320： 加賀 ：2021/07/24(土) 21:20:33 HOST:softbank126243101222.bbtec.net
料亭での騒ぎから数日後、橋本ら
夢幻会メンバー＋東郷と宮様にネルソンは横須賀鎮守府の指定関係者以外立入禁止区域にいた。なお、その区域は砂浜もありネルソンは擬装を展開していた。
「ほぅ、それがネルソンの武器でごわすか」
「ウム。これが余の主砲である16inchMark1砲だ」
「これが主砲と妖精なのか……」
ネルソンは東郷と宮様に説明していた。
「まさか艤装を展開出来るとはな……」
「生で妖精さん見れたからいつ死んでもいい……」
「いや、それはやめてくださいよ……」
「では撃つぞー」
ネルソンはそう言って水上スキーで沖合まで移動し目標の廃船に主砲を向けた。
「主砲、一番！！ 二番！！ 行くぞ！！」
ネルソンは主砲を発射した。その砲撃音は確かに日本海軍が保有する35.6サンチ砲以上の物だった。放たれた六発の16inch砲弾は三弾が廃船に命中、廃船は瞬く間に沈没したのである。
「これが16inch砲……」
「しかも三発命中とか……」
「距離は32000だろ。ネルソンの16inchは最大が36358mだが……」
橋本達がそう話しているとネルソンが戻ってきた。
「ネルソン、主砲の射撃計算機はAFCT改か？」
「その通りだ」
「……ネルソン改の初期装備の奴ですね」
「成る程、あれか」
橋本の言葉に近藤は頷く。
「ただ艤装の展開は日ごとに決められているからな」
「そうなのか？」
「ウム。エラー……ゴホン、とある奴に言われてな」
「答え出てるじゃねーか……」
橋本らの脳裏には鯖を捕まえる猫を持つとある妖精が浮かんだのであった。
「後は？ 水上スキーが出来るのと妖精さんがいるのと……」
「自国のあらゆる兵器を召喚出来るぞ。これも日での使用制限があるし時間が経てば消滅するぞ」
「ほぅ、自国のあらゆる兵器か……」
「ちょっと一つ出してみてくれ」
「アドミラルハシモトの頼みなら仕方ないな！！」
ムフーと笑みを浮かべるネルソンである。そしてネルソンが何やらブツブツと言い出すとネルソンの足下に何かの魔方陣ぽいのが出現した。
326： 加賀 ：2021/07/24(土) 21:54:13 HOST:softbank126243101222.bbtec.net
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「魔方陣ktkr！？」
「グル◯ルだなぁ」
「古賀さんはその世代ですか？」
そして出てきた兵器は……あの珍兵器だった。
「どうだハシモト！！」
「……あぁ出たな。だが出したのが何でパンジャンドラムなんだよ！！」
「あたァ！？」
橋本はネルソンの頭を叩くのである。
「もっと他にもあるだろ、スピットファイアとかチャーチル歩兵戦車やマチルダとかさ！？」
「そこはありきたり過ぎるからノーだな」
「珍兵器しかないくせに強がるな！！」
「何だと貴様！！」
「てかそれならヘッジホッグとかにしろよ！！」
「残念、それはまだ出せませーん！！」
「テメェこの野郎ォ！！」
「やるかハシモト！！」
「……痴話喧嘩は別の日にしてくれないか？」
「「痴話喧嘩じゃない！！」」
（息ピッタリじゃねーか……）
内心、そうツッコミを入れる五藤である。
「後は何があるのかな？」
「……後は一個だが……時が来たら話す」
「……分かった」
ネルソンの言葉に近藤は何かあると思ってこの時は頷いたのである。
「取り敢えずちょくちょくと兵器を出して解析させていきましょう」
「ウム。技術力向上には繋がるな」
百武の言葉に宮様は頷くのである。
「それとネルソンの日本国籍取得は急がせよう」
「ウム、頼むぞ」
「御願いしますだろ」
「あたァ！？」
また橋本に叩かれるネルソンであった。なお、三ヶ月後にはネルソンも日本国籍取得するのである。
「漸くウラジオストクに到着したか……『あの時は到着出来なかった』が……それよりも皇女殿下達、お疲れではありませんか？」
「いえ……問題ありませんよ」
「大丈夫大丈夫」
「それよりボルシチ食べたい」
「………」
「分かりました。なら隙を見て日本に行きましょう」
ウラジオストク、この地に五人の女性が到着したが二人の最終目標は日本であった。
327： 加賀 ：2021/07/24(土) 21:54:46 HOST:softbank126243101222.bbtec.net
ちょっと修正しました
323： 加賀 ：2021/07/24(土) 21:23:57 HOST:softbank126243101222.bbtec.net
- ネルソン、艤装展開して主砲発射実験
- パンジャンドラム！パンジャンドラムですよ提督！
- 痴話喧嘩の二人
- ロシアより愛をこめて
次回、身近にネルソンがいる橋本だがシベリアの大地から何やら亡命者が……？
最終更新：2021年07月28日 21:45
