353: 加賀 :2021/07/25(日) 20:45:35 HOST:softbank126243066243.bbtec.net
「ワシントン軍縮も無事に締結しましたね」
「特に怪しまれた形跡はありませんでしたし……」
「暗号を解読されていたのは確認済みですし暗号方面ももっと進むかもしれません」
「橋本君はまだ水雷学校か」
「まぁ暫くは史実と同じでしょう」
「ネルソンとガングートが橋本君に懐いている時点で史実ではないけどな!!」
「藁人形有ります?」
「大量にあるからタップリと使っても構わん」
ワシントン軍縮には東郷が乗り込んだ。これは日本海海戦の英雄が自ら軍縮に賛成している意思表示も含まれていたのだ。また、東郷は
夢幻会の要望を聞いており東郷は加藤らに名言した。
「戦艦の保有比率は対米七割とす」
史実では
アメリカのブラック・チェンバーが暗号電文の解読をして日本が容認する最も低い比率をした。無論、それは夢幻会も読んでおり暗号解読をされているという認識を全権(加藤友三郎 幣原喜重郎 徳川家達)らに植え付けるのを目的としていたのだ。そしてそれを知らないアメリカとイギリスは5:5:3と主張し加藤を驚かせたのである。
「東郷さんの言う通りでした。しかしこれで宜しいので?」
「良か良か」
加藤の言葉に東郷は頷いた。そして変わったのは空母の保有比率だった。日本は空母の比率は何も喋らなかったのでブラック・チェンバーも解読が出来なかった。分かったのは会議の席で加藤が「空母の保有は9万トンもしくは10万トン」と漸く発言したからであった。
(日本が何を考えているかは分からんが……戦艦の保有比率は抑えられたから面目を保つか)
米英は日本が戦艦の保有比率には直ぐに引いたので(ただし『陸奥』に関しては史実通り争った)空母の保有比率に関しては日本の主張を受け入れたのである。なお、これにより後に建造される『龍驤』は史実より大きく異なるのであった。
そして時が幾年か過ぎた1926年12月、海軍少佐となっていた橋本は『樅』型駆逐艦五番艦『梨』の艦長を拝命したのである。
「いや目出度いな!!」
「今日は思いっきり飲もうか」
「ありがとうネルソン。それとガングート、毎日飲んでいるじゃないか」
神楽坂のいつもの料亭で橋本達は飲んでいた。
「そういや近藤さん、八木・宇田アンテナはどうなりました?」
「ウム、マルコーニ社に権利を譲渡される前に海軍が権利を取得する事で落ち着いた」
八木・宇田アンテナは史実通りに軍に入れ込んでいたが「暗闇にちょうちんを灯して、自分の位置を知らせるも同然」と売り込みを拒否しようとしていたが宮様が取得を主張した事により権利は海軍が取得する事になったのである。なお、一連の出来事に東郷は海軍に雷を落としたのである。
「おはんらは最初から出来ないと決めつけて恥ずかしいと思わんのでごわすか!? 日本のために貢献しようと想うその気持ちをおはんらは踏みにじったんでごわす!! それでも納得出来ん者がおったら構わん、即刻軍を退役しなんせ!!」
こうまで言われたら関係者達は平身低頭するしかなかった。何せ東郷の主張が正しいのだから。
「これで兵器開発も進んだら良いがな……」
古賀の呟きに橋本達は頷くのである。
「よし、パンジャンドラムを量産だ!!」
「てめぇもう酔っ払ってるな!?」
「なら此方はツァーリ・タンクを出してやる!!」
「このアル中どもがァ!!」
「……宜しいのですか?」
「まぁこの数年、見慣れた光景ですからな」
相変わらずらぁめんを啜るアナスタシア皇女の問いに古賀はそう答えるが古賀の右手には藁人形が握り締められていた。アナスタシアは敢えて藁人形を持つ理由は聞かなかった。
(触らぬ神に祟り無しですわね……)
取り敢えずらぁめんのお代わりをするアナスタシアであった。そしてなんだかんだしつつ1928年になったのである。この年、ある組織が全国一律に設置された。
呉鎮守府参謀に就任していた橋本はまさかこれに関わるとは思ってもみなかったのであった。
354: 加賀 :2021/07/25(日) 20:47:28 HOST:softbank126243066243.bbtec.net
- ワシントン軍縮
- 空母保有比率の若干変化
- 八木・宇田アンテナの権利取得
- 藁人形
- 橋本、フラグ建つ
八木・宇田アンテナはね……必要だろJK
次回 橋本、連行
374: 加賀 :2021/07/26(月) 21:00:31 HOST:softbank126243124141.bbtec.net
ニコライ四姉妹
『オリガ』
長女。立場上、会合の司会役等になっている。日本に来た時、汽車に乗った事で鉄道に興味を持ち始め、暇な日は鉄道一人旅をしている。なお、夢幻会にいる鉄オタの憑依者達によれば「ハマり過ぎている。上手く立ち回りをしないと大宮罵倒事件になる」と警戒している。
妖精時はガルパンのクラーラ
『タチアナ』
次女。なろうの作者の作品ではヒロインの一人であるが憂鬱世界ではガングートが召喚する陸軍兵器にハマってしまい主に陸軍担当になっている。
最近の趣味はT-34を操縦しながら『カチューシャ』を唄う事らしい。
妖精時はガルパンのノンナ
『アナスタシア』
三女。
らぁめんである。
日本に来た時にらぁめんを食して以降、全国のらぁめんを食している。なお、彼女がアドバイスしたらその店は繁盛するらしい。(座敷わらし?)
妖精時はアイマスの貴音
『マリア』
四女。実は彼女が一番心を開いていない。夢幻会メンバーでさえ彼女は積極的に関わろうとはしない。というのもイパチェフ館での出来事がトラウマになっているので関わろうとしないからだ。
だがそんな彼女もあの男が現れてからは心を開き、水上機に乗り出すのである。
妖精時は艦これの山風
最終更新:2021年07月28日 21:49