515: 影真似 :2021/05/03(月) 17:16:13 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
投稿無し確認。一スレですが久々に日仏世界を。
日本大陸 日仏ゲート世界 小ネタ 「WW1後の世界断片集 その2」
「ユーラシア鉄道」
レセップスの意思を継いで、1914年にカスピ海側のクマ川から黒海のアゾフを結ぶユーラシア運河と並行するに建設されていたコーカンド国内の鉄道。元々カスピ海から中央アジア地域、東トルキスタン地域までの建設が日仏の協力で進んでおり、1900年にはモンゴル・満洲地域を手に入れたことで拡張作業を続け、日露戦争後にはロシアより獲得した史実南部連邦管区への拡張作業と日仏とのインドシナへの拡張計画を進めていたため、アジア方面が『丁度』バイカル湖の真下あたりで拡張作業が止まっていたため、そのままバイカル湖東以降のシベリア鉄道の経営権を日仏が取得したことでバイカル湖東以降に伸ばすようにして連結。その後、ロシア革命にてはトボリスクに捉えられていたロマノフ家を日仏の特殊部隊が救助した後、そのままシベリア鉄道を素通りして南下しコーカンド国側の鉄道によってシベリアへの護衛を達成。更に、コーカンド軍によってウクライナ革命政府が撃破され、国境に軍隊を張り付かせたまま威圧を行ったため、革命政府はボロボロの国内事情もありシベリアに亡命したロシア帝国をニンフェンブルク条約の締結によって認めざるを得なくなった。その後、「追放列車」としての役割しか意味が無くなったバイカル湖西以降のシベリア鉄道に代わり、ユーラシア運河に繋がるように、カスピ海からバイカル湖東以降の旧シベリア鉄道、また中央アジア地域、インドシナまで拡張された鉄道をユーラシア鉄道という形で新生することとなった。
「ソ連海軍の悲哀」
「バルト海軍だけでどう日仏の海軍に立ち向かえっていうんだ………………」
ロシア革命後の海軍内では上記の言葉がのしかかっており、絶望に打ちひしがれていた。ロシア革命にて暴力革命をする余裕が無かったために、ウクライナとクリミア半島はコーカンド国の手に堕ちたことで、黒海艦隊再建の希望は完全に断たれ、太平洋艦隊はシベリアのロシア帝国所属のまま、残るのは日露戦争で主力を始め日本海軍にボロボロにされ、WW1でも大した活躍も出来なかったバルト艦隊のみであった。何かの間違いでイギリスの保護国であるエジプトで大規模な反英運動がフランスを巻き込んだり、オスマン帝国間での宗教問題がフランスを巻き込んだりしないかなと願うものの、前者はイギリスの下でエジプトの政治を牛耳るマルムークの権力者たちにヘイトを向けるいつもの方法で収めるであろうし、後者も時期にアラビア・フランセーズを持つフランスの助言でいずれは収まってしまうだろうという結論に達してしまう。流石に、不味いと思ったのか北方艦隊の設置が急ピッチで行われているものの、この二艦隊で日仏に勝てる確率は絶望的であり、それならば陸軍へなけなしの予算が振り分けられることで更に海軍の存在感が消えていく。
そこには、かつて世界最強と呼ばれたバルト艦隊の姿は何処にもなかった。
516: 影真似 :2021/05/03(月) 17:17:48 HOST:121-87-49-188f1.hyg2.eonet.ne.jp
以上です。
アメリカのように化学兵器を開発できる余裕もなく、イギリスのように植民地もない。
そんなソ連は独ソ戦が起きた場合生き残れるのだろうか。
最終更新:2021年05月04日 22:33