805: モントゴメリー :2021/07/11(日) 16:23:52 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
560㎜ M1993カノン砲搭載列車砲

主砲:60口径56センチ砲
全長:65メートル(弾薬車・射撃指揮車など含む)
全幅:4.5メートル
重量:650トン
旋回角:90度(台車上部が左右に旋回。砲撃時にはリブで固定)
発射速度:最大45秒に1発
最大射程:機密
砲弾重量:4.28トン(徹甲榴弾)

フランス連邦共和国(以下、FFR)が開発した列車砲。名称にある通り1993年に制式採用されている。
開発元は火砲製造の名門、シュナイダー社である。
列車砲中隊により運用され、総数は約200門(公称)である。

本装備が初めて公開されたのは1993年5月25日、「将軍たちの叛乱」鎮圧45周年記念式典の際である。
あの日、装甲列車が強行突入したパリ東駅に本装備が進入してきた時、式典に参加していた市民や各国の記者からの大きなざわめきにより歓迎された。
式典終了後の記者会見では、当然のように本装備に対する質問が集中した。
射程などの詳細な性能に関する質問には、広報官は機密事項であると答えるのみであった。が、

『カレーからロンドンまでは150㎞ほどですね』

と意味深に語っている。
この発言により射程は150㎞前後であると予想されているが、ディエップなどのセーヌ・マリチム県沿岸部に整備されている
射撃掩体の割合が他沿岸部より高いため、BC情報部では最低でも射程は200㎞を超えると予想している。

806: モントゴメリー :2021/07/11(日) 16:24:56 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
広報官の発言からも読み取れるように、ロンドンは本装備の主目標の一つである。
その目的は「報復」だ。
もし仮にBCがパリに、もしくはそれに準じるFFR各都市に対し非人道的攻撃を行ってきたならば
即座に本装備が咆哮しロンドンを歴史上の存在へと変えるのである。
そのための化学兵器弾頭の生産・配備も進められており、即時待機状態を維持している。

何故列車砲という古式ゆかしい方式を採用したのか?
何故固定砲台や地対地ミサイルではいけなかったのか?

こういった疑問を持つ者も多数存在するが、それに対する回答を下に記す。
まずミサイルではなく大砲にした理由であるが、迎撃突破率の向上のためである。
FFR自身もそうであるように、OCUやBCのミサイル迎撃能力は日々飛躍的に進歩してきている。
もはや亜音速ミサイル程度では陽動にしかならない程だ。
そうであるが故に、迎撃が困難な砲熕兵器を採用したのである。
そして何故列車砲という形式にしたのかと言うと、第二次世界大戦でフランスは、旧四ヶ国同盟は学んだのである。
日蘭両国の火力の前では、どんなに堅固に作ろうとも固定設備は必ず破壊される事を。
であるならば、たとえ安定性や防御能力が劣っていても移動ができる列車砲の方が生存性は高いと判断されたのである。
使用時は事前に整備された射撃掩体を利用する。
基本的には一度射撃したら即座に陣地変換を行い別の掩体に移る。
これを目標を破壊する(もしくはこちらが撃破される)まで続けるのである。

主な目標はロンドンであると上で記述したが、それはあくまで戦略目的の使用である(それも報復用)。
本装備の本領は戦術目的への使用にある。
射撃掩体は国境地帯を中心に整備されており、それらは全てFFR鉄道網と接続されている。
(本装備はFFR標準規格である1435㎜軌間の路線で運用することが可能である)
これらを駆使して100門単位での機動集中を行い、敵侵攻軍を粉砕するのである。
ただし、OCUを過度に刺激することを避けるために、仏蘭国境地帯には射撃掩体は整備されていない。
もちろん路線は同地方にも整備されているので、運用は可能である。
が、実際に運用されることはないであろう。
半世紀を経てもなお、「ポワン=ブリュメール」(蘭仏国境砲戦)のトラウマはフランス人の心から消えてはいなかった。
それとは逆に、沿岸地域には多数の射撃掩体が整備されている。特に英仏海峡や地中海沿岸(アフリカ州側も含む)には高密度で。
元々、フランスの列車砲は沿岸防衛のための装備として開発されていたので原点回帰ともいえる。
英仏海峡地域の主目標は言うまでもなくグレートブリテン島であるが、あくまでも戦術目的である。
すなわち目標は都市部ではなく、港湾や飛行場、あと地上配備の対艦ミサイルや飛翔魚雷(T-CUP)である。
FFRはBCの対FFR海軍ドクトリン(地上発射型対艦兵器による飽和攻撃)を察知しており、その対抗手段として整備されている。
言うなれば海峡を挟んだ対砲兵射撃を行うのである。
なお、BC艦隊への直接攻撃はあまり熱心に研究されてはいない。
ある意味ではそれも当然であろう。
「彼女」がいる限り、艦隊決戦でFFRがBCに遅れを取ることは無いのであるから。

使用砲弾として、上記の化学兵器弾頭の他に通常の榴弾や広範囲破壊用の焼夷榴散弾やクラスター弾が用意されている。
さらに、「対敷島型/DZPⅡ級専用砲弾」と呼ばれる重量4.28トン徹甲榴弾も存在する。

807: モントゴメリー :2021/07/11(日) 16:27:21 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。

本来はこれ「前半」と呼ぶべきもので、「後半」のもう一つのビックリドッキリメカと合わせてこそ
真価を発揮するのですが、後半書き上げるのがいつになるか分からんのでこれだけ投稿させていただきました。

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最終更新:2021年07月13日 10:53