748: 弥次郎 :2021/07/23(金) 15:31:12 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
憂鬱SRW 融合惑星 パトレイバー世界編SS「N-β細胞およびそれを用いたN-β型B.O.W.についての報告書より抜粋・要約」5
〇N-β怪虫B型
N-β細胞を昆虫に組み込むことで誕生した虫型のB.O.W.の一種。
ベースとなっているのはミツハチやスズメバチなどのハチである。
全長は大きくなっても10センチから20センチ程度で、基本的にはベースとなった蜂の外観を踏襲している。
ただし、虫としては全長が大きくなっているほか、特有の毒とN-β細胞を含んだ針を任意の標的に飛ばすという攻撃手段を備えている。
また、口部も大きく発達しており、細い草木や柔らかい素材であれば食い破ってしまう牙を備えているなど、オリジナル以上の攻撃性を有した。
本能の面でもN-β細胞による影響を強く受けたためなのか、集団で獲物を積極的に襲って捕食するという行動が大きく見られる。
これはN-β型B.O.W.が共通として備える、栄養を強く求めるという性質の表れではないかと推測されている。
このN-β怪虫B型には、元々の蜂同様に、生殖などを担当する女王蜂(Bq型)と働き蜂(Bw型)が存在する。
また、兵士蜂(Bs型)と呼称される戦闘特化型の変異を遂げた種も確認されているなど、変異の多様性は極めて広い。
その特性上、対兵器はともかくとして、対人戦闘においては驚異的としかいえない戦闘力を発揮する。
というのも、俊敏であるために銃火器での排除が難しく、人の攻撃や動きを掻い潜って懐に潜り込み、致命的な一撃を受けてしまうことが多かったためである。
また、蜂が巣の周辺の一定のテリトリーを活動範囲とし、そこに近づくものを攻撃するという特性上、どこかに巣を作るだけでも効力を発揮するという強みもある。
そのため、特に山岳地域などでは隠れていることを考慮して周辺の樹木などを丸ごと焼き払って安全確保をするという必要に迫られたケースがみられた。
ここまで書くと驚異的なB.O.W.と受け取られるが、基本的に蜂の特性を引き継いでいるために、夜間の活動は昼間ほど活発ではないという弱点がある。
また、効果は薄くなるとは言え殺虫剤や虫よけ剤などにも弱く、対策を打てば何とでもなるという初見殺しな面が大きいといえる。
〇N-β怪虫R型
N-β細胞を用いて生み出された虫型B.O.W.の一種。
ベースとなったのは蝶や蛾などの羽虫の類であり、それを基にした特性や形状を備えている。
このB.O.W.は直接的な攻撃性、すなわち、人を積極的に襲ったり、あるいは攻撃するといった性質を持っていない。
元々が花の蜜などを吸うことで活動する虫であり、被捕食者の立場にあったことが攻撃性の欠如という兵器にあるまじき性質を生み出したと推測される。
一方で、自然な活動の中で発生する、いわゆる間接的な攻撃性に関しては脅威の一言に尽きる。
一般に蝶などは鱗粉やフェロモンを撒いて飛行するものであるが、このR型の場合、N-β細胞を含んだ鱗粉をまき散らす特性がある。
大きさとしてはさほど大きくない、10センチ程度のB.O.W.であるために散布量は多いとは言えないが、その数が多いことなどから汚染を広げる元凶となりうる。
生殖活動の面において大きくN-β細胞に影響を受けたためか、卵も多く産卵するなど、N-β細胞汚染の拡散の媒介者として恐ろしいのである。
何しろ鳥類からすれば手ごろな餌になるわけであり、これによる生物濃縮と、イレギュラーミュータントの発生はほぼ確実に発生しかねないのである。
そも、このR型は人為的に生み出されたものもあるが、漏洩したN-β細胞によって変異したイレギュラーミュータントの可能性も指摘されている。
γ世界日本の技術レベルなどを鑑みるに、B.O.W.の完全な管理などは極めて難しく、また、自然界への漏洩なども起こっていることから、これは有力視されている。
749: 弥次郎 :2021/07/23(金) 15:32:49 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
〇N-β怪獣Dc型
N-β細胞によるB.O.W.の一種。
土台となっているのはいわゆるニホンジカ、ヘラジカ、トナカイなどのシカの仲間である。
これまで確認されていたN-β型B.O.W.の中でも特段スマートで、元の生物の形質を強く残したタイプである。
それでも体の大きさは肥大化しており、踏破能力や跳躍力あるいはジャンプ力などはそれに合わせて飛躍的に向上。
加えてタフネスも極めて上昇しているようで、通常のシカとは一線を画した能力を持っており、B.O.W.という点に偽りはない。
元が草食動物である、ということは確かであるが、怒った際やテリトリーをめぐる争いに際しての攻撃性は強い。
あるいは、N-β細胞の影響もあって増していると考えられる。攻撃のための角も大きく発達しているほか、体を覆う外皮も極めて頑丈である。
その為、速度と脂肪と外皮、さらには骨などの頑丈さも相まって自然な傾斜装甲となっているために、歩兵の火力で弾かれるという事態が何度も発生している。
いずれにせよ、歩兵では危険が伴うことからパワードスーツなどを装着して相手をするのが望ましいといえるだろう。
〇N-β怪獣Dh型
自然界に存在するイノシシにN-β細胞を植え付けて融合させることで形質を獲得させた種。
特に突撃級の要素が強く発現しているためか、堅い外皮と外殻を備え、高い攻撃性を有したB.O.W.となっている。
Dc型同様に自然界に存在する生物としては大型の部類にあたるイノシシは、基本的には大人しい動物であるが、ひとたび攻撃性を発露すると恐ろしい。
N-β型B.O.W.となってもその性質は変わっておらず、むしろ攻撃性を増しており、大きく発達した外殻や角による突進で獲物をしとめて捕食する。
N-β細胞の影響による全体的な肥大化や大型化、そして攻撃に適した角や牙の発達は並大抵のものではなく、平地はともかく山岳部での接触は危険を極める。
ただでさえ時速40キロ以上の速力で不整地を疾走する能力を元々備えている上に、それをN-β細胞で強化しているのだから当然ともいえるが。
しかし、突撃級の形質が強く出ているということは、逆に言えば突撃級の対処方法が有効に使えるということでもある。
実際、脚部は頑丈とはいえ本体に比べれば柔らかいために攻撃すれば転倒させることも容易く、背後に回り込めば攻撃も通しやすい。
その為、懸念事項となるのは案外少なく、対処法さえ心得ていれば排除は容易い。
ただし、通常兵器や歩兵、あるいは跳躍の難しいレイバー相手では死神であることに変わりはないので注意が必要である。
750: 弥次郎 :2021/07/23(金) 15:33:42 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
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一先ず陸上生物についてあれこれと。
最終更新:2023年07月09日 21:38