国とポルトガルは対パナマ、アラウカニア・パタゴニア大公国で一時的な安定と纏まりを得ることが出来、総力戦に加え、アメリカとイギリスの支援があるならば、パナマはおろか本国からの支援が期待できない、アラウカニア・パタゴニア大公国にも何とか勝てるのではと、皮算用を取り始めた。そして、1925年関東大震災に対してフランス本国が支援に動いた絶好のタイミングで、復讐や不満のはけ口を求めた連合軍の進行による、「第二次太平洋戦争」が勃発した。日仏の首脳陣は始め、この状況下で戦争を仕掛けるなんて冗談も体外にしろと口をそろえていったが、全中南米諸国とポルトガルが連合を組んで侵攻を仕掛けてきたことが事実だと分かると、表情を消した。パナマとアラウカニア・パタゴニア大公国が徐々に押し込まれ、関東大震災の復興と支援の打ち切り、今から援軍を無理矢理出しても間に合わない絶体絶命かに思えた時、アルカディア大公国とアウスタリ大公国が立ち上がった。そう、日仏の血と努力の結晶の対価が今ここに大輪の花を咲かせたのである。
特に、アメリカとイギリスが裏で動いていることを察したアカディア大公国は、「ロスト・ルイジアナを再び招いてはならない」と国を挙げての援軍を出した。

501: 影真似 :2021/04/04(日) 13:57:01 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
499
勘違いしていたので早めに教えて頂き本当にありがとうございました。

502: 影真似 :2021/04/04(日) 14:00:25 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
500
さらに訂正です。弥次郎氏の「ロスト・ルイジアナ」見たらアカディア大公国だったので

wiki転載の際は>>496のルイジアナ大公国をアカディア大公国に変更願います。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2021年04月09日 19:17