625: 名無しさん :2021/07/18(日) 20:47:34 HOST:opt-101-1-157-158.client.pikara.ne.jp
某所の司令部
そこにいた大きな男は目の前のモニターの光景に嘲笑してた

「はーはははっは!!身の程知らずの倭猿が調子に乗るからだ!!
優秀なウリ達よりも優れたチョッパリなんていやしねえんだ!!」

男は、対馬を侵略(彼らの認識では接収)の指揮した司令官であり
置き土産の核兵器が見事に炸裂し、日本の自衛隊やティ連、民間人が焼かれていく光景に大満足してたのである。

その傍らにいた副官は暗澹さる気持ちであった。
(やってしまった・・・・どんなに甘い日本だろうと核を使ったからには
私たちのことを二度と許さないだろうな。祖国はもはやここまで腐ってしまったのか・・・・)


目の前に広がるモニターには黒いキノコ雲がモクモクと上り
その下に広がる惨状なんて想像もしたくもない。

しかし、自分は軍人だ。例え、外道であり、人道から外れた命令であろうと
上からの命令は完全に服従する義務がある。

そのため、胸に走る痛みを跳ね除けながら九州本土侵略艦隊に新たな命令を下そうとした、その時だった。


ビー!!ビー!!ビー!!


突如、指令室に鳴り響く、警報
「なんだ!?この警報は!!」
「分かりません!!ただ・・・・対馬の・・・・海岸に高エネルギー反応!
温度が急上昇しています!!」
「なんだと!?モニターに映せ!!」

そのモニターに該当の箇所を映し出そうとした、その時
地上から、赤黒い光がまっすぐ伸び、上空に発生したキノコ雲を掻き消す
呆然となる、指令室に、赤黒い光が徐々に形を変え、二対の光の翼となっていく。

「が・・・該当場所のモニターを映し出します」
オペレーターが震える声で、自分の職務を忠実にこなそうと
震える声で、モニターを切り替える

映し出されたモニターには、海岸の周辺には暴風雨が吹き荒れ
台風の目のように中央部がぽっかりと空いており、その中心部に

巨大なヒトがいた。
いや、あれはヒトの形をした、ナニカがいた

肌は病的に白く、髪も銀色をしているが所々血のように赤黒い色が混ざっている
黒いドレスを着ており、無機質な目は虚空を見ていたが、そのうち地面を見だした。
地面には先ほどの核の犠牲者だろうか、黒い炭のようなものがたくさん転がっており
塊の中には小さい塊にぬいぐるみがあった


怪物は体を仰け反って、口が大きく開く
AAAAAAHHHHHHHHHH――――――――――!!!!!


モニターが震えた。いや、震えたのは自分自身の体だ。
あの声を聞いてからは震えが止まらないのだ。
被害は自分のみならず、他人にも及んでおり、中には


「何よ・・・!何んなのよ、アレ!?」
「コッチを俺を見るなあ!?」
「アハハハ・・・アヒャヒャヒャ」
「やめろ・・・やめろおおお!!」
精神が錯乱するもの、笑うもの、泣くものと半数近くがやられてる
残った半数も震えながら職務に遂行してる

626: 名無しさん :2021/07/18(日) 20:48:11 HOST:opt-101-1-157-158.client.pikara.ne.jp


異形の怪物は叫びながら、紫電を走らせ
体中に艦娘や深海棲艦のような艤装展開されていく。
私は即座に、危険だと本能の警鐘がなり、あの怪物に攻撃しろ!!と命令を下すと

まもなく、韓国本土の対地ミサイルが滝のように飛んでくるが、バリアーみたいなのが張られ弾かれる
ならば航空機でどうだ!とF15Kなどが差し向けられバンカーバスターを仕掛けるも弾かれ
深海棲艦がギロっと睨んだかと思うと背後の艤装から多数の黒いミサイルが紫色の尾を引きながら追尾してくる


当然、韓国空軍も急速に転回・減速・急加速などと
それぞれのマニューバ機動をとって回避しようとするが
ミサイルはそれぞれが意志を持っているかのように回避した戦闘機群を追尾し
次々と撃ち落とされるのである。

と、深海棲艦の体に爆炎が次々と広がってくるので
そちらの方をギロッとみれば、韓国海軍のイージス艦二隻が接近しながら
主砲をラピッドファイアしつつ、ミサイルを打ち上げる姿があった。


深海棲艦は甲高く咆哮しながら
背中の艤装を5基召喚し、主砲を全門発砲する。
砲弾が1隻には中央部に1発、もう一隻には前部一発直撃したのちにさらに後部に一発くらい
大爆発を起こしながら急速に傾斜しつつ、沈んでいった。


その時、深海棲艦の顔に主砲が命中し、苦しそうな叫び声をあげる
命中させたのは、韓国海軍が威信をかけて建造(購入)した戦艦であり
主砲は40センチ砲もあり、その威力は絶大であった。
その様子を見たブリッジと司令部は歓声の声を上げる。

しかし、まもなく、彼らは凍ることになる
深海棲艦がどす黒い血を流しながら、さらに背中から先ほどのよりも
大きな主砲二基を召喚し、獣のように四本足で地面を固定させつつ
背中にあった巨大な主砲を発砲させ、韓国の戦艦をこの世から消滅させたのである。


一連の戦闘を見た司令部は言葉が出ず、沈黙が降りていたが
突如鳴り始めたらアラームに対応することになった

「どうした!?」
「分かりません!!どこからともなくハッキングが仕掛けられています!」
「どこから仕掛けられているのか分らんのか!?」
「いえ、データが急速に流出してます!何かを探るかのように!!」
「なにかって・・・・・」

副司令官は嫌な予感がして、モニターを見つめた。
モニターには深海棲艦がゆっくりと背中の主砲にエネルギーを充填させており
顔を見上げて口が開く

『ミ・ツ・ケ・タ』

その言葉に弾かれるように
「そういんたい・・・・」
司令部は光と共に消滅した

627: 名無しさん :2021/07/18(日) 20:48:56 HOST:opt-101-1-157-158.client.pikara.ne.jp


AAAAAAHHHHHHHHHH――――――――――!!!!!
GURURURUAAAAAHHHHH―――――――――――!!!!


深海棲艦は止まれない。辞めれない。
さきほどの攻撃で主砲が自壊し、深海棲艦自身にも多大な傷を負ったが
それでも、残ったもう1基の主砲に先ほどよりも更なるエネルギーを充填し発砲しようとした瞬間


「もういい。辞めるんだ」
その手をつかみ取って、主砲を発砲をやめさせる
深海棲艦が驚いて、そちらを見れば長門が立っていた。

「もういいんだ。おまえの役目は終わったんだ。傷を付けに来る奴はいない。みろ。あれを」
長門が指をさす方向を見れば、多くの艦娘、宇宙艦、深海棲艦、軍人が対馬に集まり
生存者を必死に救助する姿があった。

「これ以上、お前の手は傷つけないでいいんだ。
おまえは、まだ・・・・・生まれたばかりなんだから
よく頑張ったな。」


そういって、長門は深海棲艦を抱きしめ、深海棲艦は泣き叫びながら長門に抱き着いた。
そして、その背後では水平線向こうにある半島が光に包まれていった。

628: 名無しさん :2021/07/18(日) 20:51:29 HOST:opt-101-1-157-158.client.pikara.ne.jp
終わり

自分の対州要塞姫のイメージは、その大地を守護する守護神
それが、核と虐殺で反転、荒神となって深海棲艦となったイメージでした。

だから、韓国軍を壊滅させ、それ以上に韓国民間人も虐殺させようとしたのですが
長門が間一髪止めたという感じです。

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最終更新:2021年07月23日 10:31