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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?特別番外編 ウマ娘とその関係者達が、超大陸世界にやって来たようです その5
件の馬鹿女達によるテロ未遂事件から一か月後、統合の混乱もひと段落した事も有り、発足したJURAは各レースの再開や新たなレース開催の発表、その他のイベントを行う事を発表した。
各レースはいつも通りなので割愛するとして、新たなレースはゲームやアニメ内で行われていたURAファイナルを、此方でも行う事を決定。
JURAファイナルと新たに銘打った上で、距離別でのトーナメント戦として行う事となった。出走するウマ娘達は成績と人気投票にて選出される事が発表され、早くも「このウマ娘達を走らせたい」
という熱い想いがこもった票が次々と投票されており、大きな盛り上がりを見せている。
そして、それとは別に原作でも行われていたファン感謝祭がこちらでも行われる事となり、全国各地のトレセン学園で一斉に行われる事となった。
時期は秋なので、文化祭相当の秋のファン感謝祭が執り行われており、日本全国各地ばかりか海外のアニメファン達も有名ウマ娘の姿を一目見ようと一斉に押し寄せてきており、大盛況となっていた。
さて、その中から今回は中央トレセン学園の様子を見て行こう。
学園の各所に屋台が多数立ち並び、高知の物産を売りさばくハルウララや占いを披露するマチカネフクキタル、そして屋台では無いが焼きそばを売りさばくゴルシが神崎島の誇る大食いコンビにロックオンされ、
無理やり引っ張られてきたメジロマックイーンと共に、涙目になりながら焼きそばをひたすら作ったりと、とても平和な光景(一部修羅場と化しているが(ヲイ))が広がっている。
そんなトレセン学園の一角で、ある種のお約束となっている大食い大会が行われようとしていた。
なお解説はイナリワン。審査員はエルコンドルパサーとグラスワンダーの二人。アニメ第一期と同じメンバーとなっている。
原作との違いだが、使用する食材がドーナツでは無くうどんとなっている。
イナリワン「さぁ今回も無事執り行われます大食い大会!参加メンバーは計三名!うち二人のエントリーが既に決まっています!」
イナリワン「まずは大食いと言えばやはりこのウマ娘!オグリキャップ!!」
オグリキャップ(以下オグリ)「・・・・・(そんな事よりおうどん食べたい・・・)」
イナリワン「二人目は、チームスピカが誇る食いしん坊!スペシャルウィーク!!」
スペシャルウィーク(以下スぺ)「(食いしん坊の座は)あげません!!」
イナリワン「さて、後一名ですがまだ希望者が出ておりません。見学に来ている一般の皆さんからも募集はしておりますが・・・」
一般客達「「「「・・・・・・・」」」」
この二人の大食い振りは余りにも有名であり、正直言って勝負にならない。それ故、一般からの飛び入りはあり得ない。
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???「うどんの大食い競争と聞いて!!」
そう言って、一人の少女が名乗りを上げたのだ。
))
その場に居た一般客達は、自らの耳を疑いながら声のした方を見る。そこには、白い髪の眼鏡の少女が居た。
それを見て殆どの観客達は思った。
)
と。だが、一部の観客は彼女を見て
)
という思いを抱いたのだ。
そう、彼女はただの少女では無かった。
イナリワン「おおー!何とも勇気ある女性ですね!お名前をどうぞ!」
イナリワンにマイクを向けられた少女は、自らの名を名乗った。
さぬき「はい。私は日本国防海軍所属・やまと型戦艦八番艦『さぬき』です。うどんの大食い競争と聞き、『うどんマイスター』として絶対に参加せねばと思い、立候補しました!」
そう、彼女は艦娘。やまと型戦艦姉妹一の大食い艦娘・さぬきだった。日程が自身の艦の長期整備と重なっていた事も有り、話題のウマ娘とやらを一目見に行こうと思い立ち、こうしてわざわざ
中央トレセン学園へと足を運んでいたのだ。
本物の艦娘・それも国防海軍の艦娘が出てくるという事態に、会場が大きくどよめく。ウマ娘達も本物の艦娘を見るのは初めてであり、此方も驚いている。
イナリワン「な、なんと艦娘がエントリーです!これは私も予想出来ませんでした!とはいえ、これでメンバーの定数を満たしましたので、エントリー受付は終了!いよいよ闘いが始まります!」
まさかの艦娘がエントリーしてくるという予想外の事態となったが、丁度人数が揃ったので受付を締め切り、実際の対決が行われる事に。
観客達もこの夢の対決にヒートアップしており、一部の者達はスマホで動画の撮影を開始したり、或いは生放送をネット上に上げたりしており、再生数が物凄い事となっている。
かくして、艦娘とウマ娘による夢の大食い大会がスタートした。
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イナリワン「さぁ始まりました、うどんの大食い競争!ルールはいたってシンプル!単純にどれだけの量を食べれたか、その数を競い合ってもらいます!制限時間は無し!まさに己自身との闘いとなります!」
イナリワン「なおうどんですが、定番のきつねうどん!かつおだしをベースにした関西風のスープとなっています!うどんの麵だけではなくスープも飲み干して、初めて一杯とカウントされます!」
イナリワン「さぁ各人の様子を見て行きましょう。まず快調に飛ばしているのはスペシャルウィーク選手!次々とうどんを平らげていきます!それを追う二人は、自分のペースを維持しつつ確実に平らげて行っています!」
イナリワン「因みにうどんの供給ですが、裏で食堂のおばちゃん達を中心に、30名を超える人数で次々と作られております!作る方と食べる方、どちらのペースが上となるのか!そちらも注目すべき一戦となっています!」
最初にセーフティリードを取るべく、次々とうどんを平らげるスペシャルウィーク。以前参加出来なかった(アニメ第一期)無念と、主人公として絶対に負けられないという思いが彼女を突き動かしていた。
しかも、それ以外にも理由が有った。
スぺ(オグリさんも凄いけど、あのさぬきさんという人は底が知れません。こっちのペースに持ち込んで、何としても勝ちます!!あの「きつねうどんのぬいぐるみ」を、スズカさんにプレゼントする為にも!!)
そう、彼女には負けられない理由があった。優勝商品である「きつねうどんのぬいぐるみ」を、親友であり憧れの人でもあるサイレンススズカにプレゼントしたい。その思いで戦っているのだ。
もう一方のオグリとさぬきはというと・・・。
オグリ「・・・・・美味しい」ズルズル
さぬき「・・・味はとてもいいですが、少々茹で過ぎで麺のコシが今一つですね。すいません、私の分は茹で時間を減らしてコシを強めでお願いします」ズルズル
どちらもマイペースかつ味わいながら食べており、さぬきに至っては「麵のコシを強めで」と注文すらしている。
各人、10杯を軽々と超えて20杯代に突入。先程も述べたが、今回の大食い競争は麵だけでなくスープ等も全部食べて初めてカウントされる。それが予想以上に腹に溜まる事も有り、オグリとスぺのお腹が
少しずつボテ腹になっていく。しかし、さぬきの方は一向に変化が見られない。全く変わらぬペースで、麺のコシを楽しみながら咀嚼していく。
さぬき「うん。麺のコシは、強めが一番好きですね。美味しいです♪」ズルズル
スぺ(な、何でペースが全く落ちないの?・・・何かズルしてるんじゃ?)
597: 194 :2021/07/17(土) 23:12:00 HOST:ai126250101212.11.tss.access-internet.ne.jp
一応解説しておくと、軍艦の魂でもある彼女はその気になれば「自身の圧倒的排水量に任せて飲み込み、自身の機関で効率よく分解・吸収する」という芸当も、やろうと思えば出来る。
だが、彼女はその能力を自ら封印していた。曰く
さぬき「その様な効率最優先な食べ方等、うどんに対する冒涜です!ちゃんと味わって食してこそ、うどんマイスターを名乗れるという物です!」
との事だ。それ以前に大食い競争でその能力を使用するのは反則でもある為、使用したくても出来ないが。
ともあれ、30杯を超えて40杯代に突入。少しずつ苦しくなっていくウマ娘二人。オグリですら、やや苦しげな表情をしている。
オグリ(・・・くっ。流石にウォーミングアップで、焼きそば二十人前を食したのがマズかったのか・・・!?)
スぺ(オグリさんも流石に苦しそう・・・。なのに、さぬきさんはケロッとしている・・・。これが、艦娘の底力だっていうの・・・!?)
そんな事を頭に浮かべながら、必死に食べ続けるスぺ。一応弁解しておくと、艦娘でもその辺りは千差万別であり、全員が大食らいな訳では無い。
- とはいえ、一航戦コンビや二航戦コンビ・大和型姉妹の食べっぷり等を見ていると、とてもそう思えないのが不思議な所だが(汗)
一方のさぬきも、これだけ食べてもまだギブアップしない二人に少なからず驚いていた。
さぬき(・・・大食らいとは聞いていましたが、これ程とは。少々甘く見ていましたが・・・、此方はまだまだ余裕。うどんマイスターの名に懸けて、絶対に負けません)
そう思い直したさぬきは、改めて一定のペースでうどんをどんどん平らげていく。50杯を超えて60杯、そして遂に70杯の大台に突入。
流石に三人ともペースが落ちてきているが・・・特にペースダウンが酷かったのは、序盤に飛ばしていたスペシャルウィークだった。
スぺ(グッ・・・さ、流石にキツイ・・・!!これ以上は・・・いや!スズカさんにプレゼントする為にも・・・!私は・・・・・負けません!!)
イナリワン「おおっと!!ここでスペシャルウィーク選手、最後の力を振り絞る!!次々とうどんを平らげていっています!!」
598: 194 :2021/07/17(土) 23:12:33 HOST:ai126250101212.11.tss.access-internet.ne.jp
最後の激走を見せるスペシャルウィーク。一方の二人はそれに惑わされる事無く、あくまで自分のペースで平らげていく。
勝負は永遠に続くかと思われたが・・・・・意外な形で決着となった。
突然会場にブザー音が鳴り響くと共に、競技終了の指令が出たのだ。
いきなりの事に戸惑う三人と観客達。
グラスワンダー「申し訳有りませんが、用意してたうどんの玉及び付近一帯の食料品店のうどんの玉が完全に枯渇したとの事です。よって、現段階をもって競技を終了。判定とさせていただきます」
何と用意されていたうどんの玉ばかりか、近隣一帯の食料品店のうどんの玉すら食い尽くされてしまい、物理的に競技の続行が不可能となったのだ。なお裏の方では、おばちゃん達が精魂尽き果てた状態で
横たわっている。
かくして、食べた数の集計が行われたのだが・・・・・皆が驚く結果となった。
イナリワン「な、何と三人とも95杯!三者共に完全に並んでおります!こ、これはどういう結果となるのでしょう?エルコンドルパサーさん」
エルコンドルパサー「フーム・・・三人共、甲乙付け難い戦いぶりデシタ。なので、全員優勝とさせていただきマース!!」
こうして、この夢の対決は三人とも優勝という事で幕引きとなったのだが・・・・・ここで問題が発生した。副賞である「きつねうどんのぬいぐるみ」は誰の物となるのかという事だ。
しかし、その問題は意外とあっさり解決した。
オグリ「私は、美味しいうどんが食べたかっただけだ。これに関しては辞退させてもらう」
まずはオグリが辞退。次にさぬきが意外な事を言い出した。
さぬき「スペシャルウィークさん。このぬいぐるみ、誰かにプレゼントしたいのでしょう?」
スぺ「えっ!?何故それを?」
さぬき「何となくでしたけど・・・貴女の最後の形振り構わない追い込みから、『もしかしたら』と思ってたのですが、どうやら当たりだったみたいですね」
スぺ「で、でも・・・本当にいいんですか?」
さぬき「私は、有名な貴女達とこうして大食い競争を楽しめただけで十分です。貴女の大切な人に、そのぬいぐるみをプレゼントして下さい」
スぺ「さぬきさぁん・・・!!有難うございます!!」
さぬき「お二人とも、本当に凄かったです。私の食べっぷりについてこれたのは、神崎島の一航戦や二航戦のコンビに大和お姉様達を除いたら、貴女達が初めてです」
さぬき「もし私の艦名の由来でもある香川県に来る事が有りましたら、ぜひ声を掛けて下さい。美味しいさぬきうどんの店の数々を、ご紹介しますね」
スぺ「は、はい!!今日は、本当に有難う御座いました!!」
オグリ「私も楽しかったぞ。また一緒に闘おう!!」
599: 194 :2021/07/17(土) 23:13:03 HOST:ai126250101212.11.tss.access-internet.ne.jp
三人に芽生えた熱い友情に、観客達も温かい拍手を送る。こうして、大食い大会は幕を閉じたのだった。
なお、後日この戦いの事を知った秋川理事長が
「感動!熱い友情を築き上げた彼女(さぬき)に手土産の一つも持たせずに帰したとあっては、トレセン学園の名折れ!景品のレプリカを国防海軍に届けるのだ!」
という鶴の一声で、ぬいぐるみのレプリカが送られる事となり、さぬきを喜ばせている。そして・・・。
スぺ「( ゚д゚)」※体重計の上に乗っている
スぺ「( ゚д゚)」※体重計の上に(ry
スぺ「(゚д゚)」※体重計の(ry
予想通り体重が激増したスペシャルウィークの姿がそこにあった。
沖野トレーナー「JURAファイナルに出走予定だというのに、何をやってるんだお前は・・・」
と頭を抱える沖野トレーナーを尻目に、日本総大将に厳しい×2減量トレーニングが施される事となったのは、言うまでもない。
600: 194 :2021/07/17(土) 23:13:33 HOST:ai126250101212.11.tss.access-internet.ne.jp
以上です。レース関係をどうするかで予想以上に難航している為、先にネタの方を書きました。
で、今回のネタですが
「トレセン学園のイベントと言ったら、ファン感謝祭だよな」
↓
「ファン感謝祭と言えば、各屋台や占い館の他に、大食い大会とかあったな」
↓
「とはいえ、神崎島の艦娘と大食い大会は既に陣龍氏が書いてるしなぁ・・・ならば」
\ポクポクポクポクポクポクポクポク/
\チ~ン/
「せや!自身のオリキャラにおあえつらむきな娘がいるじゃん!よし、さぬきを出そう!そして彼女がやる気が出る様に、うどんの大食いで行こう」
となった次第(ヲイ)安直なのは、認めます(汗)
さて、次回はいよいよJURAファイナルとなります。とはいえ全レースはとても描写出来ないので、中距離部門かつ予選・準決勝・決勝の内、三試合のみをピックアップする形となります。
他の距離のレースに関しては、最終的な勝者と共に簡易的な箇条書きとなるかと(汗)。力量不足とは言え、申し訳有りませんがご了承下さいorz
では、また次回。
wiki掲載は、自由です。
最終更新:2021年07月18日 11:39