152: 635 :2021/04/15(木) 07:11:44 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその三十四




柏木達がグランドオーダー的イベントやってるその頃の霧のイオナ&タカオ。



『でええい!深海棲艦や艦娘も異常に桁外れの非常識だっけどソレ以上のこのティアマトってやつなんなの!?』

『タカオ、大和の負担を少なくする為にはこの超大な恐らくは生物らしきものを固定する必要がある。』

『イオナ!いくらなんでも超重力砲出すような生物(ナマモノ)なんているわけないでしょ!?』

『他に定義が不可能。機械的機構もナノマテリアルの反応もなく対して生体反応も不明瞭。恐らくは生物らしきものとしか言えない。』

『流石、こんなのいるなんて常識が違うわね。とにかくクラインフィールドで抑え込むわよ!』

『っ!タカオ、クラインフィールドの臨界予測が予想以上に早い。私の方の10分持たない。』

『そこは愛でカバーよ!』

『それでどうにかなれば苦労はない。』

『ならば愛に加え勇気、努力、根性と合わせ四倍どころか四乗のパワーアップよぉぉぉ!!』

『嘘…タカオのクラインフィールド臨界予測時間が十倍以上伸びた!?』



竜体ティアマトのすぐ側でなんやかんや頑張ってたりする。





「柏木さん。電は最後の援軍を案内し、皆さんを上陸させる為に来たのです。」

「最後の援軍?」


陸戦用装備装備をした電は頷き話を続ける。
日本全土に敷かれた七曜の陣、北斗七星が再度活性化したと。


「七曜の陣、その残された最後の力を使い島へ顕れた方がいらっしゃるのです。」


神崎島にその存在は顕現したという。
電は島に顕れたその存在をを連れて来るためにこの場にいる。

何故電なのか、それは伊耶那美命の死後、その身体より生じていた神こそは八雷神、雷神であったからだ。
羅針盤の必要な海域を突破し、突き刺さった大和から以外でティアマトに上陸する為にはその逸話を利用するしかない。
そして数ある駆逐艦の中でも雷(かみなり)に関連する名を持つ艦は雷と電の二隻しかない。
電は上陸に成功した始まりの五隻最後の一隻という縁もある故に選ばれた。

そして電は周囲を見回す。
吹雪、叢雲、五月雨、漣はなんとか自らの足で立ち、対州要塞姫も白木の手を借りて立ち上がる。


「電ちゃん、顕現した人がいるって…まだ召喚に応じてくれた神様がいたの?」

「吹雪ちゃん違うのです。その方は自発的にきてくれたのです。」


吹雪の問に電は答える。
そして叢雲も電に問う。


「どういうこと?召喚可能な神器とか残っていなかった筈だけど…。」

「顕れた要因は七曜の陣の北斗七星、儀式に使用された天沼矛、王権の象徴であり龍の血を引く存在でもある聖剣天叢雲剣そして…。」



その時漣と五月雨が叫ぶ。



「ちょ!?電ちゃんのアレ食らって起き上がるとかシャレになっとらんのですが!!」

「皆さんティアマトが起き上がりました!!」


全員が向けば半身を再生させたティアマト防衛体が起き上がる。
そこにすかさず追撃の黒い極光が防衛体を飲み込む。



「全員ボサッとするな!!」



剣を振るい切った深海磨鎖鬼が声を上げる。
しかしそれでも再生を始める防衛体を幾つもの矢が射抜く。

153: 635 :2021/04/15(木) 07:12:54 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

放ったのは源為朝を宿した浅間智。
その弓こそは島の御神木の枝に特殊合金繊維などによる複合材に加え超電導機構や斥力機関まで載せ、
ロボットスーツ着た職人妖精による五人張りの複合機械和弓だ。
加え源頼光、藤原秀郷等日本が誇る武士二十八騎が矢を放つ。



「智さん!?」

「遅くなりました。鎮西総追捕使・鎮西八郎為朝始め日ノ本が武士精鋭二十九騎、これより指揮下に入ります!」



その間も電は話を続ける。


「そして現世に至る最後の縁はこの現代の対馬で神代と人代の間に立ち、聖剣の鞘の欠片を持ち、
天沼矛の現在の保持者である柏木さん、貴方なのです。
それを目印として異界に近い神崎島を経由し本土まで駆けつけてくれました。自らの眠っていた場所からその足で。」


降り立った者を本人だと言う電とその話を聞く柏木と隣にいるフェル。
その間も矢を受けながら立ち上がる防衛体。



『この!これでも食らいなさい!!』



役目を終え対馬上空まで降りてきたアルテミスの操る高重力が防衛体を地面に縫い付ける。
その間も電は柏木に語り続ける。


「この物語は古き神を天より降ろす物語の相似。なれば人類神話、人より至った新しき神が必要なのです。
架空の、可能性の物語にてその方は至りました、その時は人の敵でありましたけど。」


可能性の物語で至ったのならば今この時、日本の全てを投入出来る今こそは神へと到れる。



「アルテミスの前で悪い格好は出来ねえ。俺の矢からは逃れられねえぞ!!」



それでも尚足掻く防衛体を更なる矢が襲う。
矢を放った人物の名を白木が叫ぶ。



「オリオン!」

「おう、白木って言ったか、遅くなった。」

『キャー!ダーリンカッコいい!!』

「アルテミス、茶化すな。」



神弓を放ったオリオンが駆けつけた。
続く電の言葉。


「鞘の欠片からあの人は貴方を見ていました。そして柏木さんのこれまでがあの人を動かしたのです。」


柏木が絞り出してきたほんの少しの勇気と可能性を信じてきた突撃バカと呼ばれる姿勢、
それが新しき神となるべき者を此度人の守護者として現界させたという。



「私がみんなを守るんだから!」

「邪魔よっ!」

「ほいさっさ~♪」

「お任せ下さい!」



吹雪、叢雲、漣、五月雨の砲撃が矢に縫い留められ重力で拘束されるティアマト防衛体を穿つ。



「余り威力は出んが、これでもくらうのじゃ!!」



ボロボロになりながらも対州要塞姫の要塞砲の釣瓶撃ちが更に防衛体を穿つ。
電は柏木を助けるべく駆けつけた者を語る。


「竜の血を引き、神代と人代の間に立った者。
王権の象徴たる聖剣と不死の鞘そして人代を繋ぎ止める数ある最果ての槍の一つの保持者。
その名の原型アルトリウスは古き言葉で北斗七星を指す言葉でもあるのです。」

154: 635 :2021/04/15(木) 07:17:47 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp


その言葉の刹那、『彼女』の声が響き光が生まれる。



「聖槍、抜錨!最果てより光を放て……其は空を裂き、地を繋ぐ! 嵐の錨!」



光の柱が再度立ち上がろうとした防衛体を今度こそ完全に消滅させる。
電は言う『彼女』こそが顕現した者、正真正銘最後の助力。

その人物、頼もしき最後の援軍に狂喜乱舞する者が多数発生した。


名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 アマ公に始まり伊耶那美マッマ、月女神、超人、平安のガンダムズときて真打ちはこの人か!

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 まさか、まさか、まさか!!

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 でも神ってことは獅子王?

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 いや電ちゃん可能性の物語て言ってたからこの世界の人物やろ

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 青やなくて槍なんやな

名前:名無しのうちう人サン 投稿日:~
 聖剣は黒が持っとるしな深海棲艦だけど



遠くかつて七つの海を統べた国の首都では国を統べる老婦人が電波に乗り届くその姿を見ていた。
今日この時、世界の危機にこの国の伝説が来るとは信じられなかった。
老婦人はその騎士の姿に感嘆の溜息を吐く。


「この目であの方の活躍を見れるなんて長生きはしてみるものね…。」

「然様かと。」


無意識に出した言葉に侍従が返答し老婦人はうんうんと頷く。


「フフフ目標が出来たわ。あの方に直接会って話をするまで私は死ねないわね。」

「良きことかと。」

「そうね…その為にも早く戦争を終わらせなくては。」



老婦人の瞳に入る画面の中、柏木とフェルはそれを成した人物の方を向いていた。
それを成したのは白馬に乗り、巨大な馬上槍を持つ獅子の意匠を持つ白銀の兜と鎧を纏う騎士。
騎士は兜を脱ぎ、金色の髪が溢れ、碧の瞳が柏木を見据える。
騎士は柏木に語り掛けていた。



「貴方に渡された聖剣の鞘の欠片、それを通し貴方の旅路を長き眠りの微睡みの中で見ていました。」


「貴方は突撃バカなどと呼ばれるけど他の人よりほんの少しだけ勇気を持つ神秘のしの字のない普通の人。」


「けれどそんな普通な貴方は人ならざる者達と友好を築き上げ、星の大海を超え、
星の彼方の不治の病を治し、並行宇宙から戻り、今は原初の母を前にしても折れず、
原初の母の死ではなく生を以て世界を守ろうとしている。」


彼女が最後まで語らずともこの場の、この場面を見ている者は分かっていた。
柏木の旅路こそが彼女の心を動かしたのだと。

155: 635 :2021/04/15(木) 07:18:20 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp


「私はアーサー…いえ。貴方達にはこっちの名で名乗るべきでしょう…。
私の名はアルトリア・ペンドラゴン。柏木真人、貴方に助力するため一人の騎士として妖精郷より参上致しました。」


目の前の出来事が信じ切れずぽかんとする柏木とフェルの背中を白木が叩く。


「痛てっ!?」

「シラキサン!?」

「ククク、柏木にフェルさん。最後の最後にこんなに助けが来てくれたんじゃ負ける訳に行かねえな?」

「そりゃそうだな…。」

「デスネ。」


白木の言葉に柏木とフェルは頷く。



そんな柏木達を見る始まりの五隻。


「シールダー、海神(ポセイドン)の関係者、機神、日ノ本の武士そして人より至った新しき神。全く以てマジでやる気マンマン?」

「マジもマジよ、漣。電はやる気なんでしょうね。誰の、ティアマトの生命さえ奪うことなく。」


ボヤく漣とその肩を叩く叢雲。
柏木とフェル、そして伊耶那美命のいる今ならそれが出来る。


「まさか電ちゃんがマシュさんだったなんて…。」

「五月雨ちゃん、シールダーってそういうことじゃないよ…。」


天然の五月雨の反応に汗を流す吹雪。
そして電は全世界に聞こえよとばかりに声を張る。


「柏木さん、フェルさん時が来たのです。古き神を悲しき役目より降ろす日が。」



電は高らかに宣言する。


これは神を撃ち落とす母殺しの物語ではない。


古き者達の定めた運命の軛を撃ち落とす解放の物語。



「今日こそは神話を撃ち落とす日なのです!!」

156: 635 :2021/04/15(木) 07:21:32 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。

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最終更新:2021年04月19日 10:03