94: リラックス :2021/04/13(火) 16:55:20 HOST:pw126182023158.27.panda-world.ne.jp
よし、ネタの投稿
オーストラリア向け海防戦艦(日本案)
基準排水量:18500 トン
満載排水量:23785 トン
全長 185m
水線長 180m
全幅 26.4m
吃水 8.3m
機関 COGAG方式
GE LM2500-30ガスタービンエンジン(21,500bhp 16.04MW))×4
速力 28ノット(公称)
乗員 320名
兵装
45口径35.6cm連装砲(艦首艦尾に1基ずつ) 2基
Mk41 VLS 48セル
76mm単装速射砲 2基
高性能20mm機関砲(CIWS)2基
三連装短魚雷発射機 2基
FCS-2-31改 射撃管制レーダー
OPS-20 航海用レーダー
OPS-14 対空警戒レーダー
OQS-5 艦首ソナー
他複数
装甲 舷側:225mm(水線最厚部)
主甲板:50mm
主砲塔:250mm(前盾)、230mm(側盾)、50mm(天蓋)
主砲バーベット部:250mm
概要
東南アジア諸国による環太平洋連合艦隊発足及びパシフィック・オーシャン級の配備に右往左往するオーストラリア向けに日本が提案した海防戦艦の案。
この時のオーストラリアは退役するドイッチュランド(旧A・D・M)の購入を真剣に検討する狂乱っぷりであり、精神的な安定を保つ為に戦艦のような物を欲するという、日米からすると非常に既視感のある状態だった。
精神安定の為なら計画だけ上げていたパシフィカのリメイクで良いんじゃないのか、という意見もあったのだが、パシフィック・オーシャンの艦娘が別世界におけるパシフィカの転生者であるという事実から、何となくコレのリメイクをするとなると関係者各位に嫌な予感が過った上に、
そもそもギリギリADMに勝てる程度のネオ・ドレッドノートというコンセプトが、ADMの退役により最弱の戦艦になったという逆説的な証明になるのではないかと関係者の誰かがボソッと呟いたところ、誰も反論出来なかったこともあり、この案は没。
ならレキシントン級のモンキーモデルでも作ってやれば?という意見もあったのだが、万が一これで日本に対してやらかされた場合、(間違いなく自身も知らぬ存ぜぬでは済まないので)ティ連からの制裁が怖すぎると
アメリカが難色を示した為にこれも没。
いっそのことジークフリート級でもドイツから買うか?というと、流石にそりゃ不味かろうという話になってしまうので、やはり没。
ネオ・ドレッドノートに分類される戦艦を一から設計するなら最低でもジークフリート級に勝てる物にしないと意味が薄いが、そんな艦艇、作ること自体は難しくないがオーストラリアではとても運用出来ないのは明らかな上に、やらかさないか不安という事情も重なったことから、この路線は早い段階で諦めることになった。
そうなると大型巡洋艦のモンキーモデルでお茶を濁すか、それともオーストラリア向けにガラパゴス化させた海防戦艦でも建造するか、という話になるのだが、日米は前者が妥当と考えていたのに対してオーストラリア側は海防戦艦という案にも関心を示しており、具体的な要望を絞り切れないという状態だった。
こうした経緯もあり、ネオ・ドレッドノートではないが精神的な安定剤というか象徴になるような見栄えのする艦艇という非常に曖昧な条件で一から設計することになってしまった。
95: リラックス :2021/04/13(火) 16:56:16 HOST:pw126182023158.27.panda-world.ne.jp
一応、オーストラリア側の要望として、
- 戦艦のような大口径砲を複数搭載していて欲しい
- 従来型の対艦ミサイル程度ならヘッチャラなくらいの装甲があると尚良い
- そこそこ大型艦だと更に良い
- お財布に優しいと助かる
- 味方に制海空権を抑えてもらった状態で対地砲撃する以上の役割を持てると嬉しい
※備考
パシフィック・オーシャン級に勝てるのが欲しいという贅沢は絶対に言いません。
と挙げられていたが、これでまともなコンセプトが練れるか!という話である。
技術的なハードルとかコストならティ連や神崎島のチートによるごり押しも出来るが、そもそもどんな物を作れば良いのかビジョンが曖昧となるとお手上げな訳で。
それで日本が「きちんと要望は具体的にまとめないとこんなんなるぞ」と灸を据える目的で提示した案が、この14インチ砲を搭載した沿岸防衛を主目的にした海防戦艦である。
主砲は神崎島で在庫が積み上がっていた35.6cm連装砲を採用し、それ以外の武装は面倒くさいからとパシフィック・オーシャンとその従姉妹達にも搭載した余剰気味の兵装を同じように搭載、
機関はパシフィカで予定されていたのと同じようにタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦のものを流用、速力はホバート級と同等の28ノットを確保、VLSだけはパシフィック・オーシャン級よりちょっと多めに48セル確保し、主砲塔や弦側に装甲を施し、
電子兵装も(パシフィック・オーシャン級と同様に)型落ち品の使い回しで全体的なコストを抑えるとしている。
尚、燃料の搭載スペースの関係で航続距離に関しては割りを食っているが、沿岸防衛戦力なのだから問題ないと割り切っている模様。
ぱっと見の外見は前弩級戦艦を現代技術で大真面目にリファインしたらこうなる、というイメージであり、その道の人達曰く、時代を逆行し過ぎ(意訳)。
尚、関係者がそこら辺を敢えて狙ったかどうかは不明である。
念の為に言っておくと、日本はあくまでも「お前の言ってる条件だとこれでも満たせてしまうぞ」という警告のつもりでこの案を提示しており、決して意地悪でやってる訳ではなく、オーストラリア側が「流石にこんな代物では困る」という反応をすると想定していた。
(
アメリカが日米共同で計画中の新型巡洋艦のテストヘッド的なのを作りたいなー、とアレコレと議論しているので、最終的にそっちに任せれば良いだろうと半ば投げていたのは確かだが。)
ところが、最低限の主砲を艦首艦尾に搭載して他の武装や重要設備を艦の中央に集中させる構成はそこそこまとまっている上に割と様になっており(一応、ド級戦艦以前の戦艦の決定版になった配置な訳で)、
その道の人から見たら古臭いと言っても、素人目に前弩級とズムウォルトを並べて「どっちが強そう?」或いは「古臭いのはどっち?」と尋ねて理由を含めて答えられる奴がどれだけいるのか、という話とすれば後はお値段と実用性はどれくらいのもの?となるのだが、これがまあ、悪くはない。
提示した本人も予想しなかったのだが、実用性のそこそこある象徴的な艦なら、これで良いんじゃね?と思いの外オーストラリア側の食い付きが良く、日本側の関係者が焦り始めるというコントのような事態が発生したという。
悪いことは言わないから大型巡洋艦のモンキーモデルにしておけ、と
アメリカと一緒に説得するのに苦労したと関係者は呟いたらしいが、それはまた別の話。
96: リラックス :2021/04/13(火) 16:56:49 HOST:pw126182023158.27.panda-world.ne.jp
以上、電波が来たので
反省と後悔はそれなりに
最終更新:2021年04月14日 19:43