56: 194 :2021/07/29(木) 18:10:31 HOST:ai126215095095.78.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?特別番外編 ウマ娘とその関係者達が、超大陸世界にやって来たようです その7


さて、レース本番に備え両陣営は特訓を開始する事となった。
まずはターボから。ギリギリ適正距離とはいえ、スタミナも肺活量も足りない事から、まずそれ等の強化を進める事に。
具体的には、アニメでマックイーンも使用していた重い蹄鉄を装着した上でのランニングや、登山のトレーニングに使用する専用のマスクの着用。
後はプールの遠泳や坂路トレーニングといった基礎的な物が中心となる。問題となるのは・・・


ターボ「・・・・・トレーナー、どうしても先頭で逃げちゃダメなの?」

南坂「我慢です。最後に最高の光景を見る為にも」

ターボ「ターボ一番が良い!ずっと一番が気持ちいいもん!!」

南坂「テイオーさんに勝ちたいのでしょう?ならば、ここは我慢するしかないですよ」

ターボ「・・・むぅぅ」


ターボはその気性の関係から、人の後に続くという事を極端に嫌う。先頭で無いと100%力を発揮出来ない馬やUMAと比べたらマシとはいえ、彼女にとってはそれだけでストレスとなる。
だが強敵揃いなJURAファイナルに出場する以上、そこは我慢してもらうしかない。そういう事情もあり、いつも以上にトレーニングが難航する事となった。
そしてもう一方のテイオーはと言うと、本人には問題は無かったのだが、トレーニングに制約が掛かる事に。具体的に言うと、ツインターボの大逃げを再現出来るメンバーはサイレンススズカ
ただ一人なのだが、こちらの世界で再び人気が爆発した結果として取材等が殺到しており、必ずしも一緒にトレーニングが出来るとは限らないのだ。
その場合は、他のメンバーが代わりに走るのだが・・・


ダスカ「ゼェ・・・・・ハァ・・・さ、最初から最後まで全力疾走って、体力持たないって!?」

ウオッカ「仕様が無いだろ、お前が一番向いているんだし。キツイだろうけど頑張れって」

沖野「うーむ、スカーレッドだと再現は厳しいか・・・・」


その結果、両者共になかなか効果的なトレーニングが出来ないまま、予選を迎える事となる。

57: 194 :2021/07/29(木) 18:11:02 HOST:ai126215095095.78.access-internet.ne.jp
~JURAファイナル・予選3日前~

ウマ娘達と共に召喚され、ウマ娘用のレース場として運用される事となった中山競バ場。
その観客席へと繋がる待機列へと向かう一組の男性の姿が。アニメ本編でも登場していた、みなみ(眼鏡の方)とますお(「どうした急に?」の方)の二人だ。


みなみ「大盛況だったJURAファイナルも、いよいよ最後の中距離部門を残すのみとなったな」

ますお「どうした急に?」

みなみ「日本の神とやらに、ウマ娘共々この世界に飛ばされて大変だったが、こうしてまたウマ娘達のレースが観れる様にまで落ち着いて、本当によかったなとな」

ますお「確かにな。にしても凄い世界だよな。宇宙人や艦娘に深海棲艦が実在している上に、日本自体が超大陸というチートな存在になってるだなんて、普通想像出来ないしな」

みなみ「何より驚いたのがウマ娘が居なくて、代わりに馬やUMAっていう四足歩行動物が居るってのがな」

ますお「しかも自分達がアニメに出ているとか、絶対に想像出来んわな。あ、でも馬やUMAのレースも中々迫力有って面白よな?」

みなみ「まぁな。でもどちらを推すかって聞かれたら、ウマ娘の方かな。さて、あの二人は来てるかな?」

???「みなみさーん!ますおさーん!」

ますお「おっ。噂をすれば」


声がした方を向くと、既に座って待機列の先頭をとってる二人のウマ娘の姿が。
言うまでもないだろう。キタサンブラック(以下キタサン)とサトノダイヤモンド(以下ダイヤ)の二人組だ。


みなみ「やぁキタちゃん、ダイヤちゃん。相変わらず早いね」

キタサン「はい!何と言っても、テイオーさんが出てますからね!」

ダイヤ「長距離部門で敗れたマックイーンさんの仇、きっと討ってくれますから!」

ますお「ははは、本当にあの二人が好きなんだね」

キタサン「はい!トレセン学園に入学したら、テイオーさんと共に走れる様、頑張ります!」

ダイヤ「私も!マックイーンさんと走りたいです!」

みなみ「ああ。きっと叶うよ、その夢」

58: 194 :2021/07/29(木) 18:11:32 HOST:ai126215095095.78.access-internet.ne.jp
そんな事を言いながら、レジャーシートを敷いて待機列に並ぶ四人。人によっては親の顔より見ただろう光景だが、今回は更に二人の人物が登場する事に。


???「急ぐで!ウチらが待機席一番や!!」

???「ちょ、ちょっと!決められた場所以外で走っちゃ駄目だって!!」

四人「「「「?」」」」


何やら騒がしくなり、その声がした方を見やる四人。
そこに居たのは二人のウマ娘。一人は栗毛の髪をポニテで纏めており、もう一人は赤とピンクの二色の髪をツインテールで纏めている。カナリハヤイネンとトリプルターボの二人だ。どうやら此方に向かって来ている様だ。


カナ「おっしゃぁぁぁ!!とうちゃーく!!・・・・・って、もう先客がおるやないかーい!?」

トリー「もう、カナ!!場所を弁えずに全力で走って!!危ないでしょ!!」

ダイヤ「・・・凄く賑やかな二人ですね」

キタサン「・・・そうだね」

みなみ「・・・・・ん?片方の娘、ツインターボじゃないか?」

ますお「え!?何でこんな所に!?・・・・・って、ツインターボじゃないぞ!!」

みなみ「え!?」

ますお「よく見ると、髪とかの色や背丈とかが違うじゃないか。・・・えっと、お姉さん?」

トリー「あ、いや違います。よく間違われますが・・・」

みなみ「違う?・・・・・ま、まさかお母さん!?」

トリー「もっと違います!!まだ中等部ですらないです!!」

カナ「おう、兄ちゃん達!ウチの親友に、随分な事言うてくれとるのぉ!」

みなみ「ご、ごめん!!・・・・・で、君達は一体?」

トリー「えーと、私はターボお姉ちゃん・・・ツインターボの三歳下の姪で、トリプルターボって言います」

カナ「ウチはコイツの親友兼ライバル、カナリハヤイネンや!よろしゅうな!」

キタサン「よろしくお願いします。あ、私はキタサンブラックって言います。こっちは私の親友の、ダイヤちゃん」

ダイヤ「サトノダイヤモンドです。キタちゃん共々よろしくお願いします」

59: 194 :2021/07/29(木) 18:12:03 HOST:ai126215095095.78.access-internet.ne.jp
同じウマ娘同士という事もあってか、たちまち意気投合する四人。そんな温かい光景を、ほっこりとした気持ちで見守るみなみとますおだが・・・
みなみがある事に気づく。


みなみ「・・・ん?そういえば・・・」

ますお「どうした急に?」

みなみ「・・・いや、こっちの世界でウマ娘達のゲームがあるじゃん」

ますお「ああ、確かお前プレイしてたよな」

みなみ「キタちゃんやダイヤちゃんもそうだけど・・・あの二人も居たような・・・」

ますお「えっ!?」


慌ててゲームの登場キャラの確認をする二人。あの二人も実装化されているのを確認したので、改めてネット上の解説(渋百科事典やワクワク大百科等)を確認すると・・・


2人「「・・・えええええ!?」」

4人「「「「?」」」」


いきなりの驚き振りに首を傾げる4人。だが無理もない。
ネタバレの所に、この二人(トリプルターボとカナリハヤイネン)が前世や前前世の記憶持ちという、予想外の事が書かれていたからだ。


みなみ「・・・・・えーと、トリプルターボちゃん?」

トリー「あ、フルネームだと長いのでトリーでいいですよ。で、何でしょう?」

ますお「う、うん。・・・で、トリーちゃん。一つ聞きたいんだけど」

トリー「何でしょう?」

みなみ「ゲームのウマ娘で君達も実装化されてる様だけど・・・解説を見たら、前世や前前世の記憶持ちって書かれているんですが・・・」

トリー「・・・・・ゲームへの実装化だけじゃなくて、そんな事も書かれていたんだ・・・」

ますお「・・・そ、そうだよね。流石に前世とかの記憶持ちだなんて、電波な設定g」

カナ「・・・勝手に電波とか言うなや」

みなみ「・・・へ?」

カナ「何でか知らんけど見事に言い当てとるのぉ、ウチ等の事。・・・まぁC〇gamesも、まさか当の本人達が転移してくるとか、夢にも思っとらんかった様やろからな」

4人「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!??!?!?!??!?!?!??!????!?!?」」」」


まさかの事実に驚愕する4人であった。
なおその後にあれこれ聞かれたりした物の、性別の不一致を男二人に同情されたり、二人の史実での戦い振りをキタサトコンビが目を輝かせながら聞いたりと、何だかんだ言いながらすっかり意気投合。
熱い友情を築いたのであった。

60: 194 :2021/07/29(木) 18:12:33 HOST:ai126215095095.78.access-internet.ne.jp
以上です。すいません、レースまでいけませんでした(憤死)
例の男二人組とキタサトコンビに思った以上に労力を取られて(汗)。ただこの四人も、アニメのウマ娘の名物キャラである以上、出さないといけませんからね。仕方ないね。
次回ですが、レース前のやり取りの後に今度こそレースシーンを描写します。出走表とかも、次回のあとがき辺りにでも掲載しますので、楽しみにしていただければ。
では、また次回に。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2021年08月02日 10:06