352: 影真似 :2021/04/24(土) 14:45:48 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
投下無し確認。

夢幻世界 小ネタ 「アメリカ崩壊」

WW2末期におけるアメリカは地獄絵図としか言いよう状況に陥っていた。中南米ではアルゼンチン、メキシコが日英の支援もあって勝利し、メキシコが国境に軍を並べ始め、新生イギリス王国ではカナダ国民の大規模なゲリラ戦術とイギリス軍による猛攻による殲滅によって陥落。太平洋と大西洋からは日英の戦艦や航空母艦からの戦闘機による連日の爆撃によって両海岸は焦土と化した。さらに、日英は橋や鉄道などのインフラを徹底的に破壊しつくした後、カナダ、メキシコ方面の国境、両海洋から徹底的な封鎖を行ったため、アメリカは陸の孤島と化したのである。日に日に悪化する食料事情、激化する死傷者、やむことは無い爆撃。まさに、
あと少しで何か崩れそうな状況に陥った時ある事件が起きた。
黒人の犯罪者を白人の警察官が複数人で取り囲みリンチしたのである。この一件で、アメリカ国内の不満が爆発し、人種間での内部抗争とそれに便乗する略奪・放火など急速にモラルブレイクが発生したのである。
それは、日英による徹底的な爆撃が連日続くことと比例するように増加し、不満のはけ口を求めたアメリカ国内ではポピュリズムという建前は破壊され、自分の考えが正義だと妄信するリベラル勢力や、黒人・白人至上主義者、無政府主義者、ただ便乗して暴れたいだけの暴徒などが各地で衝突するCWⅡ(第二次アメリカ内戦)がWW2中に発生した。

353: 影真似 :2021/04/24(土) 14:47:53 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
それを見ていたアメリカ封鎖中の日英はそれぞれ次の行動を起こした。日本は両海洋からひたすら爆撃を徹底する一方、イギリスはCWⅡの各勢力に裏から支援することで内戦を激化させたのである。また、「現在日英は動くことは無い」「日英はこの戦いの勝者と講和することを望んでいる」など彼らにとって都合がよい情報をバラまき、各勢力を内乱に集中させ、それがアメリカ軍、州兵のモラルブレイクを増加させ、それが更なる混乱を生むサイクルを引き起こしていた。もはや、アメリカ国内ではWW2よりも目先の「敵」を排除して日英と講和するという願望が主流となっていたのである。実際、内戦後日英陣営は上陸を行っておらず、カナダ、メキシコ国境に並んでいるだけであったが、アメリカが自滅してくれることに越したことはないことと、カナダでは崩壊した新生イギリス王国が建国時に反発するカナダ国民へ「民主主義への不穏分子」として大規模な粛清を行い、イギリス軍侵攻時には、死体がさらされていたり、山積みになっていたため、怒り狂ったイギリス軍とカナダ国民による『消毒』が行われていた。
そして、アメリカ西部にて頃合いとみたイギリスが支援していた先住民の一斉蜂起を引き起こし、ボロボロのアメリカ軍や州兵、国民を虐殺。その後西南北から一斉に日英陣営が進軍を始めたことでアメリカ合衆国は実質的な崩壊を引き起こした。アメリカ国民はかつて追いやっていたインディアンのように東に追い立てられ、インフラが崩壊した国内ではわずかに残った車両や食料をめぐって争い、そのまま殲滅される事例が後を絶たなかった。また、大多数はインフラが崩壊した国内を徒歩で移動していたため、途中で餓死したり暴徒に襲われる事例が多発、最終的に東海岸にたどり着いた彼らを待っていたのは無慈悲な爆撃であった。最後にはニューヨークに日独英が共同開発した原爆が投下され、幕を閉じた。

354: 影真似 :2021/04/24(土) 14:49:35 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
こうしてWW2終了時にはアメリカ全人口の6割が死亡、オクラホマ、テキサスを含む南西部をメキシコ、北西部、中西部、ニューイングランド地方、ペンシルベニアをカナダ、アラスカを日本、残った南部を更にポルトガルが北、オランダ南で分け合うことでアメリカ合衆国はその命を失い、原爆の被害が残るニューヨーク州と農業のみが取りえと化したニュージャージー州で構成されるアメリカ共和国という合衆国の残骸のみがアメリカ国民の追放地として用意された。これに反発する全人口内の二割のアメリカ国民は、アメリカによって日英陣営への宣戦布告をさせられ、イギリスが敢えて包囲のみにとどまらせていたリベリア共和国に殺到した。しかし、これは戦後を見据えていたジョージ6世の策であり、同じくアフリカに追放され、元植民地軍の虐殺で生き残ったフランス・ベルギー国民と接触させると共に、先住民にも支援することで英連邦が新たに纏まるための生贄とさせられたのである。そして、一割は日英側に従い、一割はアメリカ共和国というアメリカの残骸にしがみついていたものの、イギリスはあえて従った元アメリカ国民をアメリカ共和国周辺にて見せつけるように生活させたため、元アメリカ国民同士でお互いを罵り合う連鎖を生みだし、アメリカという国家が精神的にも二度と偉大なものとして生き返らぬようにしたのである。
また、20世紀末頃から、何も生みさせない土地柄やかつての過ちからポリコレやフェミニズムを拗らせたアメリカ共和国がポピュリズムの再来などと、世界各国に一蹴されたことや2002年にジョージ六世が無くなった隙を付き、2011年に国内の過激派がテロをもくろんだものの、ジョージ六世が娘に残した遺書にはアメリカ共和国への監視を徹底することが言明されており、失敗。
その後発狂したアメリカ共和国に国境を徹底的に封鎖したイギリスが宣戦布告し、人口密集地を中心に周辺国に影響が出ない程度に戦術核兵器(史実デイビー・クロケット)を多数投下。その後、アメリカ共和国全域は封鎖地域として指定され、アメリカはその名を完全に歴史上のものとしたのである。最後に、未然にアメリカ共和国の暴走を防いだエリザベス女王は最後の仕事として生前譲位の仕組みを整え、退位。イギリス史上最も短い女王は終始、「父の遺言に従ってやり残したことを終わらせただけ」と言っていたとされる。

355: 影真似 :2021/04/24(土) 14:52:02 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
以上です。

アメリカ最後までイギリスの糧となってもらいました。
この世界では、オスマン帝国が反映し、中央アジア地域もイギリスの融和政策のもとに纏まっているので、同時多発テロ事件も起こらず平和なままでした。
もし、ジョージ六世が遺言を残していなければ大惨事になったことでしょう。

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最終更新:2021年04月24日 15:29