517: 635 :2021/06/04(金) 09:10:42 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその四十二(現代ゲート編)
眩き光輝を纏う乙女が二人。
その姿は艦娘戦艦大和と金剛である筈だが纏う空気が明らかに違う。
神域の如き空気に当てられ誰も言葉が出ない。
そこへ今上陛下らがやって来ると周囲は意識を取り戻しざわつき出すが物音一つ許さぬ様な伊勢の神域より清浄な周囲の空気に直に口を閉ざす。
乙女二人は今上陛下と上皇陛下の姿を見つけると慈母の如き柔らかな微笑を向ける。
その姿をカメラが捉え、今回の為に用意された高精細なマイクが二人の名を言う今上陛下と上皇陛下の声を拾う。
ここにいる筈のない、在ってはならぬその名。
それは天高き天原と千曳の巌の向こう側にいる筈の尊き方の御名。
神話の彼方、現実には存在しえぬ筈のもの。
電子の海、向こうではワクワクと呼ばれるSNSでの中継映像に言葉が流れる。
【なんか両陛下があの二人のことを神様の名前で呼んでるんだが…】
【うそーん】
【いやあの二人大和と金剛やろ?】
【格好違うで?しかも光ってるし】
【片方は死んでんだから無理やろ?】
【あれか?マヨナカテレビ的な】
【それはそれでヤベエだろ?】
艦の魂を持つ娘はいた。
第一の特異点、第一の異聞帯の者は現実にいた。
そして何故かウマの魂を持つ娘まで現れた。
だがそれらは全て大地に根ざした者、在り得ざる者であった訳ではない。
そこへ呆れた様に狐の姿を持つ童女が声を掛ける。
「かか様方そろそろ降りて来るのじゃ。」
童女の声に空へと視線を向けるその場にいる全員。
そして皇居周辺で、渋谷のスクランブル交差点で、戦艦大和の停泊する晴海の埠頭で、皆が空を見上げる。
東京の空を見上げられる者全員が空を仰ぐ、鉛色の曇天の空を。
謡が再び響く。
518: 635 :2021/06/04(金) 09:11:24 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
『Aa――――――。』
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
!?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
マ テ ヤ
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
機神まだしもビーストはヤベエだろ!?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
>機神まだしも
大陸級破砕機構や対星宝具あるんですが…
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
そもそも何で一緒におるん!?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
あれか絶対魔獣戦線と星間都市山脈同時開催?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
>絶対魔獣戦線と星間都市山脈同時開催
どうがあがいても 糸色 望
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
グランドクラスもネ申霊もいねえ、なんかビーストと一緒に軍神様はおるが…
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
草しか生えない
名前:名無しのぐだ(銀河連合産) 投稿日:~
安心せいあの方ウチの世界の御本人だから
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
まて!?ゲートの向こうの世界のか!?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
>御本人
ビーストが御本人とかどこに安心出来る要素あるだよぉぉぉぉ!?
名前:名無しのぐだ 投稿日:~
このままだとケイオスタイドで世界が滅びるだろぉぉぉぉ!!
名前:名無しのぐだ(銀河連合産) 投稿日:~
ビーストじゃないのに、解せぬ(´・ω・`)ショボーン
阿鼻叫喚、人理最後の守護者として『彼女』と交戦したことのある者達は忌まわしき名で呼ぶ。
しかし『彼女』は人類を滅ぼす悪ではない、人類が超えるべき悪ではない。
謡声と共に東京上空の雲という雲が祓われ青空が広がる。
519: 635 :2021/06/04(金) 09:12:22 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
巨大な翼を翻し、巨大な三柱の機械仕掛けの神を従え空より舞い降りる。
その表皮を覆うは川底の泥の様な涅色ではなく陽光を浴び輝く白。
「ドラゴン…?」
『彼女』を見上げる誰かが呟く、その姿は伝承にあるドラゴン…竜に近き姿。
しかしその本質は竜ではなく龍、絶対悪ではなく荒ぶれど優しきこの国の化身たる龍。
ある艦娘が神を讃える讃歌を謡い奉る。
嗚呼 神さぶる 神さぶる まこと神さぶるかな
紺碧の淵に座を占め 古き遠呂智にも似た姿のかた 最も偉大なる女王
まこと滄海原の化身 大地の産み親 万物の母よ
万物をみそなわし輝きわたり 万能の女神にして万物を超越し万人に再び崇敬された方
初めに生まれたものにして 古より語り伝えられ 物惜しみすることなく全てを与えた方
浄福な神々 そしてまた死すべき身の人の母。
何となれば 御身より滄海原も大地も天空も生まれた。
御身は子らと共に大地を歩むことを望み選ばれ 日ノ本の母の内より再び産まれ出でた
その御名こそは
「あの方が向こうの日本の国魂にして古きメソポタミアの原初神『ティアマト』神…ですか…。」
『AaaAAAAA――――――。』
520: 635 :2021/06/04(金) 09:14:28 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
やんごとなき方の語る言葉、その真名に答える様に神さびた竜、ティアマトは謡いながら降り立つ。
晴れわたる海の埠頭に泊まる戦艦大和の前、その水面へと。
戦艦大和の甲板,、己が孫にも等しき異星の女帝フェルフェリアが我が子を抱えティアマトの下へと近づく。
そしてその子、姫迦は母の手を降りると大和へとその頭を寄せたティアマトへ駆け寄りその頬へ嬉しそうに抱きつく。
姫迦に抱き着かれ目を細めるティアマト、その姿に獣性は感じない。
古き母は水面へと降り、紺碧の空には遠きオリュンポスの神々が揺蕩う。
その光景をいと高き天原に鎮座する筈の太陽神ともう一柱、現世を去り神隠れした筈の神さびた太母が見守る。
神話の如き、されど世に語られる神話に決して存在しえぬ光景。
それは未だに神秘が息づく彼の世界ではありふれてはいないがありえる景色。
皇居でティアマトの降臨を出迎えたこちら側の日本の者達、その光景を見守る一つの視線。
乗騎でもある不沈艦と称される芦毛色の神馬の娘を従え表情の見えぬよう深く軍帽を被り神崎島鎮守府の軍服を纏うその方。
芦毛色の神馬は静かに側に侍る。
柏木はその方に声を掛ける。
「陛下達に御姿を御見せにならないので?」
「ここは向こうではない。」
左様ですかと柏木は呟きもう直に彼らもこの星へ来る筈とその方に話す。
向こうのやんごとなき方々も対応決めなければなるまい。
そして実質向こう側の天津日嗣の長であるその方に柏木は今後を尋ねる。
「良きに計らえ。」
ただそれだけ、だがそれだけで柏木には十分だ。
「御意に…。」
柏木は深々と礼をした。
521: 635 :2021/06/04(金) 09:16:14 HOST:119-171-250-56.rev.home.ne.jp
以上になります。転載はご自由にどうぞ。
最終更新:2021年06月09日 00:36