620: 加賀 :2021/07/18(日) 19:00:34 HOST:om126193167088.23.openmobile.ne.jp
「メルカッツ来てしまった件」
「普通にヤンに任せるのに一択しかないだろうな」
「うむ」

 統合作戦本部でクブルスリーやトリューニヒトらはそう話していた。

「そう言えばマグロ……じゃない。ネグロポンティはどうしたので?」
「収賄容疑でブロンズの公安に検挙されたよ。だからアイランズが原作よりも早くに国防委員長をしている」

 クブルスリーの言葉にトリューニヒトはそう答える。

「まぁ学長も消えましたからね」
「何と言う名前だったか忘れたからどーでもいい奴だな」

 憐れオリベイラである。

「ところで帝国の内戦が終わったという事は……」
「ガイエスブルクは来るだろうな」
「まぁヤンを呼び出す理由が無いからケンプは直ぐに消えるな」
「相手がシュワちゃんなら勝ち目は無い」
「良い奴だ、気に入った。金髪の孺子を殺すのは最後にしてやる」

 そんな冗談はさておき、原作通りケンプらのガイエスブルク要塞はイゼルローンにワープしてきたがヤンがいた事もありメルカッツに率いられた艦隊によってエンジンを破壊され思った以上の被害を帝国は出して撤退するのである。
 つまりケンプ、ミュラーの両大将が戦死し九割九分の艦艇が喪失したのである。というのもヤンの他にもハシモト中将の第二艦隊が後詰めとして参戦、帝国領土入口付近まで追撃戦を展開したからだ。
 ミュラーは追撃してくる第二艦隊から味方艦艇を守るために殿を務め乗艦は撃沈、ミュラーらは脱出したが流れ弾が脱出艇に命中して爆発しミュラーらは戦死したのである。

「思った以上の大戦果だな」

 報告を受けたハシモトは満足げに笑みを浮かべる。第二艦隊旗艦は元は『パトロクロス』だったがアスターテ会戦で中破し修理していたが同じくアスターテ星域で回収された第四艦隊旗艦『レオニダス』を解体しその資材を流用、他の『アイアース』級戦艦に比べたら五倍程の装甲厚となり沈みにくい戦艦となっていた。なお、艦名は『イセ』である。他にも主砲の口径は原作に比べて大きくなっていたが後程語ろう。

621: 加賀 :2021/07/18(日) 19:02:46 HOST:om126193167088.23.openmobile.ne.jp
(ミュラーも戦死したからラインハルト、バーミリオンとかどうするんだろうな……)

 まぁハシモトからすればどうでも良いが……。

「ま、問題は……」

 ハシモトはそう言いながら帝国領方面を見つめる。

「ラグナロックがフェザーン占領だけで終わってほしいよな……」

 そう呟くハシモトだがラインハルトはそうは思わなかったのである。





『アイアース』級旗艦戦艦『イセ』(元は『パトロクロス』)


全長:1,200m

全幅:78m

全高:358m

乗員:1250名

主兵装

  • 艦首200サンチ中性子ビーム砲×1門
  • 艦首41サンチ中性子ビーム砲×24門
  • 12サンチ荷電粒子ビーム砲×40門
  • レールガン×2門
  • ミサイルランチャー×20基

戦闘艇:18機


元は大改装をした『パトロクロス』である。アスターテ会戦で中破の判定を受けた『パトロクロス』は修理及び改装が決定した。また、アスターテ星域で大破漂流していた第四艦隊旗艦『レオニダス』他標準戦艦数隻を回収・解体してその資材やエンジンを『パトロクロス』改装に補填したのである。また主砲である中性子ビーム砲はアイアース級から更に威力向上として41サンチ中性子ビーム砲となっている。
武器の最大的特徴が艦首に搭載された200サンチ中性子ビーム砲である。というのもイゼルローン要塞の主砲である『トゥールハンマー』を真似て作成されたがエネルギー消費が激しく試作で終わる筈だったがたまたま資料からマサカズが発見して陽の目が見れたのである。
欠点が次発に時間が掛かる事である。アイアース級の搭載エンジンでさえチャージに18分掛かる事が分かり、そのために新型機関をと思っていたが開発が間に合わないのでやむを得ず回収した『レオニダス』の動力炉とのツイン動力炉、二隻の標準戦艦の動力炉を搭載する事でエンジン出力を大きく向上させ漸くチャージの時間を一桁に抑え込む事に成功するのである。
なお、艦橋についてはアスターテ会戦時、第四艦隊提督のパストーレ中将ら指揮幕僚陣は艦橋被弾時に宇宙空間へ吸いだされて戦死したため(磁力靴を機能させていた数人は生存している)艦橋周辺の装甲も厚く固める事にしたのだ。
また通信機能も強化しておりこの強化で艦隊運用も他艦隊と比べたら楽になっている。
艦艇の装甲も回収した戦艦等の資料を流用しているので改装費用も抑えられ他艦艇に比べたら五倍もの重防御となり堅牢さが更に増すのである。また、動力炉もツインエンジン等を搭載した事でシールドの防御力も厚くなっている。
他にも艦底には真ん中に6基の大型純水タンクが並んでおり艦橋部の2基を含め計8基である。アイアース級は3基だったので、推進剤の量は単純換算でも倍以上である。機関出力が大きく燃費が悪いぶん相殺される側面もあるが、連続航行時間はアイアース級を上回る可能性がある。また純水タンクの大幅増設に伴い、これまでの大型戦艦で標準装備だった、艦橋ブロック側面の星間物質取り込み口が廃止された。
これは建造中だった『トリグラフ』のを先に『イセ』が実験として行ってみたのである。

622: 加賀 :2021/07/18(日) 19:09:51 HOST:om126193167088.23.openmobile.ne.jp
また受信したから書いた。
ミュラー戦死。墓には良い台詞は書かれなかった模様。

『イセ』については笛吹きで投稿した『ミカサ』を『イセ』にしただけ。
同盟軍戦艦の口径25サンチだった筈なので41サンチにしつつ真ん中に波動砲もとい本懐砲を真似てみた。
まぁ『トリグラフ』とか作ってる軍だからまぁ大丈夫かなと

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最終更新:2021年07月23日 11:22